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ビルマの竪琴 第一部(1956)

メディア映画
上映時間63分
製作国日本
公開情報劇場公開(日活)
初公開年月1956/01/21
ジャンルドラマ/戦争

【クレジット】
監督:市川崑
製作:高木雅行
原作:竹山道雄
「ビルマの竪琴」
脚本:和田夏十
撮影:横山実
美術:松山崇
編集:辻井正則
振付:横山はるひ
音楽:伊福部昭
特殊撮影:日活特殊技術部
助監督:舛田利雄
出演:三国連太郎井上隊長
安井昌二水島上等兵
浜村純伊東軍曹
内藤武敏小林一等兵
西村晃馬場一等兵
春日俊二牧一等兵
中原啓七高木一等兵
伊藤寿章橋本一等兵
土方弘岡田上等兵
青木富夫大山一等兵
花村信輝中村上等兵
峰三平阿部上等兵
千代京二川上一等兵
小柴隆清水一等兵
宮原徳平永井一等兵
加藤義朗松田一等兵
深江章喜兵隊1
成瀬昌彦兵隊2
天野創治郎兵隊3
小笠原章二郎兵隊4
森塚敏兵隊5
長浜陽二竪琴を弾く少年
北林谷栄物売りの婆さん
沢村国太郎その亭主
中村栄二ビルマ老僧侶
佐野浅夫脱走兵
三橋達也三角山守備隊隊長
伊藤雄之助村落の村長
【解説】
 竹山道雄の同名小説を和田夏十が脚色し市川崑が監督したドラマ。音楽は伊福部昭が担当。一ヶ月遅れで第二部も公開された。ヴェネチア国際映画祭ではサン・ジョルジョ賞を受賞している。1985年には主演に石坂浩二と中井貴一を迎え、市川崑自身がリメイク版を監督した。
 ビルマにいた日本軍は、国境を越えてタイへ敗走しようとしていた。水島上等兵は現地の斥候に変装し、井上隊長が率いる小隊を国境近くまで移動させていた。しかし国境近くで日本の敗戦を知った彼らは、武器を捨て、南のムドンへ送られることとなる。水島だけは米軍の要請により、いまだに抵抗し続ける日本軍の説得に向かうため、隊を離れた。水島が行方知れずとなったある日、井上小隊は水島によく似たビルマの僧侶とすれ違う。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2016-03-25 21:17:31
しているのは、水島の取った行動ではなく、三国連太郎隊長率いる小隊の人間関係が実に理想的に描かれているからだ。皆仲が良く、威張る古強者もいず、三国の指揮による合唱を愛する。こんな理想的集団が本当にあったのだろうか? 多分あったのだろう。それにくらべ日本降伏後も最後まで抵抗して、玉砕した三橋部隊。この映画は、リーダーの資質とは何かを問いかけたかったのだ。戦後10年経ってから、戦争の悲劇は軍部の暴走や大義の所為だけではなく、普通の人のコモンセンスの問題でもあったと気がつき始めた。そこのところを本作は鮮やかに描いている。名作の名にふさわしい。
後半パゴダのロケ撮影があるが、あれは間違いなくヤンゴンのシュエダゴンパゴダ。今と余り変っていないのに驚いた。しかも、その神聖な場所で良く撮影を許可したものだ! この時代は、あの悪名高きネウィン将軍がクーデターにより政権を奪取し、暗黒の50年間に入る前だった。
なお、シーク兵が出てくるのはおかしいとの指摘があるが、戦前のビルマは直接的には英国植民地のインドが統治していたので、全然おかしくない。
また、本作の原作者の竹山道雄はドイツ文学者だったからか、水島の行動にヘルマンヘッセの小説「シッダルタ」の影響があるように思えてならない。
投稿者:sachi823投稿日:2013-02-11 19:27:07
原作を読んだのは中学生の頃でした。
幼いながら作品の根底にあるヒューマニズムに
非常に感銘を受けました。
映画の方は白黒の画面でゆっくりと
物語が進行していきます。
戦争の記憶がまだ醒めやらない中で
このような作品が生まれたことは
当時の映画人たちの良心を感じます。
投稿者:黒美君彦投稿日:2013-02-11 00:24:51
【ネタバレ注意】

音楽への天分を見せ、兵士たちから慕われた水島上等兵(安井昌二)。同胞の遺体が無残に朽ち果てている状況に、ビルマの僧として生きることを決意する…。
児童文学として竹山道雄が書いた原作に関しては(そして恐らくそこにはこの映画化作品も大ヒットしたという背景があるが)、異国の地の戦死を、背景にある戦争をあたかも自然災害のように描いている…という批判もあった。弔われることなく放置された同胞の亡骸を、人間的な感情の対象として描くことで、戦争そのものの直視を避けている、という批判である(ビルマの描き方が酷いという批判にはここでは触れない)。
しかしながら、史実としての戦争責任の追及のみが、戦争を描く手段とは限らない。
ビルマで、シベリアで、あるいは広島で死んだ者たちを描くことは、それもまた戦争の帰結の一面を描くことになり、観る者は戦争に対してエモーショナルに揺さぶられるからだ。
ただ公開当時は従軍経験を多くの人が持っていた。軍隊はあんな甘いものではないなどといった経験則に基づいた批判もあっただろう。だがそれであっても、逆にいえばファンタジーであったとしても「人間性を残した」軍隊の存在を、人々は欲したのではないだろうか。

さて、本作でもやはり和田夏十の脚本がいいのだが、ラストの手紙を読む場面は少々説明くさくなってしまった。
しかし、三國連太郎や音痴の軍曹を演じた浜村純、古参兵の貫禄をみせる西村晃、ナレーションを担った内藤武敏、老け役を演じる北林谷栄…戦後の邦画を支えた名優たちがいい演技を見せている。
映画では“音楽”を効果的に使うことができる。
市川崑の代表作のひとつといわれるのも頷ける作品だと思う。

投稿者:Ikeda投稿日:2008-04-02 13:23:35
これは良い映画です。この原作は竹山道雄が書いた子供向けの小説だそうで、私は読んでいませんが、多分、悪名高いインパール作戦の敗残兵を対象にしているのだと思います。横井庄一さんが1972年にグアムから帰って来て「恥ずかしながら」という言葉が有名になり、翌年、小野田寛郎さんがフィリピンから帰国しましたが、この対照的な二人とは、また違った生き方をした水島上等兵(安井昌二)の生き方はフィクションながら共感を覚えました。
ビルマ(ミヤンマー)にロケしたと思われるシーンが多いのは良いですが、シークのインド兵が出てくるなど、ミヤンマーを正しく表現していないのは日本映画としては仕方がないかも知れません。それでも同じ仏教国に住む人を描いて、亡くなった人を悼む気持ちが、溢れているのが良いので、同じアジアの一国である日本人にとっては救いとなる内容です。
「旅愁」「ああ玉杯に花うけて」「荒城の月」「仰げば尊し」などの歌が懐かしく、「信田の薮」や「もずが枯木に鳴いている」はほとんど忘れていた歌でした。「埴生の宿」と「Home, Sweet Home」の日英の合唱となる所は多少、迎合的な感じもしましたが悪くはないと思います。
隊長の三國、水島上等兵の安井の主役が好演なのは当たり前ですが、お婆さん役の北林谷栄が、あまり目立たず、伊東軍曹の浜村純も殆ど見せ場はありませんが良いと思いました。
三角山の守備隊長(三橋達也)が三國隊長と正反対の考え方をするシーケンスでは、最近でも問題になっている沖縄における軍の集団自決命令を思いだしました。部下の兵ではなく民間人を対象にしているので意味が違いますが、戦陣訓にも「生きて虜囚の辱めをうけず」という言葉があったくらいですから、事実そのような事があったのは間違いないと思います。しかし、その表現をどのようにするかが問題で、この映画はそれの回答であるかも知れません。
日本映画として上位に入る名作だと思いますが、最後の船で余分な会話が出てくるのに日本映画の弱点を感じました。
投稿者:映子投稿日:2007-11-07 22:05:58
リメイク版にも書きましたが、素晴らしい作品だと思います。古い作品ですが、より一層竪琴の美しいメロディと合唱のハーモニーに心揺さぶられました。

主役の安井昌二さん、そして三国連太郎さんの名演、リメイクでも同じ役をされている北林谷栄さんも見事です。

白黒の画面に美しいスタールビーが輝くシーンがあり、言いようのない虚しさに胸が痛くもなりました。
 
ただ、原作者はビルマの事をあまり知らなかったとの事、市川監督のこの作品をビルマの人が見たらどう感じるのかは疑問かもしれません。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 外国語映画賞 
■ サン・ジョルジョ賞市川崑 (「ビルマの竪琴 第二部」に対しても)
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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