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ジャンヌ・ダルク裁判(1962)

LE PROCES DE JEANNE D'ARC
THE TRIAL OF JOAN OF ARC

メディア映画
上映時間65分
製作国フランス
公開情報劇場公開(ATG)
初公開年月1969/11/29
ジャンルドラマ
ジャンヌ・ダルク裁判 ロベール・ブレッソン Blu-ray
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,626
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【解説】
 撮影にイル・ド・フランスのムードン城の庭、及び地下室を利用し製作された、ジャンヌ・ダルクの裁判とその焚刑にのみ焦点を絞った、ブレッソンのストイシズムに貫かれた映像が怖いくらいの作品だ。敬虔なカトリック教徒として知られる彼のジャンヌ像は、カール・ドライエル(「裁かるゝジャンヌ」)やジャック・リヴェット('94年の「ジャンヌ/愛と自由の天使」「ジャンヌ/薔薇の十字架」)のより人間的なそれより、幾分純化されすぎのきらいがある。もちろん、死の恐怖に脅える乙女の姿を描きはするが、それは地下牢の壁の割れ目から盗み見される光景としてだ。そこからジャンヌを火刑台に追いやったものに対する、ブレッソンの醒めた眼が感じられる。しかし最後、いよいよ十字架上の人となる少女がそこへ追い立てられよろめくさまを、狭い歩幅で歩く裸の足のみを追って表現する所、執行後の燃えつきた十字架、それを呆然と見つめる僧侶たち、近くを停まってはまた飛び立つ二羽の鳩を仰角で捉えるショットを積み重ねるラストの厳かさには胸をうたれる。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
217 8.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:Ikeda投稿日:2008-09-01 14:30:54
ロベール・ブレッソンらしい画面構成などは素晴らしいですが、殆どが宗教問答に終始しているのでクリスチャンではない、私には退屈する時間が長い作品でした。それに尋問にたいするジャンヌの答えが如何にも優等生すぎて、内心の葛藤が今ひとつ表現されていないように思いましたが、これは私だけかも知れません。大分、古くなりますがカール・ドライエルの「裁かるゝジャンヌ」の方が私は好きです。
投稿者:黒美君彦投稿日:2006-06-05 14:53:25
浅学ゆえ他のブレッソン作品は未見なのだが、圧倒される思いだった。当時の裁判記録に基づき、ジャンヌ・ダルク(1412〜31)の異端審問を描いた作品だが、BGMをはじめ虚飾は一切排され、剃刀のような「対話」が繰り返されるのみだ。
司教は繰り返し「声は聞こえるか」と尋ねる。まるで自らが聞こえないのは何故だ、とジャンヌを責めるように。イギリスに蹂躙されるフランスを救ったと後世再評価される聖処女は、国王シャルル7世までもたぶらかした異端者として処刑された。
意外なのは、ジャンヌ・ダルクが一度は「火あぶりは嫌だ」と、転向を認めていたことだ(後に取り消すが)。そこにはまだ二十歳にもならない少女らしさが垣間見られる。
いずれにせよ英仏百年戦争などについて詳しくを知らないので、裁判の背景に見え隠れする英仏の政治的思惑などが完全に理解できたわけではない。
当然聖女だったのか狂女だったのかも答えは出ないが、神の名において正統性を主張していた中世の宗教、国家観が浮かび上がってくる。
刑場に向かうジャンヌ・ダルクの足元、摺りガラスの向こうを飛ぶ庭の白い鳩にかろうじて叙情性がみてとれるが、それ以外はきわめて厳格な演出を徹底している。「再現的ドキュメンタリー」とでもいうべきか。

出演者がみなアマチュアであることもよく知られているが、印象的なジャンヌ・ダルクを演じたフロランス・カレ(Florence Carrez)は、実は『ジイドの青春』を著した精神科医ジャン・ドゥレの娘。カレは母方の名字だとか。海外のデータベースなどでは「フロランス・ドゥレ」になっているものも多い。
投稿者:篭瀬山投稿日:2005-12-11 01:27:57
 過剰な感情表現を付してないところはよかったですけど、それでも違和感が残りました。根本的には、こっち(私)の興味はジャンヌ・ダルク本人にあるのに、映画が描くのはジャンヌ・ダルクではなく、ジャンヌ・ダルク裁判だってことですね(そういうタイトルの映画ですから、文句は言えませんけど)。この映画を見るかぎり、ジャンヌは本当に神から語りかけられた選ばれし乙女、であるほかにもう一つ、とてもIQが高くかつ信念の強い一人の少女、である可能性がありますよね。ところが後者の可能性はまったく見過ごされている。結局ロベール・ブレッソンもキリスト教徒で、ジャンヌ=聖女という大前提を受け入れているのだと思いました。私には、彼女の前に何人もの「ジャンヌ」が火あぶりにされただろうこと、彼女の後に続いた「ジャンヌ」たちへの扱いは、より過酷なものになっただろうことが想像できます。ジャンヌ一人に焦点を当てた作品では、ジャンヌの本当の実像は分からない。

 であるならば、聖女ジャンヌの大活躍を描いたジャンヌ・ダルク奮戦記スタイルの方が、私にとってはよっぽど好ましいのです。6
投稿者:yomoyama投稿日:2003-02-24 10:56:29
ような作品.
<br>登場人物、場面がたいへん限られているので、駒の少ない詰め将棋を見ているよう.王手王手の連続で無駄なセリフ・場面がひとつとして無く、また簡潔で詰んでゆく様子がわかりやすいが広がりは当然ない.
<br>最後の王手から投了にいたる時間と空間が、ゾッとするほど残酷で美しい.身震いがした.
ジャンヌの宗教裁判だけが舞台なのだが、終わってしまうと、教会もジャンヌの個人的信仰も、聖なるものの本質とは到底感じられないように仕上げているのがすばらしい.
ラストに映る十字架も、鍛冶屋が曲げたただの1本の鉄棒の虚しさとしてある.非常な懐疑を終始ただよわせる映画でした.
投稿者:長春投稿日:2002-07-13 08:06:33
【ネタバレ注意】

正直言って、裁判を中心の構成を見終えるのは当初退屈できつかった。
ジャンヌ・ダルクは一度死を恐れて、罪を認め転向の宣言を受け入れてしまい、後に後悔して、最後には自分の信念を貫く。プライドを捨てない人間の苦悩・悲劇と崇高さ、ここに監督の考え方・生き方を見た気がし、監督への尊敬を禁じえない。

投稿者:balthazar投稿日:2002-05-31 13:52:51
この映画ほどブレッソンらしさがでている映画もないと思うが、だからこそ他のブレッソン作品と比べると敬遠されているのかもしれない。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 審査員特別賞ロベール・ブレッソン 
 ■ 国際カトリック映画事務局賞ロベール・ブレッソン 
 ■ ユース賞(海外作品)ロベール・ブレッソン 
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