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太陽は光り輝く(1953)

THE SUN SHINES BRIGHT

メディア映画
上映時間90分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ATG)
初公開年月1966/03/11
ジャンルドラマ
ジョン・フォード傑作選 第2集DVD-BOX3
参考価格:¥ 7,290
価格:¥ 6,502
USED価格:¥ 5,700
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【解説】
 かつてウィル・ロジャース主演で、三作の愛すべき南部を舞台にした作品を演出したフォード。その一本がこの映画のオリジナル、「プリースト判事」。と言っても扱われる事件も違い、ロジャースとウィニンガーとではその個性も大分異なって、よりヒロイックな感じの前者に引きかえ、後者は少しウェットだがより円みがある印象。ただ、古き良きアメリカを謳歌する演出ののどかなタッチは変わらない。
 南北戦争から40年経つのに未だそのしこりの残るケンタッキーの田舎町。老判事プリーストは再選を賭けてせっせと運動中。裁判でもちゃっかり自己宣伝するが憎めない好人物である。町一番の富豪の跡取りで遊蕩児アシュビーが帰って町は活気づく。彼は美しく成長した、医師兼小学校長のレーク先生の養女ルーシー・リーに魅了される。対選候補の検事メイデューは北軍派であり、プリーストをはじめ町の顔たちを老いぼれ扱いし、一掃しようと大宣伝。一方の判事は、南軍軍人会と時同じくして開かれた敵の集会にも颯爽と乗り込み支持を訴える。ここは軍歌の歌合戦の趣きもあり、楽しい場面だ。判事は、バンジョーばかり弾いて働かないと旧知の黒人がこぼす、彼の甥っ子に近郊の砂糖きび畑で働くよう奨めるが、少年はそこで起きた白人少女暴行の犯人にされてしまう。逃げてきた彼の無罪を信じかくまった判事は町民の総スカンを食う。折しも町に舞い戻った病身で村八分にされているルーシー・リーの実母の面倒を見たことが更に追いうちをかけ窮地に立たされる判事だったが、暴行の真犯人も分かり、畑の連中の支持も得、まさに天下分け目の一票を自分に投じて再選を果たす。
 懐かしのフォスター・メロディが流れ穏やかな郷愁に浸らせながらも、ルーシーの生い立ちをめぐるサスペンスの暗い蔭りが印象深く、実母の葬儀を彼女の遺言通り執り行ってやる長いシークェンス(わずかな葬列に次第に非難する側も加わって長大なものになる)は奇跡的な感動を呼ぶ。
<allcinema>
評価
【関連作品】
プリースト判事(1934)
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:Ikeda投稿日:2009-12-09 12:08:36
「プリースト判事」のリメイクですが、南北戦争のしこりなどが緩和されていて、話は大分、変えてあり、迫力は薄くなっているけれども、ストーリーとしては、こちらの方が面白いかも知れません。
判事役のチャールズ・ウィニンガーは36年の「ショウ・ボート」での名演が印象にあるだけで、あまり、なじみのない俳優ですが、唯一の主役をフォードから与えられて、ウィル・ロジャースに劣らない名演です。ステピン・フェチットが前作と同じジェフ役をやっていて、これも面白さを出していますが、黒人だけに20年近くの差を感じさせない所が良いです。
前作と同じく最初に「ケンタッキーの我が家」が流れますが、こちらではその歌詞の出だしを題名に使っているくらいなのでラストでも流れています。ロジャースやハティー・マクダニエルのような歌がない分、その他のカントリーソングが多く使われ、法廷でエルジー・エマニュエルがバンジョーで「ジョージア・マーチ」を弾き出すと、フェチットがハーモニカで「草競馬」を合奏し、更にウイニンガーがトランペットを持ち出して「ディキシー」を合奏するのが面白い場面でした。
投稿者:QUNIO投稿日:2009-11-23 08:09:11
「たまには古い映画も見ておこう」と真っ先にジョン・フォードに食い付くのだが、これはキツかった。あまりにも内容が土着的過ぎて古めかしい印象しか受けない。映画オタクの人よほどジョン・フォードを研究しているみたいだけど、個人的にフォードで良かったのは『捜索者』とか『リバティ・バランスを射った男』とか、現代にも通じる内容のほうがシックリ来るのだが、これはかなりのマニアじゃないと流石に眠気を催す映画だと思う。ついていけない。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2009-11-06 22:17:59
【ネタバレ注意】

 歩く人の映画。そんな事を云うと、劇映画で被写体が歩かない映画なんて殆どあり得ないだろうというお叱りを受けそうだし、何よりフォード映画においては全ての作品で登場人物の歩く姿を思い起こすことができるだろう。しかし、ことさらに本作が歩く人の映画であるという思いに突かれるのは矢張り奇跡的に美しい葬送シーンがあるからだ。

 どうしてこんなに感動するのだろう。緩やかな歩度で人々が葬列に参加していくだけで、整然と人が歩く画面だけで、どうしてこんなに涙がこみ上げるのか。勿論、冒頭のステッピン・フェチェットが川の桟橋で釣りをしており、蒸気船に向かって唐突に奇妙な笑顔で手を振るシーンから、緻密に巧妙に観客の感情を揺さぶっていく演出が奏功しているからであり、別の言葉で云えば、人間の誇りや尊厳についてのフォードらしいセンスが葬送シーンに向かって積み上げられ構築され昇華していているからなのだが、しかし、この葬送シーンの整った画面の美しさには、もう落ち着いていられない程、うろたえてしまう程感動してしまう。
 歩くシーンではもう一つ、ラストのラスト、プリースト役のチャールズ・ウィニンガーが家屋のドアから廊下の奥へ歩いていくカットが『捜索者』のラストを思い起こすカットで明記しておきたい。

 また、『捜索者』との繋がりで記しておくと、本作の鍵となる葬送の対象−死者の役を『捜索者』でジョン・ウェインが思いを寄せていたドロシー・ジョーダンがやっていて、登場カット−川の桟橋に立った彼女が、後景に蒸気船を映しながら、体を反転させて歩き出すカット−の造形美にも瞠目する。なんという丁寧な画面。実はこのワンカットだけで既に涙が出そうになった。

 あと前作『プリースト判事』でも最も印象的な脇役の一人だったジョン・フォードの実兄フランシス・フォードが本作では飲んだくれの猟師を演じていて、その相棒でいつも一緒にいるのが若きスリム・ピッケンズだ。考えたらピケンズは後年、フランシス・フォードのキャラクタを引き継いだような役を何作もこなしており、このコンビも映画ファンにはとっても嬉しい。

#その他の配役について備忘。
・ジョン・ラッセルは富豪の跡取りで遊蕩児アシュビー。相変わらず悪顔だが、本作ではとっても男前の役。
・ヒロイン、ルーシー・リー役はアーリーン・ウェランという女優。その養父はラッセル・シンプソンで医者。プリーストの友人。
・ジェーン・ダーウェルが町の有力者の婦人役。メエ・マーシュが一緒にいる。http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞(総合) 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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