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貸間あり(1959)

メディア映画
上映時間112分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月1959/06/02
ジャンルコメディ/ドラマ
貸間あり [DVD]
参考価格:¥ 4,860
価格:¥ 3,759
USED価格:¥ 4,980
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【クレジット】
監督:川島雄三
製作:滝村和男
原作:井伏鱒二
脚本:川島雄三
藤本義一
撮影:岡崎宏三
美術:小島基司
編集:庵原周一
音楽:真鍋理一郎
照明:下村一夫
助監督:辻村光慶
出演:フランキー堺与田五郎
淡島千景津山ユミ子
乙羽信子村上お千代
浪花千栄子おミノ
清川虹子島ヤスヨ
桂小金治洋さん(谷洋吉)
山茶花究熊田寛造
藤木悠ハラ作(西原作一)
小沢昭一江藤ミノル
加藤春哉高山彦一郎
益田キートン野々宮真一
沢村いき雄御隠居
加藤武小松
市原悦子高山教子
西岡慶子お澄
西川ヒノデ岸山
渡辺篤宝珍堂
長谷川みのる刑事
津川アケミ登勢
中林真智子女店員
頭師満
宮谷春夫四方山
青山正夫菩提寺
守住清地廻り
楠栄二記者
【解説】
 井伏鱒二の同名小説を原作に、「洲崎パラダイス 赤信号」「幕末太陽傳」の川島雄三監督が大阪の風変わりなアパート屋敷に住むバイタリティにあふれた個性豊かな住人たちの悲喜劇を描いた群像ドラマ。アパートの2階に住む与田五郎は4ヵ国語に堪能で、小説、論文、翻訳などの代作を中心によろず引き受け業を営んでいた。そこへ、学生の江藤が受験の身代わりを申し込んできた。ついでに、1つ空いているアパートの空き室を借りようとするが、そこは一足先に陶芸一筋の三十娘、ユミ子が借りることに……。
 川島監督と共に脚本を担当した藤本義一自ら“重喜劇”と称した本作は、繰り出されるギャグの数々はあまり笑いに結びつかないが、監督の座右の銘ともいうべき“花に嵐の喩えもあるさ、サヨナラだけが人生さ”が劇中でも使用されているように、残り短い命を悟った監督の死生観とでもいうべきものが通底していて、深く鋭い人間洞察に溢れた作品に仕上がっている。監督の分身ともいえるフランキー堺演じる五郎が、愛する女性に追われながら、なぜかどこまでも逃げ続ける姿が、まるで将来というのを確実なものとして受け入れることのできない男の覚悟と見えなんとも痛ましい。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
320 6.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2016-06-11 23:28:36
映画として纏まってると思えない。連ドラ向き。「ペルシャの佃煮」で嫌な予感がした。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-06-27 11:17:49
【ネタバレ注意】

作家藤本義一氏が川島雄三との出会いとこの作品の脚本作成に関わった日々を記した「生きいそぎの記」(『さよならだけが人生だ』今村昌平編 映画監督川島雄三の生涯)を読むと、【“さあ、今日からシナリオの構成に入ろう”と宣言があってから、二人がとりかかったのは、所謂、脚本構成の第一段階である箱書きではなく、登場人物の性格設定でもなく、一軒の家の設計であった。】とあり、その設計図の製作に10日も費やし、初めの構想では安普請のアパ−トだったものが次第に趣を変えて肥大し、遂にはラビリンスめいたアパ−ト屋敷になってしまったのだという。そのラビリンスのあちこちに川島は“この部屋には、腰から尻の線の不潔な女を一人住いさす。抜き襟で、後から見ると溜息の出るような猥褻な女がいいのでげす”などと言いながら、これでもかというくらいに奇っ怪な人物たちを配置していったらしい。
久し振りに見直してみて、この一筋縄では括れない映画を本当に知るためには、それこそ10日もかけて川島と藤本が作ったアパ−ト屋敷の設計図を再現し、画面の細部にちりばめられた仕掛け(壁に貼られた紙の文字など)の数々をじっくり検証してみなければならないだろうと思ったことだった。主役はまさにこのアパ−ト屋敷なのである。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/

投稿者:クリモフ投稿日:2009-07-10 19:55:16
いやー川島節全開ですね。孤高の天才と呼ばれるのもわかります。この人って伝説視される一方、イマイチ日本映画の巨匠に数えられないのは、いろいろな要素がてんこ盛りになっていて、一作品の情報量が多くついていけないためじゃないでしょうか。この作品でなんとなく思ったんですが、次から次へと事件が起こり、観客が息をつく暇を与えられたかと安心するとまた事件!みたいな。正直ごっちゃごちゃな話ですが、なんか品がいいし、おそらく監督の頭の中では完璧に筋道が通っているんでしょう。自分も終始振り落とされそうでした。
この日本人離れした群像劇ってやっぱり凄いですね。なんか今っぽい雰囲気もあります、大阪弁も心地よし。へんなアパートにへんな住人ってよくあるけど、これは飛びぬけて個性的。こんにゃく、ハチ、焼き物、替え玉受験、保険、ペルシャの佃煮、自殺etc。ぶち込みすぎでしょう、川島さん。面白かったけど、なんか疲れる(笑)
キャストは最高。フランキー堺、淡島千景、お似合いですね。魅力的。浪花千栄子やらキートンやらこの時代はレベル高い。
大好きではないけどいい映画。「サヨナラだけが人生さ」粋ですなー。
投稿者:松竹錠投稿日:2005-12-30 00:38:14
今回、DVDで観て(祝ソフト化!)気づいた事。
フランキー堺が扮する与田五郎の部屋。あれって要は、パソコンではないのか?
最初に五郎の部屋が紹介される場面。山と積まれた楽器類(作曲)、様々な困難に対処する
知識を詰め込んだ蔵書(データ保管、ネット検索)、そして和文タイプ(文書作成)等々、
現在コンピュータを介して行われる事物が、この部屋にてんこ盛りなのだ。
川島雄三は、パソコンの出現を予感していたのかもしれない。
ボブ・ディランよりも、この人の頭の中の方がよっぽど気になる。

上の解説でフツウに書かれてるけど、“アパート屋敷”なる言い方は、当時、一般的な
言葉だったのだろうか?それとも中級以上のアパートをマンション(=屋敷)と呼ぶ
日本独自の(テキトーな)コトバに対する揶揄なのだろうか?

桂小金治が淡島千景に部屋を紹介する場面がいい。
ホコリだらけのド汚い部屋を見るなり淡島千景が、
「アラ、割とキレイな部屋ね」とカマせば、小金治が、
「あっしが毎日掃除してますンで」だと。
オトナの会話だなぁ。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-05-10 06:05:50
 まず、舞台となる貸し屋の立地とその構造が面白い。大阪は夕陽丘の高台からの眺めがいい。「眺めがいい」とは、高さを強調するカメラアングルがいいということ。また、建物の構造について云えば、川島らしい複雑に入り組んだ間取りで、部屋模様も和室あり洋室ありでそれぞれ面白い。屋内に沢山の人物を出入りさせる川島演出は狭いシンプルな空間を舞台にしていることで『しとやかな獣』が際だっているとは思うが、この『貸間あり』は複雑怪奇な空間を舞台にしたことで川島のテクニックが存分に発揮されている。もっとも、淡島千景と乙羽信子が淀屋橋を歩くシーンだとか、フランキー堺が小沢昭一の替え玉受験をする大学構内だとか屋外の空間も見事に描かれている。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】貸間あり2005/11/25\4,500amazon.co.jpへ
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