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君と別れて(1933)

メディア映画
上映時間60分
製作国日本
初公開年月1933/04/01
ジャンルドラマ

【クレジット】
監督:成瀬巳喜男
原作:成瀬巳喜男
脚色:成瀬巳喜男
撮影:猪飼助太郎
衣裳:田中とせ
出演:吉川満子芸者菊江
磯野秋雄その子義雄
水久保澄子芸者照菊
河村黎吉照菊の父
富士龍子照菊の母
藤田陽子照菊の妹
突貫小僧照菊の弟
関口小太郎不良少年
若宮満不良少年
小藤田正一学生
新井淳菊江の旦那
飯田蝶子芸者屋の女将
若水絹子芸妓
若水照子芸妓
藤田房子芸妓
光川京子芸妓
竹内良一
小林十九二
日守新一
江川宇礼雄
【解説】
 成瀬巳喜男が自身初となる長編オリジナル脚本を監督したサイレント作品。成瀬のサイレント時代の代表作とされている。1933年のキネマ旬報ベスト10では4位に選ばれた。
 芸者の菊江には中学生になる息子・義雄がいた。義雄は母親の仕事を良く思っておらず、最近は口も聞いてくれない。学校にも行っていないらしい。菊江は、後輩の芸者で義雄と仲の良い照菊に相談する。ある日、照菊は義雄が不良グループと一緒にいるところに遭遇してしまう。照菊はそんな義雄を自分の実家へ連れて行き、仕事もせず妹さえも芸者に出そうとする父の姿を見せた。照菊や母親の気持ちを理解した義雄は、グループを抜けるため、不良仲間たちに会いに行くのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
18 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ルミちゃん投稿日:2018-10-29 21:20:32
川端康成の『雪国』
島村が初めて駒子に会った時は、駒子はアルバイトの芸者だったのだが、次に会ったときには芸者を本業とする女になっていた.
なぜかと聞けば、『一度は実家に帰ったのだが、貧しい家庭なので、幼い兄弟を助けるために、戻ってきて芸者になった』と言う.

洋子は、彼女は誠実な女だったが、けれども生活能力が全く無い人間だった.駒子が芸者で稼いだお金で生活していた.
駒子は幼い兄弟を、あるいは自分を裏切った養父の息子を見捨てることが出来ず、芸者に身を墜として彼らの生活を支えていた.
言い換えれば、自分自身に誠実であろうとするために、不誠実な世界に身を墜として居たと言える.
誠実だけで生きて行ければ、それに越したことが無いに決まってるけど.....

さて『君と別れて』
実家に帰ると、父親は未だ幼い妹を芸者に売るという.
照菊は、妹を自分と同じ不誠実な道を歩ませないがために、自身をより不誠実な芸者の世界へ身売りする事にした.
照菊も駒子と同じで、自分自身に誠実でありたいがために、より不誠実な道を自ら歩むことにした.
つまり、原作、脚本、演出、全て成瀬巳喜男のこの作品の基本的な骨子は、川端康成の『雪国』と同じであり、かつ、この作品は雪国より先に発表されているのです.

義雄の母親は、義雄にきちんとした教育を受けさせて、誠実な道を歩む人間に育てるために芸者をしていた.
照菊の実家を訪ねて、照菊の話によって、義雄にもこのことが理解されたはずである.
https://blog.goo.ne.jp/sunaoni/e/f81126c3aac9a57f2f072e8013787373
投稿者:いまそのとき投稿日:2016-04-07 11:57:02
多様なクローズアップ。しながは駅で最後の別れ、義雄と照菊。ロケーションで撮られた映像に1933年当時の風情が刻まれる。花柳界に生きる女性たちの報われぬ忍耐を60分の無声映画に集約する。きらびやかさはなくとも、28歳若き成瀬にメンメンたる心情が迸る。明治の板チョコと袖に忍ばせたみかんにこの二人の悲しい行方を想うのだ。必見作。
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