ダウン・バイ・ロー(1986)DOWN BY LAW
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【解説】 舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。映画全編にジャームッシュ独特の奇妙な可笑しさが広がり、やはり同じくその全体に頽廃的な香りが漂う、ジャームッシュ・ワールドの王道的作品。ウェイツ(担当している音楽も秀逸)、ルーリー、ベニーニら出演陣も素晴らしい。 ![]() 【ユーザー評価】
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ともかく、ここでは「ボーイ・ミーツ・ガールの脱臼」というやり方が、前作とは別の形で、試されている。
相当なネタバレになるが――
『ストレンジャー〜』が、男と女が出会って……恋に落ちません(アララララ)、という筋だったとすれば、『ダウン〜』というのは、……恋に落ちました、終わり。だ。「はぁ?」だ。
(つまり、「いきなりかよ!出会ったのかよ?!見てないのに、もう終わりかよ!」と突っ込みたくなる)
お笑いにおける松本人志と似た部分はある。王道のパターンを、ハズそう、ズラそう、とする。だから、スベってもおかしくないようなギリギリの渋い線を行って、正直なところ、「退屈」な映画ばかりになる。
ジャームッシュの映画は、全部「退屈」であり、それをもって「良い」とも「悪い」とも断定はできないが、フォロアーが出て来ないのは当然のことで、興行的にコケる可能性が非常に高いからだ。最近よく、ハリウッドが「ネタ切れ」だと評されている。しかしネタは無数に溢れているのだ。全部、企画段階でボツになっているだけの話である。そんな渋いネタを「OK」にして、製作を許されるのはジャームッシュただ一人、ということにすぎない。
さて、彼のおきまりのパターンとして、主人公はキザ、脇役は英語がヘタ、一緒にいてもそんなに仲良くはならない(ほとんどホモフォービア)というストーリーに収まっている本作ではある。そして、どの作品を観ても、これの繰り返しである。
そうなりゃ、ストーリーよりもスタイルを享受するしかないのも、当然のことだ(省略だらけで、スカスカ、想像で埋めることもできない、だから、あるものだけ[=映像]を受けとめるしかない)。
脱走後の展開も逃げてるんだけどほのぼのしてるし、ベニー二が恋する唐突さも可笑しい。ラストの分かれ道もユーモラスだけど渋くてクール。
一度あんなのやってみたいなぁ。
この映画は過去の映画を前フリにして、既存を壊しているのだ。
シネフィルのゴダールとジャームッシュの違いはそこかもしれない。
ゴダールは余りにも、映画を見過ぎ、影響を受け過ぎた。
だから壊し方も既存の方法で壊すのだ。
ジャームッシュは全く違うアプローチをしている。
さも今迄あったかのように、ないものを描くという方法で、ジャームッシュは一躍時代の寵児となった。
だが、ゴダールもジャームッシュも、デビュー時は、自分が壊す側だったのが、今となっては、壊される側に回っている。
それ故か、それでも尚、のどちらかは不明ながらも、映画は沈黙しつづけている。
女とそこに留まる男がいて
たまたま出会った二人の男が別の道をまた歩き出す、ラスト。
ジックとジャックは旅立ちます。
どちらに行っても未来は自分が築くもの。
右の道か左の道か、そんなことはこの際どうでもいい。
たどり着いた場所からが未来★
互いに握手を求めようとしたが、
その手を振り払いました。
刑務所で繋がった絆は
ココにしまって置くもの。
馴れ合いはやっぱり性にあわない。
同郷ゴッコなど何の意味もなさないことを悟った二人は、
それぞれの道を歩いていきました。。。
光と影、そして人生の岐路、右か左か、
常に選択し模索しながら生きていく人間の性を、
ジム・ジャームッシュは簡素な白と黒のメタファーによって
実は多彩な人間心理を重厚に描き出していたと思うと、
言葉もございません。
素晴らしいシネマです★
Sekino☆そらhttp://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/
もうロベルト・ベニーニ と ニコレッタ・ブラスキのダンス・シーンだけでこの
映画は宝物のような作品だ。ベニーニのこれ見よがしな演技は好きになれないし
脱獄映画ファンとしては脱獄シーンを大胆に割愛した構成も物足りないのだけれ
ど、あの美しく滑やかな幸福感溢れるダンス・シーンだけで全てを赦してしまう。
また、タイトルバックからラストの分かれ道のシーンまでロビー・ミューラー
の撮影は息を呑むほど美しい。
小屋のなかが独房と同じ光景というシーンはシュール。
そう、この映画はシュールリアリズムの映画なのだ。http://www5b.biglobe.ne.jp/~movie
トム・ウェイツもジョン・ルーリーも超かっこ良かった。
この映画で初めて見たけど、ロベルト・ベニーニも
最高におかしかった。
今考えると、みんな変わっちゃったなぁ・・・。