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醉いどれ天使(1948)

メディア映画
上映時間98分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月1948/04/27
ジャンルドラマ
黒澤明監督作品 AKIRA KUROSAWA THE MASTERWORKS Blu-ray Disc Collection III (7枚組)
参考価格:¥ 29,800
価格:¥ 23,707
USED価格:¥ 21,456
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【クレジット】
監督:黒澤明
製作:本木荘二郎
脚本:植草圭之助
黒澤明
撮影:伊藤武夫
美術:松山崇
編集:河野秋和
作詞:黒澤明
作曲:服部良一
音響効果:三縄一郎
音楽:早坂文雄
演奏:東宝交響楽団
東宝モダンニャーズ
出演:志村喬眞田
三船敏郎松永
山本礼三郎岡田
木暮実千代奈々江
中北千枝子美代
千石規子ぎん
笠置シヅ子歌手
進藤英太郎高浜
清水将夫親分
殿山泰司ひさごの親爺
久我美子セーラー服の少女
飯田蝶子婆や
生方功チンピラ
谷晃ヤクザの子分
堺左千夫ギターの与太者
大村千吉ヤクザの子分
河崎堅男花屋
木匠久美子花屋の娘
川久保とし子ダンサー
登山晴子ダンサー
南部雪枝ダンサー
城木すみれ姐御
【解説】
 戦後の混乱期のヤミ市を舞台に飲んべえの医者と結核にかかった若いチンピラやくざとの交流を描いた作品。本作が新人・三船敏郎の初主演映画にして、黒澤=三船の黄金コンビ誕生の記念すべき作品。ヤミ市の近くの小さな病院。院長は愛想は無いが貧乏人ばかり診察する飲んべえの男。そこへ、眼をギラギラさせた若者が、銃弾の傷の手当てのために現れた……。戦後の混沌としてエネルギッシュな雰囲気が見事に描かれている。また、映像と対置する音楽を使うなど、後の黒澤映画で多用される演出手法がこの作品で確立した。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1399 7.62
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2015-11-01 00:23:41
映る。このフィルムノワール大定番の撮影スタイルを取り入れたり、ナイトクラブの歌シーンがあったり、まさにノワール調だ。(その歌が笠置シズ子のブグウギというのがおかしいが。作詞黒沢明とある!)
三船がいやいやながらも志村を頼って行くくだりがなかなかいい。しかし、結核の進行が早すぎる(?)のが変で、しかもなぜ最後に三船が逆上しなければならないかがよく分からない。嫉妬? そんなことはどうでもいい男に見える。
志村、三船に交じって、中北、千石もいいし、若き日の久我美子も最高にきれいだ。
中身はフィルムノワールとは言えないが、見ごたえある傑作だ。
投稿者:sachi823投稿日:2014-03-03 08:35:47
戦火の記憶がまだ残るころ、日本の荒廃した情景と、
登場人物たちの生活を感じさせる顔に惹かれます。
混沌とした社会で生き抜く生命力が感じられます。
志村の飲んだくれ医者は後の「赤ひげ」を連想させ、
様々な見応えのある場面から、その後開花していく
この監督の才能の発芽をみる思いがします。
三船のオーラを感じさせる男前ぶりが見事です。
投稿者:こじか投稿日:2013-12-07 21:35:12
【ネタバレ注意】

さすがでございます。7〜8点。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-01-16 14:57:12
【ネタバレ注意】

三船の死に様と風に揺れる洗濯物の光景はアンジェイ・ワイダに影響を与えたのかな?。個人的には主役の死に様は「灰とダイヤモンド」で更に良くなったと思うが。

投稿者:QUNIO投稿日:2009-11-08 12:42:58
初期の黒澤作品のうち一番好きだ。三船が悪夢を見るシーンに於けるイメージの豊饒さはすでに後期の『夢』を先取りしていて見応え十分。三船敏郎はあまり邦画の役者って気がしない。外国人みたい。
投稿者:映画元気投稿日:2009-01-28 10:00:49
<元気コメント>
 内に1本芯の通ったものを持っている者は逆境の中でも心の強さが光るhttp://eigadegenki.cocolog-nifty.com/1/2008/11/post-0baa.html
投稿者:山田友紀投稿日:2008-08-12 21:58:26
三船敏郎のギラギラした感じがよかった。
志村喬も『銀嶺の果て』の前半のようなかっこよさだ。
投稿者:マーク・レスター投稿日:2008-07-12 12:00:15
【ネタバレ注意】

今作の鑑賞ポイントとして、以下の2点に注目をしました。


   【  〇崑雫と三船敏郎のキャラクター付け 】

   【 ◆ 屮疋崗臓廚梁減澎嫐 】



序盤では 

   【  〇崑雫と三船敏郎のキャラクター付け 】

                       に興味を覚えました。

カッコよかったのですよ。   誰がって?
志村喬がとってもカッコよかったのです。

今作を鑑賞して、志村喬がギラギラしていることにとても大きな驚きを感じたのでした。実によく怒鳴って、よくケンカをする。まさに

    「現役」バリバリ

のお姿を拝見することができるのです。

一方の三船敏郎も役者人生の中でこれが一番のはまり役だ!。と断言をしてしまうほどに素晴らしく、危険な香りを発散させて強烈な存在感を突きつけてくるのです。
往年の、ヒーローとしての安定感ではなく、アウトローとしての凄みにボクは魅了されてしまいました。

話を志村喬に戻します。
彼は永い間、ご隠居や、院長先生、ベテラン刑事、老侍、はたまた博士 という老成した役柄で、

    「善」や「知」、「経験」と「人望」

というキーワードの上に確固たる世界を構築し、たとえ悪であっても、社会的地位の高い役どころを演じてきました。しかしそんな既存概念に反して、今作における志村喬演じる真田医師は、貧乏でアルコール中毒 (身を持ち崩した医者はあまねく
アル中 になる運命なのでしょうか? 西部劇の金字塔「駅馬車」にもブーンというアル中医師がいましたっけ) 
いつもガミガミとやかましいカミナリ親父であったのです。
慣れ親しんだ「老成」のキャラクターであれば、例えば、攻撃的な言葉を浴びさせられた時には、穏やかな微笑みで返すか、腹黒い策略で陥いれるかになるのでしょうが、今作では、売られた喧嘩にはストレートに口汚く罵り返す、という

     「即時・対等」 反応

を見せてくれるのです。
そのコミュニケショーン様式がそれまでの志村喬の既成概念を打ち破るものだったので、大いに驚き、そして

     喜んでしまった

わけなのです。

既成概念を覆すと言ったら、志村喬と三船敏郎の関係性も、また然り。二人の関係となると、黒澤明監督の次回作となる「野良犬」で決定づけられた「師弟」というラインが印象深いのですが、今作はそんな上下関係など無く、1対1の対等な人間同士が、怒鳴りあい、なじり合い、ドツキ合いを経て、

     魂と魂のぶつかり合いが

成されていることに、今までにない新鮮味を感じたのです。
黒澤作品において、今後、様々な関係性を築いていく二人ですが、最初の一歩が、こんなにも、なりふりかまわない体当たりの演技をぶつけ合っていたことに、大いに好感を持った次第でした。



しかし、中盤以降、ボクの興味の対象はもっぱら

    【 ◆ 屮疋崗臓廖,梁減澎嫐 】 
             
                 の1点に集約されていたのです。

 「ドブ沼」 とはこの街にある、不衛生極まりない下水溜りのことで、今作の訴求点をヴィジュアル化した重要な場所であると思い、ボクが勝手に固有名詞化したものです。

その 「ドブ沼」 に、三船敏郎演じる新興ヤクザの松永が、むなしく佇むシーンが用意されていたのですが、彼の対岸で大量のゴミが 「ドブ沼」 に捨てられる映像が挿入されていたのです。
このカットは5秒ほどのものでしかないのですが、今作を読み進めていく上でのボクの大きな推進力となってくれました。
なぜならこの映像によって、この 「ドブ沼」 が市民生活や消費活動で生じる 「ゴミ」 や 「カス」 を日常的に捨てる遺棄場所であることを理解し、


      「ドブ沼」 と 「遺棄」 の関係性

に気づくことができたからなのです。


そんな象徴的な場所に、結核を病み、女に厄介払いされ、兄貴分の岡田に利権を脅かされて四面楚歌の松永をわざわざ配置しているところから、松永の縄張りであるこの南新町マーケットという社会が、こんなにも凋落してしまった松永を今後、「見捨てる」方向に動くことを予感させていたのです。
 
終戦直後の 「裏の力」 による、支配的で強圧的な秩序の中で経済活動を営み、ささやかな利潤を得る商店主にとって、こんな有様の松永は牙を持たない狼であり、今度は、より強力な 「裏の力」 に成りうる岡田になびき、ひれ伏していくで あろうとの予感に満ちたシーンだったのです。


↓ 完成版はこちらまで http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-27.html

投稿者:Ikeda投稿日:2008-06-10 12:45:14
この映画に続く「野良犬」に比べれば落ちると思いますが、戦後の情景が良く出ている点では、1年前の作品だけに、違った面白さがあります。
飲み屋の女・千石規子が三船敏郎の事を「あんな痩せっぽち」と言いますが、確かに、かなり痩せた顔で、結核患者の感じが良く出ています。まだストレプトマイシンが使われ出したかどうかという時期なので、この映画で久我美子がやっている気胸ぐらいしか治療法はなく、栄養を取るしかなかった事は、映画の中にも出てきています。
三船が麻雀をやっている親分の清水将夫の所へ行くと「これで卵でも買え」と言われて札束を投げつけられますが、その後でで卵が一個18円という値札が出てきて、「卵は物価の優等生」と言われるのが良く解ります。この時に投げられる百円札は新円切替のため発行されたもので、聖徳太子と夢殿の図案でした。当時、聖徳太子一枚といえば百円の事を指していました。最近では携帯電話を掛けている人を見ると、私は、この笏(しゃく)を持った聖徳太子を思い出してしまいます。
笠置シヅ子が「ジャングル・ブギ」を唄うのも一つの見所ですが、冒頭で「小雨の丘」が流れ、志村喬が「港が見える丘」を口すさみ、その他「お富さん」など当時の流行歌が多く使われているのが時代の雰囲気を出すのに効果的です。それに志村喬がエノケンの歌「爺さん酒飲んで酔っ払って・・・」と唄っていると、飯田蝶子が顔を出して「わたしゃ、驚きませんよ」というシーンはベテラン女優だけに面白さがあります。
一つ気が付いたのは、ムショ帰りの山本礼三郎に三船が再会する前後で締めているネクタイがアメリカ製なことでした。このネクタイは左上がりの斜縞なので国産ではない事が解ります。今はどちらもあるようですが、当時は原反からの裁断方向が違うので、国産の右上がりと区別できると聞いていました。
なお、この映画がバタ臭いという表現がされていますが、私はそのように感じませんでした。西部劇に出てくる医者は酔っぱらいが定石であることや、背景に泥沼を使ったり、三船が悪夢を見るシーンに、その感じがないこともないですが。
投稿者:さち投稿日:2006-11-23 10:47:46
よかった
投稿者:UB投稿日:2006-02-16 07:21:26
【ネタバレ注意】

岡田に刺された松永が洗濯物のはためくバルコニーに転がり出るシーン,意外な美しさに一瞬息が止まった。なんの形容詞も付けずにお薦めできる「映画」である。

投稿者:魚篭投稿日:2006-01-14 03:14:29
【ネタバレ注意】

よく黒澤映画評論に見られることだが、人物描写が甘いだの、感情移入ができ
ないだの、主観を語るのはわかるが、ちゃんと説明をしてほしいとおもうとこ
ろがある。あの今村昌平が唯一二度見た映画がこの「酔いどれ」であった、と
語っているが、その今村もやはりバタ臭かったと正直に感想を漏らしている。
しかし、この今村の「バタ臭い」表現はよくわかるのである。映画の公開当時
芸者を連れていっしょに見た映画、と独白録にあるが、その時代感からすれば
「バタ臭い」はよく理解できる表現だろう。

黒澤の映画はすべて「時事的」といっていいほどジャーナリスティックな部分
がある。その時代をくみとらないと理解しにくい部分がある。いかに悠久不変
なるテーマをその時事性からつかみとろうとしても、「終戦直後」をまったく
知らない人間に闇市の雰囲気はとかくつたえにくいものであると思う。飢えた
経験がないと飢えがどんなに苦しいか、わかったものではない。

しかし、黒澤映画にはそのような固有な経験を越えた共有できる部分がある。
いや、経験していなくても経験したような気持ちにさせてくれるのが芸術とい
うものであろう。それをこの映画も発揮しているような気がする。

バタ臭いというが、本当にバタ臭い時代だったのだ。

それを知らず黒澤映画を語るのは自由だが、踏み外しもいいところだといいたく
なることがある。黒澤映画は常に「道徳」的で、「観念」的で、説教くさいと批
判しながらも、完璧な映画完成度を期待している。それはあたかも道徳的でなく
観念的でなく、説教くさくなければ、かなり完成度は高いものだと仄めかしてい
るように思えてならない。志村喬の医者が説教くさいというが、昔の医者は説教
してナンボのものだったんだよ。医者から説教を抜くともう医者じゃないみたい
なところがいいのだ。

説教くさい医者、バタ臭いやくざ、手ごめにされたのにまたそのやくざに会おう
とするアホな女、これみんな時事なんだ。その当時そのままなんだよ。ただ、あ
の中北千栄子の役は、本当はもっとアホな役にしてもよかったのだなあと思う。
が、あまり映画にリアリティを盛り込むのも食傷気味になりかねない。実際あの
医者は堕胎専門で、客は(患者ではなく)ほとんどパンパンであった。おそらく
中北の役はパンパンでもよかったのだが、やくざの元女になっていた。黒澤の計
算が狂ったとするならば、(けしてそうは思わないが)黒澤本人が言うとおり、
三船が主人公の志村を食いかねない勢いを抑えきれなかったことと、この中北の
描き方かも知れない。(とは言っても、あれはあれでよかったと思う)

まあ、古い映画を見るときは少し勉強してからのほうがいいかもしれない。

投稿者:Bava44投稿日:2005-07-07 09:17:27
【ネタバレ注意】

西部劇みたいな男の友情を期待すると半端なものに感じるが
医者から見た一人の患者、その中に人間的なつながりを感じさせる映画だ。

志村喬がいじけた子供みたいにアイスキャンディーしゃぶっているシーンが面白い。

「ジャングルの〜」って変な歌をホールで歌っているシーンは黒澤がエイゼンシュテインに
似ているといわれるのがよく解るシーンだ。画面の奥行きとかイワン雷帝を思いだした。
この映画で一番テンションが高いシーンだと思う。

映画全体の洗練された完成度はないけれど、音と映像の使い方が上手いんだよ。以下
・喀血したと子分が呼びに来て、「絶対に行かんぞ俺は」とか言って布団に戻る時に音楽は感動系。
セリフと音楽が逆で上手い効果をあげている。
また、風の音で話を区切ってあったり、ギターの音の使い方も楽しめる。
・三船の見る悪夢のシーンはこの後、『影武者』でも使われている。
薄暗い太陽、波、スローでさまよう人間
夢から醒めた時のはっとしたショットはつまらない。しかし次のショットが三船の主観で、
部屋をぐるっと見回して、今家の中がどういう状況になっているかが分かるというのには驚いた。

白いペンキのなかで岡田と争うシーンの描写は、
内田吐夢の『宮本武蔵一乗寺の決斗』の争い並に凄まじい醜さだった。

唯一の不満は中北千枝子がどうなったかというのが描かれてないこと。
あれだけ登場しておきながら、半端な退場の仕方だと思う。

ラストは明暗分けているけど、良い薬だよ、この映画。

投稿者:イドの怪物投稿日:2004-08-01 17:58:55
中途半端な人情ドラマで、黒澤映画にしてはつまらない。志村喬演じる医者の説教も説得力が感じられず、それを慕う三船演じるところのやくざもただギラギラしているだけ。ただ黒澤映画全体でみるとこの映画も存在意義はあると思う。
投稿者:ご飯投稿日:2003-06-09 09:32:56
三船敏郎のぎらぎらした狂犬のような個性に惹かれ、そのインパクトの強烈さは、ヤクザを否定するつもりで描いた黒沢明の意図とは大きく外れたものになったが、これが無いとヒューマニズムの説教臭さが鼻についてそれほど魅力を感じなかったかも知れない。黒沢映画は三船の個性で強烈に印象づけることの好例。黒沢映画の魅力は三船の魅力も大きい。kad26278@biglobe.ne.jp.
投稿者:yomoyama投稿日:2002-09-23 23:25:02
戦争が終わって外国映画がどっと上映されたせいかどうかは知らねど、ものすごくバタくさいタッチに思えた.
この頃の日本映画に時々感じられる特徴.吉村公三郎など.
三船の扮装、志村の演技、山本ももう少しでリーマーヴィンとう感じがバタくさい.
千石規子と水溜り・どぶ沼で日本らしさを匂わせようと試みたと思うが、この千石はまったくいただけないし、ドブというか水溜りはモノクロで却ってきれいに見えてしまう.もう一度あんなドブに会いたいと思うほどきれい.
悪臭が感じられなくて、黒澤も普通の監督の出来.
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