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善魔(1951)

メディア映画
上映時間108分
製作国日本
初公開年月1951/02/17
ジャンルドラマ/文芸
善魔 [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 2,980
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【解説】
 岸田國士の同名小説を木下恵介が脚色・監督し映画化。野田高梧が共同で脚本を執筆した。三国連太郎のデビュー作であり、この作品で演じた役名をそのまま芸名にしたという。
 新聞記者の三国連太郎は上司の中沼部長から、政治家の北浦剛の妻である伊都子が失踪した事件を追うように命じられる。伊都子は静岡の親友の家におり、連太郎の取材に答えた。新聞記事にしない約束をした連太郎だったが、他社があらぬことを書き立てたため、仕方なく記事を掲載した。中沼は伊都子と知り合いであり、彼女の記事を掲載することに反対していたが、そのせいで社長たちの反感を買い、左遷させられそうになる。連太郎は伊都子の妹の三香子に恋心を抱いていたが、三香子は肺の病気で重態に陥ってしまった。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2015-03-09 00:56:48
森雅之、淡島千景を向こうに回しての三国連太郎のデビューぶりも実に鮮烈。早口すぎるのが難点だが、すでに風格がある。
静岡、品川、軽井沢の当時の風景もいい。ただし、セリフがところどころあまりに古臭い。敗戦まもない日本の「精神主義」みたいな影響が感じられる。結末も暗い。もっと痛快に(?)終わらせてほしかった。(そもそもフィルムノワール風に仕立てたら、もっと面白かったはずだが。)
しかし可憐な桂木洋子は、黒沢の「醜聞」でも病死する娘を演じていた! 黛敏郎と結婚して早く引退した人だが、惜しい。
投稿者:黒美君彦投稿日:2014-04-29 21:43:36
【ネタバレ注意】

三國連太郎が27歳にしてデビューし、芸名をこの作品の役名からとったことでも知られるこの作品。
岸田國士の原作は未読だが、多分にドストエフスキー的で、観念を現実社会に投影しようとしたかのように見える。

新聞社の社会部長中沼茂生(森雅之…当時40歳)の部下である新米記者の三國連太郎は、高級官僚の北浦剛(千田是也)のもとを妻伊都子(淡島千景…当時27歳)がなぜ去ったかを取材し始める。
その過程で、伊都子の故郷・北軽井沢にいる病弱な妹三香子(桂木洋子…当時20歳)と知り合い、一緒に伊都子が身を寄せる友人宅を訪ねることになるのだが…。

「善魔」とは、劇中中沼が三國に語った、学生時代に僧侶から聞いた言葉として登場する。
「僕はむかし学生時代に、ある坊さんから聞いた話を近頃になってふっと思い出したんだ。その坊さんがいわくだ、この世の中に、善はなぜ悪に太刀打ちが出来ないか。彼は、それを神仏の本性と深い関係があると説いた。いいかね。彼に従えば人間の善性はもともと自らを守ることが精一杯、すすんで悪に戦いを挑み、その喉ぶえを締めるようなことはしない。だから、この社会を幾分でも救うためには、人間の心性ないし霊性にだね、ひとつの新しい性格を与えなければならない。つまり……つまり、悪がその本来の姿の中に持っているようなしぶとさ、たくらみ、寡黙さを必要とする。これを魔性というなら、その魔性こそ、善を悪との戦いに駆り立てて現実的な勝敗を決せしめる要素だというんだ。魔性の善、すなわち”善魔”なる人間性を仮定することは、確かに坊さんらしくて僕は面白いと思うね」。

正直言ってあまりに観念的で、ぼーっと観ていたら聞き逃してしまいそうな台詞(笑)。
では善と悪の象徴として、どのような構図が描かれるかというと、男女の色恋沙汰、メロドラマなのだから、がっくり(笑)。

中沼と伊都子は10年前に固い友情を交わしつつ、伊都子は官僚のもとに嫁いだ女性。物語は中沼と伊都子、三國と三香子、中沼と彼の愛人小藤鈴江(小林トシ子)を描くことになる。
純粋に三香子を愛するあまり、大病の末死んだ三香子とどうしても婚礼を上げると主張する三國。
三國は、割り切った関係だと思っていた鈴江が中沼を愛しているのに、中沼が冷たく鈴江を捨てたことが許せない。「大人なんて不潔だっ」てなもんだ。
軽井沢で三國は、伊都子を口説く中沼を責める。
伊都子は「あんな善良な人の口から、あんなものすごく不気味な…何ていったらいいのかしら」と驚愕し、中沼が「魔性の声…」と受ける。そして伊都子は「そう、魔性」と頷き、「私たちも、あれぐらい強くなりたいわ。ならなくちゃいけないわ」と語り、中沼を振ってしまう。
そして「三國連太郎は立派です」と恐れ入っちゃうのだ。

男女の関係に第三者がそうそう立ち入るべきではないと思うし、それが「善魔」か、という大きな疑問が(笑)。
デモーニッシュな善、というのが必要かどうかはともかく、ドストエフスキー的作品を木下恵介監督に求めるのは酷な気もする。

淡島千景、森雅之はそれぞれすでに堂々とした大人の風情。
デビューしたての三國連太郎は、決して巧いとはいえないが、存在感はそれなりにある(なお、クレジットでは「國」ではなく「国」)。
そのなかで桂木洋子が可憐。父親を演じた笠智衆も実直な役柄がぴったりあっていた。

軽井沢の風景や静岡の茶畑なども楽しめるが、当時レジャーとしてスキー板を抱えた若者が東京駅にいたんだなあ、という新発見も。

投稿者:いまそのとき投稿日:2014-04-23 23:56:50
岸田國士原作。まず森雅之の二面性が見どころ。淡島千景との純愛物語と小林トシ子との愛人関係。ニヒルというより怠惰。いい加減中年男の匂いがこの時代と空気を感じさせた。見終わっても理解できなかった森と三国との善魔問答、三国の森への糾弾。細部に消化不良があるものの、やはり才気溢れる木下恵介らしい正義感を感じる作品だ。
投稿者:hayate9投稿日:2009-10-18 18:28:42
天知茂の日記でこの映画の事を褒めていたので、観てみました。
台詞まわしが私の好みにあわず、ちょっと青臭い印象でした。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2009-10-13 19:17:13
三国連太郎のデビュー作としてのみ映画史に留めている作品。
【ソフト】
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