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新7つの大罪(1962)

LES 7 PECHES CAPITAUX
THE SEVEN CAPITAL SINS

メディア映画
上映時間113分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1963/01/24

【解説】
 60年代初頭の気鋭の新人監督たちによる新版“七つの大罪”。第一話は、マルクス兄弟に強い影響を受けたという、不条理劇の大家イオネスコ脚本、S・ドム監督の「怒りの罪」。楽しげに日曜の挨拶を交わす人々がふとしたことから一斉に怒り始め、スープをぶちまけて(或いはぶちまけようとして天井から降り)、たちまちアパルトマン中溢れる洪水となる。やがて往来に流れ出た人々の殴り合いが、国会での乱闘やデモ行進のニュース・フィルムにモンタージュされて、しまいに地球ごと核爆弾でふっとぶナンセンス。ウィットもへちまもなくただびっくり。
 二話目はE・モリナロの「羨みの罪」。D・サヴァルのホテルのメイドが、宿泊客の女優のパトロン富豪の略奪を夢想するが、彼と共に食卓についていると、自分がしていた格好で給仕の恋人といちゃつく女優が羨ましくなる。といった軽やかな幻想譚。
 第三話はド・ブロカの怪作「大喰らいの罪」。とにかくのべつまくなし喰いっ放しの農夫バランタンが妻と母を連れ、客死した父の葬儀にかけつけようとするが、僅か30kmの道のりをオンボロ車で競歩選手に追い抜かれるスピードでノロノロ走り、しょっちゅう停まってメシにして、遂に埋葬にさえ間に合わず、そして、久々に顔を会わせた親戚たちとまた食事。観てるだけでゲップものだ。
 四話は、ドゥミの愛らしい「淫乱の罪」。幼なじみジャックと町で出くわしたベルナール(トランティニャン)は貧画家。ふと買ったボッシュの画集を見ながら、“肉欲を肉屋の欲”と思ったなどと幼い時分の体験を語るうち、友には絵と同じ官能的な場面が現実に重なって、俄然ナンパに精を出す。
 第五話はゴタール「怠けの罪」。渋いコンスタンティーヌが自身の役で登場、靴紐を結ぶのも面倒というものぐさに共演女優とのSEXも拒んでしまい“より大罪を犯すのを逃れる”。
 続く六話は、ヴァディムらしい不倫話「傲慢の罪」で、夫と洋品店を営むカトリーヌ(ヴラディ)は共に浮気をしていたが、情熱的な愛人のパリへの駆け落ち話にその気になる。しかし、夫が火遊び相手、姪カトリーヌに電話している所をたまたま目撃。妻としての自尊心から間に割って入り、目前の幸福を棒に振って夫に抱かれる。
 そして、トリを務めるはシャブロル「貪欲の罪」。工科学校の寄宿生たちがパリに出て、憧れの高級娼婦(バロー)の姿を垣間見る。そして、寮に帰って、五万フランの彼女を実際に買うには……と、一人二千フラン頭で25人もを募ってクジをやり、それに当たったウブなアントワーヌ(シャリエ)がこの事実を話すと娼婦は感激。料金をタダにすると言うが、結局、貰った金の中から彼の賭け金のぶん二千フランだけ返し、両者ともにキョトンとする。一番まとまりのいいのはこの最終話だろうが、いずれもそれなりに面白く、ドゥミ作品は、少年の想像する“地獄”のイメージが楽しく、最も記憶に残る。
<allcinema>
評価
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【ユーザーコメント】
投稿者:Ikeda投稿日:2010-06-24 10:04:18
10年前の「七つの大罪」に比べると大分落ちる映画だと思います。全体的に内容に乏しいのがその理由です。それぞれの挿話に面白い所もありますが、〔怒りの罪〕はあまりにも大袈裟すぎる話ですし、〔ケチの罪〕はオチが面白いですが、その辺をもう少しうまく演出して欲しい所で、〔怠けの罪〕はパントマイム的な味はありますが、単なるコントでしかありません。その他も漫画的な面白さしかありませんが〔ねたみの罪〕は人間の幸せとは何かを考えさせる点が良いと思いました。
投稿者:msang投稿日:2008-07-14 22:21:34
ゴダールはこのころから人を食った映画を撮っていて楽しめるし、第二話でデュラスの「Hiroshima mon amour」の台詞がパロディー的に聞こえてくるのはびっくり。「当時」の「ヌーヴェルヴァーグ(それともヌーヴォーロマンか?=脚本クロード・モーリヤック)」の混沌がうかがえるかも。個人的には最後のシャブロルのが、「白黒でも夜のパリは美しい」と思えてこれもある意味ヌーヴェルヴァーグ的かな? いろいろ楽しみ方があるかも。
投稿者:N゜1投稿日:2001-05-15 05:30:47
オムニバスでありながら
ゴダールに就いてのみ言及するという不躾を許してくれ給え

この映画がなければ世界が存続出来ないという映画があったとする
少なくとも今回のこの短いフィルムはそれには該当すまい
ただ放っておくには忍びないのも事実だ
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