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ひろしま(1953)

メディア映画
製作国日本
公開情報劇場公開(北星)
初公開年月1953/10/07
ジャンルドラマ
独立プロ名画特選 ひろしま [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,256
USED価格:¥ 10,500
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【解説】
 長田新の『原爆の子』を八木保太郎が脚色し関川秀雄が監督した反戦映画。8万人を超す広島市民がエキストラとして参加し、原爆投下直後の広島を再現した。ベルリン国際映画祭で長編劇映画賞を受賞した。
 広島にある高校。北川が受け持つ三年生のクラスで、生徒の大庭みち子が鼻血を出して倒れた。それは原爆による白血病が原因だった。このクラスでは、実に三分の一の生徒が被爆者だったのだ。あの日、ゆき子の姉は疎開作業中に被爆し、川の中で絶命した。遠藤幸夫の父親は、建物の下敷きになり炎に包まれた妻を助けることができなかった。原爆投下から七十五年は草木が生えないといわれた広島に大根の芽が出たとき、人々はその芽に希望を見いだしていた。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2016-08-29 22:03:11
「はだしのゲン(アニメ版)」と並ぶ、スチール写真だけで怖かった原爆映画。
投稿者:黒美君彦投稿日:2010-12-20 01:35:48
【ネタバレ注意】

<あらすじ>広島の高校で、教師北川(岡田英次)のクラスで、生徒の大庭みち子(町田いさ子)が白血病に倒れた。クラスの三分の一は原爆に遭っていた。あの日みち子の姉の町子(松山りえ子)は、建物疎開の作業をしていて、米原先生(月丘夢路)らとともに被爆し、川に逃れ息絶えた。遠藤幸夫の父秀雄(加藤嘉)は、建物の下敷きになった妻よし子(河原崎しづ江)が炎に呑まれていくのを見るしか術がなかった。疎開先から戻って来た幸夫と洋子(亘征子)は、病院でようやく父に再会するが、その形相に衝撃を受けた洋子は病院を飛び出し二度と戻らなかった。そんな悲惨な状況下で、わずかな希望となったのは、「75年草木も生えない」といわれた広島の地に、大根が芽吹いたことだった。…1953年、あれから7回目の原爆忌がめぐってくるが、再び工場では砲弾を造り始め、被爆者たちは自らの症状すら語ることができない。貧しい孤児たちに、遠藤幸夫(月田昌也)は似島で埋葬された子供たちの頭蓋骨を売ることを提案する…。

教育学者の長田新が編纂した『原爆の子〜広島の少年少女のうったえ』(1951年)をもとに映画化された作品。同じ原作で前年新藤兼人が監督・脚本を務めた『原爆の子』(52年)があるが、新藤監督と日教組とが決裂したために1年遅れて関川秀雄監督による『ひろしま』が作られた。
冒頭、黒い雲にクレジットが浮かび上がり、山田五十鈴ら俳優より先に「広島原爆被害者/広島各労働組合員/園児・児童/生徒・学生・PTA・一般市民/延八万八千五百余人」と出る。当時の広島の熱意が伝わって来る。
最初ややつらいのは、高校生たちの言葉を借りて啓蒙的に広島に落とされた原爆について語ろうとしているためだ。被爆後わずか7年余でありながら、被爆者たちの不定愁訴は「怠けている」「原爆に甘えている」などと退けられる状況にあったことが窺われる。
面白いのは、前年の1952年に在野の独哲学者篠原正瑛(1912〜2001)が、ドイツの青年との交わした書簡をまとめて光文社から出した『僕らはごめんだ〜東西ドイツの青年からの手紙』が紹介されているところ。
「…(中略)広島・長崎では結局のところ20何万人かの、非武装のしかも何らの罪のない日本人がモルモット実験に使われてしまったのだと。そしてつまりそれは、日本人が有色人種だからということにほかならないのです。(中略)毒ガスどころか、その何倍も何十倍も残虐な新兵器を、しかも何らの防衛力も持たない非戦闘員に対して使ったのですから、この問題に対しては日本のみならず世界の良識と良心も簡単に沈黙してしまうべきではないと思います。」
占領解放後、原爆投下に関してここまではっきり米国批判を紹介(あくまで本の朗読に過ぎない)したのは、おそらくこの作品が初めてだ。そのせいかこの作品にノーギャラで出演した広島出身の月丘夢路は、その後米国渡航の際にビザが下りなかったという。日教組が作ったといいながら、正直さほど強烈な政治的メッセージを感じとることはなかったのだが…。
…さて原爆投下直後の広島を再現した並々ならぬ熱意は敬意に値する。
被爆者が納得できる再現でなくてはならない、というプレッシャーは相当のものだったに違いない。ところどころ実際のドキュメンタリー映像もはさみこみながら、当時の惨状を見事なまでに再現しているといっていい。
だが、一方で再現はあくまで再現に過ぎない。そこが新藤兼人が作った『原爆の子』との大きな差異である。新藤は乙羽信子演じる幼稚園の保母を主人公として、原爆孤児のその後を描こうとした。いわば外部からの目を乙羽に演じさせることによって、原爆後の1952年を客観的に描こうとした。ところが『ひろしま』は、広島の内部からの訴えに終始しているが故に、逆に“閉じている”印象から免れない。もちろん広島で何があったか、ということについては占領下にあっては検閲にあって長く明らかにされることがなかった現実があり(1952年8月のアサヒグラフが初めて被爆直後の広島の写真を掲載した)、再現にまったく意味がなかったわけではない。しかし、被爆者たちは惨状の再現を敢えて観たいと思わなかったはずであり、一方で一般の観客たちは広島に特化された再現映像に、自らを重ね合わせることはできなかったのではないか。
…二度と戦争をしないとこの国は本当に誓ったといえるのか。
そんな大きな命題に、この映画のラストでは数万の人々が淡々と原爆ドームに向かい、原爆死した人々が何かを訴えようとするかのように立ちあがるシーンで終わる。
必ずしも映画作品として成功しているとはいえないが、被爆後8年目の広島の姿もところどころに残していて、きわめて興味深い作品である。

投稿者:投稿日:2006-10-22 19:10:33
いまやすっかりおとなしくなった日教組製作によるシリアスな反戦映画。世界で唯一の被爆国である日本が、未来永劫訴え続けていかなけらばならないものは何なのか。改めて戦争の恐ろしさ、愚かしさを感じる。映像は恐ろしく、実際こんな感じだったのだろうと容易に想像できる。が、ここまで重苦しく描かれると流石に苦痛。後半子供たちの姿や、青年の恋話などに少し心安らぐものの、かなりしんどかった。もう1度鑑賞しろと言われてもたじろぐだろう。そういう意味から鑑みると、関川監督の演出は成功しているということになるが。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 長編劇映画賞 
【ソフト】
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