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アラバマ物語(1962)

TO KILL A MOCKINGBIRD

メディア映画
上映時間129分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(UNI)
初公開年月1963/06/08
ジャンルドラマ
映倫G
アラバマ物語 [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,037
価格:¥ 1,040
USED価格:¥ 800
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アラバマ物語

【解説】
 ピューリッツァ賞を受賞したH・リーの『ものまね鳥を殺すには』を劇作家H・フートが脚色(オスカー受賞)、後に「サンセット物語」や「レッド・ムーン」などの社会派ドラマを多く手掛ける製作パクラ=監督マリガンのコンビが映画化した問題作。不況の風吹く1932年、南部のアラバマ州。幼い息子と娘を抱える弁護士フィンチに、暴行事件で訴えられた黒人トムの弁護の任が下る。だが偏見根強い町の人々は黒人側に付いたフィンチに冷たく当たるのだった……。映画はフィンチの子供たちを通して、父親の苦難や町の横暴を極めて客観的に描く事に成功しており、問題意識を振りかざさず、しんみりと心に染み入らせるものになっている。ペックは心強い父親像をよく出しており、アカデミーの主演男優賞に輝いた。黒人弁護のストーリーと並行して、近所に住む精神異常者ブー(R・デュヴァル)と子供たちの関係も描出されるが、これが物語の終息で融合し、映画に深い余韻を持たせている。
<allcinema>
評価
【関連作品】
サンセット物語(1965)
レッド・ムーン(1968)
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]Aわが命つきるとも (1966)
[002]Aアンタッチャブル (1987)
[003]Aサイダーハウス・ルール (1999)
[004]A十二人の怒れる男 (1957)
[005]Aスタンド・バイ・ミー (1986)
[006]AゴッドファーザーPART II (1974)
[007]Aマーティ (1955)
[008]Aライフ・イズ・ビューティフル (1998)
[009]A12人の怒れる男/評決の行方 (1997)
[010]Aボルベール <帰郷> (2006)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
22182 8.27
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【ユーザーコメント】
投稿者:Normandie投稿日:2015-01-04 22:08:54
この映画だけはいつもDVD棚の最後に置いている。見る度に発見がありいつの時代も新しいから。
投稿者:シーザー投稿日:2014-10-16 17:29:18
主人公の弁護士アティカスが、原告である少女の横暴な父親ユーエルに、唾を吐きかけられるシーンがある。彼はゆっくりとハンカチを取り出し、微動だにしないまま、落ち着いた動作で顔を拭い、物言わぬ中にも真っ直ぐな眼差しで、逆にうろたえつつあるユーエルをじっと見据える。
ほんの僅かな短いシーンだったが、非暴力に根ざした人間の揺ぎない正義感と逞しさを見たような気がして、特に印象が強かった。
 想像と現実の危うい均衡の世界に戯れる幼い子供たちを抱擁する、ゆったりとした南部の空気。しかし、時にそれはあまりにも重く、非情で、残酷だった。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-07-29 10:22:06
メリ−・バダム演ずる妹娘は皆にスカウトと呼ばれている。本名は一度明らかにされるが、父も兄も常に彼女をスカウトと呼ぶ。因みに辞書を引いてみるとスカウトとは斥候の意であるとのこと。この映画での彼女の活躍を見るとさもあらんという感じである。映画は常に彼女の視点から描かれていて、怪人ブ−が潜む隣家を初めとして、町並みは子どもの目から見た驚異と謎とサスペンスに満ちた有機的なものとして映像化されていて、誰しもが自分の子ども時代を思い出し、一度は経験したであろう「スカウト=斥候」のドキドキ感を彼女と共に町の中を駆け巡りながら共有するのである。その最たるモノがラストの森の中でのシ−ンで、こんな演出を誰が考えたのか、すべてがハムの縫いぐるみの中からもどかしくも見ていなければならなかったスカウトの眼差しによって語られる。そしてその目が捉えた怪人ブ−の真実の姿がドアの影から姿を現わした時の驚きと、正に純なるものの象徴のような姿を見せてくれたロバ−ト・デュヴァルという若き俳優の、その将来を約束するかのような存在感。子供たちからアティカスと呼ばれて畏敬されるペックと兄のジェムを演じたフイリップ・アルフォ−ドの眼差しの強さと共に、いつもでも心に残るであろう作品であった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:sachi823投稿日:2013-12-06 14:44:28
1930年代のアメリカ社会を舞台にした作品は、
ジャンルを問わず良いものが多いのですが、
それは開拓精神とキリスト教的博愛精神が
まだ社会の中で生きていたせいでしょう。
無知な人々の偏見を描きながら
それに負けぬペックは、まさにアメリカ的良心や
精神の美しさを感じさせ、父とはこうあるべきという
理想の父親像を示しています。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2013-07-06 22:15:17
【ネタバレ注意】

 珍しく原作を先に読んでおり、映画を後に見た。映画ファンにとっては超有名映画の原作なので当然ながら原作を読みながらもアティカスはグレゴリー・ペックをイメージしていたんだと思うが、原作のアティカスはいかにもペックが演じるに相応しい(いやペック以外に考えられないぐらいの)ヒロイックな、だが、能ある鷹は爪を隠すパターンのある意味類型的なキャクターで、さらに映画を見たいとはしばらく思わなかった。しかし見てみると、想像とは異なりこの映画のペックは相当に抑えて演技しており、彼の中でもかなり好感の持てるキャラクター造型になっている。例えば狂犬をライフルで撃つシーンは最終弁論のシーン以上にこのキャラクターの一番美味しい場面だと思うが眼鏡の扱いがダサかったりして決してストレートにヒロイックな演技演出になっていないところに好感を持つのだ。

 さて、全体を通じてやっぱりラッセル・ハーランの撮影とエルマー・バーンスタインの音楽に尽きる、とも感じるのだが、そんな中で一番演出として感心したのはエピローグ的なラストシーケンス、ハロウィーンのシーン以降だ。こゝが最も映画的な魅力を発散さていると思う。まず、かぶりもの−ハムになる−をして目だけ出しているスカウトの様がいいし、得体の知れない襲撃者の手、足の演出がいい。襲撃シーンの後、ブーを演じるロバート・デュヴァルが扉の影から登場する部分なんかもその唐突さがゾクゾクするではないか。

 ペックのオスカー受賞作。しかもアメリカ映画史に残るヒーロー像とされている、なんてとんでもなく私には合わない代物かと食わず嫌いというか偏見というかがあったのですが、悪くはないですね。

#原作との一番大きな違いは町の様子がほとんど描かれないところだろう。黒人だけの教会、人種隔離政策も描かれない。あと、幼少時のカポーティをモデルにした少年、デイルももう少し絡ませて欲しかった。
#原作者のハーパー・リーは『カポーティ』でキャサリン・キーナーがやった人。
http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449

投稿者:scissors投稿日:2013-02-23 06:41:42
良く言えば道徳的、教育的。
悪く言うと、都合よく美化されたアメリカ像。
1932年のアラバマなんてもっとえげつないイメージしかわかない。
投稿者:緑茶投稿日:2013-01-12 16:08:13
社会派映画ぽくてずっと敬遠していた映画だが(まさにこれ自体偏見か)無理に正義感を押し付けるものではなく、子供の目線を通じて詩的に描かれていて審美的にも面白く(タイトルバックからして斬新)後味のいい映画だった。逆説的に差別や偏見の根強さ、それを克服することの難しさを示している現代にも通じる先見性が原作同様名作たらしめているのだろう。人種差別の裏側に白人側の貧困問題や教育問題もありそこに触れているのも意義深い。裁判シーンはやや通俗的だが全体的に不思議な静寂に覆われている作品中ではいいアクセントになっていると思うし私は感動した。ただ原告の女性の演技がやや大げさだ。アクターズスタジオ黎明期の流行演技か。グレゴリー・ペックはなんだかんだでやはり名優であると思う。物事のうまくいかなさをグッと奥歯を噛み締めて耐える表情がすばらしい。
投稿者:moviefantravis投稿日:2013-01-07 03:45:10
【ネタバレ注意】

DVD購入して見ずに放置してましたが
ようやく鑑賞
すごくいい映画でした.

魅力のある登場人物ばかりで,
子供には分かりにくいことも分かりやすくはっきりと説明する
グレゴリーペック演じるアティカスが印象的でした.
あんな父親になりたいと思いました.
子供たちも自然体で演じていて好印象でした.

自分が持っていた偏見がとんでもない誤解で,噂することで相手を傷つけてしまっていたことなど,
映画の中で起こる出来事が,子供のころに体験したことがあるようなものが多く,共感できました.

ただ,下の方もおっしゃっているように,法廷シーンをもっと子供たちの目線で描いてほしかった.
あのシーンだけ浮いている気がする.

投稿者:グレコ投稿日:2013-01-06 14:02:33
オープニングタイトルが素晴らしい!
若きロバート・デュヴァルの男前っぷりに驚愕!
投稿者:ローランド投稿日:2012-08-27 22:57:33
  報道されない、こういうことを恥じている人達も居るのだろうけど、衣食足りても礼節が身に付かない民がほとんどではないかと思わせる近隣諸国の指導者みたいに、外に敵を作って強がって見せるのは、大は国家から小は家庭単位でどこにでもあるようで、ほとんどが強がってみせる人間に内実が伴わなく滑稽に見えるのだが、この作品でグレゴリー・ペック演じる妻に先立たれた二児の父親はそれとは正反対で、子供に爛侫奪肇棔璽襪魯織奪ルしない、銃はさわっちゃダメ瓩蕃葫蕕気譴襪曚匹某翰イ靴、子供の目の前でつばを吐きかけられてもじっと我慢をしますが、これはゆるぎない自信と信念があるからこそ出来ることだなって、その後のエピソードで分からせてくれます。  

  弁護士としての仕事をしてもらったが貧乏で金が払えない農民が、御礼の気持ちとして農作物をこっそり置いて行くつもりが子供が父を呼んでしまい、農民が帰った後に子供にわけを話し、こういう時はパパを呼ばないほうがいいと他人への気遣いを諭したり、狂犬を退治するのに銃の腕前を見せてしまうけど、そのときにも得意げな様子は微塵もなく、むしろ困ったような様子をする。  

  そして、街中の人間を敵に回すような黒人の弁護人を引き受けることを言われたときの爐發恵任譴丱僖僂聾平でなくなり、お前達に意見をする資格もなくなる瓩筬狒蠎蠅領場になって考えてごらん甅狄佑留修呂靴覆い曚Δいい、そっとしてやるのが思いやりだ瓩函薄っぺらな道徳論とは違った心からの言葉に、こういう父親が多く居たら世の中暮らしやすくなるのになって、この後のこの家庭の子供達の成長を知りたくなるくらいの気持ちになります。  

  自由奔放に遊ぶ子供たちに、昔々に読んだ「トム・ソーヤの冒険」を思い浮かべたのだけど、子供達、中でもボーイッシュで、おてんば、というよりも腕白の言葉のほうが似合いそうな少女が可愛く面白く、新入学登校するのに女らしい服を着せられて照れているところや、その格好のままで学校で男子と格闘したり、終盤でハロウインの張りぼてを被って目だけキョロキョロさせているところなど、とても好もしい印象を残しますが、このメアリー・バダムって子役、その後の活躍がないところをみると、子役にありがちな容姿の急変でもあったのでしょうか?。 俳優さん、とくに、花の命は短くて・・・じゃないけど、女優を続けて行くっていうのは並々ならぬ努力がいるのでしょうね。  
  それにしても、陪審員制度という、人間の持つ怨念で運命が支配されるようなのは嫌だなって気がしたのだけど、かといって、机上知識だけで、運転免許を持たない裁判官に交通事故を裁かれるようなのも嫌だし、ここはやっぱり、被告人にならんようにするのがいちばんでしょうか。 って、理不尽な評決についつい余計な考えを。     

  13年3月20日追記。    今日の朝日新聞に載っていたのだけど、10年前にアメリカ映画協会が、映画史百年のヒーローの一位としてこの主人公を選んでいたのですね。
投稿者:真壁 六郎太投稿日:2012-05-22 22:30:00
予備知識なしで見た方が面白いと思うのでコメントは見た後に読んだ方がいいです。私的にはハムのシーンが一番好きだな。傑作です。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-10-25 15:49:53
パクラ製作マリガン演出の良作だと思う。人間は得てして間違った選択もする。中盤の法廷場面がこの映画一番の見所だ。渋い演技のG・ペック。アカデミー賞は当然か。大人びた子供たちの表情もうまく捉えている。まだ若いロバート・デュバルがMr.Booを演じているのは吃驚。法廷で2階の黒人たちが立ち上がりペックを見送るシーンが特にいい。
投稿者:Kircheis投稿日:2010-08-23 02:51:20
グレゴリー・ペックはこの映画でも演技力の高さは残念ながら感じないが、背中で語れる俳優だと思う。
ローマの休日のラストでも背中で語る力を見せ付けられたが、それから数年が経ち、さらにその魅力が増していると感じた。

でもこの映画の素晴らしさは子役の面々にある。

この映画は法廷シーンが中心で人種差別反対が主な題材だと思っていたが、実際は法廷シーンはスパイスのようなもので子供たちの人間的成長を描いた作品だった。

特にスカウト役の女の子は素晴らしかったな。
襲われるシーンの目の演技は子役とは思えないくらい!
投稿者:西門投稿日:2009-11-10 18:07:38
『下り階段を上れ』『レッド・ムーン』も素晴しかった。
TV界出身でこれほど「映画的資質」を持った監督は余りいないと思う。
フランケンハイマーやジュイソンより遥かに才能があるが彼らほど有名でないのが残念。
マリガンの不穏な画面造りの才能はもっと評価されるべき。
主人公の子役たちは怖がる演技が上手いのか、本当に怖かったのか?

『思い出の夏』以降の作品のほとんどが未公開なのが残念。

投稿者:さち投稿日:2009-10-02 05:37:08
よかった
投稿者:gapper投稿日:2009-06-30 16:35:09
【ネタバレ注意】

 AFIフィルム・スコア(映画音楽)100年ランキングの第17位

 タイトルがアート写真のようで、何も知らなければファッショナブルな映画と勘違いしてしまいそうな感じだ。また、子供が中心的であるにもかかわらず社会派ドラマとしてしっかり成立しているのは珍しい。

 偏見により、無実の罪で裁判にかけられた黒人を弁護する父とその子供の話なのだが、その裁判は、自らの偏見による罪を隠すための”嘘”で、その嘘の首謀者が逆恨みで弁護士の子供を襲いそれを隣人が助けた際に死んでしまう。ここで、アティカスらは”正当防衛”ではあるがその結果を考えて、隠すためナイフの上に倒れたという”嘘”にする。
 アティカス・フィンチ(ペック)の台詞にもあるが、裁判は完全ではない。だから、それを悪用するものもいる。明確な証拠を提示しても有罪になることもある。ならば、裁判以上の存在も必要であるということになるのではないか?それは、アティカスが子供に語るように「相手の気持ちになって考える」という”心”ではないか?この作品は、この心と偏見がテーマなのだ。しかし、この映画の見所は子供とペックの父親像だ。ツリーハウスでごねたり、タイヤの中に入って回って恐ろしい隣人の”ブー”の家に行ってしまったり、と微笑ましい情景に親の苦労や大人の世界の醜さがかぶさってくる。そのことに対し、嘘をつかずごまかさずしっかりと説明していくアティカス。出来れば、この様な父親になりたいものだ。

 狂犬病の犬を射殺するシーンは、すばらしい出来だ。短いシーンだが、これによりアティカスが、昔は名手になるほどライフルに熱中する今とは異なる青年だったことが分かる。命の尊さも、さほどに考えていなかっただろう。かれは、元来のスーパーマンなどではなく不断の努力より勝ち取った物であると知らされる。

投稿者:イドの怪物投稿日:2009-06-19 17:17:00
見るたびに良い映画だと思う。
久々にBS放送を見て、スカウト役(妹)や若きロバート・デュバルの素晴らしさ、決め細やかな物語の進行、素晴らしいし、この映画のグレゴリー・ペックはBESTだろう。
そして今後もこの作品は見る度にこんな思いをすることだろう。

投稿者:TNO投稿日:2009-05-24 20:58:22
ペックが本作でアカデミー賞を受賞しているが、私には、子供たちの方が遥かに素晴らしい演技をしているように思えた。兄役のアルフォードは、いい目をしているし、妹役バダムは自然な子供らしい演技をしている。当時の黒人は、この映画の一家のエステルエバンスのように白人の子供の躾をする役割を任され、信頼感があり誠実な品格のある黒人が多かったようである。裁判に掛けられるピータースも品格のある黒人を熱演している。南部人の生活習慣、暗黙のルール、気高い黒人たちが描かれ、奥深さを感じる。また、快い余韻が残る名作だ。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-23 16:46:04
グレゴリー・ペック
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2008-03-05 00:12:41
【ネタバレ注意】

夜の町並みがとても綺麗で、なおかつ不気味である。木の影や、ときには人の影が不気味に主人公たちに覆いかぶさる。美しい音楽とあいまって、この映画独特のなんともいえない雰囲気を醸し出している。
一連の内容を子供の視点から描いたことはとても興味深い。冒険映画のようであったり、ホラー映画のようでもあったり、またはヒューマンドラマに見えるときもある。とてもユニーク。

1つだけ残念なのは、裁判のシーンが長すぎること。
ここだけ映画の焦点がブレてしまっている。
子供の視点から見てるのがこの映画の良いところなのに。

最後は下手に結論付けず、ただ「隣人からはいろいろもらった」という。
好感がもてる内容だ。
しかし、裁判の演説シーンがあるため少し説教くささを感じてしまうのだ。
やっぱりこのシーンはサラリと流すべきだったと思う。
本当に残念だ。2点マイナス。

投稿者:kouseikeishi投稿日:2007-10-22 09:12:02
【ネタバレ注意】

グレゴリー・ペックの謹厳実直な人柄がにじみ出た最高の役柄にして最良の演技。ロバート・マリガン監督としても最良の映画だと思う。男やもめのペックの二人の子供の視点で、父が黒人の弁護を引き受けたばかりに起きる波紋を南部の田舎町の人間模様や風俗を絡めてじっくりと描く。とてもいい気分の2時間だった。

投稿者:cookie109投稿日:2007-07-02 18:31:58
去年BSでオンエアしていた『アメリカ人が選んだ映画のヒーローベスト100』という番組(米製作)のベスト1は天下無敵のスーパーヒーローではなく、この映画でグレゴリー・ペックが演じたアティカスでした!
この時代に自分の良心を貫き通したアティカスは素晴らしい!
そして、ラストのシーンはなんともいえない余韻が残ります。
こんなお父さんがいたら本当に素敵でしょうね。


投稿者:ロビーJ投稿日:2007-07-01 22:27:46
前に借りて見た映画です。やはり名作ですね。グレゴリー・ペックはそれほど好きな俳優ではないんですが、本作の彼は間違いなく素敵でした。
グレゴリーの2人の子供を持つ父親で、正義感の強い弁護士役は素晴らしかったし、子供達の演技も最高に良かったです。法廷シーンも良く出来ていて、目が離せませんでした。
皆さんも書かれている通り、グレゴリーのアカデミー主演男優賞の獲得には納得です。改めてまた見たい映画です。
投稿者:KUROSYOU7投稿日:2006-04-05 12:15:36
こういうのを「金曜ロードショー」とかで放送してほしいな。
というかなんで「アカデミー作品賞」取ってないんだ、と思って見てみたら、「アラビアのロレンス」が受賞でした。それじゃあまあ仕方ないけど、この年は豊作だったんだな。
投稿者:Suke投稿日:2005-10-21 07:45:37
実際に本を読んでからこの映画を観ました。すばらしい出来だと思いました。しかし、多くの部分が省略され、映画の中では中途半端すぎていらないシーンに成り下がってしまっていました。設定が表現できないなら、最初からしぼって作ってほしかったかも……例えば隣の口やかましいおばあさん、実は癌の為に薬中になり、その麻薬中毒との勇敢な戦いにどのようにJemが関わり、変わっていくのか等、涙なしには語れない部分が多くあります。映画ではなく、テレビシリーズとかにしてほしかったかも。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-12-07 11:27:24
偏見を題材にした映画は多くありますけれども、殺人や裁判がある割に全体的に静かな進行という感じがしました。一つには子供が大きな役割をしていることがあって、子役3人ともうまく演技し、演出されていると思います。更にはグレゴリー・ペックが唾をはきかけられても相手にしないなど、忍耐強い男を演じていることもあります。ペックはアカデミー賞に毎年のようにノミネートされていた時期がありましたが、この歳になって、やっとというのも変な感じです。この映画では適役なので演技というより貫禄で演じているというほうが良いでしょう。
映画全体としては、多少余分だと思われる所はありますが、色々な意味で偏見をうまく描いていて、カメラも田舎町の風景を綺麗に撮っている映画です。子供でも大人でも楽しめるだろうという名作だと思います。ただ、ペックの証人尋問は良いですが、最終弁論が黒人差別を弁じるだけで、犯行についての追求が全くないのが、映画全体の流れに沿っているだけで、本当の個人の弁護ではないところは気になりました。
投稿者:o.o投稿日:2004-10-11 02:31:06
何より子役の演技が最高です。とりわけ語り手の少女時代の姿である妹役には、非常に実在感があると思いました。有名な子役に違いないと思って確認したところ、出演作がたった二作で、あまり有名でもなさそうなのが不思議です。時折大人びた表情を見せる兄や、ひ弱なくせにちょっと生意気そうな友達役も良いですし、出番は少ないですが、いかにも教養の無い家の子供という演技をした少年も、考えてみればさすがです。

導入部が印象的で一気に物語の世界に引き込まれました。いったいこの子達の父親は何者なのか、「ブーン」とはいかなる人物なのか、この街で何が始まろうとしているのか等々、観客の期待をどんどん膨らます演出がうまいと思いました。子供達の無邪気な世界と大人達のシリアスな世界が同時進行し、どういう決着を見せるのか見届けずにはいられない気持ちにさせられます。白黒映画にしたセンスも好きです。

しかしながら、最大の見せ場である裁判シーンに時間を取りすぎたせいなのか、その後の展開が大きく広がらなかったのが残念です。また、事の顛末が、感情面では納得いくものなのですが、その事によって法の正義というテーマに揺らぎが生じてしまったようにも思えますし、うまく言えませんが、そんな社会的なテーマで上から見下ろす視点と、子供時代の回想として下から見上げる視点が、うまくかみ合っていなかったような気もします。さらには、父親が「この街一番の射撃の名手」とした設定や、冒頭に突然現れて兄妹の友達となった子供の存在など、興味をそそる事柄が、物語の中でほとんど何の役割ももたされていないのも気になります。そのため、名作まであと一歩という感じが拭えませんでした。

芒洋とした中に強い意志をもつ弁護士役を演じたグレゴリー・ペックが魅力的で、アカデミー主演男優賞もうなずけます。
投稿者:黒美君彦投稿日:2004-05-21 14:54:57
夢のような映画的快楽に身を委ねる。
子供達を心から愛する逞しき父親。公正で正義感が強い「理想の父親」を、グレゴリー・ペックが見事に演じ、そんな父親を尊敬の眼差しでみつめる子供達がとてもいい。庇護の対象と思っていた幼い娘によって、アティカス(G・ペック)が私刑に巻き込まれかねない窮地を救われるシーンなど、親子の愛情がそこここに溢れている。
子供達は、小さな冒険や初めて向き合う悲劇を通じて、社会の矛盾や不公正を学んでいく。
永遠の時間が固定された映像の中で、アティカス父子は今も変わらず生きているような錯覚を覚えるのはなぜだろう。幻想的ですらある森の景色、ジェムの頬にきらめく木漏れ陽、秘密めいた「ブー」の家。それらが少年時代の記憶に通じる普遍的な世界だからではなかったか。
グレゴリー・ペックの代表作とされるのも納得できる。奇跡のような美しい作品だ。
投稿者:サノバビッチ公爵夫人投稿日:2004-01-02 00:00:24
オープニングのタイトルバックが秀逸。
子供たちのユーモラスな生態がともすれば現実的な深刻さをまとわざるをえない物語をうまく繋ぎ、また物語の伏線として謎の隣人「ブー」の存在が暗示されるミステリーもほどよく興味を持続する。
中盤はシリアスな法廷シーンで見事な緊張感の演出。真実が人間の醜さにねじ曲げられるというやりきれない重苦しさをテーマとしながらも、ほのぼのと美しい味わいをもつ秀作。
投稿者:篭瀬山投稿日:2003-07-21 01:45:59
アティカスが法廷で繰り広げる「差別否定の論理」に感動した。だが「論理が上、感情が下」という価値観を根拠付ける論理は実はないので、そう信じるのは感情的な行為である。厳密に言えば「未開の地(南部)では感情が論理に勝る」という別種の差別意識を露呈しているが、これはうがち過ぎ。差別意識を論理によって否定しておきながら、映像や音楽で露骨に感情に訴える構成が見事なのだ。したがって結末が少し意外だったが、これはどちらでもいい。むしろ後付けみたいなナレーションがうるさかった。映画の中で子供たちがやっていたように、意味の再確認は我々(観客)自身にやらせて欲しいものだ。6
投稿者:蔵丁稚投稿日:2001-08-23 20:05:20
 社会正義をうたいあげるというより、「子供の時間」を細やかなタッチで描いている点で、大好きな映画のひとつです。まずタイトルのシーンがいい。主人公の女の子がクレヨンでお絵描きをしながら、鼻歌をうたったり、くすくす笑ったり。誰でもやったことのある一人遊びの世界が入り口になって、すっと子供の世界に入りこんでいけます。
 父親のアティカスは黒人差別と戦う弁護士だけど、子供たちにはいまひとつその意味がわからない。むしろ興味津々なのは、隣の家に隠れ住むという怪物じみた「ブー」のこと。スカウトのお兄ちゃんは、心優しい優等生タイプの男の子だけれど、「あいつは眼が飛び出してて、黄色い牙がむきだしで、いつも涎をたらしてるんだ」なんて無責任な話を妹や近所の友達に聞かせる。それがひとを傷つける言葉だなんて、まだまるでわかっていない。ほんとに子供の頃ってそうだったよなあと、いちいち思い当たるシーンが続きます。そしてこの「ブー」への無責任な好奇心が、やがて人に偏見を持つことの悪を悟ることにつながっていく。メッセージはノスタルジックな子供の物語をとおして、自然なかたちで伝わってくる。
 ラスト近くの、森のなかを兄妹が歩くシーンがまたきれいですよね。そこで恐ろしいことが起きるわけだけど、あの黒ぐろとした木の葉っぱが月の光をうけてキラキラしているところは、まるでクリスマス・ツリーの森みたいです。
投稿者:ゴーストタウン投稿日:2000-05-14 08:44:11
「正義感溢れる逞しきインテリ」かつてのアメリカ人が大好きだったキャラクターで、グレゴリ−・ぺックは正に適役。大きく立派な体格。孤立無援でも信念を曲げない意志の強さ。尊敬する優しい父親は、インテリを代表するような弁護士で、腕力や武器とは無縁の存在。ところが在る日、子供達を守るため狂犬病の犬を数十メートル離れた所からライフル銃一発で仕留めてしまう。自慢するどころかそんな自分を恥じ入るかのような態度に、語り手の子供は目を丸くしながらも一層深い尊敬の念を抱く。銃の腕前を凌ぐ鮮やかな弁舌で黒人男の無実を晴らしてしまう。法治社会にあっても、ひけらかさないが確かな腕力も必要。テーマとはずれるかもしれませんが、私にはアメリカ人の良心と開拓者精神を感じることのできた映画でした。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞グレゴリー・ペック 
 □ 助演女優賞メアリー・バダム 
 □ 監督賞ロバート・マリガン 
 ■ 脚色賞ホートン・フート 
 □ 撮影賞(白黒)ラッセル・ハーラン 
 □ 作曲賞エルマー・バーンスタイン 
 ■ 美術監督・装置賞(白黒)Alexander Golitzen美術
  Henry Bumstead美術
  Oliver Emert装置
■ ゲーリー・クーパー賞ロバート・マリガン 
■ 男優賞(ドラマ)グレゴリー・ペック 
 ■ 音楽賞エルマー・バーンスタイン 
 ■ 国際賞 
□ 作品賞(総合) 
 □ 男優賞(国外)グレゴリー・ペック 
■ 新規登録作品 
【レンタル】
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