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出来ごころ(1933)

メディア映画
上映時間100分
製作国日本
初公開年月1933/09/07
ジャンルドラマ/コメディ
小津安二郎 DVDコンプリートボックス
価格:¥ 57,438
USED価格:¥ 43,715
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【クレジット】
監督:小津安二郎
原案:ジェームス・槇
(小津安二郎)
脚本:池田忠雄
撮影:杉本正二郎
美術監督:脇田世根一
衣裳:斎藤紅
編集:石川和雄
出演:坂本武喜八
伏見信子春江
大日方伝次郎
飯田蝶子おとめ
突貫小僧富夫
谷麗光床屋
【解説】
 坂本武演じる喜八を主人公とした「喜八シリーズ」の第一弾。小津安二郎が自らの原案を監督した。脚本は池田忠雄。ちなみに喜八のキャラクターは、後の「寅さんシリーズ」の原点とも言われている。
 長屋で息子の富夫と二人で暮らす喜八は、日雇い労働者として工場に勤めている。同僚で隣に住む次郎と一緒に演芸場へ出かけた喜八親子は、その帰り道で春江という女性と出会う。彼女は工場をクビになり、行く当てがないという。喜八は、行きつけの食堂の店主である“かあやん”に、春江を泊めてほしいと頼み込んだ。春江は食堂に住み込みで働かせてもらうことになった。富夫は年甲斐もなく春江に熱を上げるが、彼女は次郎に興味を持っていた。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
537 7.40
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【ユーザーコメント】
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-08 16:57:14
【ネタバレ注意】

父と息子を描いた作品にチャップリンの「キッド」(\'21・米)があるが、この「出来ごころ」はそれに勝るとも劣らない名作だと思う。春江の次郎に寄せる気持ちを知ってから仕事もそっちのけで飲んだくれる喜八を、泣きながらその飲んだくれのオヤジの顔を両手でピシャピシャ叩いていさめる富夫がけなげで、思わず(涙)。
当時は、喜八たちの仕事場のビ−ル会社がその際に有ったのであろう小名木川から中川を経て江戸川に入り、明治23年に流山市から柏市船戸までの利根運河が出来るまでは、関宿まで遡って利根川に入り銚子までという経路で、明治10年に就航した「通運丸」という川蒸気が活躍していたらしい。喜八が乗ったのは恐らくその航路を行く船で、銚子から大型船に乗り換えて北海道に行く予定だったのだろう。ラストに喜八がザンブと飛び込んで鮮やかな抜き手を切って岸に向かうのは、それ故江戸川という設定であったと思う。その流域に住む者としては懐かしい景色であった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/

投稿者:いまそのとき投稿日:2011-07-31 15:54:39
クラブ歯磨。ユニオンビール。(大正10年設立の日本麦酒鉱泉後にアサヒビール)鯉のぼり矢車。そいえばかあやんの店の暖簾の柄。千代吉勝太郎。交連の兄弟。散りばめられた小津趣味の小道具。50銭硬貨は今の価値で5000円相当。とすれば急性腸カタルになるのも頷ける。喜八ものでは群を抜く出来。カラッとしたラストも秀逸だ。
投稿者:篭瀬山投稿日:2006-10-25 00:08:36
喜八というコミカルなキャラクターを置くことによって、話が元来の日本的なジメジメした人情物に流れるのを防ごうとしているのは分かる。それによって社会の現実的な筋を通す効果があることも分かる。だが今の感覚からすると、それでも十分すぎるほど人情物的だし、最終的に安手の安心感を観客に与える方へ話が流れちゃってるのも不満だ。しかし、正直言って、喜八が抽斗から着物を出したときに一緒に出てきた綿の玉みたいのがなんだか分からないし、初対面の若い女性のあごの下をくすぐって拒絶反応がないのもなぜだか分からないし、鮭が塩辛いものの代名詞になっているのもなんとなくピンとこないし、北海道に行くのに東京湾から外洋に出るのではなく、利根川下って銚子に出るようであるのも不可思議だし、73年前の日本って分かんないことだらけだ。というわけで、謙虚に5点(変わんねーか)。
投稿者:o.o投稿日:2006-01-23 01:21:20
泣いて笑っての人情喜劇でしたが何と言っても魅力は東京の下町言葉で、「俺のガキと来たら学の方はうるせえんだぜ」、「俺にはあんなおかめに惚れられるスキはねえ筈だ」などなど、次はどんな台詞が飛び出すのだろうと、字幕を読むのが実に楽しい映画でした。当時「職工」と呼ばれていた労働者階級の暮らしぶりも面白く、娯楽は寄席での浪花節、独り身は三食近所の食堂で済ませ、皆気軽に人の家に上がり込んでいます。現実はもっと色々でしょうが、昔の日本人は明るかったなあと思ってしまいました。あえて不満を言えば、『東京の合唱 (コーラス)』 (昭和 6 年) や『生まれてはみたけれど』 (昭和 7 年) に比べると、期待していた軽やかさには欠けていました。

主人公「喜八」を演じた坂本武以下、役者達はみな素晴らしかったと思います。特に大日放伝は、『恋の花咲く 伊豆の踊子』 (昭和 8 年) を見た時も、モデルみたいだなと思っていましたが、本作品では、ニヒルでしかし友情に厚い男を演じて、すごく格好良いと思いました。現代に活躍していたとしても相当人気が出たのではないでしょうか。ほんの数本しか見ていないのに言ってはいけないのかもしれませんが、欧米のサイレント映画では、そうでなければ伝わらないと信じているのか、役者達がシリアスな場面でさえ滑稽なオーバー アクションで演じているのに対し、日本映画の場合そんなことは全然なく、ずっと自然に演じているように思えます。日本の役者達の方が断然レベルが上だと思えて仕方ありません。

喜八は、とんちの効いた良い顔です。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-27 11:45:14
小津作品の中でも、特に下町の人情を強く打ち出した映画です。東京深川の長屋に息子の突貫小僧と住んでいる坂本武が身よりのない伏見信子を助ける。坂本は年甲斐もなく彼女が好きになってしまうが、彼女は大日向傳を好きになるという筋書きですが、若い大日向が格好の良い所を見せています。浪花節を聞きにいって、空のがま口を拾い合う場面から始まりますが、どこにでも蚤やしらみがいた時代で、この映画では特に体をぼりぼり掻くシーンが目立ちます。子供の突貫小僧が朝、木で親の向こう脛を殴ったりして活躍しますし、台詞(字幕)も面白いです。ラスト・シーケンスは良いですが、ラストシーンは少し曖昧な感じもしました。又、この映画に限らず、この頃の松竹の映画には「クラブ歯磨」のネオンがよく出てきますが、これはメーカーが松竹と提携していたもので、現在で言えばコマーシャルです
投稿者:GRIFFIN投稿日:2004-02-22 14:45:08
 なかなか楽しく愉快な仕上がり。
 当時の息吹が軽快に伝わってくる。
 初期作品のなかでは気軽に見れる一本。
【ソフト】
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