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喜劇 にっぽんのお婆あちゃん(1962)

メディア映画
上映時間95分
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月1962/01/03
ジャンルコメディ/ドラマ

【解説】
 水木洋子のオリジナル脚本を、今井正が監督した社会派コメディ。笑いのオブラートに包みながら、高齢化社会を鋭く描いている。日本を代表する名女優たちが熱演しているが、中でもミヤコ蝶々と北林谷栄の競演が見もの。
 サトとくみは浅草の仲店で出会い意気投合。焼き鳥屋でビールを飲み、化粧品のセールスマンをひやかしていた。郊外の老人ホームでは、入居者である老婆がひとり遺書を残して失踪し、警察を巻き込む騒ぎになっていた。サトとくみは吾妻橋の真ん中で、それぞれ身の上話を始めた。サトは実の息子と嫁に疎まれ家出をしたと言う。くみは老人ホームを飛び出した老婆だった。二人は死に場所を求めて隅田川や都電をさまようが、やがて巡査に捕まり、それぞれ連れ戻されてしまう。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2013-02-06 11:28:40
社会派リアリズム映画の名匠今井正監督と昭和を代表する名脚本家水木洋子。撮影当時の浅草寺界隈が興味深い。ブラック・コメディとして捉えたのは眼を覆いたくなる老醜そして希望のない老いだ。寄せ集めの養老院。名優たちの怪演で益々不気味になる。二人が失敗したゴムチューブの下敷きになった木村功。目の前の死に直面する皮肉が映画を現実に戻した。人生の末路の悲哀が見事に描かれている傑作だ。
投稿者:黒美君彦投稿日:2012-12-30 15:51:01
【ネタバレ注意】

撮影された1961年当時の風俗と、老け役を得意とした女優たちの競演。邦画好きにはたまらない好篇だ。
養護老人ホーム「福寿園」から死に場所を探して出てきた沢田くみばあさん(北林谷栄)と、これまた息子と嫁に邪魔者扱いされて死のうと家出してきたサトばあさん(ミヤコ蝶々)。
浅草で出会ったふたりは、おばあちゃん子だったという食堂の店員(十朱幸代…当時19歳!)の住む寮に転がり込んだり、警官に追いかけられたり。
福寿荘の寮母の青木(市原悦子)は「老人臭にまだ慣れなくて」と言い放ち、若々しい園長(田村高廣)は良かれと思っていろいろなレクレーションを押しつける。

水木洋子の辛辣な脚本が、芸達者なベテラン女優たちによって毒気が抜かれ程好い効果を出している。
チンピラにからまれて「婆あ婆あと言うな!てめえたちだってジジイになるんだ!」と啖呵を切る北林谷栄だが、公開から半世紀以上経てば、当時20歳でも今や70歳過ぎ。おっしゃる通り(笑)。
「喜劇」と銘打ちながら笑える場面は少ないが、かといって深刻なばかりでもない。その妙味は、飄々とした名優たちの老いの演技に頼るところが大きい。
よく知られた話ではあるが、撮影時北林谷栄は50歳、ミヤコ蝶々に至っては41歳。その他東山千栄子71歳、飯田蝶子64歳、浦辺粂子59歳、原泉・村瀬幸子・岸輝子56歳だったとか(驚)。
「美魔女」ぶりを競う現代にあって、老け役を見事に演じる彼女たちの潔さが心地よい。

投稿者:黒津 明二郎投稿日:2012-12-22 16:48:15
二人の老女が東京の下町である浅草を彷徨する姿を通して、年老いることの悲哀をユーモアも交えながら描いた傑作ドラマ。
社会派で筋金入りの左翼でもあった巨匠の今井作品であるが、ここでは名脚本家・水木の良質なシナリオを得たからか、声高にテーマを訴えたりせず、職人に徹して淡々とストーリーを捌いていく。特に、浅草のロケーションを生かした映像演出が素晴らしかった(映画館の看板に東映‘若君と次男坊‘が見える)。ただ、ラストの強引な展開は頂けなかったけどね・・・
また、中尾駿一郎によるニュートラルなテイストのキャメラも、本作のコメディともシリアスともつかない微妙なバランスを考えれば、実に効果的。
そして、芸達者なキャストたちによって繰り広げられるエピソードが味わい深くて堪能させてくれたが、養老院、今風にいえば老人ホームの描写は何となくこの3年後に公開された「赤ひげ」を彷彿とさせる。
演技陣。北林とミヤコの主演コンビは勿論、飯田・斎藤・渡辺らベテラン勢もみな好演だが、中村是好のとぼけた味と十朱幸代のフレッシュさが一番印象に残った。
投稿者:半熟卵投稿日:2010-01-03 18:58:09
北林谷栄
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