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ストーン/クリミアの亡霊(1992)

STONE

メディア映画
上映時間88分
製作国ロシア
公開情報劇場公開(イメージフォーラム)
初公開年月1995/02/17

【解説】
 映画の世紀末を象徴する、異次元の作家ソクーロフの6作目の長編映画。SF的な発想の作品で、閉ざされた館内での男二人のきわめて蠱惑的な夢幻譚がつづられる。黒海沿岸のリゾート地ヤルタのチェーホフ館は実は墓の上に建てられた不吉な建物(撮影中に美術監督が、完成後に編集者が死亡した--というホラー映画めいた後日談がつく!)。夜、無人のはずのそこに人影が。番人の青年が中を覗くと、暗い浴室で男が服のまま水を浴びている。出て行くよう青年が促しても、怪しい男は嬉しげに叫んで、彼を捕らえようとする青年の腕を振り払う。かつてこの館の主だったチェーホフが蘇ったのであるが、青年は呆然としている。不意に鶴が部屋を闊歩(実際チェーホフは三匹、飼っていたことがあると言う)。書斎には遠く汽笛が響き、着がえたこの客人はペンと紙を取り出し、何か書こうとするが、感覚が蘇らないし、手も凍えきっている。翌朝、鶴のくちばしで突かれて目覚めた客人。青年も鶴に導かれるようにやって来る。客人はうきうきと懐かしい衣装をまとい、ピアノを奏でる。腹を減らした彼は青年の朝食を分けてもらいながら、思い出の食物の名を口にする。青年は死んだ父のことを尋ねるが、彼はあの世では誰にも会わなかったと答える。そして、以降、二人の仲が親密になっていく描写が象徴的なイメージ(墓穴の中から掘り出したリスの外套、飛び出す鶴、食卓から消えるソーセージ……)と共に描かれ、最後、互いに見つめ合う二人が頬を触れ合わんばかりに近づいた所で、“僕はあなたと……”と青年は意味深につぶやき、映画は終わる。全編ゆがんだ鏡像のような画面は、作品の妖しさを一層高め、ノイズや自然音の使用はそれ単独でもアートとして完結しているほど冴えた感覚。最高にイマジネイティヴな映画だ。
<allcinema>
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