allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

(1969)

Z

メディア映画
上映時間126分
製作国フランス/アルジェリア
公開情報劇場公開(COL)
初公開年月1970/11/21
ジャンルサスペンス/ドラマ
こみあげる怒り!つきあげる戦慄!世界を衝撃と興奮に叩き込んだ快心の話題作!
Z [DVD]
参考価格:¥ 4,104
USED価格:¥ 11,141
amazon.co.jpへ

【解説】
 地中海に近いある国で、革新政党の指導者モンタンが暴漢に襲われた後、死亡する。当局は自動車事故による脳出血と発表するが、これに疑問を抱いた予審判事トランティニャンは新聞記者ペランの協力を得て真実に迫ろうとする。そして事件の背後に隠された陰謀にたどり着くのだが……。コスタ=ガヴラスが、故国ギリシャで63年に起きた自由主義者ランブスキ暗殺事件に材をとったヴァシリコスの原作を基に、軍事政権の恐怖と陰謀を描き出した問題作(当然、ギリシャでは上映中止となった)。その淡々とした描写は、リアリズムを生むと同時に緊迫感を盛り上げ、作品の持つメッセージを強く打ち出す。アカデミー外国語映画賞をはじめカンヌ国際映画祭審査員特別賞など多くの賞に輝いた。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1096 9.60
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:呑気呆亭投稿日:2015-01-26 18:15:54
既得権益を握って離そうとしないエスタブリッシュメントのやりきれなさと愚かしさとおぞましさがこれでもかというくらいに坦々と描かれる。特に軍服を着た連中の硬直したサデイズムにはゾッとさせられる。そのエスタブリッシュメントに眼光鋭く切り込んでゆく予審判事をトランティニャンが見事に演じている。ケチな利益誘導に踊らされて暗殺を請け負う町の連中にもリアリティがあって恐ろしく、ラストの字幕で軍部がク−デタを起こして予審判事も殺されてしまったことを知って、ニンゲンには「文明」を使いこなすことは無理なのかと暗澹たる思いにさせられたことだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:sachi823投稿日:2014-07-11 23:05:57
ジャック・ペラン製作による社会派の力作。
全編に漂う緊張感はただ事ではなく
本当の意味で怖い作品です。
殺害の場面などは即物的で、
それが一層恐怖感を深めます。
投稿者:bond投稿日:2012-02-26 15:36:48
やたらと頭を殴る暗殺。職務をクールに遂行する、ジャン=ルイ・トランティニャンがかっこいい。
投稿者:Normandie投稿日:2011-11-26 01:06:35
恐れ多いが美しい糾弾映画と言いたい。ラストにはただただ唖然。俳優たちは言うことなし。
投稿者:o.o投稿日:2011-10-03 02:11:11
日本映画やアメリカ映画なら、たいていの場合、最初の 15 分かそこらを見れば、ああこんな映画かとロック オンできるものですが (できない場合もあります)、フランス映画の場合、文法が違うせいなのか、なかなか照準が合いません。この映画の場合も、思わせぶりな回想が入ったりして、これは難解な芸術映画なのか、政治的プロパガンダなのか、はたまた人間ドラマかと、結構長い間悩んでしまいました。

予審判事が権力による圧力を受けながらも、腹を決めて、冷徹に陰謀を暴き始めてからは、政治サスペンスとして安心して楽しむことができました。ただその盛り上がり方もアメリカ映画とは異なり、冷たく燃え上がるという感じです。「フランスに王室なんてあったっけ・・・まあいいか」とあまり深く考えずに見ていたのですが、結局、一種の SF というか、架空の国だったんですな。

民主主義を潰そうとする勢力を告発するという意図は分かるのですが、黒幕達を愚かで滑稽な人たちとして描写してしまうところは、感心しませんでした。あまり怖くなくなってしまうからです。もしこういう人達が愚かでなかったらどうするのでしょうか。その「たかをくくった感じ」が甘いと思います。

この架空の国のモデルは、監督の出身国であるギリシャなのだとか。現在、EU を解体するのみならず、世界経済を崩壊させかねない爆弾国家となってしまっていますが、その原因がある意味民主主義によってもたらされているとも言えるのは皮肉です。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2008-05-24 16:37:47
基本的には硬派で地味な社会告発ものだが、時折サイケ風な音楽が場違いに流れたり、回想のフラッシュバックが唐突に挿入されたりと、新奇さを出そうとしたようだが効果的とはいえない。
監督のガブラスと製作・記者役のペランは20・30代と若いので当然、当時の時代状況やヌーベルバーグ(キャメラはゴダール組のクタール)の流れを意識して、本作に臨んだことは難くないだろう。
その辺がどうもひっかかりはするものの、アルジェリアロケによる描写は迫力があっていいし、イデオロギーの裏に潜む庶民の貧困を浮かび上がらせる辺り、なかなか。
また、日本製三輪自動車を‘カミカゼ‘と言うのには笑った。
演技陣。モンタンとパパスは実質、助演であり、トランティニャンと「フレンチコネクション」ボズフィそして「同2」ベルナールフレッソンが印象に残った。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-08-25 08:47:07
撮影手法が斬新だった分、今では資料的な映像作品になってしまった「アルジェの戦い」や「いちご白書」に比べると、こちらは古典的なハリウッドのテクニックも踏まえているので、ギリシャの軍事政権がとっくに無くなった今でも作品の価値は「今も生きている」(フラッシュバックの多用や一部コミカルに見えてしまう演出は気になったが)。
ラストの後味の悪いドンデン返しは事実だけに痛烈で、若きヴァンゲリスが祖国に失望し、仲間と共にパリへ旅立ったのは解る。
投稿者:マジャール投稿日:2007-02-14 22:38:56
【ネタバレ注意】

コスタ・ガヴラス監督、渾身のポリティカル・サスペンス。かなり渋めだけどムチャクチャ面白い!!キャストも魅力的ですね。イヴ・モンタンはやっぱりカッコイイです。
ラスト、TVの女性キャスターが、新政権によって禁止される様々な事項を伝えるところが衝撃的でした。そして、最後に禁止されるのが・・・・・・Z

投稿者:mal2投稿日:2006-03-08 19:24:24
【ネタバレ注意】

この映画はまだ10代の時に見た「ぞくぞくする後半のクライマックス」は、今でも鮮明に思い出します。キネマ旬報を定期購読していたら「ラサール高校の生徒で投稿の常連の人がいました。何十年後かに新聞を見ると、その人が高級官僚になって、将来の日本の事を語っていました。今思うと、学生のころから、自己主張の上手な、文才のある人でした。

投稿者:Ikeda投稿日:2004-05-11 15:46:14
1967年から73年までギリシャは軍事政権だったのですから、その時にフランスで、この映画を作ったとは随分、思い切ったことだと思います。ギリシャは二次大戦後、ロシアの共産主義の侵攻を防ぐ為、アメリカが援助などで、かなり力を入れていた最前線の國だったので、その雰囲気が残っているのも興味があります。
ストーリーが大体解っていることもありますが、前半は先が読めてしまうので、あまり面白くありませんでした。後半に入って、予審判事が謎解きを始めるあたりから面白くなってきます。
原作が小説ですから、どこまで真実か知りませんが、ありそうな事なので、政治家を扱ったという意味で価値ある作品です。
投稿者:Stingr@y投稿日:2004-02-23 19:54:16
 1963年5月22日ギリシャで起きた, 右翼王党派による左派平和主義者グリゴリス・ランブラキス(Grigoris Lambrakis)暗殺事件を題材に,国家権力による犯罪を強烈に糾弾する硬派な作品。作品の事件も5月22日に設定されている。硬派ではあるが,事件の真相が究明される点で社会派映画としての娯楽性が保たれている。

 こんなに硬派な作品が支持を得たと言うのは,当時のフランス民衆の政治意識の高まりが背景にあるだろう。前年の1968年にはフランスの学生運動によって「五月革命」が起きている。ちなみに1968年は世界が激動した年で,チェコスロバキアのプラハの春とソ連の軍事侵攻による弾圧,アメリカでは公民権運動の象徴キング牧師の暗殺と大統領候補ロバート・ケネディの暗殺が起きている。

 さて,ギリシャの歴史を簡単に振り返ると,1829年にオスマン・トルコ帝国から独立し立憲君主制となる。1919〜22年のギリシャ・トルコ戦争(ビザンチン帝国vsイスラム帝国=キリスト教vsイスラム教の再燃)を経て一時的に共和制(1924〜35)となる。第二次大戦ではイタリア軍とドイツ軍が侵攻し,レジスタンス活動の中心として共産党が台頭する。1946年に王政復古するが,王党派と共産党の対立による内乱状態となる。1967年に軍事クーデターにより軍事政権が樹立し,1973年に王制が廃止される。1974年学生運動の激化により軍事政権は崩壊し共和制に復帰した。

 題材となった暗殺事件は内乱状態の中で起きたのだが,その背景には米ソの冷戦構造がある。ギリシャはバルカン半島およびエーゲ海という軍事的要衝に位置するので,米ソ両大国が政権に影響を及ぼすことは避けられない。アメリカは王党派を,ソ連は共産党を支援した。アメリカとしては反左翼政権ならば軍事政権でも構わなかったので,(アメリカが後ろで糸を操ったはずの)軍事クーデターの後は軍事政権を支援したが,政権による民衆弾圧が激しくなり,ついには軍事政権を見限った。(アメリカはグアテマラやコンゴでも同じことをやった)

 現実にはトランティニャン扮するような予審判事が現れることはない。仮に現れたとしても抹殺されるか更迭されるだろう。保身を図る人間ならば“指揮権発動”を上奏して自ら捜査を打ち切るはずだ。

 ランブラキス暗殺から丁度半年後の1963年11月22日に起きたケネディ大統領の暗殺でも同様である。「ケネディ大統領暗殺調査特別委員会(ウォーレン委員会)」はオズワルド単独犯という報告を行うが,証拠資料の検討や証人尋問を一切非公開で行い,さらに全ての証拠資料を2039年まで非公開とするなど信頼性を著しく欠いている。ケネディによってCIA長官を解任されたアレン・ダレスが委員の1人に名を連ね,証拠資料の収集と証人の選定を一任された。証人達が不可解な死を遂げるのもお決まりだ。
投稿者:Tom投稿日:2003-11-28 02:54:58
もしあの当時、軍事政権に反対して市民権を剥奪され国外追放された名女優メリナ・メリクーニがいたら多分、ヒロインは彼女だったかもしれない。ともあれ、この映画に関わったすべての人の勇気に敬服したい。
投稿者:パタパタママ投稿日:2001-04-15 01:16:43
最初の出だしは取っ付きにくかったけど、じきに慣れてあとは最後まで一気に見せてくれました。上手く言えませんが、フランス映画だからでしょうか、なんか画面から受ける感触・肌合いが違いますね。
印象深かったのがイヴモンタンの魅力。堅い話の中で匂いを放つ様なあまりの色気にクラクラしました。確か60幾つかで父親になられたと思うのですがそれも納得。また、トランティニャンもゾクゾクするような色気を放ってました。イレーネパパスも殆ど語らなかったけど美しかった。
正義が行われることを願って人々は闘ってきたと思うけど、数限りなく徒労に終わったであろう歴史を積み重ねて、私たちの今があると思うと感慨深いです。

投稿者:けいぞう投稿日:2001-04-04 23:56:18
この映画の音楽が好きで・・・冒頭のデデデデデという旋律(これではなんだかわからんが)からもう映画にグイグイと引きこまれて行く。
映画はZ氏暗殺事件の全貌を理知的に、玉ねぎの皮を一枚づつ剥くがごとく余すことなく明らかにする。反面、事件の夜の描写はすさまじく、憎悪と暴力のルツボと化していた。王党派行動隊のメンバーは貧しい人々だった(集会に出ないと仕事を貰えないらしい)。貧乏人を組織して非合法な活動をやらせ、偉い人は知らん顔、というやり口には率直に怒りを覚える。
実行犯の一人(イチジクを売って生計を立てている)が病院に猛々しく怒鳴り込んでくる、が、判事のアリバイ崩し(?)であっさり降参、いきなりオドオドした男に変貌する。しかもよくよく聞いてみると結構いい奴だったりする(小鳥を飼うのが趣味)。だがこの男こそ議員を袋叩きにし、ご丁寧に救急車を追いかけてさらにダメ押しに棍棒で殴りつけて殺そうとした男なのだった。
貧しい人々が平和主義を憎悪し、保守側にのめりこんで行く様をこの映画は隠さない。Z氏が勝てば彼らは救われたのだろうか?
投稿者:もつある投稿日:2001-03-26 04:42:03
最後の20分くらいで、「おお、お前もナガイモノにはまかれてしまうのか」と
予審判事に向ける我々の心の動揺は、ここちよい彼の裏切り(?)によって、「やったね、そうこなきゃ」と快哉を叫ばされる。わくわくして最後の審判を
見てやろうと意気込む我等に、されど「やっぱり」結果はこうなる。(笑)
これがフィクションなら笑えるが、あくまでノンフィクションに近い所が
人間の愚かさを否応無しに感じさせられる。なんつったってこの映画のモデルが
紀元前に奴隷制度付とはいえ民主制をとってたギリシャなのにねぇ。
2500年後の世界で王政守るためにこんなこと平気でやってんだもの。
だれに文句をいってもしょうがないか。

それにしてもフランス映画、あなどるべからず。
このような政治思想ものをもののみごとに娯楽映画なみにハラハラドキドキさせる
ストーリーにしあげるところ、格の違いを感じてしまった。
黒澤の悪い奴を思い出した。今度見直してみようっと。
投稿者:BX投稿日:2000-01-13 22:31:36
全体を流れるドライな雰囲気が、今となっては新鮮。
ムダがないという感じで良いです。
そして事件の陰謀者を追いつめていく判事のトランティニャン!
渋すぎる。
最近ほとんど忘れられてるコスタ・ガブラス監督だけど、
「Z」は今見ても最高だと思います。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 監督賞コンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
 □ 脚色賞ホルヘ・センプラン 
  コンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
 ■ 外国語映画賞 
 ■ 編集賞Francoise Bonnot 
□ パルム・ドールコンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
 ■ 審査員賞コンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
 ■ 男優賞ジャン=ルイ・トランティニャン 
■ 作品賞 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞コンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
■ 外国映画賞(外国語) 
□ 作品賞 
 □ 脚本賞ホルヘ・センプラン 
  コンスタンタン・コスタ=ガヴラス 
 ■ 作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞)ミキス・テオドラキス 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】Z デジタルニューマスター版2002/04/26\3,800amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【VIDEO】レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION