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秋刀魚の味(1962)

メディア映画
上映時間113分
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月1962/11/18
ジャンルドラマ
映倫G
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【クレジット】
監督:小津安二郎
製作:山内静夫
脚本:野田高梧
小津安二郎
撮影:厚田雄春
美術:浜田辰雄
編集:浜村義康
音楽:斎藤高順
出演:岩下志麻平山路子
笠智衆平山周平
佐田啓二平山幸一
岡田茉莉子平山秋子
三上真一郎平山和夫
吉田輝雄三浦豊
牧紀子田口房子
中村伸郎河合秀三
三宅邦子河合のぶ子
東野英治郎佐久間清太郎
杉村春子佐久間伴子
加東大介坂本芳太郎
北竜二堀江晋
環三千世堀江タマ子
岸田今日子「かおる」のマダム
高橋とよ「若松」の女将
浅茅しのぶ佐々木洋子
須賀不二男酔客
織田政雄同窓生の渡辺
菅原通済同窓生の菅井
緒方安雄同窓生の緒方
【関連作品】
秋刀魚の味(2003)(TV・リメイク)
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A麥秋 (1951)
[002]A東京物語 (1953)
[003]Aお早よう (1959)
[004]A浮草 (1959)
[005]A晩春 (1949)
[006]A天国と地獄 (1963)
[007]Aマグノリア (1999)
[008]A椿三十郎 (1962)
[009]A用心棒 (1961)
[010]A楢山節考 (1983)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
20166 8.30
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【ユーザーコメント】
投稿者:あーぼう投稿日:2017-03-03 18:01:10
冒頭の煙突シーンから画面の美しさにグイグイ引き付けられて、最後まで飽きることがなかった。屋外の風景は特に作り物めいていて、まるで近未来のように感じる。思わず吹き出すような笑いも随所に散りばめられており、それが奇妙とも思える哀愁の感情を呼び覚ますのだった。秋刀魚はいつ出てくるのかと心の片隅で思いながら・・。
投稿者:黒美君彦投稿日:2016-05-06 12:38:35
【ネタバレ注意】

高度経済成長真っ只中の1962年。明治生まれの男たち、平山周吉(笠智衆)、河井秀三(中村伸郎)、堀江晋(北竜二)は、それぞれそれなりの社会的地位を得ているようだが、すでに定年も近い。この時笠は58歳、中村は54歳、北は57歳。50代はこの頃すでに老境だ。若い後妻をもらった堀江(北)はどこか浮わついているが、平山(笠)はそろそろ娘の嫁ぎ先を決める時期だと河井(中村)から発破をかけられる。
妻を亡くしてから娘・路子(岩下志麻)に頼ってきた平山は乗り気でなかったが、恩師の「ひょうたん」こと佐久間清太郎(東野英治郎)と行き遅れた娘の伴子(杉村春子)の姿を見てから気が変わる。
小津安二郎の最後の作品として知られるこの映画は、そんなどこにでもある家族の光景を見事に切り取っている。
説明過多ではなく、飲み食いするシーンを通して描く老境の寂しさと、家族それぞれの思惑と。

1960年代に各地で広がったトリスバーもまた、時代のアイコンとして登場する。
戦地で上官と下士官の関係だった笠智衆と加東大介も、岸田今日子がママを務めるトリスバーで酔う。軍艦マーチにリズムをとりながら、敬礼をする。時には他の客が大本営発表の口真似をし、自虐的に「負けたな」と笑う。戦争体験が郷愁につながり、時代から置いてきぼりを食った男たちの寄る辺なさを巧みに描いたシーンだ。

杉村春子が年下の東野英治郎の娘役というのはさすがに少々無理があるが、酔いつぶれた父親を寝かしつけ、ひとり嗚咽する姿は何ともいえない寂寥感が漂う。しかもそこに妙に明るいBGMがかかっているのがシュールなイメージを醸しだしていた。
笠の息子幸一(佐田啓二)が台所に立って料理している姿もまた、時代の象徴だろうか。気の強い妻(岡田茉莉子)もまたこの時代の代表的な夫婦像を表しているといえないことはない。女が自立を始めた時期、それが1960年代初めだった。
それにしても相変わらず小津の構図は隙がない。
何ていうことのない展開なのに、いつの間にか吸い込まれるように男たちの物語に同調していた。

ちなみに居酒屋でTVで中継している大洋・阪神戦は、阪神先発バッキーと谷川のバッテリーに、大洋の4番桑田が打席に入るシーン。1962年8月15日の試合らしい(調べた人はスゴいなあ)。タイガースの黄金期を支えることになるバッキーはこの年の8月に入団したばかり。捕手の谷川は前年入団で、この年の出場は僅か16試合。結果を出せず4年で退団し28歳の若さで亡くなったというが、こうして小津作品のなかで生き続けているんだなあと、少し感慨深かった。

投稿者:チャック・イエガー投稿日:2016-02-27 00:42:11
午前10時の映画祭にて観賞。小津安次郎のカラー作品を初めて観た! 赤の使い方が印象的。 笠さんと友人二人の絡みがコメディチック。しかし、よく呑んでる映画(笑)
ちょっとしか出てないけど、相変わらず杉村春子は上手いよね!
投稿者:Bill McCreary投稿日:2016-02-22 07:27:44
【ネタバレ注意】

小津映画にいまさらネタバレもありませんが、一応チェックをつけておきます。

まず、東野と杉村の父娘って、さすがに年齢が違わねーかい、と思ったら、杉村の方が年上でした(笑)。このあたり、小津の杉村に対する絶対的な信頼があって面白いですね。

それで岩下志麻については、小津は「秋日和」の端役で彼女を起用しているので、たぶんそれはオーディションを兼ねていて、その時の好印象がこの作品での抜てきにつながったのだろうなと思います。あるいはポスト原節子の候補としても考えていたのでしょう。そう考えると、この作品にも端役で美しい若手女優が数人登場しているので、彼女らも、小津の次作品があったら起用されていたかもです。

ほかにも加東大介の起用は、前作からの流れの起用かとか、岸田今日子には驚いたとか、この作品ではキャストに一番注目してしまいました。

ところで岩下志麻が兄貴の家に行くのに着物を着ていましたが、1962年で若い女性がああいう恰好をして兄貴の家に行くのが一般的ではなかったんじゃないかと思います。サービスシーンですかね。それから小さめのエプロンを女性たちがつけているのも時代ですね。

それにしても1962年のシネマスコープ全盛時代でも、スタンダードの緊密な画面を維持するあたりは、さすが小津安二郎です。

投稿者:diamou投稿日:2015-10-20 08:28:14
岩下志麻が嫁いだ後の、部屋に鏡台だけがぽつんと置いてある風景が何とも寂寥感を感じさせる。笠智衆の事務所の外の煙突の煙とか、佐田啓二が寝っ転がりながら吸って吐く、タバコの煙などに、得も言われない雰囲気を感じる。それと、結婚式が終わって帰ってきた無人の廊下のシーンで犬の吠え声が聞こえてくるところ。河合 (中村信郎) の家に三人が集まった時、バックに流れる、ソルフェージュのようなピアノの効果音なども、すべて郷愁をそそる。岩下志麻の花嫁姿は、二度目に見ても美しく感動したが、監督は、あくまでも作品のピースとして美人女優を使っていると感じた。小津が結婚を題材にすることが多かったのは、メタモルフォーズを描くのに結婚が格好の題材だったからではないか。その前後で、がらりとシチュエーションが変わるのが結婚。但し、上記の鏡台のシーンなど、このメタモルフォーズは、すべて、父親としての笠智衆の視点からの出来事として描かれている。男の頭の中で起こる出来事。女性が女性の視点から出来事を描けば、また違ったものができるのかもしれない。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2014-04-13 15:51:09
唯一無比の世界を作り上げた小津の遺作となった人間ドラマ。
メインプロットは相も変わらずの娘の結婚話であるが、老教師のエピソードなど辛口テイストに仕上がっている。厚田によるアグファカラーの映像はいよいよ渋みを増し、浜田の美術に浜村の編集術に斎藤のスコア・・・本作でその魅惑に満ち満ちた小津ワールドは幕を閉じるのだった。
演技陣。笠・佐田・岡田・中村・加東いずれも健闘だが、岩下はぎこちなさが残り微妙、あとは何といっても東野の味わい深い演技だろう。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-10-30 16:35:15
小津安二郎にとっては遺作となってしまった作品だが、なにやら苦い味(それが題名の意図か?)の残る映画である。例によって同級生が出てきて友人の娘の縁談を心配するという、毒にも薬にもならぬスト−リ−なのだが、その間に挟まれる挿話、軍隊の部下である加藤大介との出会いとバ−のマダムの岸田今日子とのやりとりに、どことなく小津安二郎のペシミズムが感じられる。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:真壁 六郎太投稿日:2012-05-22 22:47:09
加東大介がいいんだよなぁ。

加東「勝ってりゃ今頃ニューヨークですよ。ニューヨーク」
笠「負けてよかったじゃないか」
加東「…そうかもしんないなぁ」

戦後を描いた傑作シーンだと思います。
岸田今日子の敬礼姿もなんかいい。佐田啓二と奥さんのやり取りもいい。小津か高田かわからんが最高傑作だと思います。題名こそのほほんとしているが、敗戦によって剥げたメッキを実に辛辣に描いているところに最大の魅力がある。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-10-24 05:25:02
「晩春」の方が良かった。というより小津監督の関心が、老い行く笠や東野以外に向いていない気がした。あとビデオジャケットにも使われてた笠と岩下の小料理屋での食事が本編には無かった。星二つ半。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-10-23 23:54:06
きれい好き。夜はすこぶるきたな好き。北竜二・中村伸郎・笠智衆の安心できる面々。定番ものだが決してまたかと言わせない。毎朝食べてる熱い味噌汁に近い。何言ってんだい。俺がめし炊いてやるから。哀愁漂う遺作。結局人生ひとりぼっち。晩春で泣く演技を拒否した笠。今回は酔ってでれっとした姿を見せる。松竹同年公開、小林正樹監督「切腹」のポスター2枚が面白く画面に収まってる。小津の茶目っ気だろう。
投稿者:william投稿日:2011-02-08 02:36:53
高度経済成長期の穏やかな日本の断片とも言うべきかな。
自分も一度はこんな時代を経験してみたかった。
投稿者:dbma投稿日:2010-09-15 22:51:35
笠智衆(58歳)
東野英治郎(55歳)
杉村春子(53歳)
ありえない・・・。

岸田今日子の敬礼が好き。
台詞のやり取りがアンドロイドがしゃべってるみたいで嫌い。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 17:21:40
演出:10
演技:10
脚本:10
音響:8
投稿者:ノブ投稿日:2009-03-22 12:55:49
【ネタバレ注意】

「秋刀魚の味」(監督:小津安二郎 113分)
話の内容は男やもめと娘の結婚。
オープニングの煙突のショット・ナイターの球場の照明のショット・団地のベランダにカラフルな干し物がいくつも干されているショットなどが印象に残った。
団地の部屋や中華そばのお店やトリスバーなどは、50年代までの小津作品の舞台となる広くて椅子ではなく座敷に座る日本家屋とは異なり、時代の流れ(1962年の作品)を感じた(笠智衆の家の日本家屋も電気スタンドや椅子や電気アイロンなどがあり時代の流れを感じさせる)。
二人で嘘の話をして人をだますという演出を2回していた所が面白かった(1回目は飲み屋の女将をだます為に「若い奥さんをもらった友人は死んだ」とだまし、2回目は笠智衆をだます為に「縁談の男にもう相手がみつかった」とだます)。
酒にだらしがない元先生役の東野英治郎や中華そば屋であった海軍時代の元部下の加東大介や堀江の若い奥さん役の環三千世(ホントにうらやましい、若くて美人な奥さんだった)が良かった。
男やもめだと父親の世話をする為に娘が結婚を遠慮するという話や若い奥さんを後妻にもらう話などを盛り込んでストーリー展開をしていた。
60年代に撮られた作品で、俳優達もだいぶ「軽く」なっているし、日本全体も物質的に豊かになっていて、「古き良き日本」という感じは薄れる。重さや厳格さがなくなってきているので、分りにくい上品なコメディータッチがうかびあがりにくい(オモシロミも少なかった。この時代になると明らかにコメディーと分る「お早う」のような演出でないと小津の分りにくいオモシロミは伝わりづらいと思った)。「麦秋」や「東京物語」に比べるとどうしても見劣りしてしまう作品。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:花男投稿日:2008-12-04 16:23:45
昭和37年の映画とはいいながらも、太平洋戦争をかなり意識した作りになっています。戦前の教育を受け敗戦を経験した父親の目には、戦後に育った自分の子供たちの振る舞いはどう映るんでしょうかね。17年経ての「負けてよかった」には妙に実感があります。

何度も繰り返されるシークエンス、抑揚を抑え繰り返しが多いセリフ回し、そして動きの少ない演技は感情の動きを感じさせない分、登場人物たちのわずかな想いの変化が強調され、観る側に余韻として残りますね。se
投稿者:hymitecs投稿日:2008-11-01 13:34:07
【ネタバレ注意】

この映画の前に、同時代の「豚と軍艦」を見たのだが、「豚・・・」の長門裕之の台詞がほとんど聞き取れないほど、早口だったので、50年近くも経つと、言葉の発音も変化するのだなあと思っていたが、笠の言葉はおっとりしていて、耳に心地よい。小津の映画は若い頃によく見たが、絵画調の計算された構図の中リアリズムとは無縁のドラマが進行するというイメージがあり、戦争とか貧乏とか発展、景気、復興という言葉で表されるような生々しさとは無縁のものと思っていたが、今見ると、ゴルフクラブを撫でさする佐田啓司の描写や笠に「戦争には負けてよかった」といわせるなど、当時の世相・風俗への立場が、覚えず露になっており、興味深いところである。

投稿者:o.o投稿日:2007-11-05 00:52:05
この映画から受ける印象を何と言えば良いのか、非常に作り物めいている感じがすると同時に真実味があり、ゆったりとしていると共に軽やかで、乾いているのに情緒に溢れ、とにかく普通の映画ではないと思いました。

会話のシーンでの目まぐるしく切り替わる人物正面からのショットに、小気味良く繰り出される短いセリフ、そして、会社、小料理屋、団地、および家での廊下の映像といった、同じ構図の繰り返し等によってリズムが生まれ、全体的にはこれ以上ないぐらいのんびりした話なのに、すごく軽やかな感じがあります。思うにこの映画のテンポは、「サイレント映画」ということではないでしょうか。この映画から色を消し、音を消して、会話を字幕に変えても違和感が無い、どころか、その方が本来の姿とさえ思えます。

軽やかでありつつも、しかし、それでいて全体に満ちているのは、何もかも終わっちゃったなあという、例えようもない寂しさです。戦争も終わった、女房ももういない、娘も嫁に行く、そして「人間結局ひとりぼっち」(劇中のセリフ)、というところでしょうか。しかし同時に、そんな寂しさの中から浮上してくるのは、どうでも良いような言葉を交わし続けながらつながっている人間同士の関係と、その有難さです。主演の笠智衆は当然のこと、出てくる人物全てが何ともいい味を出していて、いつの日か「ここ」に帰りたい、というような気持ちにさせられます。

目標を持って生きましょうだの、夢を持ちましょうだのと、けたたましく「ポジティブ シンキング」を振り回すような連中が、何だか物凄く薄っぺらな人間達に思えてくる、そんな映画でした。
投稿者:マジャール投稿日:2007-01-21 15:54:32
軍艦マーチも楽しかったけど、この映画を観て、鱧(はも)という漢字を覚えました。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-04-04 21:20:00
笠智衆、東野英治郎、加東大介あたりの好演が光りますが、それに比べると佐田啓二、岩下志麻などの若手の演技が未熟に感じました。小津安が得意な娘の結婚話ですが、この映画が作られた昭和37年になると戦後も遠くなっていて、少々古すぎる感じもします。かなり面白い映画ですが、酒を飲むシーンが多いので、家でビデオを見ていると、自分も飲み過ぎる作品です。それと、小津安の映画によくある事ですが、題名がピンと来なくて、語呂合わせの好きな彼が「お茶漬の味」をもじっただけの感じしかしませんでした。
投稿者:アリョーシャ投稿日:2003-08-03 12:13:38
娘を嫁にやる父親という、「晩春」と同じ設定ながら受ける印象はかなり違う。「晩春」の父ひとり娘ひとりに対し、この「秋刀魚の味」では娘には兄弟がいるのにもかかわらず、「晩春」以上に寂寥感があるのは何故なのだろう?
それにしても、デビュー間もない頃の岩下志麻は本当に可愛らしかったんですね。とても極道の妻を演じるなんて想像できなかったはず。(笑)
投稿者:ポクスンア投稿日:2003-04-07 22:02:56
戦争の残像と明治男の鷹揚さが残っていた頃の時代感が伝わってきて新鮮。
変化する親子関係、夫婦関係の一時点を見るのも新鮮。
「こんな時代もあったのね・・」が一番の感想。
それと特筆したいのは子どもが巣立った夜の父親/笠さんの佇まい!
この姿は時代を超える?
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