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陸軍(1944)

メディア映画
上映時間87分
製作国日本
初公開年月1944/12/07
ジャンルドラマ/戦争
木下惠介生誕100年 「陸軍」 [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 1,790
USED価格:¥ 2,672
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【クレジット】
監督:木下恵介
原作:火野葦平
脚色:池田忠雄
撮影:武富善男
美術:本木勇
出演:笠智衆高木友助
田中絹代わか
三津田健息子 友之丞
星野和正息子 伸太郎
杉村春子セツ
上原謙仁科大尉
東野英治郎桜木常三郎
信千代友助の妻
横山準友之丞の少年時代
山崎敏夫友彦の少年時代
長浜藤夫藤田謙朴
細川俊夫林中尉
佐分利信機関銃隊長
佐野周二金子軍曹
原保美竹内喜左衛門
【関連作品】
はじまりのみち(2013)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
433 8.25
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【ユーザーコメント】
投稿者:はこまる投稿日:2014-07-12 19:41:04
天才監督の第3作目。完璧なポジショニング。流麗なカメラワーク。欧米映画を思わせるモダンなカッティング。
その実力は既に完成の域。全編ため息が出るほど美しい。

今回、傷一つないデジタルリマスター版での再見となったが、サウンドトラックの響きも申し分なく、映画美に満ち溢れた田中絹代のフォトジェニックな佇まいも相まって、修復に携わられた方々へ感謝の念を捧げずにはいられなかった。

おそらく、次の100年へと残されるであろう名作。流石は木下映画だ。


投稿者:nabeさん投稿日:2014-04-05 19:54:00
大戦中に陸軍によって制作された国威発揚映画である。
戦局が不利になっていた昭和19年に、それも陸軍によって作られたとは到底思えないほど厭世的な作品である。確かに笠智衆と田中絹代の夫婦は、二人の息子に対して厳しく接するが、それは戦前の日常の風景であって、決して戦争中だからというわけではないだろう。むしろ、「男の子は天子様からの預かり者だから、いずれ軍隊に入れてお国のためにお返しするのが当然」といった、今日では想像もつかない思想にやはり驚いてしまう。
陸軍は勇ましい兵士の物語ではなく、木下恵介監督の得意とする家族愛と国のために戦う忠義の精神を結びつけて、最後までみんなで戦い抜くんだ!と改めて言いたかったのかもしれないが、それは明らかに失敗だ。
ラストシーンで、大陸に出征する長男の隊列を必死に追いかける田中絹代に、母の哀しさ以外の何ものも感じ取れない。これから死にに行く我が子に対して全身で悲しさを表す名女優の演技は、日本映画史上に残る反戦シーンとなってしまったのは実に皮肉な結果だ。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2013-11-11 04:43:37
二回目で完走。あのラストシーンと同様に、上原謙に息子の安否を聞く東野英治郎の表情に、木下恵介の意図を感じた。このあと東野は上原に「つまらぬ事を聞くなっ」と一括されるが、当たり前の事を聞く東野にこんな言葉が返って来るなんて本当に嫌な時代だ。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-10-26 23:05:56
一方的な好戦戦意高揚映画ではなかった。二十四の瞳の木下恵介を意識せざるを得ないから少しホッとした。しかし当時の軍部検閲を意識した脚本は明らかだ。最大の見所は田中絹代を延々と追ったラスト近くだろう。国に捧げた最愛の息子に二度と会えないかもしれない。その母の表情をしばしカメラは見つめる。母はハッと我に帰り外に飛び出し走る走る。見つけた息子に声を掛ける。ここまでが恐るべき長い長いショットだ。手を合わせる母。何故にこんな長廻し。その後の木下恵介にあっただろうか。穏やかならぬ母の心中が見事に表わされている。
投稿者:Ikeda投稿日:2005-12-10 16:48:13
幕末から始まり、日清・日露戦争を経過して日中戦争までの時代を描いていますが、その中に下関戦争、三国干渉による遼東半島返還、古くは元寇まで台詞に盛り込んで、昔の日本史の教材を読んでいるようです。
小倉藩と長州藩との戦いについて「兄弟、牆(ショウ=垣根)に鬩ぐ(せめぐ)の有様は、まことに日本の危機ではあった」という字幕が出てきますが、これは日米開戦の詔書の中に、中国の国共内戦を指して「兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス」という言葉を引き合いに出したものだと思います。
この映画では笠智衆と東野英治郎との間での「せめぎあい」を題材にして挙国一致を謳っていますが、木下はそれを利用して、親子の愛情を表現している所が流石です。それにしても有名なラストシーンが良く、ここでは田中絹代の名演が光ります。軍人勅諭を口ずさみ,我慢していた絹代が、たまらず飛び出し、出征する息子にころびながらも会いに行くシーンは本当に感動的です。
投稿者:Bava44投稿日:2005-12-06 23:53:21
ラストの田中絹代が家を飛び出し出征する息子を追いかけるシーンは噂通り本当に素晴らしかった。
その前のほとんどカメラを動かさないで長廻しした肩叩きシーンも違和感なくできていた。
笠智衆の親父が「元寇」を持ち出したりしてセリフには危ない発言が多数あるが、
設定としては弱々しい男ばかり。これを見た軍部は拍子抜けしただろうなあ。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2005-12-01 17:05:10
タイトルそのまんまのプロパガンダ映画。
西南から日清・日露を経て日中戦争までの九州のある一家の姿を通して愛国心をひたすら説いていくわけだ。出来は必ずしもよくないが、当時の状況を知る上では恰好の歴史的教材になるのではなかろうか?
いずれにしても、こうしたナショナリズムの怖さは十分に知っておく必要があるだろう。
演技陣は、やはり笠の愛国親父ぶりがすごい。
投稿者:黒美君彦投稿日:2003-09-19 12:15:41
【ネタバレ注意】

「陸軍省後援・情報局國民映画」が冒頭クレジットされる戦意昂揚を狙った国策映画・・・木下恵介監督32歳の作品だ。
元軍人の軍国の父、笠智衆を中心とした北九州の家族とその周辺の人間模様の、長男の出征までが描かれる。「元寇は神風が吹かなかったら日本はどうなっていたことか・・・」と至極真っ当なことを言う東野英治郎に対して「何をいうか。神風が吹かんとも日本は勝っていた。日本人ならそんなことをいわんはずだ!」と怒鳴るような、狂信的な父(そしてそれは当時の国情の中では決して例外的な存在ではない)が笠智衆の役どころであり、全体の8割方はそんな「御国」と「臣民」のあるべき関係の提示に費やされる。
そうした中、母親(田中絹代)も長男を指して「男の子は天子様からお預かりしたものですから、ここまで育てて天子様にお返しできただけでほっとしました」というような「軍国の母」ぶりを示していたのだが・・・。
・・・ところが、ラスト10分。映画は大転回する。
「泣いてしまうから」と、戦場に向かう息子を見送りに行かず、残って家事をしていた田中絹代。ふと座り込み、「戦陣訓」を口にするその表情のアップが延々1分半も続く。そして立ち上がった母親は、出征し行進する息子の姿を追い求めて走り出す。よく知られたラストシーンである。
ようやく息子を見つけた母は、息子と目と目で語り、何度も頷きあう。終の別れになるかも知れない母の思いが溢れ出したシーン。この10分足らずのシーンで、この作品は「男」の視点から、息子を戦場に送り出す「母(女)」の視点に完全に切り替わるのだ。
重層的な解釈を可能にしたことによって、この作品は陸軍省の検閲をかいくぐり、公開された。受け取りようによっては「厭戦的」と捉えられたであろうこの作品について確実にいえるのは、こうした重層的な解釈が、当時の庶民の心理を反映していた、ということだ。「建前」と「本音」、それを形にし、国威発揚映画の衣を纏ったのがこの作品だった。
しかし、その後このラストシーンが軍部から「軍国の母にしては女々しい」と指摘されたために、木下恵介監督は松竹に辞表を出すところまで追い込まれたという。

【ソフト】
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