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有りがたうさん(1936)

メディア映画
上映時間78分
製作国日本
初公開年月1936/02/27
ジャンルドラマ
あの頃映画 有りがたうさん [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 1,982
USED価格:¥ 1,966
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【クレジット】
監督:清水宏
原作:川端康成
脚色:清水宏
撮影:青木勇
音響効果:斎藤六三郎
編曲:篠田謹治
音楽指揮:堀内敬三
出演:上原謙有りがたうさん
桑野通子黒襟の女
築地まゆみ売られゆく娘
二葉かほるその母親
仲英之助行商人
石山隆嗣髭の紳士
河村黎吉東京帰りの村人
忍節子東京帰りの娘
堺一二行商人A
山田長正行商人B
河原侃二猟帰りの男
青野清田舎の老人
谷麗光医者
小倉繁新婚の夫
河井君枝新婚の妻
県秀介お通夜の人
高松栄子茶店の婆さん
雲井ツル子酌婦
和田登志子酌婦
水戸光子旅芸人
爆弾小僧旅役者
末永孝行旅役者
葉山正雄小学生
飯島善太郎小学生
浪花友子旅役者
小池政江旅役者
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
324 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:aomika投稿日:2018-10-29 13:46:51
上原謙が、めっちゃハンサムでびっくり。
もちろん、二枚目俳優なのは承知してたけど、
私が今まで観た彼の映画は、
もう、おじさんという風情の作品が多かったから。
デビューしてまだ数本目の映画だそうで、
とっても若い。
ずいぶんモテた書かれているけれど、
これなら頷ける。https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2014-05-11
投稿者:o.o投稿日:2017-10-10 03:30:41
「有りがたうさん」のニックネームで皆から好かれている主人公が、伊豆地方ののどかな風景の中を、乗客を乗せてひたすらバスを走らせるだけという、異色の映画でした。のんびりムードで、ユーモアもあるのですが、底流を流れる感情は「さびしさ」だと思います。本作品に限らず、古い日本映画で感じることが多いこの「さびしさ」というのは考えてみると不思議なもので、西洋人の「孤独」というのとは、何かニュアンスが違うような気がしてなりません。

昭和 11 年を生きる日本人の息遣いが聞こえてくるような映画でした。浮かび上がってくるのは、とにかく不況であること、仕事もないのに子供ばかりが生まれてくること (「大きくなると男はルンペン、女の子は一束いくらで売られていくんですよ」)、そして貧しい家庭の娘たちが次々と都会へと売られていってしまうという現実です (「峠を越えて行った女は滅多に帰っちゃきませんよ」)。娘が売られて気が狂った男、金山に投資して破産した男、道路工事を渡り歩く朝鮮人の一団。こういう時代だったんだなあと実感できます。旅の途中、有りがたうさんが淡々と交わす様々な人との会話が胸にしみます。

それにしても、若き上原謙がこんなに日本人離れした色男だったとは知りませんでした。劇中でもモテていましたが、そりゃもてなきゃ嘘だよなあと思います。びっくりです。ただ、はっきり言ってセリフは棒読み風で、演技がうまいとは思えませんでした。ところが、普通ならそれではいけませんねで終わりなところが、その棒読み風のセリフが、何とも不思議な雰囲気を出していて妙に心地よく、この映画にはすごく合っていると思いました。意図してそう作っているのなら、すごいことです。

様々な人物がバスに乗り込み、去って行くのですが、何といっても魅力的なのが、「黒襟の女」です。色っぽく、姉御肌で、口の利き方は乱暴だけど、自然と人情味がにじみ出てしまう彼女は、もう一人の主人公と言っても過言ではありません。日が替わり、彼女がもう席にいないことに気付いた時、ああもう会えないのかと、何かぽっかりと穴が開いてしまったような気分になってしまいました。先頭の席に陣取り、いたずらっぽく微笑みながら後方を振り返る姿や、ふとさみし気な表情を浮かべる彼女の姿がいつまでも頭を去りません。

この国は言ってみれば、たまさか偶然乗り合わせた乗客と一緒に揺られる乗り合いバスのようなもの。愛すべし、このさびしき国日本、という感想です。


[参考情報:昭和 11 年のトピックス]

- 軍事クーデター発生。齊藤実内大臣、高橋是清蔵相、渡辺錠太郎教育総監殺害 (ニ・二六事件)

- 岡田内閣総辞職、広田内閣成立

- 軍部大臣現役武官制復活

- ロンドン軍縮会議脱退

- 日独防共協定調印

- 第一次北支処理要綱決定

- 米穀自治管理法公布

- 浅間山噴火

- 日本職業野球連盟結成

- 日劇ダンシング チーム デビュー
投稿者:いまそのとき投稿日:2013-01-27 13:32:37
ほんわかスケッチスタイルのロード・ムービー。サッパリと人間観察。売られて行く娘。身を持ち崩した女。髭に象徴される男の体裁。そこはかとなく時代を見つめる。街道渡世の仁義。乗り交う客たちの会話や表情が今見ても新鮮だ。この緩さがやさしい。秀作だ。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2012-12-24 15:55:35
伊豆の砂利だらけの山道を行く乗り合いバスを、軽妙にスケッチした清水監督お得意のロードムービーの逸品だ。
2・26事件の翌日に公開された本作は、決して声高には叫ばないが、地方の困窮や朝鮮の強制労働などの社会問題をさりげなく提示しながら、車載カメラによる主観ショットで戦前当時の風景や人々をたっぷりと捉えていくのである。ストーリー性は薄く、乗客たちの人間模様も深刻になりがちな設定なのだが、ノンビリとした淡々とした感じになっている。
なおスローなテンポで台詞を喋らせているのは、おそらくトーキー黎明の時代ゆえしかもロケ主体の狭いバス内の撮影であるから、同時録音は不可能に近く、全編アフレコにせざるをえないが為の事と思われる。
それにしても、まだ電化もそれほど進んでいないから夜は真っ暗で(ある客は帰り道用に提灯を持っている)碌な娯楽もないこんな田舎で暮らすのは中々大変であったろうと思うねえ〜
演技陣。上原と桑野は手堅くやっている。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-10-04 17:12:40
登場人物たちには主人公の“有りがたうさん”を含めてみな固有名詞がない。曰く、黒襟の女、売られてゆく娘、その母、鬚の紳士、東京帰りの村人、その娘、茶店の婆さん…と。それは牛にも山羊にも犬にも本来は固有名詞がないのと同じことで、バスを運転する“有りがたうさん”は乗客にも擦れ違う人たちにも動物たちにも、そして恐らくは景色にも“有りがたうさん”と声をかけるのである。運転席の後ろの席に陣取った黒襟の女が彼に、どうしてそんなに一々声をかけるのと聞くと、彼は「街道渡世の仁義ですから」と答えるのだった。クラクションを鳴らして無言でバスを追い越して行く傲慢無礼な自家用車が、度々エンコして南伊豆の風景の中に孤立している姿が、無名の庶民が坦々と描かれる映像の流れの中にあって象徴的にコミカルであった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:さち投稿日:2011-02-08 09:44:48
よksった
投稿者:Ikeda投稿日:2009-03-22 12:42:08
伊豆の下田を出発した乗合バスの運転手(上原謙)は道を譲ってくれた人たちに一々「有り難う」と声を掛けるので「有り難うさん」と呼ばれていた。乗客には東京に売られていく娘(築地まゆみ)とそのお母さん(二葉かほる)、カイゼル髭を生やした口うるさい男(石山隆嗣)、黒襟の洋服を着た水商売をしていると思われる女(桑野通子)などが乗っていた。バスは小鍋峠、天城峠を越えて北上するが、その間の乗客同士や通行人と運転手とのやりとりが描かれている作品です。

今で言えばグランド・ホテル形式のロード・ムービーですが、下田の芸妓と結婚し、ロケを重視した清水宏らしい楽しい映画です。また自然な演技を狙っていた彼の演出に対して上原謙がそれに合わせて運転手をうまく演じています。兎に角、感謝の気持をいつも表わし、乗客以外の人にも親切にする所が時代を表していて、すがすがしいです。そして桑野通子が「ターキーて何」と聞くと上原謙が「それは女が男の真似をする事で、男が女の真似をして話す事をトーキーって言うんだ」と説明するのが面白いです。
私は戦後しばらく伊豆に住んでいましたが、風景が当時と変わっていないので懐かしく思いました。河津や湯ヶ野のシーンがほとんどですが、最後に出てくるのが嵯峨沢なので、このバスが何処まで運行されていたのかは解りませんでした。大仁か修善寺が終点の可能性が高いですが、この時期の下田バスは東海バスと合併していますし、韮山とか修善寺の名前が出てくるのをみると三島まで走っていたのかも知れません。
バスが途中で乗用車に抜かれて桑野通子が腹を立てるシーンが上原謙の態度と反対の現代っ子らしいですが、他に自動車が一台も出てこないのが、この時代を表しています。それは、下田がペリーやハリスの来航で知られる名港だったので交易は海運に頼り、街道は人の行き来だけだったからのようです。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2009-01-24 12:45:03
 これも「終わらなければいい」と思いながら見る映画だ。本当にオンリー・ワンの映画ではないか。本作に似た映画が思い浮かばない、いやこのような演出をどうやれば創出することが出来るのだろう。短いディゾルブとフェードでどんどんカットを繋いでいくこのリズム感と幸福感の創造は空前絶後だ。

 上原謙の「ありがとう!」の反復と道を譲ってくれる人達(動物達も!)を映したバスの主観ショット(バスが見たショットだ!)の反復も目を瞠る。しかしバスの後部バンパーへ小学生達が飛び乗り、飛び降り、停車中は離れた路傍で何もなかったかのようにしゃがんでおり、バスが走り出すと、やおら小学生達も走ってきてバスに飛び乗るという運動の反復部分なんて本当に奇跡のような演出を見た、という感慨を覚える。或いは、朝鮮人の道路工事労働者の女の扱いもいい。「ありがとさーん!」と叫びながらバスを追いかける部分を見せておいて、ほったらかしたまま、ワンシーン(峠の上での休憩シーン。こゝも素晴らしい)を挟んだ後にバスに追い付いてくる部分を見せる。もう唸ってしまう。

 そしてタイトルロールの上原謙以上に桑野通子が真の主人公としてプロットを転がすのだが、彼女がバスの中で度々後を向く、その様が実にいい。また登場人物全員が意図的に悠揚な台詞回しをディレクションされており、この独特な台詞回しも本作の他に類例をみない映画世界の創造に貢献している。
http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449
投稿者:ジート投稿日:2007-06-02 17:11:19
桑野通子さんの役に名前は無かったんですね。
【ソフト】
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