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33号車応答なし(1955)

メディア映画
製作国日本
初公開年月1955/05/31
ジャンルサスペンス

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投稿者:黒美君彦投稿日:2012-07-01 22:46:56
【ネタバレ注意】

<あらすじ>1954年のクリスマス・イヴ。パトカーで夜間警邏する警官村上(池部良)に、妻の敦子(司葉子)は転職を勧め、気まずいまま村上は出勤した。村上は同僚のベテラン警官原田(志村喬)と33号車に乗り、ヒロポン中毒のイタズラ通報や、子供を道連れにしたブリキ屋の無理心中などに出会う。猛スピードで飛ばすタクシーには若い娘が乗っていたり…。ところがそのタクシー運転手が他殺体で見つかる。たまたま盗みを働こうとした少年を保護し、浮浪児を引き取っている須川(沢村宗之助)のもとに連れて行った原田は運転手が殺されたタクシーを見つけるが、頭を殴られ、村上ともども拉致されてしまう。須川は手配中の強盗殺人犯浅沼(平田昭彦)の一味だったのだ。浅沼は情婦のユリ(根岸明美)とともに香港への逃亡を企て港までパトカーを使おうと考えていた…。

谷口千吉監督作品は浅学にしてほとんど未見だが、この『33号車応答なし』は
傑作といって過言ではない。
パトカーの中から見える昭和30年当時の風俗や社会…子供にまで広がるヒロポン中毒、頽廃、ブリキ屋の子供を巻き込んだ無理心中、金がなくて自転車で産気づいた嫁を連れて行こうとする若者…。
この頃すでにクリスマスの狂騒は初まっていたようだが、その背後の闇を若手の新婚村上警察官(とはいえ実は池部良はすでに36歳だが)と、「老人」呼ばわり(1?)される原田(志村喬…まだ49歳!)のコンビもいい。
なかなかこれといった事案に出会わない二人だが(無理心中で子供が3人も殺されたのは大事件だと思うけど…)、警官を殺して逃走中の殺人犯浅沼を演じる平田昭彦が出色。
頭も良さそうで復員後半年ほど警官もしていたという凶悪犯。浅沼の情婦ユリ(根岸明美)がまた妙に突き抜けた明るい酷薄な女を演じていて不気味さが増す。

浦安の石炭会社で車両を故意に横転させた後の池部と平田のアクションシーンもなかなか。移動のスピード感もあり(少々コマ落としも入っているが、スピーディな展開もまた好ましい50年代サスペンスの傑作といっていいと思う。
ちなみに「ヒロポンくれよ〜」と悪党にすがりつく少年は、子役時代の石橋蓮司(当時は石橋蓮)だそうで、さすがに気づかなかった(苦笑)。

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