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日本の夜と霧(1960)

メディア映画
上映時間107分
製作国日本
初公開年月1960/10/09
ジャンル青春/ドラマ
あの頃映画 大島渚 DVD-BOX 3
価格:¥ 7,648
USED価格:¥ 6,000
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【解説】
 大島渚が石堂淑朗とともに書いたシナリオを監督。安保闘争や学生運動を描き、公開四日目にして上映打ち切りとなった問題作。大島渚はこの作品がきっかけで松竹を退社した。
 安保闘争で結ばれた野沢と玲子の結婚式。二人はかつて学生運動で戦っていた。そこへ逮捕状の出ている全学連の太田が乱入し、国会に向かったまま消息を絶った後輩の北見の話を始めた。さらに会場に現れた宅見の口から、自ら命を絶った高尾の過去が告げられる。党からスパイの嫌疑がかけられた高尾は、党の方針転換に抗議すべく自殺したのだった。さらに野沢と、友人の妻の美佐子との関係まで暴露され、玲子は式場を出てしまう。玲子を追って外に出た太田は、その場で刑事たちに取り囲まれた。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
324 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:Bava44投稿日:2009-08-18 23:09:01
この映画を失敗作と考える人がいるかもしれないので、あえて成功作と書いた。それはつまり、作者の意図が作品内で達成されているからに他ならない。みんながバラバラであったということを告発する映画として、非常に深い地点からの掘り下げに成功している。

同年のアラン・レネの『去年マリエンバートで』やアントニオーニの『情事』は、まだ物語の解体というアート映画の範囲に収まっているのに対して、この映画の場合はすでに映画における新しいジャンルと言うか、エイゼンシュテインの資本論の映画化案に近いような気がする。

作品の構成的には『市民ケーン』や『羅生門』の延長線上にある作品なので、事実が次々と明るみに出されていくという形をとっている。しかし、それによって物語が展開するということはなく、結婚式場という形をとった法廷(当時の観客がいた場所でもある)に戻されるにすぎない。

天才的なまでに複雑な構成ながら、観客にまったく混乱をおこさせない(常に時間軸上どこのシーンなのかがはっきりしている)のが素晴らしい。二回目の鑑賞からはこの緻密な完成度を楽しめる。1つ1つのショットに存在理由がある。

追記
ピンクガンスモーキン氏の言うとおりラストは笑えましたね。私はゴーゴリの「検察官」を連想した。
投稿者:QUNIO投稿日:2009-06-14 10:12:56
熱気や意気込みはビンビン伝わってくるのだが技法自体が古臭いしコンセプトに同調出来ない。たしかに問題作には変わりないので見て損はないと思う。作者の一貫した「やりたい事」は感じられるので、良作かと。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2008-11-28 15:59:03
【ネタバレ注意】

冒頭いきなり5分間ノーカット(右へ左へとパンし、広がりは確保)。殺風景で陰気な結婚式を舞台にした室内劇の様相、しかも、シリアスなセリフ多発で、聞き漏らすことが出来ない。
気が抜けない政治映画。緊張に耐えぬく覚悟が必要だろうね。
やがて、省略的(演劇的)に安保反対デモを描写した後(条約成立から半年も経ず撮影・公開という反射神経のスゴさ)、17分ごろから10分間にわたるノーカットが来る。これもスゴイなぁ。
まず、病室に持ち込まれた花束からウェディングケーキへとオーバーラップしつつ、メインの舞台に戻り、5分経過したところで、一旦、室外の闖入者をパンで捉え、その隙に室内照明を落とし、再びパンで振りかえるまでに関係者数名の顔だけが狭いスポットライトで浮かび上がっている、巧みで芝居がかった演出だ。
そして、中盤のサスペンスのネタである約10年前の学生寮内スパイ事件に入っていく(そこに卑猥な恋愛模様を絡めているのも見所)。
基本は、結婚式の失調であり破綻であるから、そこからの再三のフラッシュバックという撮り方になる。その都度、カメラのフラッシュ(とストップモーション)をうまく使って、式場へ戻るきっかけにしている。美学的だ。
悲壮なオーケストラが芝居を圧する迫力で始終鳴り響き、最終的には、それが喜劇的効果をあげることに成功。ラストは、かなり笑わされた。
「笑い」のセンスを感じさせる映画。厳密にいえば、その場しのぎのギャグではなく、すべてを包むような哄笑を生み出すセンスがある(現在から見れば、だが)。

実際、何が問題になっているのか分からないような形で、ひたすら声を張り上げる俳優たちが(ほとんど同時録音)、ある種の責任追求を互いに向け合い、「宗教家だ」といったり、「絶対的な時間の損失だ」といったり、「怒りのはけ口だ」といったり、左翼的学生運動の解釈の糸口を多数呈示するが、それらはすべて音楽的に昇華されるというか否定されるというか、ノイズのかなたへ押し流される。
massa04jp氏のいうとおり「旧左翼の欺瞞に満ちたエリート主義が浮き彫りになっていく」、きわめてスマートな映画。

投稿者:sepia投稿日:2008-05-10 15:15:08
特集上映で見ました。

確かに肩に力が入った緊張感、異常な熱気がありました。
でも、自分は全く“60年安保問題”の知識がなかったので、サッパリ分かりませんでした。飛び交うセリフが???だらけで、見終わった後、頭ン中が痛かったです…。当時の社会状況を勉強してから見ないとダメですね。
その当時、デモなどに参加した人たちが見たら、きっと特別な感情が湧くと思いますが。

それにしても、1960年代の日本人は真面目だったんですね〜。今とは大違い。
投稿者:massa04jp投稿日:2007-06-30 02:59:14
60年安保闘争直後において、旧左翼の欺瞞に満ちたエリート主義が浮き彫りになっていく様は見事に描かれている作品だと想います。
だから当時の空気を知らない現代の青年にも、この作品を見て、台詞のしゃべり方が滅茶苦茶素人だなぁ、ナニコレなんて思うことはあっても、闘争に疲れて行く若者たちを通して大島監督がちゃんと一つの時代を語っていることは理解が得られるんじゃないかなぁと想いましたね。この時代を経て、歴史は70年の全共闘(新左翼)の時代に進んだわけです。
投稿者:Longisland投稿日:2006-04-19 08:57:13
1965年生まれとしては、60年安保闘争・学生運動・日共の分裂と混迷・コミンフォルム・うたごえ運動etc・・・ほんの50年前のことなのに何も知らない、もちろん学校でも教えられなかった。正直いって当時の学生達は、本当に日本を変えられると信じていたんだろうか?安保を阻止できると信じていたんだろうか? 
当時の時代・空気がよくわからないので本作品を十分理解したとは思えないが、京大時代学生復興会議事務局長だった大島渚が学生運動指導層として自己批判した私的作品なんだろうね。
大資本の松竹で私的自己批判映画を撮っちゃうっていうのが流石大島渚、当時の反響はどうだったんだろう?
公開4日で上映禁止、松竹内でエリートだった大島渚が松竹退社のきっかけになった作品とのことだが、出演者の半分は素人なのかセリフはカムし、津川雅彦・戸浦六宏他の俳優たちと演技が違いすぎでバラバラ。
価値観の喪失した若者の焦燥感を描いた日本映画史に残る珍作?
投稿者:さち投稿日:2004-11-02 06:39:47
実験的な映画。あまりの長回しにキャストが色んな意味で緊張している。カミカミだし。へんにハラハラした
【ソフト】
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