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雨のしのび逢い(1960)

MODERATO CANTABILE

メディア映画
上映時間105分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1961/10/15
ジャンルドラマ/ロマンス
雨のしのび逢い [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,626
USED価格:¥ 4,400
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【解説】
 M・デュラスの原作・脚本による“愛の不安”を描く、P・ブルック監督作。原題は“普通の速度で唄うように”という音楽用語で、モロー扮する母アンヌにピアノのレッスンに連れられる息子が、幾度もその指示を無視して弾いて、教師に叱られるのである。その最中、突然の鋭い女の悲鳴に一階のカフェ部分に降りてみると、男が物凄い形相で立ちすくみ、女が血を流して倒れ、警官や野次馬が取り囲んでいる。情痴殺人であろうが、アンヌにはそれ以上の啓示を与える光景で、その場に居合わせた青年ショーヴァンとの出会いの意味を、彼に、そして自らに問い質すのだった。それが毎日の逢瀬となり、散歩の度にすれ違うようにして二人は会った。アンヌはボルドー近郊の製鉄工場社主の令夫人であり、彼はその元従業員。お互いに生活に閉寒感を抱えており、彼女は特に、淀んだ上流の暮らしに吐き気すら催す自分を自覚させられるのだが、結局、その檻から出ることができない。ショーヴァンはそれを冷たくなじって去って行き、一人閉店後のカフェに取り残された彼女を、追ってきた夫の車のヘッドライトが照らすのだった。そびえる樹々の仰観の移動ショットや海岸の廃墟等、デュラス好みのイメージが現代人の心の荒廃に具体的な姿を与え、ブルックはそれを一応の物語の枠組みの中にカッチリと当てはめてはいる。が、それがかえって、観念的な作品の印象を強める。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
215 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-05-06 17:26:08
「モデラ−ト・カンタビ−レ」という原題も意味不明だが、この邦題には“何処に雨が降ってるんじゃい!”というツッコミを入れたくなってしまう。モロ−もベルモンドも何だかやる気がなさそうで、一向に燃え上がりそうもない「恋」のもどかしさにイライラさせられて、やっと原題の「モデラ−ト=節度?、言い換えれば日和見」の意味が納得出来たのだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:4531731投稿日:2013-07-03 11:18:00
酒場で殺された女の叫びに呼ばれたようにモロー扮する女とベルモンド扮する男が出会う。
2人の触れ合いは、死んだ女の思い出のように不吉だ。つまり、なぜ女が殺されたか?なぜ、男が女を殺したか?
については一切語られないが、モローとベルモンドのドラマを見ることでそのナゾを知ることが出来る仕組みになっている。
このデュラスの方法は、松本俊夫が「16歳の戦争」で模倣している。

子供がピアノをうまく弾けないというシークエンスは興味深い。デュラスはここで夫婦の不和を示唆する。
この方法は、デュラスの監督作「ナタリー・グランジェ」で流用されている。
知りたくない、認めたくないがゆえの未知。そのため、たくさんの未知が眼前に立ちふさがる。そしてその未知は無力ゆえに解決されることが無い。
デュラスもブルックにいろいろと指示を出したのだろう。その悲哀が余すところ無く描写されていた。
アントニオーニの影響下にある映画でもあり、廃屋でのモローとベルモンドの会話では2人を分かつ線が自己対話を示唆し、
黒髪(死んだ女)とブロンド(モロー扮する女)から光と影の示唆がされていた。

投稿者:Yes We Can投稿日:2010-10-05 19:19:14
原作者が脚本も書いてるからか、小説の気だるい印象がストレートに感じられる。
もとよりメロドラマなので好みジャンルではないが、映画化は成功していると思う。↑の解説者の☆3つ評価は妥当な線だと思う。

何より、小説を読んだ時から映画もぜひ見たかったところ、NHKさんが放映してくれて感謝です。当時はVHSソフトが法外な値で取引されてて馬鹿らしかったのですが、↑のamazonのDVDも中古が定価より高いなんてアホですね。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-09-13 10:32:10
愛する女を殺してしまい、その遺体にしがみついて愛撫する男を見た、工場長の妻アンヌ(ジャンヌ・モロー)が自分の生活が空しいものだった事を知る。彼女が工員ショーヴァン(ジャン・ポール・ベルモンド)と愛し合うようになるが、彼もまた、その空しさを感じ、二人の間の心の隙間が埋まらないまま進行する映画で、二人の心の動きが良く描かれているとは思います。
アンヌの子供ピエール(ディディエ・オードパン)の母親との対話がかなり多く挿入されているのは良いですし、BGMもピアノソナタの演奏だけで雰囲気を出していますが、内容的に二人の心情だけが描かれていて、最後には何も起こらないという単調な作品なので、私にはむしろ退屈したといった方が良い感じの映画でした。
投稿者:クリモフ投稿日:2010-08-09 16:56:53
なにやら解説ではたいそうなことが書いてありますが、自分には普通なメロドラマに思えました。案外、どろどろになりませんでしたが、二人にとっては大変なことなんでしょうな。
恋に落ちていくふたりを、ずーっとフィーチャーしている作風で、登場人物に興味をもてなかったら物語から放り出されるものとなっております。中年女性が自分の生活に疑問を持ち始めた時に、訪れた事件と出会い、、、。という今となってはベタ(こっちが元なんだろうけど)なものであまりのめりこめませんでした。
ベルモンドも割と好きなんですが、魅力的とは思えませんし、ジャンヌ・モローはどうも一本調子に見えてしまい、個人的は振るわず。ひょっとしたら、演出の問題で、あと少し中年妻の生活を描いていたら変わったかもしれません。
まぁ、メロドラマは得意じゃないってのもあるんですが、魅せられるものはありませんでした。
投稿者:TNO投稿日:2009-05-24 20:36:39
【ネタバレ注意】

子供がピアノを習っていて、教師に叱られている。脇で母親が漫然とその様子を眺めている。この映画は、最初から、物憂い雰囲気で始まる。外が騒々しくなり、一度レッスンが中断するが、また教師に叱られる子供の場面に戻る。全編が物憂い。テネシー・ウィリアムズの戯曲のようだ。主人公の、この子供の母親の孤独な心象風景を映画全体が支配している感じがする。この女性は、物には不自由していないし、身分も保証されているが、夫との愛情は冷めていて、更に子供への愛情もないように思える。唯一の心を許せる存在だった情夫にも最後には裏切られてしまう。殺人事件を起した男と殺された女の関係と、そこに想像をめぐらせる主人公と情夫の関係を重ね合わせている。劇中の描写には、リアリティがある。男女の出会いの場であるバーの雰囲気、自宅での会食風景、・・・。不思議と印象に残る映画だ。仏の大女優モローが、上流階級に属するが満たされぬ人生を送っている工場長の妻役を堂々と演じる。ベルモンドは、まだ20代で派手なアクションは、この映画では皆無で、モローにモーションをかけるが、思いとどまって最後には自ら町を去る青年を演じた。

投稿者:ロビーJ投稿日:2008-01-12 03:33:22
前々から邦題が素敵だなと思っていた作品です。今回はジャンヌ・モローとジャン=ポール・ベルモンドがどうしても見たくなったので借りてやっと鑑賞しました。邦題にある「雨」は確かに登場しませんでしたが、ストーリー自体はとても興味深くてラストまで飽きることなく見れました。
ジャンヌは若くて綺麗でヘアスタイルもとにかく素敵だったので、もうこの時点で見てよかったと思えたし、ベルモンドもまたカッコよくて役柄もとても良いなと思いました。そして全体的にはとても静かな作品という印象も受けましたし、ジャンヌとベルモンドの関係が思っていたほど大変にならなかった所も良かったでした。
それにしてもジャンヌの息子がレッスンでピアノを弾くシーンが結構ありますが、昔私も習っていただけに当時の思いがよみがえってきてしまいました。でもさすがに先生はあんなに怖くはなかったですけど。。という訳でまたもや鑑賞してよかったなと思える作品に出逢えました。それにフランス語の美しさも改めて感じられましたしね。なのでまた是非ゆっくりと見たい作品です。
投稿者:ねるネコ投稿日:2005-09-02 23:39:53
【ネタバレ注意】

 「適切な速度で・歌う様に」と指示される息子のピアノレッスンと、時を同じく階下のカフェで殺される女性。冒頭のシーンが、そのまま物語を解く鍵になっているように思う。

 観終えた直後の感想は、「生きるということは、ある意味で死ぬことである」ということを上手く表現した作品だと思った。生きてゆくことは、情熱や「やり切れない日常から逃れたい」という気持ちを「殺して」、生活に順応して行くことであり、「適度なリズム」で生きて行かなくてはならない我々は、何処かしら殺された部分があるのだと。

 虚構と事実が交錯した奇妙な会話(デュラスの作品には、その会話の中に真実があるものが多々ありますが)と映像美が適切にマッチしていて、観やすく完成度も非常に高い作品に仕上がっていると思う。

投稿者:ふじこ投稿日:2004-07-31 12:30:59
相手を殺してしまうほどの強い愛情に心をつき動かされる人妻アンヌ。日々繰り返される平凡な生活の中に、ふと現れるショーヴァンの存在。ジャンヌ・モローの演技から女の情念と心の叫びが聞こえてきそうだった。「君は死んだほうがいい・・」と言われたら、、、?・・やっぱり雨は、降ってませんでしたよね。
投稿者:いお投稿日:2003-06-30 11:12:11
先日1限と3限の間に図書館で鑑賞しました。
昼休み中に終わったのにもかかわらず3限に出席できませんでした。
腰は上がったのですが足がどんどん教室から離れてしまいました。
授業と授業の間に観てはいけませんね。
雨のシーンはなかったようです。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 女優賞ジャンヌ・モロー 
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