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西部戦線異状なし(1930)

ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT

メディア映画
上映時間100分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(東京第一)
初公開年月1930/10/
ジャンル戦争/ドラマ
西部戦線異状なし [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,037
価格:¥ 1,349
USED価格:¥ 1,053
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【解説】
 映画史に残るアメリカ戦争映画の名作。第1次大戦がはじまってまもない、ドイツのある町。群衆の歓声に送られて、戦場へ向かう大部隊が進軍してゆく。学校の教室では、老教師が生徒に愛国心を説いていた。情熱に駆り立てられた若者たちは、ただちに出征を志願するが、前線は飢えと死の恐怖だけの毎日だった……。数度に渡って繰り広げられる戦闘シーン、全編を貫く戦争批判とヒューマニズム、本作はその迫力とスケールの大きさからいってまさに歴史に残る戦争映画の名作である。原作は、エリッヒ・マリア・レマルクが第1次大戦中の自らの体験をもとにして書いた同名の長大な記録小説。今の時代でこそ「地獄の黙示録」や「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」など、戦争批判を扱った映画・小説は数多く発表されているが、当時は時勢が時勢だけに、この小説が発表された当時も日本では検閲によって、なまなましい戦闘シーンを始め、ポールがフランス兵の死体と一夜をすごすシーンや、帰郷したポールが学校で反戦的な事をのべるシーンなど、戦争の実態を描いたシーン及び戦争批判の箇所がことごとくカットされた。映画も、日本の公開初日には長蛇の列に憲兵の目が光っていたという。また本作は日本以外でも、世界各地で物議を醸しだした作品であり、ドイツでは左派・右派の衝突で血の騒動がおきてついには上映禁止となっている。ちなみにこの作品が製作された1930年は、トーキーが誕生したばかりで、まだ大半は無声であり、装置が完備していない劇場も多かった為にトーキー版・無声版の2種類が製作され、日本ではトーキー版の方が上映された。
<allcinema>
評価
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A或る夜の出来事 (1934)
[002]Aスミス都へ行く (1939)
[003]A隠し砦の三悪人 (1958)
[004]A情婦 (1957)
[005]Aアパートの鍵貸します (1960)
[006]A十二人の怒れる男 (1957)
[007]Aチャップリンの黄金狂時代 (1925)
[008]Aグランド・ホテル (1932)
[009]A駅馬車 (1939)
[010]Aオズの魔法使 (1939)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
18165 9.17
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【ユーザーコメント】
投稿者:北村もとい投稿日:2019-02-23 14:16:26
見る前は1930年という映画創生期の古い作品なので、名作とは言っても今から見たらどうってことないタイプの作品かと思っていたが、実際見ると、今の感覚で見ても全く通用する普遍的なタイプの名作であった。
特に移動撮影を多用した戦闘シーンの迫力はかなりのもので、その容赦ない戦場の地獄を今の感覚で見ても強烈に印象つける力を持っている。
まだ第二次大戦前の特異な時期という事もあり、アメリカ映画でここまで(あくまでドイツ軍を描いているというエクスキューズありきでも)強烈に反戦思想を打ち出した作品は、その後、ベトナム戦争敗戦後のディアハンター辺りまで制作されていないのではないか。
その意味ではベトナム戦争以後の若者が戦場で地獄を体験するタイプの戦争映画の原点と言えるのではないか。
投稿者:SCARFACE投稿日:2016-09-03 23:40:06
【ネタバレ注意】

前に見た時は、余りに哀しく何も得られないこの映画が酷く退屈で、息苦しく思えたんだ。余り心に響かなかったんだ。

でも、再見して、いや見れば見るほどマイルストンに謝りたいという気持ちが大きくなった。
俺のように最初見た時はダメだったという人も、最後の、最後の2分間だけでももう一度見て欲しい。レマルクの素晴らしい小説が、映画としてもあの最後の2分間に凝縮されたと言ってもいい。
故郷に帰ったパウルの部屋には、子供の頃夢中になって追いかけた蝶の標本が飾られていた。俺はその蝶を忘れ・・・いや見逃していた。
観客にとって、標本の蝶なんてほとんどの人が忘れてしまうのかも知れない。
でも、パウルにとっては故郷の妹や家族、友達との思い出が詰まった、それを見た瞬間に思い出すような掛け替えの無い宝物だった。
パウルは蝶が好きだった。それの命を“奪う”だなんて意識もしなかった。
戦争に慣れていく事への恐怖、大切な友人を奪っていく戦争への失望。
何処を見ても土埃と煙、瓦礫、泥水、屍の山。そんな地獄に綺麗な綺麗な蝶がふわりと降りてきた。
パウルは、地獄に希望の灯火を見てしまった。
河の上を歩く女たちや、戦場で出会った掛け替えの無い友人たちの笑顔よりも、もっとキラキラと輝って見えた。
その灯火が消えようとしている。パウルは、無意識の内に飛び出してしまった。
カットのおっちゃんが無意識にパウルを守ってくれたように、パウルもあの蝶を守りたくてつい飛び出しちまったんじゃないだろうか。
今まで散々奪ってきた。もう沢山だよ・・・なんてさ。
ま、そんな事を敵が親切に思ってくれるワケがない。そんな余裕なんて無いよな。
相手だってパウルのいる敵の軍隊に仲間を殺されているもん。蝶よりも横に転がるライフルの方に眼が行っちまうよなあ。
パウルが蝶を守ろうとしたように、敵だって・・・いや、最初から何処にも敵なんていなかったんだ。仲間のために命掛けで戦った人々しかそこにはいなかったんだ。
万の言葉なんか無くてもいい。そこに一生が刻まれた一瞬があればそれで良かったんだ。
後年の原作に沿った「TVスペシャル」も見て欲しい。

投稿者:scar_face投稿日:2014-06-25 19:04:58
マイルストンは「呪いの血(異常な愛)」が面白かったけど、これは面白くなかっただった。

過剰・ダルい・退屈の三拍子、オマケに説教臭いの四重苦と来たもんだ。
延々と続く戦闘で瞼が重くなる。「寝たら死ぬぞ」って言われてるみたいだった。

無駄な言葉はいらない。ラストシーンで、仲間の体を抱きかかえる男の哀しげな表情。その姿だけで充分戦争の悲惨さは伝わってくるんだから。
投稿者:sachi823投稿日:2013-11-16 12:35:48
古典的反戦映画の名作とも言うべき作品かと思います。
当時の戦争は、お互いに塹壕を掘っての
陣取り合戦、持久戦であったわけですが、
兵隊が動き出したときの素早さや迫力に驚きました。
あまりにも有名なラストシーンは、名も無き少年兵への
監督の優しい眼差しを感じました。

投稿者:グレコ投稿日:2013-08-26 12:37:15
芯の通った力作と言った感じです。
戦闘シーンもすごい!
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-18 19:57:28
ドイツ軍兵士として従軍したレマルクの原作をアメリカが映画化したということに違和感を覚えた。作品中で使われる言語は英語であって、若き学生たちを煽動して戦場に向かわせる教師が、ドイツ語風に英語をしゃべるのがわざとらしい。映画そのものは実写を思わせる戦闘シ−ンはすさまじい迫力で、まるでドキメンタリ−を見ているようであったが、ドラマとしては冗長で登場人物の性格描写も平板であり、学生たちが揃ってゲルマン的な風貌であることにも違和感を覚えた。
学生の中で最後まで生き延びた主人公が、休暇で故郷に戻って闘いを知らぬ連中に怒りを覚えるというのも類型的で、5年の戦闘体験が彼をどう変えたかの描写もなくて、塹壕から不注意にも身を乗り出して狙撃兵に撃たれて死ぬという感傷的なラストにも同情出来なかった。
確かにこの映画がこの時代(1930年)としては精いっぱいの反戦の思いを込めて作られたのであろうことは分るのだが、にも拘らず次の大戦に向かおうとする時流に対して竿差すことが出来なかったのは、これをドイツ国民が映画にしようと考えもしなかったことと、感傷に流れたラストを付け加えてしまった製作者たちの思想的な未熟さに原因があったのではなかろうかと、この映画が名作であることは認めつつ、考えてしまったのであった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:Normandie投稿日:2012-05-27 14:50:10
当時まだ若く無名の監督の誇りが感じられる力作でもある。
最後まで普通の名もない兵士たちに寄り添っているところがいい。
投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2012-03-14 15:17:20
【ネタバレ注意】

名作、最初の反戦映画、とは言われつつも、いかんせん80年以上も前の作品だし・・・と、
さほど期待せずに見始めましたが、製作当時35歳!という監督の瑞々しい才気に溢れ、
まったく古臭さを感じませんでした。

トーキー最初期の作品でもあり、冒頭部分、若者たちが戦場へと煽られる教室のシーン
あたりは様式的な描写を感じましたが、物語が進むにつれ、むしろ徹底したリアリズムが
色濃くこの作品を支配し始めたことに目を見張りました。

ことに塹壕での戦闘場面は、スピルバーグが「プライベートライアン」でやろうとしたことを、
この時代なりにすでにやろうとしていたとも思え、戦場での、殺し、殺され、という生生しさ、
敵を待ち構える主人公たちの息遣いさえ聞こえてきそうな緊張感が映像から伝わりました。
爆音などもトーキー初期と思えない迫力で、砲弾が一発飛んでくる度に震え上がる新兵たち
の描写もリアル。

銃剣を手に容赦なく塹壕に飛び込んで来る敵兵たち、これをスコップで殴りつける肉弾戦。
鉄条網を掴んだ敵に手榴弾を投げつけると、次の瞬間、鉄条網に”手だけ”がぶら下がって
いる・・・など、戦場の凄惨な現実。

砲弾穴に落ちた主人公の青年が、敵兵と一対一で対峙。これをナイフで刺すも、相手は
すぐには死なず、目前で苦しみ続ける。これと一晩を明かし・・・息絶えた彼の所持品から
は妻と子供の写真が・・・教室で煽られた”戦場の栄光”とはなんだったのか?
殺した相手が、自分と同じ人間にほかならないことを肌で感じ、苦悩する青年。

武勇伝やアクションではなく、あくまで戦場の現実、皮膚感覚、それに傷ついてゆく者たち
の心理をリアルに描こうとしている点で、この作品は、その後の多くの”戦争映画”をしのぐ
存在であると確信しました。

これだけの作品が82年前に存在しながら、10年と経たないうちに第二次世界大戦、そして
その後も次々と戦争が勃発するのですから、いかに人類が愚かで未発達な存在にすぎないか
を痛感せざるをえません。戦前、ドイツでは上映禁止(その後、ヒトラー台頭)、
日本ではカットだらけでの公開(直後から日中戦争に突入)だったとのことですから、
それだけ戦争を遂行する上では、都合の悪い作品だということでしょう。

野外の食事時、カチンスキーの言葉

「戦争が始まったら・・・野原に大きな囲いを作って、そこに王様と家臣だけ集め、
パンツ一丁にして棍棒を持たせて、勝敗を決めさせればいいんだ!」

名言!ぜひそうして欲しいものです。実際に戦場で死ぬのは常に、19や20歳の、まだ思想も
明瞭でない、それだけに染まりやすい年代の若者たちだという点も、この映画は冒頭から見事
に描いてます

投稿者:こじか投稿日:2010-05-04 20:04:52
いやぁすごい。鑑賞前は少なからず、
モノクロ古典だからという贔屓な遠慮があったが
その(勝手な)心配はまったく必要なかった。

人間ドラマも戦闘シーンも充分過ぎるほど見応えがある。
ただただ感心させられた。
投稿者:クリモフ投稿日:2010-01-27 17:19:03
第一次大戦を題材にした戦争映画ってあまりありませんね。やはり映画の発展より前ってことと、WW兇筌戰肇淵爐琉象が大きかったんでしょうか。単に古いからかな。
そんないまひとつ映画として取り上げられない戦いですが、それでもこの映画は金字塔。いぁ素晴らしい。ドイツの話だったんですね。アメリカ制作だからてっきり連合国が主役と思ってたんで意外。英米映画にありがちなドイツ悪役ってのもないし、血糊やら残虐描写で過度に反戦を煽ることもしない。しかし、志願から戦場へ、そしてその現実を知る。そして負傷から、休暇、市井とのカルチャーギャップなどものすごい現実感。「なぜか戦っている」や「工場が儲かる」などは今と全く変わってない本質的な問題ですな。
戦場の描写もすさまじい。当時でこれだけやれたのか、っていうくらいのスケール。しかも今みたいに爆発をCG補正したり、スローモーション入れたりしないから、本物の記録フィルムを見ているような恐ろしさを感じます。
フランス兵との二人きりのエピソード、野戦病院やら母校の訪問(ポールと生徒の目の差が強烈)、母とのやり取りなど印象に残るシーンだらけ。それであのラストだもんなぁ、やられました。変なベトナム戦争映画よりこっち観せるべきなんじゃない?名作。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2009-02-24 23:11:25
 マイルストンの演出はとてもヴィヴィッドだ。戦場、塹壕の描写は今見ても恐ろしく臨場感がある。フランス女達を誘う川での水浴びシーンの危ういカメラの視点もいい。エアーズが休暇で帰宅した際、妹と蝶に関する会話を交わすという伏線のさりげない提示も見事なものだ。
 しかし反面、今見るととても幼い演出も散見される。例えば冒頭、学校の大きな窓の造型と縦構図のカットには瞠目するが、その後、先生と生徒のサイレント臭い、というより非常に作為的な顔面のクローズアップが連続する。シーン全体は窓の内外を対置して機能させた、窓の使い方としては見事な演出なのだが、私はどうしてもこのアップ挿入の嫌らしさに違和感を覚えてしまうのだ。このような居心地の悪さが随所にある。或いは戦場のシーンでも判り易過ぎるビュジュアルイメージが横溢する。戦争映画であるにもかかわらず印象的な夜の画面が無いのも私は不満だ。
 画面の幼さは当時としては仕方がないだろう、という気もするが、映画史には1930年当時でも、いや、1920年代でも、もっと前であっても現在の映画と遜色のない成熟した画面の映画が幾百とあるのだ。同年製作の反戦映画としては『地獄の天使』よりもずっと評価の高い本作だが、私には『地獄の天使』の方が成熟した映画だと思える。
投稿者:gapper投稿日:2009-01-29 02:22:03
 DVDで見たが、古い「つばさ’27」より映像の状態が悪かった。最初と最期以外は、兵隊からの視点で常に描かれていて、上官も殆ど出てこず指揮官は出てこない。爆撃や砲撃シーンが大変多いが”する”シーンはなく”される”シーンばかり。これは意図的で、戦争の”現場”とそれ以外の差が大きなキーとなっているからである。このことで、戦争は人同士の殺し合いでいかに悲惨であるかがより強く表現されている。 よくできた作品だが一つだけ気になったのは、終わりの方で女性に近づこうとして、パンやハムを持っていくのだがそれまで食べ物のないというのが一貫してあったのにここにきて食べ物が他人に分けるほどある理由がなかった。補給隊が来たなど、何らかの説明が欲しかった。 長さは131分で、こういった作品は好みでないので多少しんどい感じだった。
投稿者:ミリアム投稿日:2008-02-28 16:01:52
いわずもがなの名作。
現在の戦争映画がいかにCGや特殊効果で当時(第一次大戦時)の様子を“忠実に”再現できたとしても、ここには絶対に真似のできないものがひとつある。
兵士たちの顔。脇役やエキストラを含め、画面に現れるすべての兵士たちの顔つきが今とは全く違うのだ。
それはちょうど『七人の侍』に出てくる農民たちの顔つきが今の人々と全く違うのと似ている。
演技や演出を超えた何か。それにただ涙する。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2007-06-23 11:27:54
人間と人間の殺し合い。

…いや、理由は有る。ただ、実際に戦う人間達は、自分達の命に見合う理由など持ち合わせていない…という事。なら、なぜ志願するのさ?〜まぁ騙されてるようなものなのだが。

敵兵が悪という訳でもなければ、自分達も侵略したい訳でもない。
敵兵に恨みが有る訳でもなければ、恨まれている訳でもなさそうだ。

でもひらすら銃弾を避けて、反攻を繰り返し、殺戮し、殺戮される。
そういう真実、命を掛けて相手をぶっ殺したい訳ではない人々の為の体制批判的ムービー。(或る意味、反戦……戦争は志願者(徴兵?)で成り立つ事を思えば)

指導者に心酔して「この人の為なら」か?
心酔させるには、それなりに人の心を掴む術が必要。
「見返りを呉れ」…「評価」が見返りだぁ?〜本当に何を為しているか評価出来る人間が上にいるとでもいうのか?
フォローすべき事を把握し、問題をクリアにした上で、自分の事はさておき、上には「実に良くやってくれています」と言う…つまり人を動かす…って事なのだが、自分の責任逃れの為に部下を誹謗する人間が上に立つなんて、世間ではありがちな事なのじゃないか?…まぁ「そんな奴」に付いて行く必要なぞないかもだね。

って事はさておき、机上の国益と現実のギャップが真実解らないインテリな親爺は、ロープの中で棍棒格闘すべき…と思うが如何に?

…「郵便屋」は良いね。普段は郵便を届けるサービスマン…彼ら「お客さん」が、自分の「部下」になる。なんだお前じゃないか〜って解っていない若者達が、わざわざ泥水の所で這いつくばらせられる…顔見知りになった可愛いコンビニ店員が辞めて、道端で出逢う……何か「複雑」なのだな…
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-05-23 19:19:32
 私は第2次大戦が終わってから30年近く経って生まれ、一応平和な時代に育って、大正や昭和ヒトケタ世代の人たちに比べると「いい時代に生まれてきて良かった」と無邪気に思っていたが、30歳を過ぎて世の中がにわかにきな臭くなってきたような気がして、以前のように「良かった」と思えなくなった。そんな折この映画を観て、戦争へと導かれる恐怖感や平和を希求する心に時代の移り変わりは関係ないということに改めて気付いた。その証拠に、この映画にはまるで古臭さがない。ここに描かれている狂気の時代がまたやって来ないという保証は何処にもないのだ。
投稿者:o.o投稿日:2006-02-20 01:27:27
現代のようにマスコミが高度に発達して、やれ、どこそこの首相がどこの国を訪問して何を話し合った、やれ、なんとかという国の外相がいつどこでどんな発言をしたという風に、逐一知らされることはなかったであろう第一次世界大戦当時の一般庶民にとって、そもそも世界がどう動いていて、何がどう問題になっているかなどということは、ほんの一部しか知らなかったに違いありません。なぜ自分の国が戦争しているか聞かれて答えられない、という場面がありましたが、当時の一般の兵士達は、実際、本当に何も知らなかったのだと思います。

そんな、言わば世界が巨大な謎であった時代に、作品の中で克明に描写されるような、穴を掘ってじっと爆撃に耐え、命令されたら砲弾の雨の中をひたすら突撃し、劣勢になれば退却して、また穴の中で耐えるということを延々と繰り返す「塹壕戦」に、歩兵として何年も参加させられたら、自分も頭がおかしくなる自信があります。率直に言って、全体の構成が良いとは思えず、戦場の描写を除けば、個々の場面もどちらかと言えば平凡で、作品としてそんなに優れているとはどうしても思えないのですが、当時衝撃を与えた作品だったということは了解します。

なお、本作品が公開された年 (1930 年) の 3 年後、ドイツ国民はアドルフ・ヒトラーを首相として熱狂的に迎えています。
投稿者:Ikeda投稿日:2006-02-07 14:28:12
ルイス・マイルストンの名声を一気に高めた名作ですが、散兵戦などの迫力は凄いです。勿論、初めての反戦映画という意味でも評価が高いですが、ドイツ兵が主題であることにとらわれず、戦争の実体を冷酷に描いている事に価値があります。日本でも少年志願兵や学徒出陣がありましたが、それ以上に隣接した国同志の戦争ですから、更に意味は深かったと思います。戦争をする理由について「ドイツの山がフランスの平野に腹を立てたか?」という言葉などは、戦争とは結局、縄張り争いに過ぎないという主張だと思います。
若いリュー・エアーズは、この作品で認められたようですが、私はそれよりもカット役のルイス・ウォルハイムやヒンメル役のジョン・レイの方が良い味を出していると思いました。
投稿者:映画初心者投稿日:2005-12-08 01:08:13
【ネタバレ注意】

何も知らない若者たちは「戦争」や「戦死」に憧れを持っている。そして学校の先生も「戦争」や「戦死」はすばらしいことだと教える。そして若者たちは戦争を体験して初めて戦争のむなしさ、愚かさに気が付く。私はこの作品を見て戦時中の学校の教育は、実に愚かだと思いました。

投稿者:黒津 明二郎投稿日:2005-11-06 18:24:57
ここまで第一次大戦をリアルにディテールにこだわった作品はあんまりないのでないか。やはり時代が近かったがゆえの説得力なのだろう。例えば、馬車が出てくる所なんかいいね。「突撃」に勝る部分だと思う。
ルイスの演出には多少、古臭さもあるがやっぱり1930年にこれだけの物を作ったというのは素直に感心する。戦闘シーンもかなり迫力あるよ。やっぱりキューブリックは「突撃」の際、これに影響受けてたんじゃないかな。
とにかく単に戦場だけじゃなく訓練・病院や銃後である故郷の描写など、「突撃」+「フルメタルジャケット」+「7月4日に生まれて」みたいな感じで盛り沢山な内容をうまくまとめたシナリオを褒めたい。
演技陣はカット役の人が印象深い。
投稿者:tomason投稿日:2005-09-14 18:40:11
1930年代にこんな深い反戦映画が作られていた事に敬意と驚きを感じる。解説では、ドイツでは上映禁止だった由だが残念な事だ。ユングは全ての人間は無意識下で一つに結ばれていると喝破したわけだが、この映画の9年後、更に悲惨な戦争に向かったことを考えると、「負の共時性」といったものがあり、人間の悲しきさがはどうしようもないのかと考えてしまう。今、どこかの小国が向かっている先も、ヒトラーがワイマール憲法を少しずつ壊しながらファシスズムの狂気に導いた過程にそっくりだし、どこかの大国は「選択権のある独裁国家」と呼んでもしかるべきだ。私の生きている間にまた「負のシンクロシニシティ」が起きないよう願うのみ。この映画の影響は計り知れない。
投稿者:seimonkou投稿日:2005-09-07 08:00:31
この映画のラストシーンは自然と人との間にある境界をうまく表現している。
だからこの映画は私にとってベストの映画なのです。
投稿者:eu投稿日:2004-02-13 21:16:31
いやー本当衝撃を受けました。これを超える戦争映画はないんじゃないんですか。
投稿者:Naka.d投稿日:2004-02-05 19:36:58
 すごいダイナミックな映像に圧倒!確かにこりゃすごい!効果音だけじゃなく映像もすごい!
 ストーリーもよかった。何も知らない若者は戦争、戦死に誇りを感じる、そして政府や学校はとにかく兵士を増やすため戦線の状態をごまかす(これがタイトルの意味だったのか!)、そして現地で初めて戦争のむなしさ、悲惨さを知る。みんなあっさりと死んでしまって、実にシンプルなものだったが、力作ではある。
 オープニングからラストにいたるまでよかったと思う。
投稿者:BunnyMax投稿日:2003-08-11 02:11:52
原題を見たときは全然ぴんと来ませんでしたが、邦題を調べてびっくり。
日本でも有名作ですよね。今だ語り継がれているだけあって、その
力強さ、説得力は色あせていませんね。反戦映画の原点として
見てよかったです。http://hoppingmax.com/m-frame.html
投稿者:すちゃらかポン太郎投稿日:2002-05-13 23:41:17
アカデミー賞受賞作って、古いのは特に「これ、そんなたいしたもんか〜?」って、納得いかなかったりするんスけど、これは間違いなく力のある作品です。

地元の学校で、「お国のために」と学校で先生に煽られて、最初はやる気まん満々だった若者たちが、現実の戦争に遭遇し、その惨状や友達の死などを通して傷ついていく様がすごく強く伝わってきます。
一旦帰省した主人公が学校で、「みんな現状をわかっちゃいないんだ!」と鬱積した想いをぶちまけ、かえって非国民呼ばわりされるところでは、個人の想いなど取るに足らない時代の流れの非情さを感じました。

あまりにも悲しくて残酷なラストシーンは必見です(最近、「利家とまつ」で拝借してた)。
イマドキの小僧の僕も見終わった後、深く考えちゃいました。
投稿者:seiji投稿日:2001-08-05 13:17:24
反戦映画ナンバーワンといえばコレ。
作家開高健が愛した映画。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~movie
投稿者:出木杉英才投稿日:2000-10-21 23:00:09
この時代にこれほどの映画が作られていたと言う事だけで驚きだ。
でも何でこのドイツ人達は英語を話しているの?アメリカ映画はどの国でも英語を喋る。日本映画でも「敦煌」は日本語を話していたが凄く違和感を感じた。たしかに字幕を読むより、わかる言葉で話してくれた方が映画に集中できるけどね。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 UNIV
 ■ 監督賞ルイス・マイルストン 
 □ 脚本賞ジョージ・アボット 
  デル・アンドリュース 
  マックスウェル・アンダーソン 
 □ 撮影賞アーサー・エディソン 
■ 新規登録作品 
【ソフト】
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