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あらくれ(1957)

メディア映画
上映時間121分
製作国日本
初公開年月1957/05/22
ジャンルドラマ

【クレジット】
監督:成瀬巳喜男
製作:田中友幸
原作:徳田秋声
(『あらくれ』)
脚本:水木洋子
撮影:玉井正夫
美術:河東安英
編集:大井英史
音楽:斎藤一郎
出演:高峰秀子お島
上原謙鶴さん
森雅之浜屋
加東大介小野田
仲代達矢木村
東野英治郎お島の父
岸輝子
宮口精二兄・壮太郎
中北千枝子姉・おすず
坂本武養父・喜助
本間文子妻・おとら
林幹植源の隠居
田中春男息子・房吉
三浦光子おゆう
千石規子浜屋の妻・お君
中村葉子子・絹子
平兮淳司子・正夫
横山運平浜屋の爺さん
志村喬精米所の主人
清川玉枝おしん
中村是好温泉宿の主人
音羽久米子妻・さと
沢村貞子お島の伯母
高堂国典小野田の父・金七
谷晃雑貨屋主人
賀原夏子印刷屋の妻・おとく
丹阿弥谷津子生け花の師匠
左卜全駄菓子屋のお爺さん
馬野都留子駄菓子屋のお婆さん
沢村いき雄学校の門番
大村千吉根津の店の職人
佐田豊芝の店の職人
三浦常男小僧・順三
出雲八重子髪結い
【解説】
 徳田秋声の日本自然主義文学を代表する同名小説を元に、水木洋子が脚色し成瀬巳喜男が監督した文芸ドラマ。近代日本で懸命に生きる女性の波瀾万丈の人生を綴る。高峰秀子がまさに「あらくれ」なヒロインを豪快に演じている。
 庄屋の娘であるお島は、田舎での結婚話を嫌い東京へ逃げ出した。神田にある商店の主人の後妻となるが、勝ち気な性格が災いし大喧嘩の果てに家を飛び出してしまう。たどり着いた寒村の旅館で女中として働き、若旦那と関係を結ぶが、彼には病気の妻がいた。妻の病気が治れば、自分の居場所がない。お島は再び東京へ戻り洋服店で勤めることに。洋服職人の小野田と店を持つようになり、家庭も商売も軌道に乗るようになった。そこへ小野田の父親が同居することになったが、その父親は酒飲みで気難しい男だった。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:McQueeeeeN投稿日:2017-03-24 17:19:22
ダメ男なのによくモテる、今で言う“だめんず”を掴んでしまう女の一代記物。
実に面白かった !!

そういう男たちに翻弄されながら、たくましく生きていく女性の勝ち気っぷり。高峰秀子はそういうキャラクターが実によく似合っている。
この作品を見てから『浮き雲』を見るのも良し。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2014-08-07 23:49:21
 面白い。面白過ぎる。高峰のキャラクタリゼーションは少々やり過ぎの感もあるが、しかしすっごく映画的な聡明さを感じる。数ある喧嘩シーンの中でも加東大介にホースで水をかけるシーンの高峰の憎憎しげな顔!もうたまりません。そしてその後、夏枯れで店を畳んだ後に加東とやり直し始める下宿の2階のシーンの高峰は打って変わってメチャクチャ可愛いのである。このような対比は成瀬の上手さもあるが高峰の映画感覚の高さを物語るものだと思えて仕方がない。少なくもあんな憎憎しげな表情は演出家にやれと云われてもすぐできるものじゃないだろうし、ほんと高峰の才能です。

 また、本作の映画中映画「金色夜叉」の見せ方も成瀬らしい捻った見せ方だし高峰が洋装して自転車に乗る唐突さにも驚かされるが、ラスト近くの位牌の見せ方の潔さには唸らされる。このシーンの千石規子のワンポイント登場、その後の墓前のシーンも見事です。そしてラストの雨のシーンで着物のすそを端折って帯へさし、傘差しながら歩いて行く高峰の姿も素晴らしい。これらは本当に一例。全体的に突出して面白いシーンが多くて却って少々散漫な印象を与えてしまっていると云ってもいいぐらい。

#山のシーンで登場する精米所の主人・志村喬が高峰の胸を掴む。
 「大きいね、この人のおっぱいも」
 「さらし巻くぐらいですよ。みっともなくて」
 なんと、高峰の胸が大きいという設定だ。実はこのシーンが一番吃驚。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-04-08 11:07:34
この高峰秀子という女優さんほどふくれっ面が似合う人はいない。その上なんとも不思議なふて腐れのエロキュ−ションで台詞を発する。その特色が盛大に発揮されたのがこの「あらくれ」という映画である。その高峰演ずるお島を囲む男優たちが、その高峰に触発されてかそれぞれに予期せぬ仮面を付けて登場するのが、この映画の見所であろう。彼女の最初の夫上原謙のまるで爬虫類めいたおぞましさ。病身の妻の存在をネタにインテリらしく弱々しげにお島まとわり付く森雅之。実直な職人の仮面を被ってお島の体と才覚を狡猾に利用する加東大介。そして借金のカタにお島を山奥の温泉旅館に置き去りにして、お島に金が出来るとどこからともなく現れて小銭をせびる兄貴の宮口精二。それぞれの男優たちのこれまで見せたことのない一面を引き出して見せたのは、確かに演出の成瀬巳喜男の腕なのだろうが、この高峰秀子という女優さんの存在感が男たちをそそのかしたという一面もあったのではなかろうか。何度でもゾクゾクするような嬉しさと共に観返すことの出来るこれは傑作である。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:黒らぶクーたん投稿日:2012-08-26 20:28:16
デコちゃんの立ち回りに大喝采、成瀬巳喜男・高峰秀子コンビにしては珍しい“痛快活劇”。「七人の侍」メンバーが続々出演するオールスターキャスト映画でもあります。しかし、徳田秋声がこんな小説書いていたなんて知りませんでした。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-06-11 11:40:34
ここまでさせるか。同情も憐れみもまったくない。とことんヒロインを突き放している。今見て違和感がないのは成瀬のそういった冷徹な視点だと思う。それは周りのダメ男たちとの対比で余計際立ってくる。知らぬ間に時代を超えた人間の本質が見えてくる。何度見ても面白い。成瀬連続視聴3作目。
投稿者:錬金術師投稿日:2008-12-03 11:57:33
【ネタバレ注意】

「あらくれ」というタイトルと、成瀬のイメージからあらくれ男に翻弄される女の映画かと思ってみましたが、実は主人公の女が「あらくれ」だったんですね。
これは面白かった。
女たちの嫌味、ののしり合いも面白かったです。
自分の中の成瀬作品では結構上位に入る秀作です。

投稿者:Ikeda投稿日:2008-06-01 14:32:18
養女だった、お島(高峰秀子)が、鶴さん(上原謙)の後妻になるが、夫の不倫などがあって別れて旅館の女中になる。奥さん(千石規子)が結核で入院している、そこの主人(森雅之)と、ねんごろになるけれども奥さんが回復して戻ることもあり、東京へ戻る。そこで小野田(加東大介)と知り合い、二人で仕立屋を始めるが、おゆう(三浦光子)が現れて・・・という波乱に富んだ女の話です。
その他、スターが東野英治郎を始め、男女入り乱れて出てくるし、場所もくるくる変わるので、かなり忙しい映画です。高峰秀子もこの時代になるとベテラン女優ですが、上原謙、加東大介、三浦光子と争う場面が凄いです。「あらくれ」という題名を聞くと主役は男かと思いますが、そうではない所に、この映画の面白さがあり、それをデコちゃんが、うまくこなしています。
出演者の殆どは一時代前の人ですが、一流のスターが多く出てくるので、公開当時の日本映画ファンは、それを見ているだけでも楽しかったのではないかと思える作品です。
投稿者:篭瀬山投稿日:2006-03-09 00:34:43
 見終えて悶々とするものが残ったのですが、後の方でおばちゃんが「気性の激しい人じゃ」と言ってるのを聞いて、合点がいきました。「気立て」ときたら良い・優しい、「気性」ときたら強い・激しい。お島(高峰)は「気性系」の女ですね。

 成瀬作品には珍しく、格闘アクション系の痛快感があります。ラストの決闘なんか、任侠系映画に付き物の殴り込みみたいなカタルシスがある。決定的な対立感と、徹底的な成敗感。成瀬を見慣れた人ならこの終わり方に人生の苦いテイストを感じられもしましょうが、一本の独立した作品として見たら、単純にスッキリ爽快で終わりそうな勢いでした。

 嫌な女だなと思って見ていたお島を、最後には応援する気になってたのが不思議です。高峰のつける演技が自暴的で(『浮雲』ゆき子系)この手の女のニュアンスを表しきれてないように思いましたが、一貫していたのが良かったんでしょう。もっとも応援といっても、そのままの自分をどこまでも貫けよ、という消極的なものですけど。

 森雅之について一言。まるで有島武郎の息子みたいでした。6
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