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麦秋(1951)

麥秋

メディア映画
上映時間124分
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月1951/10/03
ジャンルドラマ/コメディ
麥秋 デジタル修復版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 3,891
USED価格:¥ 3,550
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【クレジット】
監督:小津安二郎
製作:山本武
脚本:野田高梧
小津安二郎
撮影:厚田雄春
美術:浜田辰雄
衣裳:斎藤耐三
編集:浜村義康
音楽:伊藤宣二
出演:原節子間宮紀子
笠智衆間宮康一
淡島千景田村アヤ
三宅邦子間宮史子
菅井一郎間宮周吉
東山千栄子間宮しげ
杉村春子矢部たみ
二本柳寛矢部謙吉
井川邦子安田高子
高橋豊子田村のぶ
高堂国典間宮茂吉
宮口精二西脇宏三
志賀真津子高梨マリ
村瀬禅間宮実
城澤勇夫
伊藤和代矢部光子
山本多美西脇富子
谷よしの“多喜川”の女中
寺田佳代子看護婦
長谷部朋香病院の助手
山田英子会社事務員
田代芳子“田むら”の女中
谷崎純写真屋
佐野周二佐竹宗太郎
【解説】
 巨匠・小津安二郎監督を代表する傑作の1本。結婚にあまり興味のない娘と、そんな娘に早く結婚してほしいと気を揉む家族を中心にさりげない日常をユーモアを織り交ぜ淡々と細やかに描く感動作。敗戦後わずか6年の作品とは思えないモダンな息づかいには驚かずにはいられない。北鎌倉に住む間宮家では適齢期を過ぎた娘紀子の結婚が何より気がかり。当の紀子は大手の会社で秘書として働き、いまだのんきに独身生活を楽しんでいる風だった。やがて、そんな紀子に縁談話が立て続けに舞い込むのだったが……。
<allcinema>
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A晩春 (1949)
[002]A東京物語 (1953)
[003]A秋刀魚の味 (1962)
[004]A天国と地獄 (1963)
[005]Aお茶漬の味 (1952)
[006]Aお早よう (1959)
[007]A浮草 (1959)
[008]Aめし (1951)
[009]Aおかあさん (1952)
[010]A隠し砦の三悪人 (1958)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
24210 8.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:Marie&Marilyn投稿日:2014-11-02 22:13:23
いま、日本、いや、世界でも、そうかもしれませんが、小津安二郎の映画を映画館で観るとき、そこにいるお客さんは、みな、映画を観るのではなく、小津安二郎の映画を観る、ということに意識的であるわけですが、わたしが、この映画を観たのは、湊川温泉劇場という、もちろん、いまは、なくなってしまっているのですが、場末の映画館。三本立てのひとつとしてあったもので、小津安二郎特集などでは、ありません。
お客さんは、まばら。前のほうで、おばあさん、ふたりが、ぽつりと、原節子やぁ、きれいやなぁ、なんて、ひとことだけが声がきこえてきて、あとは、スクリーンに陶酔して、黙ってしまう、という雰囲気。
そういうところで、小津安二郎の映画を観るというのは、最高のぜいたく、といえましょう。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-09-19 11:44:14
この映画の導入部、オルゴ−ルの「埴生の宿」の音色が流れる中、間宮家のいつもと変わらぬ朝の光景が展開されるのだが、これほどに完璧でありながらさりげない完成度を見せるシ−クエンスは、大袈裟にいえば映画史上にかつて無かったしこれからも無いであろう。朝の食卓の正面に若い女の健康な食欲を見せて好ましい紀子(原)を据え、彼女を廻る間宮家の家族それぞれのなめらかな動きが、ほとんど生理的な快感を感じさせるのは、これこそ小津が目指した「行間」を読ませるということだったのだろう。次男の勇クンの正座して重ねた趾が可愛く、長男の実のさりげなく御櫃を片寄せて席を立つ動きには、ただもう感嘆するばかり。このたかだか10分ほどの導入部ゆえに、ワタクシはこれを小津映画の最高傑作であると思うのである。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:アキ投稿日:2011-08-11 09:26:30
たみ「むしのいいお話なんだけど、あんたのようなかたに健吉のお嫁さんになっていただいたらどんなにいいかって、そんなこと思ったりしてね」…紀子「ねえおばさん、あたしみたいな売れ残りでい〜い?」「えっ」「あたしでよかったら」「ほんと」「ええ」…「ものはいってみるものねえ、もしいわなかったらこのままだったかもしれない。まあ、やっぱりよかったねえ、あたしがおしゃべりで」…5回も紀子の決意が本当なのか確かめないではいられないたみ。紀子のさりげなさに秘めた固い決意。それを引き出した明日秋田に旅立つ健吉の母のせっぱつまった思い。胸を打つ場面だ。
投稿者:pax投稿日:2010-03-15 13:56:45
Cute!
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-01-29 01:04:26
「晩春」や「彼岸花」は好印象だったけど、本作はまるで合わない。二回目のチャレンジだったが、18分でリタイアした。場面転換はいつもの小津調なのに本作はなぜか空気が抜けてるようだった。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 18:25:38
演出:10
演技:10
脚本:10
音響:8
投稿者:ノブ投稿日:2009-03-15 20:01:38
【ネタバレ注意】

「麦秋」(監督:小津安二郎 124分)
話の内容は娘の結婚あれこれ。
構図は相変わらず決まりすぎている。屋内に吊り下げられた鳥かごと奥にみえる山のショット・風船が空に飛んでいくショットなど印象に残るショットのオンパレード。
屋内の決まりすぎる構図が完璧なので、鎌倉の大仏のシーンやおもちゃの汽車のレールを買ってくれなかったのに怒って家出した子供達が海岸の道を歩くシーンや妹と兄嫁が最後に話し合いをする海岸のシーンはとても解放感のある印象を受ける(屋内の窮屈さとこれらのシーンの外の広々さとのコントラストがとても印象に残る)。
田舎からでてきたおじいちゃんのコミカルさやガールズトークのオモシロさや「900円のショートケーキなんて買っちゃダメよ」という妹と兄嫁のやり取りのオモシロさなどコミカルな部分もナカナカ多く面白い。
田舎から出てきたおじいちゃん高堂国典の存在感、原節子が結婚を承諾した時の杉村春子の喜びよう(「アンパン食べる?」と原節子にきくセリフがナゼか印象に残る)等俳優陣も相変わらずいい味をだしていた。淡島千景は2009年現在でも充分通用するようなカワイイ感じのベッピンさんだった。
ラストの麦畑のシーンはまさに「麦秋」といえる凄いシーンの連続。終りがとても良いので観た後もとても後味が良い。
シーンの見事さ、演出のコミカルさなど小津の凄さあらためて思い知らされる傑作。
http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:クリモフ投稿日:2009-01-22 03:07:22
小津監督は空気感を描くのがとても上手いと思う。たとえば縁談話の最中に笠智衆が怒って声を荒げるシーン。あの一瞬で空気はガラッと変わる。俳優の演技だけではない、その画面の雰囲気の変化。うまいなぁ、もちろんそれ以外にも全篇にわたって人と人とが織り成す空気が面白い。取り立てて何も起らないないし、登場人物も突出した人はでてこないんだけど、家族っていうある意味不思議な共同体でのそれぞれのつながりが飽きさせない。
原節子はまぁ相変わらずですね、まぁ好演。あと友達の淡島千景がかわいい。でもなんといっても杉村春子、いやいや、素晴らしい、難しい役をこなしてます。割と大人しい人が多い小津映画の中、やっぱり彼女は良い緩急をつけてくれますね。
人生ってみんなの思い通りにはならないんだけど、それが最悪ってこともない。小津の目線は俯瞰しているんだけど厳しくて優しい。
投稿者:diamou投稿日:2007-12-30 17:27:34
周吉としげの美術館の庭でのシーンで、周吉が「今が一番幸せな時期」と言った後、風船が空高く飛んでいってしまうのは、その幸せが遠くに去ってしまうことを、暗に示唆していて、秀逸な演出。同じ場面で、周吉が「これで紀子が嫁に行ってしまったら」と言っているのが、ラストの伏線になっている。孫たちにお金をせびられたり、息子の康一が、一家の柱になって、だんだん居場所がなくなる中で、唯一、紀子の存在が、この夫婦がこの家に残る最後の理由だったとすれば、娘の結婚後、大和に出てゆくという設定は、何ら不自然ではない。2年後の「東京物語」の主題は、ここから発展したのだろう。
投稿者:虞美人草投稿日:2007-12-21 10:12:04
小津教信者の戯言は気持ち悪い限りであるが、この作品は杉村春子の初参戦という意味で非常に重要。ロボット好みの小津にとっては、杉村は手に負える相手ではなかったわけで、彼女が登場する場面のみシーンが生き生きと映る。
理由が不明瞭なまま原節子が結婚を受け入れるというプロット上の欠陥も、杉村の好演で救われたようなもの。
ついでに書けば、娘が結婚することで両親が本家の元に帰るというのも無理な設定。だいたいにおいて、小津映画ってのは「結婚できなかった男の妄想」が強過ぎるんだよな。
投稿者:paris1895投稿日:2007-10-11 00:45:17
映画の事について語る時にやたらな断言や大袈裟な表現は控えたいと切に願っている事であるし、出来得る限り実践しているつもりなのだが、この「麦秋」を語る時に思わず口をつんざく言葉は「完璧なまでの美しさ」という表現から始まってしまうのだから、やはりこの映画は見事なまでに完璧なのだ。

多くの方は仰っている様に幾らでも名シーンはあるのだが、わたくしが思わず涙にむせばすにはおれない所を一つあげたい。
 それはラストシーン。
家族の離別の後、田舎に越した両親達の会話の後に、それは唐突に訪れる。
 小津の特徴とまで言える、オープニングとラストのロングからアップへのショットの変化、アップからロングへのショットの変化という演出の最中にそれは在る。

 まさにその時に麦が揺れている。

その麦の揺れている様が、見事なのだ。
 しかもキャメラは固定でその麦畑と両親の住む町並みを映しはしない。
 キャメラはそっと(観客側からなら)右に移動し続けている。
 風は左に吹き続けている。 麦は左に揺れ続けている。
 見事な躍動感に彩られたあの画面に暴力的なまでの躍動感を見い出せた時、われわれは映画的躍動感と共に、この映画の終わりに出会う事が許されている。

投稿者:投稿日:2007-08-21 16:46:31
 あの兄弟が列車の模型かなにかを期待して父親の持ち帰った包みを開けたら食パン一本が入っていてガッカリのシーン、なんてことないのだけれど表情やしぐさがかわいらしくて印象に残っています。あと、耳の遠いお客さんに「ばかっ」と繰り返し言ったり、おじいちゃんに「だいすき、だいすき」と言って飴玉をもらっておいて後で「きらいだよー」と言ってみたり。

 原節子たちがケーキを食べるシーンにしてもそう思いますが当時としては非常にモダンな家庭なのでしょうね。そういった家族の日常がごく自然に、誇張なく描かれていて、脚本も演出もよく練られているんだなと思わされます。
投稿者:さち投稿日:2004-10-14 22:16:46
最高です 時間を忘れて楽しませてもらいました
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-29 10:26:36
結婚がらみの会話が多い映画ですが、原節子、淡島千景、井川邦子、志賀真津子の四人の会話に、それぞれの戦後間もない過渡期の恋愛観、結婚観が出ていて面白いです。それに、原が結婚を承諾した時の杉村春子の演技には本当に感服しました。二本柳寛が駅で「チボー家の人々」を読んでいますが、この頃、このデュ・ガールの小説に人気があった事を思いだしました。なお、この映画で子供が家を出て七里ヶ浜まで行く所がありますが、北鎌倉まで7分の家からは山を越えて歩いて行くには可成り遠いので不自然に感じました。勿論、映画なので、そんな事にケチを付ける気はありませんが、土地勘があると気になるものです
投稿者:skull & rose投稿日:2003-11-19 01:57:34
原節子、三宅邦子の海岸でのシーンにおいて、前半でのショートケーキをめぐるシーンがこれほどまでに映画を豊かにすることに感涙した。『生まれてはみたけれど』を想い起こす悪ガキ二人も良い深みに。
投稿者:アリョーシャ投稿日:2003-05-04 11:08:23
原節子は小津作品に6本出演しているが、この「麦秋」における彼女が最も魅力的だ。「晩春」のときはまだ硬い感じがあり、「東京物語」では戦争未亡人という役柄のせいと実兄の死(彼女の前作「白魚」撮影中の列車による轢死)の直後の撮影という影響もあるのか、やや疲れた感じが否めない。「東京暮色」「秋日和」「小早川家の秋」は作品自体が弱い。その点、この「麦秋」は明るく演技も滑らかで実に魅力的だ。三宅邦子と海岸を歩くシーン、二本柳寛との結婚を承諾する杉村春子とのやりとりが特に印象的だ。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-08-04 14:05:44
 小津の中では『東京物語』と並ぶ完成度だろう。プロット構成や人物の深みの点でも画面のスペクタクルという点でも最も均整の取れた豊かな映画だ。
 戦争の傷跡、南方で行方不明のままの次男の存在が良いアクセントになっている。母親・東山千栄子が未だに復員を待っていることを告げるシーンの次のカットで空にはためく鯉のぼりが繋がれる部分は思わず嗚咽がこみあげる。或いは、佐野周二の曖昧な存在も面白い。恋愛沙汰として絡むわけではないが、原節子とも淡島千景とも微妙にエロティックな関係性が見え隠れする。人情の複雑さの表現ということでは、原節子が嫁に来ても良いと云っているという話を杉村春子から聞いた後の二本柳寛の表情の曖昧さも忘れがたい。

 また、高徳院の鎌倉大仏、原節子と三宅邦子が会話する砂浜(七里ヶ浜?)のカット、ラストの奈良の麦畑を横移動したカットなど視覚的な力強い画面造型だ。小津のカットの特徴はローアングル、フィクスであることは間違いではないが、溝口がシーケンスショットだけの演出家でないのと同様、小津もローアングル、フィクスだけの演出家ではないことがようく判る。『生れてはみたけれど』等でも小さなトラック移動のカットが随所に現れるが、この『麦秋』でも印象的な小さな移動撮影が思いの外多い。特に大和のお爺さん・高堂国典と一緒に観劇するシーンの後の、無人の劇場のカットとその直後の誰もいない家の中のカットが共に移動カットで繋がれる部分には驚愕してしまった。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 主演女優賞原節子 「めし」に対しても
 ■ 助演女優賞杉村春子 「めし」、「命美わし」に対しても
 ■ 監督賞小津安二郎 
【レンタル】
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