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東京暮色(1957)

メディア映画
上映時間140分
製作国日本
初公開年月1957/04/30
ジャンルドラマ
映倫G
東京暮色 デジタル修復版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 3,657
USED価格:¥ 8,086
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【クレジット】
監督:小津安二郎
企画:山内静夫
脚本:野田高梧
小津安二郎
撮影:厚田雄春
美術:浜田辰雄
衣裳:長島勇治
編集:浜村義康
音楽:斎藤高順
出演:原節子沼田孝子
有馬稲子杉山明子
笠智衆杉山周吉
山田五十鈴相島喜久子
高橋貞二川口登
田浦正巳木村憲二
杉村春子竹内重子
山村聡関口積
信欣三沼田康雄
藤原釜足下村義平
中村伸郎相島栄
宮口精二判事和田
須賀不二夫富田三郎
浦辺粂子「小松」の女主人
三好栄子女医笠原
田中春男「小松」の客
山本和子前川やす子
長岡輝子家政婦富沢
桜むつ子バアの女給
増田順二バアの客
山田好二警官
長谷部朋香松下昌太郎
島村俊雄「お多福」のおやじ
森敦子堀田道子
石井克二菅井の店の店員
菅原通済菅井の旦那
山吉鴻作銀行の重役
川口のぶ給士
空伸子給士
伊久美愛子うなぎ屋の少女
城谷皓二麻雀屋の客
井上正彦麻雀屋の客
末永功麻雀屋の客
秩父晴子義平の細君
石山龍嗣深夜喫茶の客
佐原康深夜喫茶の客
篠山正子深夜喫茶の客
高木信夫深夜喫茶の客
中村はるえ深夜喫茶の客
寺岡孝二深夜喫茶の客
今井健太郎受付の警官
宮幸子笠原医院の女患者
新島勉バアの客
朝海日出男バアの客
鬼笑介バアの客
千村洋子町の医院の看護婦
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
12100 8.33
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【ユーザーコメント】
投稿者:diamou投稿日:2014-07-14 01:16:56
【ネタバレ注意】

この作品でも、原節子の演技が際だっていたと感じる。特に、最後に父親の笠智衆に夫の下に戻ると告げるシーン。犬の鳴き声とか、時計のチクタクという音、列車の汽笛などの効果音の使い方が絶妙で、観る者を一気に作品世界に引き込ませる力があると感じた。暗い場面で、明るめのBGMが鳴っているのを批判する論調もあるが、このあたりは、暗くなり過ぎることを抑えるための小津のバランス感覚だろう。青森行きの列車の出発までの間に、家族を捨てた母 (山田五十鈴) が、長女 (原節子)が見送りに来ないかと、しきりに窓から顔を出し、その間、ホームで明治大学の校歌が延々と続き、しまいに、汽笛一声で、一気に場面が変わる。家族を捨てた母が突如現れて当惑し、自分が父親の娘ではないのじゃないかと疑う次女 (有馬稲子) は、母にそれを問い詰めて「あなたは間違いなく自分の子供だ」と否定されると、「自分は子供を大事にする」と言い捨てて別れるが、それは堕胎した身としては自分で自分の首を絞める結果になった。不誠実な大学生に身ごもらされて、堕胎せざるをえなくなった悲しさと、その苦しみが重なって、次女は列車への投身自殺を図る。長女は、堕胎の件を知らずに、次女が亡くなったのはあなたのせいだと母をなじり、母も、それを信じて、東京を離れる決心をする。人生にはこんな誤解やディスコミュニケーションがつきものだと、監督は言いたいのだろう。次女は、その悲劇を一身に背負って亡くなり、汽車の出発の汽笛を合図に、母と長女は、それぞれの人生を歩み直す決意を固める。次女が亡くなる寸前に「ゼロからやり直したい」と言った言葉を、長女が、代わりに受けて、夫との生活をやり直す決心をし、母は連れ合いと共に北海道に旅立つ。上記のディスコミュニケーションがあったからこそ、この二人はやり直せたというふうにも取れる。ふだんの小津映画では、結婚が、ドラマ全体に一つの転機をもたらすことが多いが、この映画で、その代わりの役を務めるのが、青森行きの汽車の出発の汽笛である。明治大学の校歌には、この転機に向かって徐々に舞台を盛り上げてゆく効果がある。一見平凡に見える家族の生活に訪れる大きな転機、アジャンスマン (組み合わせ) の転換を、小津は映画を通じて一貫して追求している。

投稿者:ノブ投稿日:2011-10-22 22:36:32
【ネタバレ注意】

「東京暮色」(監督:小津安二郎 140分)
話の内容は「気が滅入る」話。
銀行のお偉いさんの父親は、妻に妻の浮気相手と一緒に逃げられる。
逃げた妻は落ちぶれて雀荘で働き、娘たちからも非難されっぱなしで、最後は誰からも見送られず、雀荘の親父と一緒に室蘭に行く。
姉は夫と上手くいかず、2歳の娘を連れて実家に帰る(最後は娘の為に嫌々ながら夫の元に帰っていく)。
妹は学生との間に子供が出来、しかもその子供を堕ろし、最後は悪酔いして電車にはねられて死ぬ。
本当にボク的には気が滅入った。
小津独特の構図や映像がどうとか、笠智衆・山田五十鈴・杉村春子・女医役のがさつそうなおばちゃん三好栄子などキャストがいいとか、そういう所も全然楽しんで観れなかった。
2時間20分と時間的に長いのに、不幸すぎて笑える訳でもないし、ほのぼのとした感じは全くないし、最後も誰もハッピーエンドにならないので後味もとても悪い。
小津でもこんな作品を撮るんだとある意味驚いた作品。どんな監督でも全部がいいわけでもないとも痛感させられた作品。

「映画はやっぱり観て楽しめる「娯楽」がいい。今日の小津作品は2時間20分観続けなければならない苦行のようだった・・・・。」心にそう願う有馬稲子がボク好みだったのがかろうじて良かった長七郎であった。美人は目の保養になる。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:さち投稿日:2011-09-13 02:59:15
よかった
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-07-22 10:32:39
昭和32年(1957年)製作。小津映画らしからぬ下世話な脚本。仕事中にいいのかパチンコする笠智衆、溜まり場風の雀荘、深夜喫茶に集まる男女、訪ねても来ない夫信欣三、何故に有馬稲子のズベ公、妊娠中絶、そして事故死とプロットが生々し過ぎて絶句。なるほど「エデンの東」の焼き直しですか。脚本で野田と小津がやり合ったのも頷ける。結果としてはかなり実験的な挑戦だったのではないかと思う。140分の長尺でこの暗さ。会話の重さ。どうにか為らぬかと思ってしまう。有馬稲子の明子が何とも痛ましくて救ってやれなかったのかと悔やまれて為らない。小津は次作以降こういう冒険はしなかった。世に言う失敗作では決してないと思う。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2010-12-17 20:18:09
真冬の東京を舞台に、薄幸のヒロインをめぐる家族間の葛藤を描いた小津の異色作。
あまり評判よくないけども、けっこう好きなんだよなーこれ。前半が多少ダレ気味だけれども、小津の冷徹な演出が光る。ナイトシーンが多くて、厚田によるその陰鬱なモノクロ映像を味わいたい。
演技陣。何といっても有馬のクールでぶっきらぼうな演技が最高だ。後は「日本の悲劇」に通じる不甲斐ない役どころの田浦や藤原・三好・須賀などがよかった。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 17:29:22
有馬稲子
投稿者:クリモフ投稿日:2009-02-13 03:52:28
【ネタバレ注意】

小津監督のなかでは、珍しく楽しげな会話やユーモラスな雰囲気がない作品ですね。ただ不思議なのは暗いんだけどなんか重くない、切なく悲しい話で結構ガツンと来るだけどなぁ。
この話、正直妹の死の後くらいまではイマイチ乗り切れず、ユーモア無しで、切り替えしショット、ローアングルの小津節はちょっときついな、と思ってみていたんですが、終盤に山田五十鈴が原節子を訪ねてくる辺りからセリフや雰囲気が心にとどき始め、ラストにはジンワリ感動してしまいました。最後、原と笠の落ち着いた掛け合いは流石。あの感じはやはり、小津にしかだせませんね、作ったっぽいんですが、納得させられてしまいます。
有馬稲子が綺麗、なんか損な役回りですが、異色ヒロイン。まぁ他はいつも道理か(笑)あ、山田五十鈴いいね。列車の窓を覗くところ、上手い。
異色作ですが、救いがないわけではないと思います。最後、原の決断が楽ではないが一筋の光のように思えます。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-04-22 21:29:28
有馬稲子はあまり上手くはないが、劇中での誰にも心を開かないあの目は原節子より誰より印象に残る。
喫茶店の客たちのショットは丸々、小津フリークの竹中直人の「無能の人」にコピーされていた。
投稿者:虞美人草投稿日:2007-12-22 21:24:31
「異化」を狙ったのか知らんが、有馬が自殺する直前までの音効はありゃ何だ?会話軸に関する小津の我侭加減というのは呆れる限りだが、こと音についての無知はあんまり指摘されないんだよな。堕胎後に姪っ子が戯れる画を見せ付ける辺りも小津自身の品のなさを伺える。
投稿者:マジャール投稿日:2007-05-02 01:56:08
ちょっと異色作ですが、小津映画の中では、これが一番好きかも知れない。
有馬稲子も異色のヒロイン役を好演。


黒澤『生きものの記録』と、双璧をなすダークな傑作ホームドラマ。オモシロイ。
投稿者:篭瀬山投稿日:2005-05-15 09:53:57
【ネタバレ注意】

 次女がまだ幼いとき、家庭を捨て逃げていった母。次女は、母の淫らな血が自分にも流れていると思い悩む。対照的に、堅物とも言える、寛大ではあるがいつも正しい父。次女にとって、自分は父の実の子ではないと考えることが、心の支えになっていく。彼女がどう考えるかとは別に、一人で問題を抱え、悩み、一人で答えを見つけていく、その在り方が、まさに父から受け継いだものと傍目には見える。親子関係のこのような描き方は、なんとも皮肉めいている。というより、これでは見る者に伝わらない可能性も高い。

 長女は母を憎んでいる。決して母を許さない自分を嘆き反省する気持ちもあるが、それでも彼女の関心は、母を許すという方向には向わない。それは、彼女が憎む本当の対象は父だからだ。母の出奔後、父は、まだ幼い次女に寂しい思いだけはさせまいと、長女が僻むことを危惧しつつも、次女へ一方的に愛情を注いだ。長女が本当に許せなかったのはこのことだ。それは、次女の生前、次女にもっと優しくしろと父へ無理な要求をする姿にも現れているし、自分(長女)の娘が父なし子になることを危惧し、夫の元へ戻る決意をするところにも現れている。それと同時に、彼女は父を憐れんでもいる。女房に逃げられた情けない男と、父を憐れんでいる。母の浮気相手を、背が高く、頼もしく、面白くて、みんなに好かれていたと率直に告白するところからも、それは分かる。

 だから彼女は、本当は妹をも許せなかったはずだ。喪服を着ていたから、葬儀の後、その足でということだと思うが、雀荘で住み込みをしている母の元へ赴き、次女の死を母に告げる。狼狽する母に、冷たく、「お母さんのせいです」と言い放つ。本当は、妹が死んだのは自分のせいだと思っていたはずなのだが・・・

 父は、家族の間のそれらの思いを、分かってなかったわけではないと思うが、一人でそれらを受け止めると、黙ってまた日常へ戻っていく。

 それにしても日本人のこの強情さはどこから来たのだろう。8

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2004-06-20 07:26:13
 まるでホラー映画のようなローキーの画面。終始一貫して陰鬱な有馬稲子。確かに後期小津作品らしい明朗さのない映画で、多くの小津ファンが幻滅するのも理解できるが、反面、小津の人間洞察の冷厳な特質が現れている小津らしい作品でもある。また画面造型の繊細さを楽しむスタンスに立てば抜群に面白い映画だとも思う。私にとっては『東京物語』『麦秋』級の傑作だ。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-03-30 11:10:29
小津監督の暗い映画といえば「東京の女」がありますが、この作品は人物設定が暗すぎて、子供を連れて出戻った長女原節子、夜遅くまで遊び歩く次女有馬稲子、そしてその父親笠智衆は戦争中ソウル(映画では京城)で奥さんに逃げられたというのが主役です。この当時の世相を反映しようとしたのでしょうが、あまりうまく纏まった作品とは言えません。笠の心理描写が不十分ですし、原も優しい女性に描きすぎで、家を出てきたことが人ごとのような演技しているのが気に入りませんでした。そして、有馬がうまく演じているとは言っても、エピソード的な存在でしかなく、結末も辻褄合わせのような感じです。ただ、俳優としては小津安の常連ではない山田五十鈴が流石だと思いました。この映画では最初に飲み屋での風景が出てきて笠がお酒を飲んでいますが、この頃は、それまでの焼酎が日本酒に変わりつつあった時代でした。お金がある人は日本酒ですが、私などは焼酎しか飲めませんでした。それに「深夜喫茶」なるものが出現した時代でもありますが、面白いのはパチンコの風景で、5年前に作られた「お茶漬の味」では、玉がでないと「出ないよ」と言って店員を呼びだしますが、この時代になると台に呼鈴が付いていることです。
投稿者:山田 明生投稿日:2003-12-16 00:13:48
【ネタバレ注意】

小津安二郎の力作だと思う。いつもの笠智衆と原節子の親子にとことん試練を課したらどうなるだろうか、というような実験をしたような作品である。暗いかもしれないがさすが小津安二郎の演出のリズムはすばらしく緊張感がとぎれず最後まで飽きさせることがない。有馬稲子の娘は死ぬが、原節子は自分の家に子供をつれて戻っていくし笠智衆は銀行にいつもどおり出勤する。また一番死にたくなるほどつらい思いをしたであろう山田五十鈴の母親もけなげに室蘭に旅立つ(山田五十鈴の演技がすばらしい。泣かせる)。それぞれに日常に向かって旅立つのである。日常というものがどれほどありがたく幸せなものなのか、ということがこの映画を見ているとよく分かる。娘の死はことの結果だけを見ればそれほど大きな影響を周囲に与えているのではない。原節子はもとのさやに納まっただけだし、笠も元のお手伝いさんに来てもらう生活に戻っただけである。山田五十鈴は亭主が希望する勤務地についていくだけでそれ自体は何も不幸なことではない。娘の死は家族の心に深い傷を与えたが、だからといって周囲の人たちは、ただ日常に戻っていくだけなのである。逆に、そうでなければ誰も生きていくことなどできないのである。これは一種の諦念である。このような感覚は日中戦争で戦火を潜り抜けてきた小津の人生観だったのではなかろうか。妻を寝取られたり、娘を失うのは、いわば戦争で戦友を失ったのと、同じ感覚だと思うのである。
有馬稲子のキャラクターはまるで成瀬巳喜男の映画の女主人公のようなもので「浮雲」などの影響を受けているものと思われるが、成瀬が描くのがあくまでも男と女の関係を凝視するのに対して、小津のほうはそれを親子関係との関りの中で描くのが特色である。「浮雲」に啓発されて作った作品ではないだろうか?ただ有馬稲子があまりにも可愛らしく(まるで芦川いづみみたい)、え?これがズベ公?このような陰のある役柄はちょっとまだ無理じゃない?と思ってしまった。もうちょっと不美人の女優さんで適役がなかったのかしらと思うのである。もっとも、不美人の女優さんだとますますこの映画の興行的な価値は下がるだろうから、美人を惜しげもなく使う小津映画の鉄則からして決してありえないのも事実である。ということは、そもそもこの映画の企画自体に矛盾があったと思えてくるのだ。
本作は小津自身も失敗作と思っていたようで、ドラマティックなプロットを小津流の淡々とした(従って時間もかかる)演出でやろうとするとあまりにも長尺になってしまい、かなり無理して省略したようである。
でも私は好きである。特に珍々軒のシーン。小津の思いがこもっている気がして、せつないけど、何度でも見返してみたくなるのである。

投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-12-09 16:55:12
 作品以外で作品内容を探るのは好きじゃないが、さすがに今作は
 “どうして急にこんな作品撮ったの?”と思うぐらい暗い小津作品。
 それだけでなく、自分には共感も感情移入もできなかった。
 徹底的に傍観者としてみると、頭では論理的に理解できるのだが、、、
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