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人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959)

メディア映画
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月1959/01/15
ジャンルドラマ
人間の條件 Blu-ray BOX 全六部
参考価格:¥ 21,384
価格:¥ 16,094
USED価格:¥ 14,592
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【解説】
 五味川純平の同名ベストセラー小説を、小林正樹が全6部で描ききった超大作。本作はその最初のエピソードとなる。昭和十八年。戦争を嫌い妻を愛する梶は、招集を免除してもらう代わりに、満州の鉱山で労務管理を行うことになった。しかし現場では現地人に過酷な労働を強制し、さらに彼らの報酬を勝手にピンハネして私腹を肥やす現場監督がいた。梶は労働環境の改善を図り、鉱山は目標であった生産増強を達成することができた。しかし今度は“特殊工人”と呼ばれる中国人捕虜600人が送り込まれ、電気の流れる鉄条網の中で労働させることになった。
<allcinema>
【関連作品】
人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959)
人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959)
人間の條件 完結篇(1961)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
652 8.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:bond投稿日:2015-10-02 22:31:29
こういう歴史が今の日中関係に響いてるんだな。助ける側も結局恨まれる。
投稿者:hjktkuj投稿日:2012-11-16 14:54:26
日本映画史上に燦然と輝く文句のない傑作。
ただし、この映画にも言葉遣いの間違いがあるのだ!
?木所長(三島雅夫)が梶(仲代達矢)に向かって、「今は未曾有の国家の一大事なんだよも梶君・・・」と諭す場面で、なんとあの総理大臣が面目を失った間違った一言が発せられるのだ!「今はみぞうゆうの国家の・・・」嗚呼!
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2011-08-21 16:40:22
中国戦線で過酷な運命を辿ることになる一人の正義漢を描いた大河ドラマ6部作の初篇。
木下恵介の門下生ながら、完全主義でそのダイナミックかつ壮大なスケールの作風から‘松竹の黒澤明‘とでも呼びたい小林監督の「切腹」に並ぶ代表作だ。本当に直球ど真ん中ストレートなヒューマンタッチなんだけど、実際に満州に従軍していた小林の実体験が生かされたのか、黒澤ほどに押し付けがまくもなく、熱い夫婦愛も素直に見ることができた。
シナリオはこれも木下門下生の松山との共同執筆だが、長大な原作からエピソードを取捨選択してグイグイと引っ張っていく。それでも、第2部はちょっと繰り返しの展開がリズムを鈍らせた感もあるか。
そして西に宮川一夫あれば東は彼だと云う‘天皇‘宮島キャメラマン!元々、松竹とPCLで現像技師として出発したから知識は豊富、その傍若無人な仕事振りは有名だがそれも納得の硬質な映像美は流石に凄い。また筋金入りの左翼アナーキストでもあったから、本作の内容を考えればさぞかし腕が鳴ったに違いない(笑)
平高のセットもいい仕事をした。ロケは北海道と秋田で行ったそうだが、重量感あふれる効果が出ている。ちなみに室内シーンは東京世田谷区舟橋の連合映画スタジオ(後の東京映画)で撮影されている。なお、本作は独立プロの‘にんじんくらぶ‘が制作しているが、資金不足のため松竹傘下の‘歌舞伎座プロ‘が制作協力している。
演技陣。仲代はオーバーアクト一歩手前で踏みとどまり引っ張っていく。そして新珠・山村・宮口また中国人娼婦に扮した有馬稲子(にんじんくらぶ設立者でもある)、悪役勢の小沢・三井・安部・三島雅夫らも好演だ。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-08-18 06:50:19
かなり前だが、名画座で土曜の夜一挙9時間半マラソン上映っていうのもあったのを思い出す。一言で言えば、日本の侵略戦争を描いた記念碑的作品と思う。BSの終戦記念日を挟んだ特集で豪州のカウラ収容所の脱走事件を扱ったドキュメンタリーを見た。取材に応じた日本の元捕虜たちの証言から日本の軍国主義の側面が垣間見えた。安部徹演じる憲兵軍曹は当時の帝国軍人そのものと思う。三井弘次の古田あくどい裏取引の画策。こういう輩もいただろう。この時代小林監督だからできたのかもしれない。いま真っ向切ってこういう映画に取り組む人は少ないだろう。戦争の記憶は消えていない。どんな時代になっても真実を伝えていく責任が我々にはあると思う。
投稿者:Lionsboy投稿日:2009-12-26 02:02:15
「人間の條件」は、第一部から第六部まで、一貫したストーリーで成り立っており、各部毎の個別のコメントでは意味がないので、これは全体についてのコメントです。
私としては、日本にも、世界にも戦争映画は数あれど、それらの中でも最高傑作と言って良い作品であると評価しています。
しかし、キネ旬の日本映画史上ベストテン選出などとなると、「七人の侍」などは常連で選ばれるにも関わらず、「人間の條件」はベストテンにも入らないのを不思議なことと思っています。海外では結構評価は高いにも関わらず、国内ではあまりにも低く評価されすぎているのではないでしょうか。
主人公梶(仲代)は、新婚の妻(新珠)との平穏な生活を望み、徴兵免除と引き換えに、満州の採鉱場の労務管理を引き受けます。しかし、中国人特殊工人のあまりにひどい取り扱いに怒り、何とか状況を改善しようと、上司や軍と対立します。結局彼は、徴兵免除を取り消され、関東軍に徴兵されます。軍隊の中も理不尽と暴虐がまかり通る世界であり、そのようなことを許すことの出来ない主人公は、ここでも抵抗を繰り返し、ひどい目に遭います。
その後、ソ連軍の満州侵攻となり、理想と思い描いて来たソ連軍が、あまりにも理想とかけ離れた存在であることに気が付きます。婦女子への暴行・殺人等、やりたい放題のソ連軍の暴虐が描かれます。また、ソ連軍の捕虜となり、捕虜収容所内でも理不尽と悪徳がまかり通ることを経験します。
結局、彼は捕虜収容所を脱走し、妻の元へ帰ることを夢見つつ、満州の荒野でのたれ死にします。
結局、彼は終始、自分の正義を貫こうとし、決して上司にうまく取り入ったり、胡麻をすってうまく立ち回ったりすることの出来ない人間として描かれています。世の中、このような人間ばかりだったら、相当世の中も住みやすいものに改善されるのではないかと思います。
私はこの映画は過去に映画館で見た者ですが、最近近くのレンタルビデオ店にDVDがあったので、借りて見ました。そこで、少々奇妙な経験をしました。第三部の冒頭(約30分あたり)近く、梶の妻が兵営を訪ねるところがあり、ここで梶と妻は兵営内の倉庫で一泊することを許可されます。ここで梶は妻の裸を目に焼き付けておきたいと窓際で裸になるよう頼み、妻も同意して窓際で全裸になるシーンがあります。全裸と言っても、かすかに窓から入る光を背景としたシルエットとして描かれるだけなのですが、非常に美しいラブシーンだと感動した覚えがあります。ところがDVDで見たところでは、この妻(新珠)の全裸シーンが完全にカットされており、梶の表情の反応だけしか描かれていません。まあ、映画館で見たのは遠い昔のことなので、思い違いということもあるかもしれませんが、私としてはあれほど感動したシーンが完全に消えているので、唖然としました。なぜこんなことになってしまったのでしょうか。まさか映倫を通ったものがビデ倫で不許可になったなどということはあるまいとは思うのですが。
それはともかく、私は「七人の侍」を映画として傑作であることは否定しないものの、この映画が「七人の侍」以下の作品だとは思わず、「映画史上のベストテン」などというものに、不信感を持つ者です。
まあ、右翼的人士からすれば、満州での日本の暴虐が描かれるのは面白くないことでしょう。逆に左翼的人士が見た場合にも、満州に侵攻したソ連軍の暴虐が描かれるのは、同様に面白くないことかもしれません。要するにこの映画は右翼からも左翼からも嫌われる側面を持っており、それが日本での評判があまり良くない理由かもしれませんね。映画というのは素直に見てもらいたいものです。
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-09-17 23:54:22
【ネタバレ注意】

<あらすじ>1943年。南満州鉄鋼会社に勤める梶(仲代達矢)は、応召した親友影山(佐田啓二)の勧めに従い、迷っていた美千子(新珠三千代)との結婚に踏み切った。直後、梶は「植民地的労務管理」に関する報告が認められ、召集免除と引き換えに老虎嶺鉱山で労務管理の実務に就くことになった。現場では沖島(山村聰)という気のおけない同僚がいるものの、一般工人をこき使う現場監督の岡崎(小沢栄太郎)や古屋(三井弘次)らは、梶の管理に反発する。所長の黒木(三島雅夫)は判断を下さず、そうした反目を放置していた。ある日憲兵の渡合(安部徹)が「中国人捕虜600名を払い下げる」と通告してきた。「特殊工人」として働かせろという。捕虜たちは電流を流した鉄条網の中に住まわせ働かせたが、梶はそのリーダー王享立(宮口精二)や強硬派の高(南原宏治)と何とか信頼関係を結ぼうと躍起になる。高は慰安婦の楊春蘭(有馬稲子)と恋に落ちる。一方、朝鮮人の張命賛(山茶花究)は慰安所のリーダー金東福(淡島千景)と結託して脱走計画を練っていた。繰り返される脱走劇。やがて梶を陥れようとする古屋たちは、梶の使用人の陳(石浜朗)を利用して脱走事件をでっちあげ、陳は命を落とす。さらに脱走しようとしたとして高ら7人が処刑されることになるが、梶は必死でそれを阻止しようとし、結果的に逮捕されてしまう…。

何せ第一部と第二部だけで3時間半弱もあるのだが、全く飽きずに観ることができた。まさに戦後日本を代表する大河ドラマといっていい。なかなか全編を観る機会がないのがとても残念だが…。
人道主義者である梶が、植民地支配下にある鉱山でいかにその信念を貫くか、というのがこの第一部、第二部の主題だが、自らの従軍経験を活かした五味川純平の原作(1300万部の大ベストセラー!)を損なうことなく、実にドラマティックな作品に仕上がっている。
梶を演じた仲代達矢はいささか“過剰”であるが、脇の山村聰が実にうまい。新珠三千代も可憐な新妻が似合うし、少々厭味な所長を演じる三島雅夫がこれまた出色。中国人慰安婦に扮した淡島千景や有馬稲子の艶っぽさもまた相当のものだ。とにかく役者たちがみないい。

植民地政策の中で孤軍奮闘する梶は、沖島から「君は根本的矛盾を正当化しようとしているからな」と鋭く見抜かれる。
梶のヒューマニズムは、その根本にある植民地政策とは基本的に相容れないのだ。そこが梶の弱点でもあり、時に偽善性にもなる。しかしそれでも自論を枉げない梶は、ついに憲兵隊に逮捕され、拷問まで受ける羽目になる。
「君はついにヒューマニストの専用車に乗ったな。高い料金を払って」とは、勾留先に面会に来た沖島の言葉である。ことほど左様に、沖島(山村聰)がこの鉱山での梶を客観的に表現してみせるのが面白い。

それにしても大作であり、かつ演出は微細である。素晴らしい水準にあるのは確かだ。
今回観ることができたのは第一部と第二部のみだが、第三部以降も是非機会があれば観たい。

投稿者:o.o投稿日:2006-09-04 02:00:13
第 1 部までしか見ていませんが、それだけで「昭和の暗さ」をたっぷり味わった思いです。満州における日本人の横暴ぶりを延々と見せられるのは、気持ちの良いものではありませんが、とことん尊大な憲兵や、梃子でも動かないふてぶてしさを見せる暴力的な現場監督達などがリアルで、いかにもこんなの居ただろうなあと思わせるものがありました。太平洋戦争後における日本の高度成長も、バブルも、IT 社会も、全てはこの暗さから逃れたい一心のなせる業であったと、思えば思えないことはありません。
 
軍人、鉱山会社の経営者、事務職員、現場監督、中国人労働者、捕虜、慰安婦達が絡み合い、次第にギリギリと全員を締め上げていくドラマが重苦しいのですが、自分にとって唯一の救いは、良心的な主人公よりもむしろ、全然正義の人でなく、ことさら中国人などを同情などしてはいないが、とりたてて非道なことはしたくもなく、威張り散らす軍人は大嫌いで、会社と主人公の緩衝帯となる、主人公の同僚です。この映画に限りませんが、こんな中間的な人物には強く引かれるものを感じます。
 
改元と共に日本人が葬り去りたかった「暗さ」は、朝鮮半島や中国大陸では未だ健在の模様です。いずれまた、嫌でも向き合わなければならない時が来るのでしょうか。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ サン・ジョルジョ賞小林正樹 (「人間の条件 第三部望郷篇、第四部戦雲篇」に対しても)
 ■ イタリア批評家賞(コンペティション) 
■ 助演女優賞新珠三千代 「人間の条件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇」、「私は貝になりたい」に対しても
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