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狂った一頁(1926)

メディア映画
上映時間59分
製作国日本
初公開年月1926/09/24
ジャンルドラマ

【クレジット】
監督:衣笠貞之助
製作:衣笠貞之助
原作:川端康成
脚色:川端康成
衣笠貞之助
犬塚稔
沢田暁紅
撮影:杉山公平
撮影補助:円谷英一
出演:井上正夫小使
中川芳江
飯島綾子
根本弘青年
関操医師
高勢実狂人A
高松恭助狂人B
坪井哲狂人C
南栄子踊り子
【解説】
 衣笠貞之助が川端康成と興した新感覚派映画連盟製作の、前衛的なサイレント作品。川端康成が原作を、衣笠貞之助が脚色・監督・製作総指揮を担当した。プリント・ネガともに失われたとされていたが、1971年に偶然プリントが発見され、衣笠自身の手によりサウンド版が作られた。精神病院を舞台としているためか、ソフト化は実現していない。
 精神病院で小間使いとして働く夫、精神病院に患者として入院している妻。二人は他の入院患者とともに、非現実的な日常を繰り返すのだった…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:淀川遼太郎投稿日:2013-05-13 20:43:50
サイレント映画と言えば、台詞がなくても充分に理解できる単純なメロドラマかドタバタ喜劇と考えてしまうが、想像を遥かに超えたサイレント映画だった。
スジを分かってもらおうなどとはあまり考えていない、シリアスな前衛的映画。
当時可能な限りの撮影テクニックも駆使しており、実験的映画ともいえる。
この辺りのチャレンジを評価されたのか、キネ旬四位。
映画通を自認するのであれば、一度は見ておきたい映画だ。
ただ、もう一回見たいかといえば、
《もう一回見たい度》40%
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2009-11-07 08:51:00
出来れば鮮明な画質でもう一度観たい。冒頭の独房の女のダンスや、後半の小使と妻の脱出時の、患者や院長や看護婦を相手にした大立ち回り、終盤の能面を被った患者たちなど映像的に見所も多いが、ダレるシーンが多いのが難。主演の小使を演じた俳優は今でも通用する演技だった。
投稿者:Bava44投稿日:2007-07-02 15:45:29
【ネタバレ注意】

衣笠監督が監修した75年サウンド版で鑑賞。本作はフィルムが現存するのだが、精神病院を舞台としている故にソフト化が難しいであろう作品。
鑑賞することの出来た人間の義務として、出来るだけ本作のことを書いておきたい。

鑑賞する前は、ストーリーやスチールから『カリガリ博士』的な映画を予想していたのだが、実際はあのような絵画的な映画ではなく、
映像表現を駆使したアヴァンギャルド映画、モンタージュ映画と言った方が正しい。また、サイレント映画にしてはメイクも薄い。

設定としては、精神病院の小使の男、患者である妻、外で暮らす娘。ストーリーはほとんど無く、最後に小使が妻を病院から連れ出そうとするのだが、
結局は小使も狂気に犯される(?)。まあ、ラストはどのようにでも取れる曖昧なものだったのでよく分からなかった。

オープニングとラストのテンションが(音楽のせいもあって)異様に高くて興奮した。
具体的に書くと、「土砂降りの雨」と「太鼓を叩く映像」が二重になっているショットと、踊り狂う女のショットが交互に写される平行モンタージュ(の進化形)。
それにかぶさる不気味でテンションの高い音楽。これがオープニング。
女の妄想の中で、綺麗な格好をして踊るシーンは『メトロポリス』のヨシワラのシーン(偽マリア)を連想させるが、本作の方が早い。
(まあ、このシーンに関してはフランス・アヴァンギャルドのマルセル・レルビエに近いけど。)

ラスト近く、能面を患者たちにかぶせ始める小使。彼自身も翁の面を被り、カメラが引くと、彼の下に面を付けた女性患者が数人いる。
ここもテンションが高かった。数コマ単位のショットの連続もあったと思う。

映画の七割は患者の奇怪な行動、彼らの妄想、管理される彼らを描いているだけ。
コマ落し、スローモーション、移動撮影、カメラを傾けての撮影、歪んだレンズでの撮影も多用。
病院の内部よりも、病院の庭の方が無機質な感じがして不気味だった。鳥かごの中の鳥にエサをやるシーンが、さり気無くあって怖い。

字幕の一切無い本作は客観的に観て、どんなに低く見積もっても8点以上の点数は付くし、世界映画史上に残る作品である。

(誤解を招くような表現が多いが、私は本作品の重要性を伝えるために、この文章を書いた。)http://www.geocities.jp/bava44_kino/index.html

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