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長屋紳士録(1947)

メディア映画
上映時間72分
製作国日本
初公開年月1947/05/20
ジャンルドラマ
小津安二郎 DVDコンプリートボックス
参考価格:¥ 70,200
価格:¥ 59,850
USED価格:¥ 50,000
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【クレジット】
監督:小津安二郎
製作:久保光三
脚本:池田忠雄
小津安二郎
撮影:厚田雄春
美術:浜田辰雄
衣裳:斎藤耐三
編集:杉原よ志
音楽:斎藤一郎
出演:飯田蝶子おたね
青木富廣幸平
小沢栄太郎父親
吉川満子きく女
河村黎吉為吉
三村秀子ゆき子
笠智衆田代
坂本武喜八
高松栄子とめ
長船フジヨしげ子
河賀祐一平ちゃん
谷よしのおかみさん
殿山泰司写真師
西村青児柏屋
【解説】
 小津安二郎が池田忠雄とともに書いた脚本を監督し映画化。小津にとっては戦後第一作となる作品。劇中で披露される笠智衆の「のぞきからくりの口上」は見どころ。
 終戦直後の東京下町。夫と子供を失ったおたねは、一人で荒物屋を営んでいた。近所に住む占い師の田代が、見知らぬ子供を連れておたねの家を訪れる。田代は戦争孤児らしい幸平という名のその子供を、一晩だけ預かってほしいとおたねに押しつけた。幸平を家に泊めたおたねだったが、他に子供を養えそうな家もなかったため、幸平がかつて住んでいたという茅ヶ崎に連れて行くことに。しかし家も家族も見つからず、おたねは仕方なく引き続き幸平を家に住まわせることにした。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
431 7.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:クリモフ投稿日:2014-05-31 12:43:57
飯田蝶子の名演が光る一作。戦後の動乱期に迷子になった子供と、一人身の女性の交流ですが、戦災孤児がリアルな時代とあって、なかなかユーモラスな雰囲気の中、シリアスな影がチラつきます。
一緒にいるうちに子供を意識してゆき、母性に気づかされ、擬似親子のようになる分、予想通りの結末がつらい。クライマックスへ転換する前の暗転も見事だし、ラストのお説教さえなければ名作と言っていい出来です。
まぁ、戦後すぐということもあり、小津自身言いたいこともあったのかな、と思いますが、ここは母子の視点で完結させてほしかったです。
とはいえ、良くまとまって、楽しめる流石は小津といってもよいユーモアある人情ものでした。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-08-01 20:57:00
「路頭に迷う」という言葉の意味をこの制作年だからこそ、切なくも可笑しく考えさせてくれる小津の傑作である。\'36年の「一人息子」で抑制された名演を見せた飯田蝶子が、下町のにぎやかな“かあやん”を見事な演技で造形して見せる。そのかあやんを悩ませる、親にはぐれた子供を演ずる青木放屁(突貫小僧=青木富夫の弟)も、常にポケットに手をつっこんでいる無口で強情で段々可愛くなるガキを自然体で表していて好感が持てる。その子の肩をゆするクセが意見をするかあやんの肩にも移ってしまうギャグが可笑しく、全編どの画面にも小津の温かなまなざしを感じさせるギャグがちりばめられていて、映画を観るという快楽を味あわせてくれるのである。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-07-29 18:46:41
薄れる人情にハッと気がつく実は人のいいかあやん。干柿喰った騒動。インチキくじ引き。犬の尻尾の例え。ヘンテコで心優しき長屋の紳士たち。
投稿者:黒美君彦投稿日:2008-05-22 01:48:41
【ネタバレ注意】

<あらすじ>東京の下町で荒物屋を営むおたね(飯田蝶子)は夫も子も亡くし、一人暮らし。そこに近所に住む占い師田代(笠智衆)が幸平(青木放屁)を連れて帰る。九段の鳥居で父親とはぐれたのだという。ひと晩だけ、という約束で子供を押しつけられたおたねだが、ほかに引き受けてくれる家もなく、為吉(河村黎吉)や喜八(坂本武)とくじ引きで騙され、かつて幸平が住んでいたという茅ヶ崎まで訪ねて行くが、家族は結局見つからず、子供はおたねの家にいついてしまう…。

1946年、シンガポールから帰国した小津安二郎の戦後第一作。別の作品を構想していたが、松竹から急かされてわずか15日間で脚本を完成させたという。
敗戦を受けてがらっと作風を変えた監督(例えば木下恵介)もいれば、この作品の小津のように相変わらず庶民の視点から描いた人情ものを続けた監督もいた。とはいえ、絶叫型ではないものの敗戦後の風景は会話などから透けて見えるところはさすが。
戦後復興期にどん底の生活を続ける長屋の人々はみな、自分の生活で手いっぱいだ。実際東京には当時数え切れないほどの戦災孤児がいたわけで、他人のことを同情している場合ではなかった。
そんななかで子供を突然押しつけられたおたね役の飯田蝶子がいい味を出している。彼女は子供にいい顔などは見せない。思いきりしかめ面をして、子供の前で大声で悪口を言う。またこの子供がちっとも可愛くない(苦笑)。もう少し賢そうで健気であれば対応も違おうものだが、こんな子だったら確かに腹が立つかも(苦笑)。隣の子供が三角くじで二千円をあてたと聞けば、三角くじを買いに走らせ(当然当たらない)、かわいそうなのは子供の方のはずなのだが、妙なおかしみがある。
笠智衆の演じるのぞきからくりの口上は、今や貴重な記録といえるかも。
邪魔ものだった子供がいつの間にかなくてはならない存在になってしまったことに気づき、飯田蝶子はやさしい顔になる。
自分勝手でありながら、結局人間を癒やすのは人間でしかないのだな、と思ってしまう。なかなかよくできた小品だ。

投稿者:よしだ投稿日:2007-08-23 05:27:30
これぞ、明治生まれのお婆ちゃん像。ちょっとこわいのです。
日露戦争からこっち、山あり谷あり曲がりくねった人生を歩んできた女性を、飯田蝶子は完璧に体現していました。
冒頭の短いやり取りを見ただけで、安心しました。
責任をもって最後まで楽しませると、飯田蝶子が確約してくれたように感じたからです。

http://okepi.jp/movie/2007/06/post_3.html
投稿者:さち投稿日:2004-09-15 08:06:29
素晴らしい。最後の説教が無かったら最高でした
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2004-06-06 09:21:53
【ネタバレ注意】

 飯田蝶子の圧倒的な素晴らしさ。その睨んだ顔の怖いこと。劇中、吉川満子から「あんたは土佐だもん。ブルも入っているけど」と評されるがそんな形容じゃ足りない足りない。般若と云ったほうがシックリくるくらい。また茅ヶ崎の浜辺のシーンで子供から逃げるために走る飯田蝶子も実にいい。飯田蝶子の子供に対する気持ちの変転−子供に情が移ることになる展開−が少々性急なのと、ラストの彼女の科白が日本人全体へ対するメッセージになっており、お説教臭いのが気になるが、しかし素晴らしいシーンに溢れている。茅ヶ崎の浜辺の描写、寝小便をして出奔した件にまつわる河村黎吉の「たれ逃げ」という科白、写真屋のシーンで天地逆さまのカットを見せ、オフでシャッターが切られた後、暫く暗転する処理等々。そしてこの映画の白眉は物語を語る上では何ら機能しないかのように挿入される、笠智衆がのぞきからくりの口上を真似て唄うシーンだろう。まず笠智衆の芸の抽斗に驚かされるが、このシーンの飯田蝶子の合いの手の可笑しいこと。お話を効率的に運ぶことを阻害しても、彼女の豊かなキャラクタリゼーションを印象付けるという意味において、或いは観客を彼女へぐっと引き付けるという意味において見事に機能しているシーンだ。

投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-27 18:20:26
戦後間もない東京には戦災孤児が沢山いましたが、多分その一人と思って拾ってきた笠智衆が、その子を飯田蝶子に預けてしまう。最初はその子青木富廣を邪魔者にしていた飯田も次第に情が湧いて来るという話ですが、その辺の小津の演出と飯田の演技が相まって、ほのぼのとした雰囲気が良いです。色々な意味を含ませたラストシーンも気に入りました。途中で焼け残った築地本願寺が出てきますが、舞台は小津の出身地でもある深川あたりだと思います。坂本武の台詞の中に黒江町(現在の永代2丁目あたり)の名前が出てきますが、これは私の亡母が住んでいたこともある所なので懐かしいです。それに笠の「のぞきからくり」の口上がうまいのは流石だなと思いました。
投稿者:GRIFFIN投稿日:2004-02-08 16:44:59
 少年がかわいくないのが良い。喋らないし、むしろ憎いほど。
 それでも人と人との交わりが起こす化学反応が丁寧に見てとれる。
 戦前の作風に比べると、戦後第一作で大きく変化したなぁと思う。
 ちょっとした白昼夢みたいな物語だから、いまいち現実感っていうか深みがでなかったのは仕方の無いところ。
【ソフト】
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