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五人の斥候兵(1938)

メディア映画
上映時間78分
製作国日本
公開情報劇場公開(日活多摩川)
初公開年月1938/01/07
ジャンルドラマ/戦争

【クレジット】
監督:田坂具隆
原作:高重屋四郎
脚色:荒牧芳郎
撮影:伊佐山三郎
出演:小杉勇岡田部隊長
見明凡太郎藤本軍曹
伊沢一郎木口一等兵
井染四郎中村上等兵
長尾敏之助遠藤一等兵
星ひかる長野一等兵
井上敏正正木一等兵
渡部清井上上等兵
潮万太郎田中一等兵
西春彦安田伍長
佐藤円治軍医
菊池良一伝令兵
北龍二大尉
【解説】
 田坂具隆が原作(高重屋四郎名義)と監督を務めた戦争ドラマ。荒牧芳郎が脚本を担当した。国策に沿って製作された戦争高揚映画だが、カメラワークと、ヒューマニスティックな視点とが評価された。
 激戦を乗り越えた岡田部隊のもとに、本隊から敵陣の偵察命令が下った。部隊長の岡田は五人の兵士からなる斥候隊を組織し、敵の情報収集に向かわせた。五人は川の対岸に数多くの中国兵とトーチカなどを発見、部隊に戻ることにした。しかしすでに彼らは敵の部隊に取り囲まれていた。機銃掃射を受けながらも、五人はそれぞれその場を離れた。一人また一人と兵士たちが帰還したが、木口一等兵だけが戻らない。そんな中、本部から明朝敵陣を占拠せよという命令が下った。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-25 17:51:05
【ネタバレ注意】

この映画の作られた頃の事象を列記すると、
1931年柳条湖事件−満州事変
1932年満州国建国
1933年国際連盟脱退
1936年2.26事件
1937年7月盧溝橋事件/12月南京大虐殺
1939年9月英仏、ドイツに宣戦布告。第二次世界大戦勃発

ご覧のとおり時代は狂気の大戦に向けてなだれ込んで行くのだが、そうした時代にこれほど冷静に戦う兵隊の生活を克明に描いた映画を作ってしまった、田坂具隆という人の骨の太さには脱帽せざるをえない。田坂監督はこの映画の翌年にも火野葦平の原作を得て名作「土と兵隊」をやはり小杉勇の主演で撮っている。リアルであることが何よりもの主張であるということをこの映画は教えてくれるのである。
ちなみにこの年、日本記録映画の父・亀井文夫は撮影の三木茂とのコンビで「支那事変後方記録 上海」を撮り、翌年には同じコンビで「戦ふ兵隊」を撮ったが、その中国民衆たちの悲惨さを捉えた作品は軍の怒りを買い、公開禁止、戦争に批判的な映画人として投獄されたという。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-03-05 18:13:31
【ネタバレ注意】

敵(中国兵)を残酷に描いてはいないが、ラストは本格的な戦闘に向かう部隊の行進で終わり、彼等が生きては帰れないが、国の為の犠牲は素晴らしいという終わり方はプロパガンダ映画の何物でもない。詔書を読むシーンが途中で途切れたのが気になったり、敵に背を向けて地図を広げて攻撃を受けたりするおかしなシーンもあったが、大陸での戦闘の体験者(私の祖父)には胸に込み上げて来る物があるのだろう。個人的には半星。
この国で戦争映画を作る場合、制作者は自分達の上に世代をヒロイックに描きたい気持ちと、彼等がした残酷な行為もリアルに描きたい気持の板挟みに会う事もあるだろうが、結局一番無難なのは市民(下っ端軍人)が一番苦しんだというテーマなんだろうな。

投稿者:Longisland投稿日:2007-05-04 00:47:10
本作は『戦意高揚映画』に分類されるのだろうが、何故か厭戦感を感じてしまう。同様な作品を欧米で撮ったなら間違いなく反戦映画として封印されるだろう。
勇ましい戦闘シーンは冒頭ちょこっとのみ、後は斥候中行方不明になった兵卒を仲間も上官も心配する。 負傷兵は後送を拒み、部下を失った軍曹は思い悩む。思うに戦果がどうこうより仲間が大事、みんな一緒、みんなは家族、極めて日本的な作品。ヴェネチア映画祭で評価されたのは、戦意高揚作品としてではなくヒューマンドラマとして評価されたんだろうね。
投稿者:本読み投稿日:2006-07-08 02:45:11
理想的な帝国陸軍。戦争経験者の話を結構聞いていますし、うちの父親からも聞いていますが、「歯の浮く」内容の話です。さすがに昭和13年だけあります。ただ、これを見ておかないと、戦後のある時期までの「支那(往事呼称)」を舞台にした映画がいかに、美術面できちんとしていたかが判らなくなります。少なくとも戦争体験者がたくさんいた時代の、中国戦線のイメージが戦前も戦後も同一のものを保持していたということ、それは間違いないようです。
投稿者:Ikeda投稿日:2003-10-27 16:06:56
北支に侵攻した小杉勇率いる部隊の生活を描いたもので、斥候に出た5人の内、一人が帰ってこないというストリーです。戦意高揚の意味もあったと思いますが、田坂具隆は兵隊とは、こうあるべきという姿を描いていて、むしろ反戦的かとも思える映画です。途中で「桜井の別れ」や「君が代」が使われていますが、冒頭の「橘中佐」のメロディやラストの「海ゆかば」は音楽効果を充分上げています。セットも立派ですし、長くはありませんがコンバットのシーンも迫力があります。部隊長や戦友同士の人間性が良く表現されヒューマニズム感のある名作だと思います。貴重な煙草も一服づつ分け合って吸い、「バット」と「譽」が手に入ると、「バットの方がうまいから取っておこう」と一人が言うと、「今日にも戦闘になるかも知れないのに、取っておく事はない」と言う台詞が印象に残っています。「譽」は兵隊に支給された煙草だったそうで、これを吸った経験のある人は、今あまりいないと思いますが、よほどまずい煙草だったようです。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 文化大臣賞田坂具隆 
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