太陽はひとりぼっち(1962)L' ECLISSE | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【クレジット】
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【解説】
愛の不毛を描き続けたアントニオーニの相も変わらぬ作品。三年越しの恋に終止符を打ったヴィットリアは、株式仲買人のピエロという青年と恋に落ちる。しかし彼女には、二人の間に横たわる大きな溝が感じられるのだった……。


【ユーザー評価】
| 投票数 | 合計 | 平均点 |
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【ソフト】
| 商品名 | 発売日 | 税込価格 | ||
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| 【DVD】太陽はひとりぼっち | 2002/10/25 | \3,990 |
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株の取引(?)をする場所の大騒ぎは一番印象に残るというか、ビックリしてしまいましたが、よくあんなにゴジャゴジャしている中でも真ん中で冷静に皆の声を(?)聞き取っている方には驚きです。他にもヴィッティがいきなりアフリカの踊りを踊るシーンも確かに面白かったし、何より私はアランが電話を取り「もしもし、もしもし!」と叫ぶ(?)シーンにハマってしまいました(笑)。
何にしてもアランとモニカの関係はいろいろ感じ取れたけれど、私にはまだまだたくさんは感じ取れなかったに違いありません。なのでこれから先もまた見たい映画です。きっと成長すれば成長するだけもっと感動できると思うから。でも今の時点でもとても素敵に感じられたし、ラストの様子も印象的でした。
という訳で、アラン映画はホント良い作品ばかりだなと改めて思う限りです。なのでこれからもどんどん彼の作品は見ていきたいですね。
自分でもよく理由がわからないままにビットリアは婚約者を捨て、そして本当に好きなのかどうかもわからないままピエロとつき合い始める。彼女はいったい何がしたいのか?
恋をしたいのか、結婚がしたいのか、それとも人生の生きる意味を知りたいのか。
ビットリアは刹那的に友人たちに合い、笑い、はしゃぎ、別れた途端に冷めた表情に変わる。ピエロとのつき合いも同じだ。笑顔で抱き合ったかと思うと、反対を向いた途端に表情は仮面のように固まる。
それなりの生活は保障され、むしろ人並み以上の暮らしをしているはずなのに、なぜかビットリアの心は満たされず、何をしたいのかもわからないままだ。
戦争終結から15年以上が過ぎ、生活は豊かになった。次々と近代的な建物が建ち並び、株式投資でひと晩に大金をつかむ者もいれば、失う者もいる。悲惨な戦争時代と違い、裕福であるはずの今、それでもすべてが満たされない。
株の暴落で失われた大金はどこへ行くのか。どこかにあるはずの大金は目に見える形では存在しない。
近代化で得たものは何なのか。失ったものは何なのか。愛することは必要なのか。必要ならばどうすればよいのか。ビットリアは「わからない」とくり返す。
ラスト。愛するピエロとは明日もあさってもこれから毎日会い続けることができる。でも、今夜もまた会おうと約束を交わす。しかし、ピエロと別れた瞬間、ビットリアの表情は仮面のように固まる。うれしさも喜びも期待も何もない。2人の場所に夜が来る。約束の時間が近づく。しかし、再会したところでそこに何があるのだろうか。愛……?
無機質の建物、無表情のビットリア。息苦しいまでの閉塞感と未来への暗闇。凄すぎる演出力だと思う。
何とも人工的な匂いの漂う作品である。「人工的」でありながら、ひどく「非人間的」な舞台装置。
冒頭の別れのシーンで、窓のむこうに立つグロテスクな建物が目を惹く。キノコ型の建物は男根のようでもあり、きのこ雲のようでもある。
ことほど左様に、この作品では外部から見た建物の中の人間が随所に登場する。外部から隔絶され、外との接触を絶った人間。もちろん、主人公のモニカ・ヴィッティ演じるヴィットリアも例外ではない。そこにあるのは救いようのない倦怠である。
アラン・ドロンは投資家の金の売買で商売をする仲買人。証券取引所はまさにギャンブルだ。競馬場か何かのような狂騒に包まれ、株の暴落で個人投資家は大損をする。そこにあるのは数字をめぐって取り憑かれたように売買を繰り返す、まさに資本主義のもたらした人間疎外ともいえる状況。その意味ではこの作品は、60年代の思想を色濃く落としている。
異様に静寂に充ちた世界は、奇妙に人工的に整然としているが、背後ではいつも不穏に木々の梢が風に揺れている。ヴィットリアがアラン・ドロン演じるピエロに見せる笑顔もその嬌声も、どこか薄ら寒く、人間同士のつながりを感じさせない。
映画の終わり近く、核競争についての見出しが躍る新聞を敢えて見せたアントニオーニは、人間が介在しない世界のシステムの中で、隔絶された人間の不毛を描こうとしたように思える。
物語として観ようとするとこの作品は退屈極まりないかも知れない。しかし、ひとつひとつの醒めたカットは、物語を超えた力を示していると私は感じた。
BGMを押さえたスタートから前半は証券取引所を中心とした展開で、バブルの崩壊による金銭第一主義を批判した内容が良いです。もともとお金という物はマージャンでの点棒のようなもので、いくらインフレで価値が上がろうとも、それは世の中をぐるぐる廻っているだけだということを言っているのだと思います。
それが後半になると、ガラッと変わってアラン・ドロンとモニカ・ヴィッティの交際が主体になりますが、個々には良いシーンがあるものの、少々冗長に感じました。ドロンのファンには悪いですが、感情の変化が全然現れない単調な演技がその理由だと思います。むしろ、モニカの方が不貞くされた女性が愛情を持つまでを良く演技しています。
この映画の原題の「日蝕」はラストに出てきますが、あまり効果的ではないように感じました。また、この邦題は、同じドロンの「太陽がいっぱい」の成功にあやかって付けたものだと思いますが、太陽が地球に多くの恩恵を与えているのに、人間は勝手に悲劇を作っていると解釈すれば、意味がある題名かもしれません。
アントニオーニの作品は一見単調に見えるのですが、とても奥が深く難解だと思います。
この作品、美男美女の美しくそして虚しい恋愛劇(それだけ)、という意見がよく目につきますが、ホントにそう思いますか?
例えばラストなんですが、約束とはうらはらにアラン・ドロンもモニカヴィッティも約束の場所に現れず、とうとう夜になってしまいます。やはり愛の不在がテーマなのでしょうか? でも、原題は "eclisse"「日食」なんですよぉ。本当はまだ昼間で、約束の夕方8時には未だなってないのかも知れないし、でも本当に約束は守られず、夜になってしまったのかも知れない。解釈は自由だと思う。僕は日食が終わって、約束の時間になり、二人は待ち合わせの場所にやって来る結末を想像します。
その他、指摘したい場所たくさんですが、書ききれないので。
何か悩んでるような感じのモニカが、ひょうきんにアフリカの踊りを踊るところ
が、おかしい。捉えどころの無い性格を演じ、ドロンより演技力ははるかに上だ。ド
ロンは金持ちの息子という設定だが、全くそう見えない。
意味ありげなラストの情景描写は、くだらないだけだ。
ごく平凡な光景の為、悪夢と言われても一見しただけじゃわからない。例えばこの映画には「神」が登場する。存在はあるが姿は見せないので仮に神とするが、その「神」の声に翻弄される人々が描かれる。
彼等は容赦ない神の一挙一動、裁きに混乱し、神の怒りに怯える。重要なのは誰も神の姿を知らない、知ることが出来ない、というか自分を翻弄する力の正体が「神」なのか「悪魔」なのかもわからない、相手の顔が見えない、という悪夢、だが現代における日常的事実。
そう、これが映画の核ですね。相手がわからない。にも関わらず個人に影響を与え、運命を決定する。「太陽はひとりぼっち」では株の売買、核の恐怖などが例として提示される。知らないとこで何かが起き、それは知らないうちに忍び寄る。
交通手段の発達、高度な情報社会。知りたい情報、知らなくてもいい情報、全てを得る事ができる。会いたい人会いたくない人、全ての人に会える。また、行きたい所行きたくない所、どこにでも行くことが出来る。
著しい科学の発達。文明社会。けどある意味怖いし、異常ですね(原始人の視点で見ると)。名称を知ってるだけで全て分かったつもりになる。でも何も分かっていない。自分自身に選択肢や決定権はないというあらかじめ引き裂かれた現代人の悲哀。それを痛感しているヴィッティ扮する女は当然何も選ぶ事が出来ないが、彼女はまだいい。彼女の母親や友人も何も選べていないがまだ自分の人生は自分の思い通りに出来るんだと思ってるためタチが悪い(笑)。
ドロンが神または悪魔の師弟、見えない力の手先というところか。美しいドロンには適役ですね。
母親を含め、株式投資に狂う人間達.暴落はお金に幸せを求めてはいけないことを物語る.
酔っ払いが水死した車を修理して乗ろうとする男、女が嫌がって別の高級車にすると言う.それに対するは馬車が二度ほど通り過ぎる.
電話だけ、紙切れだけの株の世界に対しては、如何にも肉体労働者風の若者が通りすぎる.「いい男ね」と言う女の言葉がおまけ.幸せとは何なのか、後は自分で考えること.