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情事(1960)

L' AVVENTURA
THE ADVENTURE

メディア映画
上映時間129分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(イタリフィルム)
初公開年月1962/01/30
リバイバル→ジョイパック-82.6
ジャンルドラマ/ロマンス/ミステリー
情事 【ブルーレイ版】 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,147
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情事

【解説】
 元大使の一人娘アンナ(マッセリ)は、仲の冷めかけていた建築家の恋人サンドロ(フェレゼッティ)と親友のクラウディア(ヴィッティ)を連れ、公爵夫人の招きで、夏の終わりの数日間をシチリアのエオリア諸島に過ごすことになり、ヨットで出かける。気まぐれに小さな無人島に立ち寄る一同だったが、そこで忽然とアンナが姿を消す。捜索隊も出動し、残された二人も懸命に行方を捜すが、そのうちやましさを覚えながらも情事に耽り、やがて誰もアンナの件を口に出さなくなる……。“愛の不毛”を描き続けたアントニオーニの、狐につままれたようなお話。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
755 7.86
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【ユーザーコメント】
投稿者:うぼん投稿日:2015-11-18 18:42:56
学生のころ、名画座で観た。
当時自分は、こういったユニークな物語作法の映画や小説の体験に飢えていて、とにかくもっとヘンテコなものをたくさん教えてください!という年頃だったので、何百本もの文学作品や映画へチャレンジし、そのほとんどで眠気に負けた中、アントニオーニだけは少しだけ面白かった(当時のイタリアの金持ち若者はみんな洒落た着こなしや所作でカッコいいな程度の感想だ)が、やはり眠かった。

後で、友人や本から、理由なき嘘つきとか、信用ならざるアントニオーニとか、作家の手法について様々な解釈を聞かされ驚嘆し、それを自分の意見としてすり替えて(パクって)30数年たつが、その間、現実生活でも、情理や道理のブラインドサイドに狭く生きる男女との出会いや似たような「情事」を身近に見聞し体験することがあったので、この映画について思い出されることがときどきあった。

人間の感情や行動の不明な部分の理由がわからないと不安や不愉快になることは多いが、この信用ならざる嘘つきアントニオーニのおかげで、自分はわりとそういったストレスに悩まされず苦しめられずスカして生きてこれたので(けっして優越感はないが、人間の感情や行動の不明な部分の理由がわからないと不安や不愉快になる人から悩まされ苦しめられることは増えた)、これからもそのご利益が続くよう、死ぬまでにあと何回か観るだろう映画のひとつとしてDVDが出た時に買っておいた。
投稿者:Ikeda投稿日:2012-08-07 12:11:35
アンナが失踪し、彼女の恋人のサンドロと親友のクラウディァがアンナの行方を探すうちに惚れあってしまうというだけの映画ですが、私にはあまり面白くありませんでした。孤島で皆がアンナを探すシーンがかなり長く描写されているのに結局アンナは最後まで見つからないのは一つの手法でしょうから、それで良いとして、サンドロとクラウディアとの間のケミストリーがなく、2人が何を考えているのか良く解らないうちに終わってしまい、かなり評価は高い作品で、「愛の不毛」だと言ってしまえばそれまでですが、たいした作品とは思えませんでした。
投稿者:gapper投稿日:2012-06-02 18:19:01
【ネタバレ注意】

 ミケランジェロ・アントニオーニ監督の地位確立作品。

 1950年代までは論理的な説明の付く作品が当たり前であり、そうでない場合はミスや不出来とされた。
 そういった風潮に一石を投じたのがアントニオーニ監督であり、その出発点の作品となる。
 今でも用法は異なるが、解決しない、説明しないといったタイプの作品は作られているので映画史の上で重要な作品であると言える。

 映像的に美しく、日本初登場となるモニカ・ヴィッティも「赤い砂漠(1964)」よりシャープなイメージで作品に適役だ。
 消えたアンナ(レア・マッセリ)は、父親との関係も匂わせるものがあり肝心のサンドロ(ガブリエル・フェルゼッティ)との関係も明示せず特異な浮遊感が在る。

 ただ、ラストの処理には疑問が残る。
 懲りずに女遊びをしているサンドロが、一転クラウディア(モニカ・ヴィッティ)の涙に誘われる様に泣くのだが説明が無いということを超えて不条理のようである。
 不可解な失踪と言う事はありえそうだが、これでは演技(嘘泣き)で無ければ人の心理としておかしく演出と言うことで通すことには疑問が残る。
 「赤い砂漠(1964)」でも同様だったが、わざと理解できない演出を入れ観客に考えさせるだけと言うのなら否定したい。

【原題の考察】
 原題は”冒険”の意味だがここにも不可解さを入れている。
http://gapper.web.fc2.com/

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2012-05-28 05:34:26
【ネタバレ注意】

のと、一気観できたのが意外だった。彼の映像感覚とモニカ・ビッティの存在感による物かな。こちらに出来る唯一の突っ込み所は、サンドロが最後に寝るスター女優にそれらしいオーラが全然漂って無かった所。

投稿者:ルミちゃん投稿日:2009-08-13 11:09:33
【ネタバレ注意】

魚取りの男
「こんな時間から私が欲しいの」、彼が女の顔を見ただけで、女はこう言った.
男が覗き込むと、女は黙って足を上げた.そして、男は女の胸に手を入れる.
男も女も、情事をするのに、何も言葉を交わさなかった.情事に言葉はいらない.

サンドロとクラウディア
アンナが「一ヶ月も会えないなんて」と言った時、彼は「すぐ、慣れる」と言った.
でも、列車の中で、彼がクラウディアを求めたとき、クラウディアは「アンナが居なくなって、未だ3日しか経っていない」と言うと、彼は「短くはないさ」と答えた.
(物事を考える尺度が、自分の都合で変わる)

「昔の建築の寿命は数世紀.でも今は、20年.だけど、やはり他人の設計した建物の構造計算をするより、自分で設計の仕事をしたい」、教会の屋上で言った、彼のこの言葉、とてもよく分かる気がする.
でも、翌日の設計者のエットレの家では、もう、気が変わっていたみたい.
クラウディア、「明日はあまり首を突っ込み過ぎないで.エットレと手を切るんじゃ」
サンドロ、「確かに、そう言ったけど」
(すぐに、気が変わる)

教会の屋上で「結婚しよう」と、彼はクラウディアに言った.
翌日、「駄目、駄目、もう離さない」と、クラウディアは歌い出すけど、
「それじゃ後で」と、彼は1人で、博物館へ出かけた.
クラウディアが何か言っても、彼は知らん顔だった.
(自分の言いたいことを言うだけで、相手の言うことは聞こうとしない)

博物館が開館時間を過ぎても、開いていなかった.「観光客をなんだと思ってるんだ」、怒った彼は、その博物館の建物を描いていた、若い画家のデッサンを、インクをひっくり返して駄目にしてしまった.
「わざとだろう」と言われても、彼は「わざとではない」と、言い張ったのだけど.結局は謝ったのか、いや、彼は謝りはしなかった.彼は殴りかかった若い男に、「自分も若い頃は血の気が多かった」と、こう言っただけで、ごまかしてしまった.
(意味不明のことを言って、ごまかす)

友人のアンナが失踪し、その恋人のサンドロを好きになってしまったクラウディア、ラストシーンの直前の、彼女の気持ちを表す言葉.
「アンナが戻ってきて、彼と一緒にいるような気がして」、クラウディアはサンドロを探し求めていた.
「数日前まで アンナは死んだと思って、自分も死んだような感じがした」
「今は悲しみが消えて、彼女が生きてないかと恐れている」
サンドロを好きになったクラウディアは、アンナが戻って来ないことを願った.彼女はアンナが戻ってきてサンドロと一緒にいるのではないかという不安から、寝ることができなくて、邸宅の中をサンドロを探し求めた.そのサンドロは、別の女と寝てたのね.
そして、ラストシーン.
サンドロは泣いた.泣いて謝ったのでしょうが、そのサンドロに対してクラウディアは頭を撫でた.撫でただけで何も言わなかった.
(なんとも言いようが無い事をする.SEXすることしか考えていないから)

アンナは、一ヶ月も会えないなんて、耐えられない、いつも一緒にいたい、そうした気持ちでサンドロと話し合おうとしたのだけど、サンドロは
「話し合ったって時間の無駄さ、言葉なんて役に立たない」と言って、彼女の話を聞こうとしなかった.
好き合った男女から、一緒に居ること、と、話し合うこと、を無くしたら、何が残るのか?.言葉のいらない、情事だけが残るのね.
アンナは、情事だけの関係のサンドロと、これ以上関係を続けることに耐えられなかったので、失踪した.
サンドロは、彼の言葉通り、「言葉なんて役に立たない」人間であった.きっと、クラウディアにも、よく分かったと思うけど.

投稿者:4531731投稿日:2008-10-29 02:29:06
自然現象、日常の風景に心の動きを重ね合わせる話法が徹底している。
この当時でさえそれは別段真新しいものではなかったが、とにかく徹底している。
死んだ心のかたまりのような荒れ果てた孤島、傷ついた魂のような割れた水差し…
とにかく、ミケランジェロ・アントニオーニは風景や事象に人物の内面を反映させる手腕に
長けている。「心の造型」のパイオニアだ。
この手法を完成させるには、洗練された観察眼が必要であり、
それを元に、人並みはずれた想像力、集中力が要求されるのだ。修行僧か。
アンナの失踪を、サンドロはじめ周囲の人々が不思議がるが、何が不思議って、
いる人をいないと言うことほど奇妙なことは無い。
アンナはいなくなっていないのに、みんなの目の前にいるのに、みんなは
いなくなったいなくなった、とアンナを探す。その異常事態。
後半、誰もアンナを探さなくなる。それでいいんですよね。
なぜなら、いる人を探す必要は無いんだから…

アンナ失踪後、モニカ・ヴィッティ扮するクラウディアが目にするアンナの友人たちの
日常、例えば結婚生活がうまくいかずに若者と遊ぶ女友達の態度などが、
アンナの決断に影響を与えているのは想像に難くない。
つまり、クラウディアのアンナ捜索の旅はある種、アンナの記憶を再現しているのだ。
そう、アンナの失踪は彼女の内面に巣食う懸念を知るきっかけに過ぎないのだ。
投稿者:29thFebruary投稿日:2008-07-03 01:36:52
日本では初公開、リバイバル、ヴィデオ発売持に国際版として短縮されたものが提供されていたようなので、本来の版が試聴できるのは、もしかしてこのDVDが初めてなのではないでしょうか。PALマスターではあるけれども。
例によって、この商品の宣伝コピーにも「愛の不毛」のひとことが挿入されてしまっているようです。
初公開時には、見終わって混乱した観客がとりあえず何だか分かったような気にさせるのにぴったりの名文句だったでしょう。が、以後どんなアントニオーニ映画の宣伝にも重宝されてしまい、今となっては鑑賞の邪魔になっている感があります。
アントニオーニに注目し、彼の映画を続けて見てきた人は、一見「愛の不毛」らしきものが描かれていても、それが見かけ上のものでしかないことをとうに知っているはず。彼の映画は(表面にちょこちょことしか顔を出さずに深層で蠢いている感があって見知しにくいけれども)、不毛どころかどこかいつも熱を帯びています。
「情事」はその後数年ほどの絶頂期を迎えるアントニオーニ映画のプロトタイプといった面影があり、ここから彼の映画に入っていくのもいいのではないでしょうか。ここでのプロット上の大技は、本人もさすがにその後はやっていないし、他の誰にも真似されていないのですが。
投稿者:Bava44投稿日:2006-08-09 02:00:24
【ネタバレ注意】

栄養失調で、不感症で、顎の筋肉が弱そうで、安いシャンプーばかり使ってそうなモニカ・ヴィッティ
(失礼!)を作者は意外と同情的に描いているように見える。

個人的には無人島でアンナが行方不明になった後が凄く良かった。それまで組み立てられてきた
アントニオーニの架空の映画世界に観客は完全にはまりこんでしまうのだ。(ここだけ10点!)

でも無人島を出た後は、俺にはよく分からなかった。一般的にはアンナの心配をしていたクラウディア
とサンドロが徐々に自分たちのことしか考えなくなるのを、観客の視点も同時に変化させて、彼らと
共犯関係にさせるというのが本作の持つ技法だと言われているらしいが、その技法を使って表している
アントニオーニの思想に、個人的に共感できないというか理解できない。
題名とは裏腹に性的欲望を副次的に描いているように見えたんですがどうなんでしょうかね。
結局中身のない情事ということでしょうか。

アンナの父が、アンナの荷物として受け取る本二冊は、聖書とスコット・フィッツジェラルドの
『夜はやさし』らしいです。

俺の観たヴァージョン137分だったんだけど、カットされていたのかそれとも早回し版だったのか・・・。

投稿者:ねるネコ投稿日:2006-08-02 18:02:38
【ネタバレ注意】

美しいと同時に、不安をかきたてられる映像が特徴的です。

ブルジョワな人達の生活、恋愛、結婚。でも本当は満たされることのない心の内側。

恋人の失踪、瞬時にシフトする欲望の対象。恋愛の快楽に身をゆだねる恋人達。でも、最後に主人公が流す涙は、いったい何のためだろう、と考えさせられます。

空虚で満たされることのない人生に涙するのか、あるいは自分の放蕩生活を省みてか、あるいは本当に失踪した恋人を愛していたのか・・

アントニオーニの表現力には唸らされます。

投稿者:oishi投稿日:2005-05-26 12:15:36
アントニオーニと言う名前も遠い忘却の彼方かと思っていたら、最近まだ映画を造っていたのですね。60年安保とダブってくるのですが、当時アントニオーニとの出会いはとても新鮮でした。「さすらい」「情事」「夜」「太陽はひとりぼっち」等、フェリーニの「甘い生活」なんかもこの時代かな。
モノカ・ヴィッティやジャンヌ・モローのどこか崩れかかった色気がよかったのかもしれません。一応、「愛の不毛」だの「愛の不条理」納得したように思っていました。最近「情事」を見直してみました。しかし、何も感じる所がありませんでした。世の中に愛の形などたくさんあることを既に知ってしまった現在新鮮味が無く、不感症になってしまった自分を嘆くのみです。「付き合っているときはいつも真剣だった。」と言うようなセリフは浮気男常套句ですし、この映画に陳腐ささえ感じてしまいます。それでも、「愛の神 エロス」でアントニオーニはこの老人に何をプレゼントしてくれるか、期待しています。
投稿者:さち投稿日:2004-06-13 07:49:14
アントニオーニは正直受けつけない 普通に見てしまった 映像も島のシーンだけしか残らない やはりあの間かな いい人はいいんだろうな
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 審査員賞ミケランジェロ・アントニオーニ 
 ■ 映画テレビ作家協会賞ミケランジェロ・アントニオーニ 
 ■ 新評論家賞ミケランジェロ・アントニオーニ 
□ 作品賞(総合) 
 □ 女優賞(国外)モニカ・ヴィッティ 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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