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早春(1956)

メディア映画
上映時間144分
製作国日本
初公開年月1956/01/29
ジャンルドラマ
映倫G
早春 デジタル修復版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 3,736
USED価格:¥ 3,386
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【クレジット】
監督:小津安二郎
製作:山内静夫
脚本:野田高梧
小津安二郎
撮影:厚田雄春
美術:浜田辰雄
衣裳:長島勇治
編集:浜村義康
音楽:斎藤高順
出演:淡島千景杉山昌子
池部良正二
高橋貞二青木大造
岸恵子金子千代
笠智衆小野田喜一
山村聡河合豊
藤乃高子青木テルミ
田浦正巳北川幸一
杉村春子田村たま子
浦辺粂子北川しげ
三宅邦子河合雪子
東野英治郎服部東吉
三井弘次平山
加東大介坂本
須賀不二夫田辺
田中春男野村
中北千枝子富永栄
中村伸郎荒川総務部長
永井達郎田村精一郎
宮口精二三浦勇三
長岡輝子母さと
菅原通済菅井のツーさん
山本和子本田久子
諸角啓二郎
【解説】
 小津安二郎が野田高梧とともに書いたシナリオを監督し映画化。不倫に揺れる昭和30年代のサラリーマン夫婦を描く。
 蒲田に妻と住む杉山正二は、丸ノ内への通勤途中で知り合ったサラリーマンたちと仲良くなり、退社後に遊びに行くのが日課となっていた。妻は退屈な毎日から逃れるように、おでん屋を営む母の実家へ帰ったりしている。通勤仲間と出かけた江ノ島で、杉山は金子千代と接近。千代の誘惑に耐えきれず、関係を持ってしまう。二人の関係に気づいた杉山の妻は家出して、旧友のアパートに転がり込んだ。同僚の死をきっかけに、杉山は自分の生き方を振り返り、千代と別れようと考え始める。ちょうどその頃、会社で地方工場への転勤話が持ち上がった。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
650 8.33
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2015-11-17 08:09:27
金魚というあだ名になったとのセリフがある。いつもながら小津・野田脚本に出てくるジョークは品がない! 女性蔑視的なものが多く、ユーモアのかけらもない。
この小津映画は、淡路、池部の好演はあるものの、全体としては面白くない。淡路が最後に「私も悪かった」などと言う必要はない。ダメ亭主を結局許してしまうのも情けない。
この映画は昭和31年に作られた。まさに日本が高度成長に突入する時期だ。それなのに、会社生活に対するネガティブ意見ばかり出てくるのはなぜだろう。山村総は早々に辞職して今は喫茶店のオヤジになり下がり、笠も「いかに会社はひどいところか」の感想ばかり言う。一流映画人の一般ビジネス社会を見る目はこんなものなのか、と驚く。
しかし高橋貞二をはじめとする若者たちは、そういう似非インテリ的な風情がなく、日々楽しそうに暮らしいてる雰囲気は良かった。

投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-03-18 23:57:07
全ての登場人物(特に会社を辞めて喫茶店などを営んでいる山村聡)たちの愚痴っぽさに閉口した。志に反してサラリ−マンになったと言わんばかりの連中(中には会社に忠誠を捧げて結核で死んだりするヤツもいたりして)ばかりで、度々映される丸の内の“格子なき牢獄”を暗示するかのような無機的なビルのショットの多用は、この時期の小津安二郎の厭世観を現わしているかのようだ。こんな作品に「早春」と題名を付けた小津と野田高梧の意図が計りかねた。漸くラストまで辛抱して、杉山と妻千代の和解の場面を見て、ああ、これは小津の「暗夜行路」なのだったなと思ったことだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:ふーた投稿日:2012-08-04 15:07:17
 いくつか無残な言葉が並べられていて残念でなりません。
 このシークエンスだけでも….と思って書きます。

杉山(池部良)が「過ち」にいたるショットの連続についてですが、まず会社の杉山のもとに電話がかかります。「あー君か」とその晩「金魚」と会うことを約束します。電話に出る前に、病に臥せっている同僚の見舞いに行くことを口にしていたにもかかわらず、彼は「いけなくなった」と嘘をつき決定的な選択をしてしまいます。さらに「家からかかってきたんだ」と、よくある理由付けとは言え、大きな一歩を踏み出してしまう。

恐ろしいのは、その後に続く二つのショットです。彼の横顔だけを数秒、ほんの少し長いかなといったショットで小津は見せる。電話と同僚とのやり取りを目撃して何がしかの心の動きを感じていた観客に、杉山の嘘をじっくりとその横顔に確かめさせるかのように、ほんの数秒、少し長いかなという呼吸くらいなのであるが、小津は見せます。これが怖い。私は<もう十分だ>と我慢できなる手前でした。
そして、次のショット。あのお馴染みの会社のT字になっている廊下です。そこでカメラが奥へと動くのです。正確には無人ではなく、直角に交わった奥の廊下を横切る女性社員がいるのですが、やたらと怖いショットなのです。もし誰も通らなかったら(完全に無人だったら)、あざとくなりかねない(わかりやすい暗示的なショット)になる一歩手前ですが、本当にゾッとするのです。

いまHuluでほとんどただ同然で見れますから、お誘いとして書いておきます。
 なおさらに余談ですが、蓮實重彦ほか編『国際シンポジウム 小津安二郎 生誕100年「OZU 2003 」の記録』において、淡島千景(妻役)がうちわのことなど証言しています。あわせていかがでしょう。
投稿者:クリモフ投稿日:2009-06-16 15:24:41
不倫が原因の夫婦ものってイメージ的に小津っぽくないんですが、いやぁ流石。人間観察が鋭いですね。小津って人情喜劇とかホームドラマばっかり撮ってるんだけど、その目線はかなりクールなんですよね。友人の死なんか重い出来事なんだけど、主人公はあっけらかんとしてあからさまに悲しさを出したりしないし。戦争を乗り切ってサラリーマンとして働く男たちの孤独さや哀愁なんかも感情移入させるというより、距離を置いて見せる感じ。小津のリズムなんでしょうね。
物語は暗く重い所もあるんだけど、登場人物たちの会話はユーモラスで面白い。夫の悪口を女友達に愚痴る嫁とか赤ちゃんの相談の男同士のやり取りもいい。あ、そう小津って男目線なんですよね、視点が。男ならわかるなぁ、みたいなところも多いです(特にダメなところね、笑)
淡島千景はとっても綺麗。こんな奥さんがいたら浮気するか?ってくらい魅力的。正直、岸恵子は分が悪い。まぁそこはつっこじゃいけないんでしょうな。
名作の評価も納得ですが、ただこの手の話では成瀬の「めし」のほうが好み。やっぱりクールさより、温かみがほしい。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 18:22:42
浦辺粂子
投稿者:虞美人草投稿日:2007-12-22 21:57:22
戦後の小津は本当にハズレだらけ。クロガネーゼさんご指摘の“ワケわからん演出”は小津の言い訳からすれば単にキャメラ位置の確保からくる我侭。複数が交わるシーンでの会話軸の混乱と無意味な切り返し、例えば麻雀シーンなどは、もう3D酔いのような不快さを感じる。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2004-06-20 07:24:31
 戦後の小津には本当にハズレがない。この映画の演出の緊密度も並大抵なものじゃない。例えば麻雀シーン。高橋貞二、須賀不二夫、田中春男等を切り換えるカット割りなんかでも、もう魔法のような美しさを感じる。
 池部良や淡島千景の陰鬱さ(それはある種、毅然とした、意志の力を持った陰鬱さ)は『東京暮色』の有馬稲子へ繋がるものだ。こゝでは『東京暮色』と比べれば多少の明朗さが織り込まれているし、岸惠子の美しさ華やかさで中和されてはいるが、小津はこの時期、徹底して冷厳な眼差しで市井の人を描きたかったのだろう。
 一方で、小津の真の偉大さを感じるところは高橋貞二演じる「ノンちゃん」のキャラクタ造型だ。このなんとも云えない出鱈目なダメ男ぶりをこれだけ実存感を持って物語に調和させる度量。
 『東京暮色』に連なるということで云えば、あの映画で全編に亘って奏でられていた「サセレシア」という明るい音楽が、この『早春』でも池部良の友人の葬儀シーンで慎ましやかに流れている。暗いシーンで相反する軽やかな音楽を使うという方法論(いわゆる対位法)がこゝで試され、『東京暮色』へと結実する。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-30 11:05:40
少し、この題名がピンときませんが、「晩春」を意識して付けたのだけだと思います。淡島千景の夫、池部良が岸恵子と浮気をする話で、配役も有力どころを押さえていて、主人公の演技も良いです。全体的に見て脚本または演出は良いですが、主題の浮気が発生する必然性が全くないのが不自然に感じました。どう見ても、この映画での池部は浮気をするタイプではないし、淡島も正常すぎる程の妻だからです。蒲田が舞台になっているのは小津が好きだったからだそうですが、私にとって懐かしい場面がありました。最初に月桂冠の広告塔の下部が写され、土手を走る電車が見える所です。戦前の話ですが、この六郷土手の近くに住んでいた伯父の家へ行った時に泊まると、夜汽車の音がうるさかったですし、広告塔の下にも従姉と遊びにいった事もあります。この広告塔は戦争中に撤去され、昭和27年に再建されたそうです。それに「晩春」の自転車と違ってハイキングで江ノ島から茅ヶ崎にかけて歩きますが、この途中には米軍の射撃練習場がありました。この映画を撮る頃には、返還されて自動車教習所になっていたかも知れません。今は大学と団地になっていると思います
投稿者:クロガネーゼ投稿日:2004-03-12 22:50:04
オレは自他ともに許す小津オンチだから、「東京物語」はじめ
何を見てもガッカリする。しかし、この作品には予想外に感心した。
冒頭、暗闇の中で目を開けて寝ている妻の横顔の長いショットだけで、夫婦仲がすでに冷え切っていることを理解させる。さすがの力量だ。

小津のもっともわけの分からん演出――俳優に正面切って棒読みで
セリフをしゃべらせ、カメラの脇のディレクターズ・チェアとおぼしい辺りに視線を移動させてから場面を切り替える、
あの奇怪なカットも、この作品にはほとんど出てこない。
(「彼岸花」以後、頻発)

して見ると、あれはやっぱり小津がボケたせいだったのか。
投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-12-14 18:16:14
 近所の蒲田が舞台だったが、モノクロのせいもあるかもしれないが、全く親近感のわく映像がなかった。
 内容は、人間関係の亀裂と修復を通して、人間の再生を描いてるんだけど、内容の割りに描き方(伝え方)が清潔で重みがなかった気がする。
 自分もサラリーマンです。
投稿者:アリョーシャ投稿日:2003-02-09 12:43:34
池部良がとてもよい。往々にして小津作品での俳優たちの演技は、その厳しい演出によってぎこちなさを感じさせるケースが見られるが、この作品での池部良は実に飄々として、自然体の演技を見せてくれる。
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