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瞼の母(1962)

メディア映画
上映時間83分
製作国日本
公開情報劇場公開(東映)
初公開年月1962/01/14
ジャンル時代劇/ドラマ/任侠・ヤクザ
瞼の母 [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 2,615
USED価格:¥ 2,316
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【クレジット】
監督:加藤泰
企画:橋本慶一
三村敬三
原作:長谷川伸
「瞼の母」
脚本:加藤泰
撮影:坪井誠
美術:稲野実
編集:河合勝巳
音楽:木下忠司
出演:中村錦之助番場の忠太郎
松方弘樹金町の半次郎
大川恵子お登世
中原ひとみおぬい
木暮実千代おはま
山形勲鳥羽田要助
原健策素盲の金五郎
夏川静江おむら
浪花千栄子老婆
沢村貞子おとら
阿部九州男宮の七五郎
星十郎酔漢
明石潮仙台屋与五郎
松浦築枝おもと
赤木春恵おふみ
瀬川路三郎飯岡助五郎
河原崎長一郎伊勢屋長二郎
徳大寺伸突き膝の喜八
中村時之介善三郎
大東良孫助
遠山金次郎飯岡の身内
三沢あけみ村娘
【解説】
 長谷川伸の同名戯曲を「怪談お岩の亡霊」の加藤泰が脚色・監督した感動の名作。撮影は「若き日の次郎長 東海道のつむじ風」の坪井誠、音楽は「小さな花の物語」の木下忠司がそれぞれ担当した。流麗なカメラワークや長回し、的確なカッティングなど、加藤の職人芸が冴え渡る。番場の忠太郎を中村錦之助、その母を小暮実千代が演じた。
 五歳のときに母親と生き別れになった番場の忠太郎は、母を求めて二十年間、博徒として旅を続けている。弟分の半次郎を逃がすために飯岡一家の喜八たちを斬った半次郎は、母を捜して江戸の町を歩き回るが、半次郎を追う飯岡一家の七五郎たちもまた江戸に姿を現していた。料亭の女主人おはまが江州にいたと聞いた忠太郎は、もしや生き別れの母親ではないかと彼女に会いに行くが「私の忠太郎は九つのとき流行病で死んだ」と告げられてしまうのだった。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-06-22 13:04:03
【ネタバレ注意】

ご存知(若い人はそうでもないか)長谷川伸の代表作として知られる『瞼の母』。
個人的には1931年に稲垣浩監督が撮ったサイレントの『番場の忠太郎 瞼の母』(主演:片岡千恵蔵、山田五十鈴、常盤操子)の印象がいまだ強いが、この加藤泰版も決して悪くはない。
当時29歳の中村錦之助を軸に、売り出し中だった松方弘樹(当時19歳)、母親役に挑んだ木暮実千代(当時43歳)、その他夜鷹役に沢村貞子(当時53歳)らが配され、加藤泰の演出もところどころで冴えを見せている。
冒頭いきなり親分の仇、飯岡一家と渡り合う錦之助と松方弘樹の殺陣から入り、松方と中原ひとみの兄妹愛、家族愛を見せることで錦之助の孤独を引き立たせる。だから忠太郎が江戸に上ってからは松方弘樹たちの出番はなくなってしまうんだけど。
季節は冬。盲いた老女(浪花千栄子)に声をかける忠太郎。「婆さん、いくつだい?」「へい、五十になります」…うーん、五十歳で「老婆」とされるのも時代背景からすると当然か。
そして江戸の料亭「水熊」の女主人におさまっているおはま(木暮実千代)につれなくされた昔馴染みの夜鷹のおとら。沢村貞子と中村錦之助のやりとりから、おはまこそが忠太郎の生き別れの母ではないかと確信していくシーンは長回し。店の中での二人の演技は表情のアップがない分、全身を使った演技となる。
同様に忠太郎がおはまに初めて会うシーンもいい。母と確信し、歓びを全身で表す忠太郎と、疑いの目で見るおはま。このふたつのシーンのやりとりは、錦之助と大女優ふたりのまさに真剣勝負となっている。

実は長谷川伸の戯曲では「異本」があり、「おっかさーん」と母妹の後を追うバージョンと、母妹としっかり再会する2バージョンがある。1931年版では、片岡千恵蔵と常盤操子が再会するシーンで終わったが、加藤泰版では母と忠太郎は別れたまま。個人的にはいま一度再会させる方が好きかなあ。
いずれにせよ「思いと異なる言葉を吐く」という、演技者の力量を試される作品であり、錦之助、木暮実千代、それぞれ巧い(娘役の大川恵子はやや現代風で残念だったけれど)。
1931年版の方が個人的には好きだけど、名作だと思うな、これも。

投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-11-18 20:33:30
中村錦之助と木暮実千代の親子の名乗りのシ−ンの大芝居がスゴイ!錦之助のグイグイと迫る演技に一歩も引かず、料亭の女主人としての貫禄を見せながらふとした仕草に心の揺れを現わしてしまう微妙な役どころを木暮実千代は見事に造形してみせる。その極めつけは、もう決して尋ねぬと言ってピシャリと戸を閉めて去った忠太郎を、遂に耐えきれずに追おうとして立ち上がりざまに茶碗を突っ転ばしてふっと我に返り、追うことを諦め、しかし諦め切れずに我が子のつい今しがたまで座っていたぬくもりを確かめるかのように畳を撫でさする母に変わってしまった木暮実千代の肩の震えである。小津安二郎の「一人息子」の帽子が転がるシ−ンといい、この茶碗の転がるシ−ンといい、作家という奴はオソロシイ創造の閃きを自作の中に挿入するものだと感服した。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:TNO投稿日:2012-08-26 20:12:40
小暮美千代の母親が、「瞼の母」のイメージとあまりにも違いすぎた。琵琶弾きの老婆であった方が説得力があった。演出が不自然な箇所だらけ。松方弘樹が突然いなくなって、消息不明。結末もはっきりしない。この時代の人々の暮らしぶりがうかがえる描写は、雰囲気作りには貢献していた。
投稿者:いまそのとき投稿日:2012-01-08 14:53:09
加藤泰監督美学が伝わる名編。動くカメラに鮮やかなカット割。この80分少々の作品に、彼独自の感性が冴え渡っている。原作舞台劇を明らかに違う映画の手法で組立てた。母と子が再会する名場面。ここでカメラは引きそして近づく。心乱れる様を確り捉えるのだ。母と妹の元を去った忠太郎。彼らの呼ぶ声に応じず、筵の陰で泣く忠太郎。このラストの構図の美しさ。映画を知り尽くした職人芸が味わえる。
投稿者:salome投稿日:2008-01-05 14:56:31
傑作である。
誰かが書いていたけど浪花千栄子が盲目の三味線弾きとして登場するシーンはこの映画の見所!浪花に絡む酔っ払いの町人もこれまた名人芸級である。
『親はいるか子はあるか』錦之介の切れのある台詞。むしゃぶりつきたいほどの木暮の年増ぶりなど、錦之介は晩年TV出演が多すぎて間違った過小評価をされてしまったように思う
投稿者:篭瀬山投稿日:2004-05-23 01:33:40
【ネタバレ注意】

幼い頃のかすかな母の面影を求めて、って心は綺麗だと思うんだけど、なんでせっかく出会った母とすれ違うことになっちゃうのか。今日的に解釈すれば、”すれ違い”をこそ描いたってとこだろうが、そんなもん、日常にありふれてる。追い求める虚像の対象を”母”とする(作り手の)心がわからん。むしろ母親ってのは、そんな虚像的なものとは違う、もっと確かなものというイメージなんだけど。確かに俺、母親と生き別れたりしてないし、堅気だけどさ。3

投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-05-03 17:15:04
 単純、明快、人情味、今見ても十分満足できる普遍さを持った作品。人間の心なんて不変だ。男気って台詞がよく出てくるけど、それを含め「想う」って感覚を映像で表現しきった見事さが凄い。
 それぞれの場面のそれぞれの人物の心象が、これでもか!ってほど、はっきり理解できる(感情移入ってまではいかないが)。名作だ。
投稿者:でこちゃん投稿日:2003-03-06 13:34:14
加藤泰の大傑作。まったく無駄のない構成。簡潔なストーリー展開。俳優たちの演技の質の高さ。必要な情報を網羅するカメラ。これこそ映画。お勧めは、いっぱいありますが、木暮実千代を。錦之介を追いかけようとしたせつな、茶がこぼれているの見て、ふと日常に帰り、追いかけるのやめるシーン。こんなシーンを撮った加藤もすごいですが、それを演じきった木暮もすごいです。成瀬巳喜男の『乱れ雲』の踏切のシーン以上といえます。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-01-14 08:20:06
 濃密な時間。萬屋錦之介の演技の密度の濃さはちょっと驚異的。これをつけた加藤泰の演出も驚異的。
 涙なくして見られない素晴らしいメロドラマ。木暮美千代の母親も素晴らしい。錦之介が家を出たあと、彼女がこぼした湯飲みを拾おうとし、その手が畳み(錦之介が最前まで座っていた)を撫でるカットを鳥瞰でとらえている!
 浪花千栄子が盲目の三味線弾きとして登場するシーンの長回しは突出している。この映画もまた全編スタジオ撮影。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
【ソフト】
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