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昇天峠(1951)

SUBIDA AL CIELO
MEXICAN BUS RIDE

メディア映画
上映時間75分
製作国メキシコ
公開情報劇場公開(シネマテン=ヘラルド・エース)
初公開年月1987/07/25
ジャンルドラマ
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【解説】
 白日夢を見るようなと称される作品の多くは、それっぽいトリッキーな映像を使って、実際には心に何の飛躍も消沈も与えてくれないが、このブニュエル作品は違いまっせ。死期の迫った母に頼まれ、腹黒い兄貴たちに財産を与えない旨を記す遺言状作成のためバスに乗って出発したはいいが、主人公のはやる心とは裏腹におんぼろ車のノロいこと。パンクはするし、天候は急変、霧がたちこめ対向車が邪魔、更に同乗の妊婦が産気づき……と、もうトラブルのドミノ倒し。挙げ句、バスは川にはまり、若い人妻が誘惑してくるおかげで妙な夢を見る。運転手は疲れた、眠りたいとぬかす……。大爆笑の喜劇なのに、突飛すぎる展開は俗物にはお芸術。で、カンヌじゃ、最優秀前衛映画賞! ま、畏れずに見よう。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
537 7.40
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2014-11-27 11:43:01
1951年製作。ブニュエル、メキシコ時代の作品。俳優たちはほとんど素人だろうが、そののびやかな演技に驚く。カメラを意識せずに自然にここまでできた。この何とも言えないゆるさ。のどかで人懐っこく、飽きっぽい。国民性だろうか。映画はバスの乗り合わせたそんな面白おかしい人たちのロードムービーだ。ストーリーはあるが、雑多で素朴な群像ドキュメンタリーとして見たらいい。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2007-08-30 15:54:10
【ネタバレ注意】

徹頭徹尾シビアなリアリズム喜劇。
遺産をめぐる兄弟間の醜悪な駆け引きがテーマだ。
観るものは、危篤の母から信頼された唯一の孝行息子の主人公に肩入れするのが自然だろう。
このドロドロの確執が、一種の「弥次喜多バス・ツアー」として描かれる。

ブニュエルお得意のひたすらリアルな描写が続くが、突如、非現実的な青年の夢想シーンに行き当たる。
それは、リリア・プラド演じる自信家の凄まじい悪女が、新婚ホヤホヤの好青年に食指を伸ばし、執拗ないたずらで辟易させつづけたあげく、結局、猛烈なアピールで打ち負かす(男食い)寸前の場面であらわれる。

ナイフで剥かれた長い長いリンゴの皮が、青年の口から伸び、その長い長い帯の先は、晴天下、屋根の上に腰掛けた(危篤状態のはずの)母親の手もとにつながっており、彼女は息子を見下ろしつつ、何度も微笑みかける。
そして、みどり生い茂る密林と化したバスの車内で、ついに抱き合う青年と悪女の傍を、発情のメタファーたるヤギの群れが次々と踏み散らして行き過ぎる。
そのときだ。
「わたしのこと、考えてたの?」と横から語りかけられ、ハッと我に返る青年の不機嫌な顔。図星。これぞリアル。

ストーリー構造は『幻影は市電に乗って旅をする』と同一。
すなわち、「目的地=出発点へ、とにかく早く帰りたいのだが、途方もなく邪魔が入り続け、ほとんど諦めかけた頃に、ようやく戻れる」という話。

しかし、この悪女はスゴイ。
男の癇に障ることをひたすら言い続け、最終的に男を激怒させる、それを繰り返すことによって、男の理性的思考力を完全に破壊、粉砕し、持ち前のセックス・アピールで征服してしまう。恐るべき悪女である。

しかも(ネタバレになるが)、性行為に至った後、男が「まあ今後はコイツにも、ちょっと優しくしてやろうかな」と考え直す、その瞬間、手のひらを返したように、もう終わったことじゃないの、と次の男のことをだけを考えている冷淡さ。
したたか、というのでは生ぬるい。憎たらしい女像。
このリアリティもスゴイとしか言いようがない。
(その悪女に、パーティーで一曲、優雅に歌わせてみせる演出は小粋。断じて見落とせない)

投稿者:でこちゃん投稿日:2003-02-20 16:56:35
巨匠ブニュエルのトホホ…の喜劇。まず、観てください。お勧めはこのトホホさ。けっこうはまります。もう観たからといってヴィデオを消してはいけません。いつかもう一度観たくなります。
投稿者:投稿日:2003-02-05 02:36:43
見どころはたくさんあります。
この映画、この時代の中にあって飛び抜けて「音」のいい映画です。
メキシコの音響技術侮るなかれということなのでしょうか。
ブニュエルは音へのこだわりも並々ならぬものがあったのでしょう。
音にもお金を掛けすぎたためのエンドなのでしょうか。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞ルイス・ブニュエル 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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