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非常線の女(1933)

メディア映画
上映時間100分
製作国日本
初公開年月1933/04/27
ジャンルドラマ
小津安二郎 DVDコンプリートボックス
参考価格:¥ 70,200
価格:¥ 59,850
USED価格:¥ 63,209
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【クレジット】
監督:小津安二郎
原案:ゼームス・槇
(小津安二郎)
脚色:池田忠雄
撮影:茂原英朗
美術監督:脇田世根一
衣裳:斎藤紅
編集:石川和雄
栗林実
出演:田中絹代時子
岡譲二襄二
水久保澄子和子
三井秀夫その弟宏
逢初夢子みさ子
高山義郎仙公
加賀晃二三沢
南條康雄社長の息子岡崎
谷麗光秘書
西村青児巡査
帝国拳闘会特別応援
フロリダダンスホール特別応援
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
749 7.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ノブ投稿日:2014-01-03 09:57:38
【ネタバレ注意】

「非常線の女」(監督:小津安二郎 100分)
話の内容は与太者とスベ公のラブストーリー。
オフィスの壁にかかっている帽子が落ちるのを撮るのがボク的にはなんか良かった。
タイプを打つ女性達のドリー撮影がボク的にはなんか良かった(真面目に働いている感じがよく出てた)。
ゴミ箱に紙くずいっぱいのショットがボク的にはなんか良かった。
吊り輪が揺れるボクシングジムのショットがとても良かった。
襄二が時子とイチャついていると、ボクシングジムのトレーナーが「ブレイク」と言って二人を離れさせようとするのがコミカルだった。
ダンスホールのコントラバスを回転させるシーン(後でも出てくる)から入る演奏とダンスシーンがとても良かった(演奏している所から人々がダンスしている所までドリー撮影で撮るという撮り口)。
襄二のケンカの時、手下が画面横からフレームインしてきて、襄二の脱いだ服を受け取って、又フレームアウトして出て行くのがコミカルだった。
「仲間にしてくれ」と頼みに来る学生(宏)の姉(和子)が美人さんだった。
喫茶店で仲間とサイコロ賭博したり、ビリヤード場でケンカしたりとイキがる宏が良かった。
ビリヤードの点数計算機のショットが良かった(でっかいそろばんを横にしたみたいなやつ)。
みさ子(襄二のスベ公仲間)に「音楽の良さが分かるの?」と聞かれて、「犬(ビクター犬の事)だって聴いてるじゃねぇか」と答える襄二がコミカルだった。
時子が昼はマジメな会社員、夜は与太者襄二の姉御と言われるスベ公と言う設定が良かった。
時子が恋敵(和子)に拳銃を突きつけたかと思うと、「あんた気に入ったよ」と言って、急に恋敵のホッペにキスをするという演出が無茶苦茶オシャレだった。
出ていこうとする時子に服を投げつけ、閉まったドアにハイヒールを投げつける襄二が良かった(その後は色んな物が散乱している床をドリー撮影)。
洋風のバーで、一人タバコをふかしながら、イライラしてカウンターに置かれた10個のワイングラスを次々割っていく襄二が良かった。
襄二から貰ったネックレスで金を作ると時子が言ったら、襄二が「それは偽物なんだ」と言うセリフがコミカルだった。
時子(女)が社長の息子に拳銃を突きつけて金を巻き上げるシーンは緊迫感があった。
サイドミラーじゃなく走っている車のライトの後ろの鏡面に流れる街並みが映るショットがとてもカッコ良かった。
「クラブ歯磨」のネオンの看板の点滅が、窓から逃げていく襄二と時子を照らすのが良かった。
時子が逃げようとする襄二の足を拳銃で撃ち抜いて、逃げるのを止めるという演出が無茶苦茶凄かった。
最後は泣きながら抱き合う襄二と時子の腕を警官がほどいて、そのほどいた手に警官が手錠をかけて二人を連行するというラストも無茶苦茶カッコ良かった。
全般的に
シーンや撮り口、演出、ストーリー、どれもこれも凄い。特に演出が無茶苦茶お洒落で無茶苦茶カッコ良く、サイレントの邦画なのに洋風の「フィルムノワール」という言葉がピッタリの作品だった。
キャストも田中絹代がスベ公には見えないの以外は完璧。特に襄二役の岡譲二のバタくさいカッコ良さ、逢初夢子のスベ公ぶり、そして和子役の水久保澄子の清楚さと美人さがこのカッコいいフィルムノワールの世界にピタッとハマっていた。
フィルムノワールの傑作はいっぱいあるけれど、古今東西全てのフィルムノワールの中で、ボク的には一番オシャレで一番カッコいいと思うフィルムのワールの大傑作。本当に小津はスゴスギル!!
http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:クリモフ投稿日:2012-10-18 01:38:47
ホームドラマの小津しか知らないので、やはりこのスタイルは驚きでした。ただ所謂ギャングものと言っても良いにもかかわらず、妙に日本的なのはお国柄だからしょうがない。
全体的に退屈はせず、戦前期の日本映画ということを踏まえれば、いまでも十分に観れるというだけで及第点といったところ。主役の岡譲二がなかなかかっこよく、実は善人というボクサー崩れを好演しておりますが、一方でヒロインの田中絹代がやや疑問。
情婦感はなく、今の目で見れば完全に不細工なので、どうも魅力がわかりにくい。恋敵的位置の水久保澄子や酒場の女・逢初夢子の方が良い女なので、どうしてもそちらに目が行ってしまいます。この手の映画でそう思ってしまっては致命的で、終盤の女行動が突飛に思えてしまい個人的にはやや失速。
女達のキャストを入れ替えていれば感想は変わっていたかもしれません。故にまずまずという後味でした。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2006-05-23 21:42:48
 これは掛け値なしの傑作。全カットが驚くべき美しさだ。サイレント期の小津にとってルックの完成という意味での代表作は他の作品になるだろうが、しかし本作の視点の快さは抜きん出ている。例えば、田中絹代が荷物をまとめて出ていったドアへ向かって靴を投げる。ドアにあたって落ちた靴から部屋を横に移動し、カフェのバンド(回転するベース)につなぐカッティングの粋なこと。或いは、タイプライターを打つタイピストの横移動の格好良さ。クライマックスで屋内を逃げる田中絹代と岡譲二のシーンも移動だらけだ。まるでウィリアム・A・ウェルマンのような小刻みな前進後退移動まで見せる。この時期、小津はローアングルに拘ってもフィクスには拘っていないのだが、しかし本作ほど視点の自由を獲得している作品は他にないように思う。本当に素晴らしい。

#ボクシングジムには『チャンプ』のポスター。三井秀男の部屋には『西部戦線異状なし』のポスター。ラストシーンで登場する警官達の一人は笠智衆。
http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-27 11:41:58
最初に岡譲二の顔がクローズ・アップされるあたりはギャング映画的ですが、後は日本的です。それでも当時の男と女の考え方が良く出ているのが面白い作品です。田中絹代が、らしくない役柄とは言いながら、本当の主役で岡譲二と共に好演だと思います。水久保澄子が店員をしているレコード屋で、ビクターのキャラクターの犬のモデルが出て来るのが面白いです。ここで岡が言う「赤盤」はクラシックの高級品だったようで、戦後の東芝赤盤とは別物です。「ハウス・キーピング」などという言葉が出てくるのが小津らしいですが、「ズベ公」という言葉がこの頃からあったのは知りませんでした。
投稿者:GRIFFIN投稿日:2004-02-14 15:41:46
 どうも面白くない。
 物語に緊張感がないし、登場人物に陰が無い。犯罪モノなのに・・・
 役者の雰囲気や所作がらしくないってのもある。
 どうも不発だが、女の強引な更生方法には驚いた。凄いことするなぁ。
投稿者:ご飯投稿日:2003-06-29 08:22:26
【ネタバレ注意】

商事会社に勤める田中絹代は、ボクサー崩れの用心棒岡譲二の情婦であった。岡を慕う学生の三井秀男は子分にしてもらった。だが、三井の姉・水久保澄子は岡に「弟が正道に戻るように説得してくれ」と頼む。岡は澄子の願いを聞き入れ、三井に姉のもとに戻れと言う。だが、これがきっかけに岡は澄子に想いを寄せるようになる。それを嫉妬する絹代は、彼女の生活を見て堅気になろうと岡を説得する。そこへ三井がやってきて姉の店から金を盗んで、澄子が困っているという。岡は澄子のために絹代が勤める会社を襲う。
 こんな筋書きで小津安二郎監督なのが驚く。戦前の小津作品はアメリカ映画の模倣をしたものがいくつかある。それがこれ以上日本的な作風は無いというほどのスタイルを確立するのだから、こういったアメリカ映画の影響を覗かせるものは興味深い。しかし、まともになろうという絹代に対して岡が「柄にもねえ」と言うが、田中絹代が用心棒の情婦というのが柄にもないんだけど。この作品はサイレント映画だから台詞は字幕だが。

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