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浪花の恋の物語(1959)

メディア映画
上映時間105分
製作国日本
初公開年月1959/09/13
ジャンル時代劇/ドラマ/ロマンス
浪花の恋の物語 [DVD]
参考価格:¥ 4,725
価格:¥ 3,766
USED価格:¥ 8,088
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【解説】
 近松門左衛門作の人形浄瑠璃『冥土の飛脚』と、それをもとに作られた歌舞伎「恋飛脚大和往来」を、成沢昌茂が脚色し内田吐夢が監督。作者である近松門左衛門を狂言回しのように登場させ、物語に奥行きを持たせた構成が高く評価された。
 飛脚の忠兵衛は知り合いに無理矢理連れ込まれた郭で、梅川という遊女と出会う。その日から、忠兵衛は毎日にように梅川を訪ねるようになった。そんな二人の様子を、近松門左衛門が隣室で見聞きしていた。梅川の身請け話を聞いた忠兵衛は、あずかった武家の金を郭の主人に渡し、梅川を連れて出て行った。二人は忠兵衛の父が住む田舎の村を目指すが、武家の金に手を出すのは犯罪であり、村の入り口で追っ手に捕まってしまう。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
19 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2014-11-29 15:45:08
東映の総力を挙げて近松文楽に迫った文芸時代劇大作。
シナリオに溝口組の成沢を迎えて、内田監督は野心的に虚実の皮膜のあわいを描こうとしたのだろう。さすがに溝口の凄みのある境地までにはいかないものの、広い中庭のある遊郭のセットが素晴らしい鈴木の美術とそれを流麗な移動撮影で捉える坪井のキャメラが良く、中々の味わいだ。
演技陣。中村と有馬のカップルは好演、片岡の狂言回しは儲け役で貫録十分で一番だし、田中以下の脇役もいい。
投稿者:いまそのとき投稿日:2014-11-21 11:41:24
内田吐夢監督作品1959年。溝口健二作品1954年。当然内田吐夢は近松物語を見ているだろう。どちらも恋の道行を扱った近松門左衛門の人形浄瑠璃だ。さて、この内田作品だが、やはり導入部が弱い。堅物忠兵衛が梅川に心惹かれていく行く場面。真面目一途で生きて来たこの男がなぜ遊女にゾッコンになったか。女を知らぬこの男が一夜の契りで大罪を犯してしまうまでの想いの深さが描かれていないのだ。よって道行に哀れが見えない。溝口映画は違う。心の片隅に秘かに慕うおさん。茂兵衛は頑なに心を閉ざす。理不尽な主人。ひょんなきっかけで二人は心を開く。そして逃避行となる。これこそ道行だ。晴れ晴れとしたおさんの表情に近松文楽の神髄が語られる。片岡知恵蔵の近松門左衛門。斜交いに二人の恋の顛末を見つめる。さて、この視点もどうなのか。畳みかける近松浄瑠璃の節回しに浮かぶ哀れは近松物語。やはり、溝口映画にはかなわない。
投稿者:真壁 六郎太投稿日:2014-11-20 18:26:26
【ネタバレ注意】

錦之介は凄い。何が凄いってこの主人公がクラスマックスを迎える遥か前から「ああ、この人はきっと破滅する」という予感を観客に感じさせる。ワザとらしい演技演出は一切ない。普通に演じているだけなのに…。にもかかわらず予感がしちゃう。ここがすごい。錦之介は天才だ。金子の封を破って梅川を抱きしめた時のあの表情、まさに錦之介の真骨頂。後半の千恵蔵演じる近松のシーンはちょっと冗長だった。あれによって感動がぶつ切りにされてしまう。無いほうが良かった。この作品の錦之介の演技が気に入った人には、『仇討』をおススメします。

投稿者:ローランド投稿日:2013-08-01 00:47:24
  ジャズ仲間と好きな楽器は何かという話になり、三味線が好きと言ってしらけさせた記憶が甦ったのだが、華やかさも哀しさも併せ持つこの楽器の音色が好きで、特に赤い毛氈に三味線や鳴り物がずらりと並んだ長唄の舞台には視覚も聴覚もうっとりとしてしまうのだけど、この映画では長唄ではなくて太棹三味線の浄瑠璃系の楽曲ながら、オープニングクレジットの背景として、その後の物語の要所要所にと使われて、遊郭街などのざわめきなど町人文化爛熟期の風俗描写も楽しく、もしタイムトリップができたなら最初に行ってみたいと思っているこの時代の雰囲気を満喫させてくれます。  

  片岡千恵蔵の演ずる近松門左衛門の貫禄ぶりがたいしたもんだけど、この大御所俳優は演技よりも存在感に価値があるようで、それに比して中村錦之助の繊細な見掛けと演技には、後の犒豪瓩靴知らない身としては驚きに近いものがあり、文楽の舞台・幻・現実・それを巧緻に組み立てたエンディングに有馬稲子と舞う秀麗な映像には、女性ファンなら胸を締め付けられるのではないでしょうか。  

  少し聴力に問題があるせいか台詞がよく聞き取れなくて、瓦版売りの瑕埖禁止令がでたぞー瓩龍びや忠兵衛からの贈り物を見て泣き崩れる梅川の犇は縁を切るという謎言葉瓩二度目の観賞でようやく理解できたのだけど、最初から理解できたらもっと楽しめたはずで、日本の映画、特に古い作品には字幕を入れてもらえたらなって思い新たですが、映像は50年以上も前の作品とは思えないくらいにきれいでした。  

  古典芸能は嫌いじゃないし浅いながら理解もあるつもりなんだけど、文楽についてはどうにもあの顔を出したままの人形遣いが気になってしまい橋下大阪市長の言うことに頷く気持ちもあって、あの秀作「最後の忠臣蔵」での使われ方くらいがちょうど良いと、その道の人に叱られそうな思いでいたのだが、この映画では監督の手腕か文楽をとても良いものに見せてくれます。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-01-05 15:10:21
【ネタバレ注意】

素晴らしい映像美。それをゆるやかなカメラで上品に撮りあげる。
上品で抑えられた演出が映像(と音楽)にぴったり合っている。
途中に入る狂言の映像がまた息をのむ素晴らしさ。

しかし、この映画はイマイチ盛り上がらない。
それは2人の恋の描写があまりに薄いからであろう。
男が夢中になるのが全然伝わらないし、女もこの男の何がいいのか見ていてサッパリ。
抑えた演出でもこれは表現できただろう。
また、脚本家(?)の視点を入れているのがユニークなところだが
もう少し活かせたような気もする。

心理描写にはいろいろ不満もあるが、それでも映像の美しさだけで2時間退屈しなかった。
最近ではこんな映画は見られない。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2005-10-16 22:30:22
【ネタバレ注意】

 この映画の一番の見所は何と云っても坪井誠の流麗なカメラワークだろう。廓の中を緩やかにそして自由自在に移動する。フィクスでも広い中庭を利用したロングショットの俯瞰仰角が素晴らしい。竹本座の客席から舞台で演じられている人形浄瑠璃まで後退する大移動カットも見事なものだ。内田吐夢の厳格な演出と相まって非常に格調高い作品に仕上がっている。
 しかしそれでもこの映画が成功してると思えない要因はヒロイン梅川を演じる有馬稲子の弱さだ。悲劇のヒロインとしてラストまでこの映画を支えきるには性格描写が曖昧過ぎると云っても良い。例えば錦之介とこれ程までに惹かれ合う納得性が弱い。寝間での描写が全くすっ飛ばされているのは当時としては仕方が無いのかも知れないし、ある意味格調高さに繋がっているのだが遊郭の女としての魅力に欠ける。ただし、ラスト近くで近松門左衛門のイメージとして提示される舞う有馬稲子から人形浄瑠璃への転換なんかはドキドキする演出だ。内田吐夢は最初から人形のような感情の曖昧な女として一貫して彼女を演出しているのかも知れない。
http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449

投稿者:GRIFFIN投稿日:2004-04-25 15:13:32
 見せ方が面白い。作者を狂言回しにしたり、主人公で劇中劇したり、人形浄瑠璃で開幕閉幕を告げたりして、なかなか実験的。
 演出効果が物語性以上の悲劇性を伝えている。
 駆け落ちするにはちょっと女性が歳とってるかなぁと思ったが、青年が熱をあげるには年上の方が説得力あるなぁと思い直した。
投稿者:でこちゃん投稿日:2003-01-30 13:11:54
内田吐夢の佳作。飛脚問屋の世界をうまく描き、手堅くまとめています。お勧めは進藤英太郎が錦之助の養子先と実家の資産評価をするところ。こんなシーン、日本映画では観られなくなりました。江戸時代ははるか昔になってしまいました。
【ソフト】
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