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静かなる決闘(1949)

メディア映画
上映時間95分
製作国日本
初公開年月1949/03/13
ジャンルドラマ
静かなる決闘 [Blu-ray]
参考価格:¥ 4,935
価格:¥ 3,033
USED価格:¥ 1,990
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【クレジット】
監督:黒澤明
企画:本木荘二郎
市川久夫
原作:菊田一夫
脚本:黒澤明
谷口千吉
撮影:相坂操一
美術:今井高一
衣裳:藤木しげ
編集:辻井正則
音響効果:花岡勝次郎
音楽:伊福部昭
出演:三船敏郎藤崎恭二
三條美紀松本美佐緒
志村喬藤崎孝之輔
植村謙二郎中田進
山口勇野坂巡査
千石規子峯岸るい
中北千枝子中田多樹子
宮島健一骨董屋
佐々木正時老兵
泉静治巡査
伊達正アッペの父
宮島城之係長
宮崎準之助衛生係長
飛田喜佐夫ギブスの青年
高見貫労働者
須藤恒子アッペの母
若原初子みいちゃん
町田博子看護婦今井
松村若代見習看護婦
池上湧子事務員
松本茂アッペの少年
工藤洋輔少年
【解説】
 黒澤明監督が、野戦病院での手術中に当時不治の病とされた“梅毒”をうつされた青年医師が、一人で病と向き合う覚悟を決め人としてどこまでも誠実に生きようとする姿を描いたヒューマン・ドラマ。前線の野戦病院で次々と運ばれてくる負傷兵を必死に治療する軍医・藤崎。彼はふとした不注意から手術中に小指にキズをつくってしまい、そこから梅毒に感染してしまう。藤崎は誰にも打ち明けることなく、秘かにサルバルサンの注射を打ち続けるが大した効果はなかった。復員後、藤崎は恋人の美佐緒にも病気を隠し続け、次第に彼女を避けるようになるのだった……。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
759 8.43
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【ユーザーコメント】
投稿者:bond投稿日:2018-08-10 23:40:39
今では重要な医療のエポックを当時テーマにした映画。先見の明ですなー。
投稿者:noir fleak投稿日:2014-11-30 17:32:37
異常な迫力だ。俳優になったばかりの未熟な青年にこれをあえてやらした黒沢監督の思い入れがわかる。三船も大健闘している。まあ、舞台できたえた俳優ならもっと本当らしくやっただろうが、三船の場合、本当らしくなくてもいい。三船にはちまちました演技は不要だ。
それを見ていた千石看護婦の大泣きも最高だ。これこそ黒沢のすごいところだ。
梅毒におかされた悪い亭主役の俳優も立派なものだ! 傑作。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-08-22 11:22:52
【ネタバレ注意】

医師藤崎を演ずる三船敏郎は熱演だが、その周りに配された助演陣が秀逸である。父親の産科医を演ずる志村喬、病を移しておきながら無頼に生きる植村謙二郎とその妻で畸形児を産む中北千枝子、そして真実を告げられずに悩む恋人役の三條美紀、それぞれにリアルな存在感を見せてくれる。中でも黒澤はウマイなと思わせるのが、町のダンサ−あがりの看護婦見習いを演ずる千石規子と、その彼女の成長を温かく見守る巡査役の山口勇を配して、三船のややもすれば一本調子になりがちな演技に人間味の味付けをしたことだ。誰のものとも知れぬ子を孕んで自暴自棄になった千石を救ってこの下町の貧しい医院に連れて来たのはおそらく山口巡査だったのだろう。その千石は藤崎の恋人に対する冷たい応対に偽善の匂いを嗅ぎ取って反発するのだが、真相を知ってやがて藤崎を愛するようになり、梅毒に侵された藤崎の心と体をまるごと受け入れようとして、愛を告白する。ラストシ−ンの手術の場面での千石看護婦の厳しい眼差しがいつまでも眼底に残る秀作である。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/

投稿者:Ikeda投稿日:2008-07-11 09:34:13
この題名を黒沢自身が付けたのかどうか解りませんが、あまりピンと来ない題名です。日本映画では「決闘」はよく使われていましたが時代劇の場合が殆どで、アメリカ映画で2年前に「荒野の決闘」が公開されていて、このドク・ホリデイをイメージしたのかなとも思いましたが、それにしては今一つ違和感があります。
映画としては梅毒の恐ろしさを啓蒙している感じが強いと思います。昔は「かさ」と言われて不治の病だったようですが、サルバルサンで何とか回復するようになり、この映画の作られた頃はペニシリンの入手が簡単になり、さほど問題にならなくなったようです。この時代には遊郭の傍には検診所があって、売春婦は定期的に性病の有無を検査されていました。売春禁止法の発令と共に不要になった検診所のいくつかは現在、人間ドックの施設になっています。
シナリオの面から見ると三船敏郎が共に医師として働いている父の志村喬に感染している事を話さずサルバルサンを打っているなどが非常識です。まして、その理由を知った父が謝るなどは、この時代としては考えられません。その後、三條美紀に対する思いやりであることが説明されますが、これも相手に対して失礼な話だと思いました。
それでもアプレゲールの代表的な役をする千石規子が大活躍で、それほど彼女を見てはいませんが代表作の一つではないでしょうか。彼女が「お嬢さん」と呼ぶ三條美紀の上品な語り口と合わせて当時の状況が良く表れています。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2008-06-22 05:46:33
【ネタバレ注意】

序盤の手術シーンから素晴らしい。
熱気、汗、雨、水滴、音などその場の空気を見事に表現している。

その後は主人公の「静かなる決闘」が続くわけだが、途中で感情を吐露する場面があり好感がもてる。
「自分だけ痩せ我慢して・・」と誰でも思うところだろう。
だが、梅毒をうつした本人が登場し、彼の末路を見ることで
観客にさりげなく「何か」を伝えるところが素晴らしい。
(わかりやすすぎる対比だが)

さらに、皮肉屋な女性がそんな主人公に徐々に感化されていくあたりや、
婚約者の変わらぬ心境などもごく自然に描いてみせる。
この辺りの上手さはさすが。

ただ、この作品の欠点は「古さ」だと思う。
今では梅毒は大して怖くないし、主人公の真面目さも今ではありえない。
そのせいで物語が全て茶番に感じられるかもしれない。

ただ、あざとさのないヒューマニズムを感じるという点では
黒澤作品の中でももっと評価されていいと思う。秀作。

投稿者:シネマA投稿日:2006-06-28 12:07:47
 黒澤映画のなかでは語られることの少ない初期作品のひとつ。菊田一夫の戯曲『堕胎医』を黒澤と谷口千吉が共同で脚色した小品。これは珠玉の名作だとおもいます。いかにもヒューマニスト黒澤明らしい味わいがある。必見でしょう。

 ストーリーは単純。構成は緊密。タッチは雄勁。誰が観てもわかる明快さがあります。
 ただし、梅毒が今日のように容易には完治できなかった戦時中の物語だ、ということだけは念頭に置いてください。その昔、シューベルトもモーパッサンもニーチェも梅毒で夭折してしまいました。
 戦前のメロドラマでヒロインが喀血すると結核でかならず逝ってしまう、というのにも似たところがあります。一種の比喩、というか記号だと考えたほうがわかりやすいかも。

 本作のクライマックスで主人公が心情を吐露する長ゼリフ。何度観ても胸に熱くこみあげてくるものがあります。本番中に監督の黒澤とキャメラマンの相坂がかたわらでもらい泣きしたという逸話は伝説になっています。
 三船敏郎なんて大根役者じゃないか、という声も聞かれますが、少なくとも黒澤作品に主演しているときに限っては歴史的な名優だといっていいのではないでしょうか。

 助演女優の千石規子もまた忘れがたい名演を残しています。主人公に感化されて内面的に成長していく女性になりきっていました。後年のTVドラマのお婆さん役のイメージが強いバイプレイヤーですが、これは千石の若き日の代表作でもあります。
投稿者:魚篭投稿日:2005-09-22 02:31:34
【ネタバレ注意】

「悪い奴ほどよく眠る」で、化石化したと思いきや、未だ日本の政財界が談合の絆で固く結ばれているこの現実を45年前に言いあてた黒澤の慧眼は、この作品にも及んでいる。言うまでもなくエイズの恐怖である。当時は俗に言う「パンパン嬢」と
アメリカ兵の情交(私的、ビジネスの両面を含み)による性病の蔓延をGHQは懸
念していたらしく、梅毒の恐ろしさを描く黒澤の主旨に賛成したという(当時は
アメリカの検閲があったのです)。しかし、ラストを主人公の発狂で幕切れとなる
のはいかがなものか、と物言いがついた。黒澤は、やっと戦争が終わり、好きな相
手と自由に結ばれたい、と望む当時の性意識に厳しい楔をあえて打った。それは黒
澤が自由恋愛反対者ではなくあまりにも逸脱しすぎた性の快楽一辺倒に、彼独自な
る倫理観でもって打ち砕こうとした。今、残念ながら多くの人がこの黒澤の叫びを
「退屈なお説教」ととっているようだ。しかし、黒澤は誰も言っていないことを言っている。それは、愛し合うふたりはけしてコンドームで救われることはないのだ
と。結婚をして家庭を築きたい人にとり、避妊用具はエイズと同じくらい不必要な
ものなのである。とにかくエイズの広がりを断ちたいために、コンドームを配るようなキャンペーンが未だに主流である中、「新・静かなる決闘」を誰かに作ってもらいたいものだ。

 

投稿者:大阪モズ投稿日:2005-06-12 13:48:15
【ネタバレ注意】

私は黒澤監督の作品で用心棒に続いて好きなのがこの作品です。主人公藤崎の心の葛藤を若き三船敏郎が見事に演じています。またよかったのが千石規子の看護婦役。ダンサー崩れの退廃的に見える見習い看護婦でお腹に子供のいる彼女が、ストーリーを通じて成長し、綺麗になっていくさまがよく描かれています。ラスト近くの主人公藤崎の真実の告白の場面には目頭が熱くなってきます。傑作です。

投稿者:wao投稿日:2004-06-11 00:12:01
意外でした。このページにいまだ書き込みがないなんて。私はクロサワ作品では結構この作品が気に入っているのに…。今の時代から見れば青臭いセンチメンタリズムはあるとはいえ,湧き出る肉欲を前に梅毒に感染し,そのことを婚約者に告げられないもどかしさから悶々と鬱屈した日日を送りつつ,医師としての職責を健気に果そうとする主人公。そんな,ドラマ的要素満載の菊田一夫の戯曲を映画的に巧みにディフォルメした快作です。伊福部昭の音楽もいい。撮影はハリー三村だったか。「羅生門」に先立つ大映作品でもあり,「醜聞」と並び,看護助手役の千石規子のさりげない存在感が光る。私は,三船敏郎の主人公にヒッチコックの「私は告白する」の神父役であるモンゴメリー・クリフトをダブらせてしまった。愛する女性と結ばれることの出来ない苦悩。それが爆発するワンシーンワンカットのクライマックスの凄まじさ。思わず,「おお」とのけぞりました。
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