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お茶漬の味(1952)

メディア映画
上映時間115分
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月1952/10/01
ジャンルドラマ
映倫G

【クレジット】
監督:小津安二郎
製作:山本武
脚本:野田高梧
小津安二郎
撮影:厚田雄春
美術:浜田辰雄
衣裳:斎藤耐三
編集:浜村義康
音楽:斎藤一郎
出演:佐分利信佐竹茂吉
木暮実千代妙子
鶴田浩二岡田登
笠智衆平山定郎
淡島千景雨宮アヤ
津島恵子山内節子
三宅邦子山内千鶴
柳永二郎山内直亮
十朱久雄雨宮京一郎
望月優子平山しげ
設楽幸嗣山内幸二
小園蓉子女中ふみ
志賀直津子西銀座の女
石川欣一大川社長
上原葉子黒田高子
美山悦子女店員
日夏紀子女店員
北原三枝女給
山本多美女中よね
山田英子給仕
谷崎純爺や
長谷部朋香見合いの相手
藤丘昇一事務員
長尾敏之助社長秘書
【解説】
 小津安二郎が野田高梧とともに書いた脚本を監督した作品。生まれも育ちも価値観も異なる夫婦が、そのギャップに悩みつつ、和解するまでを描く。野球、パチンコ、とんかつ、ラーメンなど、昭和20年代当時の風俗をふんだんに盛り込んでいるのも特徴。
 田舎出身の佐竹茂吉は、社長の親友の娘で上流階級育ちの妙子と結婚した。妙子は一等車での旅行や野球観戦などで遊び回り、茂吉は妙子の嫌いなタバコ「朝日」を吸い、出かけるときは三等車に乗り、酔って帰ってはお茶漬けを食べていた。茂吉と妙子の溝は深まるばかり。妙子が同級生の住む神戸へ旅行している間に、茂吉の海外出張が決まり、妙子に連絡がつかないまま茂吉は日本を発ってしまう。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1281 6.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2018-11-17 21:44:47
綺麗に纏めた佳作。やっぱり小津映画の若い男性は、鶴田浩二じゃなくて佐田啓二。
投稿者:いまそのとき投稿日:2018-10-10 16:52:21
晩春から始まる戦後家庭ドラマの安定路線とはちょっと違う。異色といえば異色。観客には大磯のお嬢様小暮はとにかく我がままに映る。二人の女中を抱え実に気ままな生活していながら亭主の愚痴をこぼす。そんな小暮の甘ったれ具合は次第に度を越して癪に障るよね。しかし長野出身佐分利の夫、寡黙で実直な男だが太い。シッカリ妻を受け止める。まぁそんな落ちがお茶漬けの味っていう一応人情喜劇。今見て思うのはよくぞこういう描き方にしたねぇと思う、いい意味での冒険心だ。東京暮色もそうだったけどホンワリ、ホロリだけで終わらないんだね。現実にありそうなシニカルさを観客に見せつけて試した感があるんだよね。わがままで強い女性たちがこころ淋しい人だったと分かる。ただ観客受けはしないだろうけど。さてさてお茶漬けを作る台所の二人。長い長いショット。この1952年の食生活。まさにスローフード。懐かしくもあり穏やかで落ち着ける。佐分利ウルグアイに発つ。パンナムプロペラ機は隔世の感あり。そりゃあそうだ。66年前だ。
投稿者:ノブ投稿日:2013-06-23 11:47:30
【ネタバレ注意】

「お茶漬けの味」(監督:小津安二郎 115分)
話の内容は、ソリの合わない夫婦が、最後は仲良くお茶漬け食べて、丸く収まる話。
鶴田浩二の外国語の歌が良かった。
姪が病気と嘘をついて修善寺旅行に行こうと思ったら、その姪が家に遊びに来るというギャグがコミカルだった。
修善寺の旅館での女4人のガールズトークがコミカルだった。
女三人が宝塚の「すみれの花咲く頃」を歌うのが良かった。
電話が切れていると思って「お酒ちょうだい」と電話口で言ったら、電話が切れておらず夫が出るというギャグがコミカルだった。
旅館の朝、新聞読んで話し合い、池の鯉を見ながら夫の悪口を言い合う女4人(1人は独身だけれど)というのが良かった。
女3人の野球のナイター観戦で、淡島千景の夫が別の女とナイター観戦している浮気現場に出くわすギャグがコミカルだった。
とんかつ屋の看板が「カロリー軒」で豚の絵というのがコミカルだった。とんかつ食った後パチンコするのも良かった。
パチンコ屋やってる主人(笠智衆)が「パチンコなんかが流行るなんて良くありません」と言っているのがコミカルだった。
笠智衆の軍歌が良かった。
歌舞伎観劇の見合いで、姪が見合いに来ないというのがコミカルだった。
鶴田浩二に誘われて佐分利信が競輪に行くのがコミカルだった(その会話で、パチンコで「孤独」を競輪で「人生」をお互いが語るのがコミカルだった)。
競輪場でレース中に観客達が興奮してウェーブのように徐々に立ち上がるシーンが良かった。
パチンコ帰りにラーメンをすするカップルというのが良かった。
全部和風の家なのに妻(木暮実千代)の部屋だけ洋風というのが夫(佐分利信)とソリが合わない感じを出していて良かった。
走る電車の中から鉄橋の鉄骨が見えるシーンが良かった(電車のガタゴトという騒音がうるさいのもいい感じだった)。
青空・白い雲の中、飛行機が滑走路を走り離陸するシーンが良かった。
夫が外国に転勤になっても妻は見送りに行かない程ソリの合わなかった夫婦が、最後に台所で協力して、食べ物を探したりぬか漬け切ったりしてお茶漬けを作り、出来たお茶漬けを居間に持って行って一緒に仲良く食べるシーン・演出は、「二人の和解・打ち解け合う感じ」が上手く象徴されていて、ボク的にはとても印象深いと思った。
最後の女4人のガールズトークの「亀の話(家にいる夫はほんの一部で「甲羅を干している」だけだが、外ではうさぎと競争したり、浦島を背中に乗せて竜宮城に連れて行ったり結構しっかりしているみたいな話)」がコミカルだった。
全般的に
小津作品の中でも、歌やガールズトーク、コミカルなギャグなど楽しい演出が多い作品で面白く観れた。シーンやショットがブレずにきちんとしているから、チョットしたギャグがいい感じのコミカルさを出す事が出来るのではないかとボク的には思えた。
バー・修善寺の旅館・野球場・とんかつ屋・パチンコ屋・歌舞伎座・競輪場・ラーメン屋・飛行場等等色んな場面が出てくるのが楽しかった。
ストーリーも、夫婦のソリの合わなさを最初はギャグ調でみせて途中深刻になってくるが、最後はソリの合わなさが解消されて丸く収まる(特にそれを一緒にお茶漬け作って食べるシーン・演出で上手く象徴するのが良かった)という話で、とても分りやすく、最後もハッピーエンドで観た後味が良いのも良かった。
キャストも皆いい。特に淡島千景はタバコは吸うが、今回もとてもキュートな感じのベッピンさんで良かった。
構図もバッチリきまっており、色んな場所が出てきて楽しいし、ストーリーも良く、コミカルタッチなので、小津作品の中でもボク的にいい話だなぁと思えるし、とても気楽に観れる作品http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:noir fleak投稿日:2013-03-22 13:49:37
見始めた頃は新鮮だったが、何度も同じようなセリフを聞いていると、嫌味というか非現実というか木偶の坊的とも思えてくる。登場人物があまりにも様式化されている。まるで能の世界のよう。だ、か、ら、逆に小津が海外で受ける、ということかもしれない。
また何のつながりもなく木暮美千代が急に夫と仲よくなるのは話としても解せません。
結局、最初の日比谷通りらしき車外の風景やプロ野球、競輪の光景が一番面白かった。終戦からわずか7年で、日本は随分復興していたのいだなーと驚いた。
投稿者:投稿日:2013-01-03 23:00:16
始めは小暮実千代扮する奥さんがあまりにふてぶてしくて、やな女だなあ、ひどいと思って観ていましたが、真相は、夫がおおらかというか物事に頓着しない性格で、奥さんは自分に構ってもらえないのがつまらなくて遊びまわっているというカンジ。
夫役の佐分利信が「ねえきみ」とか「ぼくはこれが好きなんだ」とか「インティメートでプリミティヴな…」とか言うのが(彼がまだ比較的若いせいか)なんとも微笑ましい。
一方で、お見合いを嫌がる姪っ子に説教する(ふりを)するシーンは、のちの『秋日和』や『彼岸花』を観ているような感覚になります。
投稿者:クリモフ投稿日:2010-01-31 19:03:59
冒頭車の中のショットってなんとなく小津にしては珍しい始まり方。まぁ、といっても夫婦倦怠期物でいつもの小津調ホームドラマです。古い日本映画を見慣れていないころ(といっても数年前)って、どうもセリフや演出が変って勝手な先入観があったんですが、それってやっぱり小津のイメージなんでしょうか。今はちゃんと「味」とわかったんですが、やっぱヘンですよね(笑)
夫に内緒での旅館のシーン、どうしても姪に厳しくなれない佐竹(妻が行ったかどうか体を反らすのが面白い)などありそうで凄いリアルなんですが、小津調の演出がリアリズムじゃないためやっぱり不思議な感覚です。女友達の愚痴合戦もユーモラスなんですが40代、50代の人が見たら結構鋭くてドキッとするじゃないかなぁ。
終盤の夫婦揃っての台所のくだりの細やかさ(糠付けの蓋をそっと閉める夫とか)は凄いとは思ったんですが、食卓で説明過多になってしまったのは残念。余韻が少なくなってしまった感じです。世代を移した形のラストは良い感じなんで余計になぁ。うーん、ちょいそのへんマイナスですが、良い映画です。佐分利信は儲け役。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 18:24:35
佐分利信
投稿者:エプロン投稿日:2008-08-09 21:47:19
【ネタバレ注意】

蓮實重彦は、『監督 小津安二郎』で、次のように書く。

「長距離列車の向かい合わせのシートに身を落ちつけるのは、『東京物語』の最後で尾道を離れる原節子や、『彼岸花』の最後で広島へと向かう佐分利信のように、同伴者のいない旅人に限られている。数すくない例外は、『東京暮色』の中村伸朗と山田五十鈴であろうが、この場合は外部は夜だし、しかも停車中のことなので、運動感覚はゼロに等しい。『浮草』のラストの京と雁治朗の場合もほぼ同様である」。

蓮實は、『晩春』の横須賀線の車内で、初め向いあうかたちになっていた笠智衆と原節子による人物の位置関係が、いくつかのショットの後に、唐突に並置関係に変わっている点を指摘し、「これこそ小津にふさわしい配置だ」と言う。また、この傾向は、後期の小津作品に顕著だとも、蓮實は言うが、初期の小津の映画、例えば、『秋日和』の屋上のシーンが直接反映している、『青春の夢いまいづこ』の最後の場面のように、初め向かい合わせに座っていた、新婚旅行に出かける斎藤達雄と田中絹代が、屋上から手を振る江川宇礼雄達に応えて、立ち上がり、並んで手を振る位置関係に変わってしまうことなどにも見られることだ。

しかし、『お茶漬の味』で出てくる二度の列車のシーンにこれらのことは、あてはまらない。なぜなら、一度目は、淡島千景、上原葉子(旧姓 小桜葉子)、小暮實千代、津島恵子が、修善寺に出かけるシーンで、明るい時分に、走行している列車に乗っているが、向いあわせのシートに身を落ち着けたままである。二度目は、「同伴者のいない旅人」として小暮實千代が列車で須磨に向かっているが、彼女は、向いあわせのシートには座っていない。

この映画に出てくる人物は、誰も驚かない。実際、「鈍感さん」と呼ばれる佐分利信が、夜中に自分の書斎に、津島恵子が突然立っていても、驚く様子がないのは、不思議なことではないかもしれない。しかし、小暮實千代も、その家の女中も、飛行機で、海外赴任した佐分利信が、出発した日に、家に戻ってきたというのに、「旦那様がお帰りになりました」、「お帰りなさい」と平然として言うだけであり、佐分利信もそのことに不満な様子はない。この映画では、『麦秋』と同じように、茶の間のシーンを中心とした奇妙な移動撮影が見られるが、『お茶漬の味』で、移動撮影が入るシーンは、最終的に必ず佐分利信に関連づけられている。佐分利信が、海外赴任から帰ってきて、再び家に戻る直前にも、移動撮影が入るので、ああ、佐分利信は戻ってくるのだな、と我々も驚くことはない。

投稿者:アキ投稿日:2008-01-06 21:14:01
夫婦のすれ違いと仲直りという、地味で日常的テーマではあるが、何か心惹かれるものがある。育ってきた生活環境・人生観が違いすぎる夫婦が、お互いに息苦しさ、気まずさを感じあい、もうだめかと思われたとき、ハップニングが起こり、心を通わしあうという物語。そのきっかけは、今風にいえば、「お茶漬製作プロジェクトのコラボレーション」ということになる。ぬか漬けなどいじったこともない?木暮実千代が、包丁で切るシーンなど実にきめが細かい。夫婦円満のもとは、小さな妥協の積み重ねのようだ。
投稿者:虞美人草投稿日:2007-12-21 00:47:12
これが決定的にダメなのは、「お茶漬けの味」の気付きを懺悔させ、さらにその行為をラストで“照れ隠し”として処理してしまうところ。思わせぶりなドリーイン&アウトの無意味さも手伝って強引なまでの押し付けがましさは最早小津そのものの人格を示すと云える。いいかげんに目を覚まそう。
投稿者:投稿日:2007-09-19 11:29:10
夫婦で“お茶漬け”を用意するために台所へ潜入するアドベンチャー描写の面白さ。妻でさえこれまでに、台所へ足を踏み入れることがなかったのだ。そして翌日、ラスト近くのシークエンス。佐分利信が2度目にパラグアイに発ったあとの木暮実千代のあからさまに満足した表情としぐさは、映画史上空前の性的充足の表現だ。これ以上の例があったら教えて頂きたい。
投稿者:篭瀬山投稿日:2005-04-17 23:58:45
【ネタバレ注意】

 淡々と進む話の中に織り込まれる不均衡が、観る者に緊張感を強いる。この緊張感がラスト近く、夫婦でお茶漬けをつくるシーンでふっと和むのだ。(普段は女中がやるので)勝手を知らない台所で、冷蔵庫を開けたり閉めたりご飯や小皿を探したり慣れない手つきで漬け物のキュウリを切ったり、というところを省略を用いずこまこまと描くのである。アクションもなければサスペンスもない、駆け引きも情報も恋情も何もないシーンなのだが、解放感が得られることだけは確かだ。この後、妻が謝罪を口にするのだが、はっきり言ってこれは予定調和以外の何物でもない。しかし、すでに観客はこのドラマの旋律に同調しているので、これを容易に受け入れる。このあたりに関する小津の技巧の確かさは、完璧に近い。・・・などということをいまさら私が言わずとも、とも思うが言ってみた。7

 味噌汁をご飯にぶっかけて食うのって、私も子供の頃よくやって母に叱られた(今は叱る人もいないのでしばしばやるけど)。私は(生まれは東京である)これを”猫まんま”という呼称で認識していた。主に家庭内で使った記憶しかない(当たり前だ)が、これはどこの言葉だったのだろう。父の実家(茨城)だろうか。

投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-30 10:55:30
倦怠期を迎えた夫婦、佐分利信と木暮実千代の話を中心に、津島恵子のお見合いなどをからませたストーリーです。最初から木暮が淡島千景たちと、旦那に嘘を言って修善寺へ温泉旅行に行ったりして、コミック的な進行です。ここでは宝塚出身の淡島が「スミレの花」を唄いだす所が面白いです。この時代の背景として、「ノンちゃん雲にのる」や安いトンカツ屋などが出てきますが、東京ではパチンコが全盛期で、銀座通りにもパチンコ屋があった位です。この頃で思い出すのは、この映画にも出ている小園蓉子です。当時、私は新宿で店員をやっていましたが、小園さんに贈答品を買っていただいた事があります。私はあまり日本映画を見ていなかったので彼女の顔は解りませんでしたが、名前を書いてくれと頼まれ、それで気が附いたことが懐かしい想い出です。小津安の作品としては普通の出来だと思いますが、最後が間延びしています。二人でお茶漬を食べるあたりも解説のように台詞を入れているのがスマートさを損じています。
投稿者:GRIFFIN投稿日:2004-01-12 13:26:13
 開始から90分は、あまりにも自分と接点なくて退屈だったが、夫婦で台所へ向かう場面から10分は鮮烈だった。(恐ろしく長い前フリだ)
 その場面後の主婦3人の会話を含め、小津作品には珍しく作品の余韻が少なく明言と主張の多い作品だった。
 自身が独身だっただけに思い入れの強さもあったのかもしれない。
 気兼ねない気さくな間柄は、寛容さと尊敬の念がお互いに大切でしょう。
投稿者:parole投稿日:2003-11-23 04:46:15
【ネタバレ注意】

ラスト近くの台所における二人の「長回し」の「活劇」と、
その後に続く有名なお茶漬を食べるシーンがあるだけで、
この映画は凡百の映画を吹き飛ばす凄まじさを持っている映画だと断言できる。
シーンだけを取るなら小津映画なのかでもベスト10・・・
いやベスト5に選んでもいいと思う。

マジで震えが来ました。

投稿者:長春投稿日:2002-07-25 15:02:27
【ネタバレ注意】

旦那を馬鹿にしている良家出身の奥さんが旦那を見直す話だ。遅く帰った旦那がお茶漬を食べていると、奥さんが女中さんの前で「あなたまた犬食いして!」と馬鹿にする。すると旦那が女中さんに「また奥さんに叱られちゃった。」と恥ずかしそうに言うのが印象深かった。

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