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乱れる(1964)

メディア映画
上映時間98分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月1964/01/15
ジャンルドラマ/ロマンス
乱れる 【東宝DVDシネマファンクラブ】
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 3,979
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【クレジット】
監督:成瀬巳喜男
製作:藤本真澄
成瀬巳喜男
脚本:松山善三
撮影:安本淳
美術:中古智
編集:大井英史
音楽:斎藤一郎
出演:高峰秀子森田礼子
加山雄三義弟・幸司
草笛光子義妹・久子
白川由美義妹・孝子
三益愛子義母・しず
浜美枝幸司の恋人
藤木悠清水屋店員・野溝
北村和夫久子の夫・森園
十朱久雄岡本薬局主人
柳谷寛加賀食料品店主人
佐田豊村田呉服店主人
中北千枝子加賀の妻・道子
浦辺粂子温泉場のおかみ
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
14127 9.07
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2016-06-10 18:13:03
益々きれいになって、女の魅力が出てくる。勿論これが成瀬監督の作戦であったことは疑いなし。
戦死した兄の後家、というシチュエーションはまるで「東京物語」だ。当然監督も意識していたのだろう。舞台が静岡の清水市(今は静岡市清水区)というのもいい。
加山雄三もいい演技だし、高峰はいつもながら並ぶものなしの演技。
しかし、加山が最後にああなるという、筋立てがどうも信じがたい。そこまでの切羽詰まったデスパレットな気持ちは唐突だ。(浜美枝をガールフレンドに持つなど、彼はふつうの青年だった、、、)
それに、最後がミステリーだ。有名な、高峰の走り出すシーンだが、なぜか彼女は途中でやめてしまう。何故か?? 当然身元を確認するのが普通なのに、立ち止まる。これは、高峰が「もうここから逃げよう」という自己保身的な気持ちが働いたから、ちうのはあまりにもうがちすぎた味方だろうか。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-06-22 09:35:13
晩年の成瀬は50年代全盛期の精彩を欠いているとずっと思ってた。この映画を久しぶり見て感じたのはやはり成瀬らしい丁寧な仕事だということ。乱れるというタイトル。18年頑なに守ってきたものが揺らいでいく高峰秀子の心情描写。後半の列車での道行。越え切れぬシガラミ。剛直な愛。どこまでもストイックなメロドラマ。しっとりした情感に溢れた秀作。最後は涙で目が霞んだ。スーと来てパァーと消えるスーパーかぁ。写実もしっかり成瀬そのもの。成瀬連続視聴4作目。
投稿者:こじか投稿日:2011-01-09 05:06:09
【ネタバレ注意】

わたくし、まだまだ数々の名監督作品まで辿り着いていないんですよね。日本の至宝、成瀬巳喜男作品もそのひとつ。昨年末、当作品の主演である高峰秀子さんがお亡くなりになったと聞きこの作品「乱れる」へ手を伸ばしました。昭和初期から腕を振るった日本の名監督として、黒澤、小津、溝口、成瀬、この四天王作品へはしっかり向き合いたい思いです(個人的トップは今村昌平&岡本喜八の2トップなんですけどね)。
今回はなにせ成瀬巳喜男作品が初めてなもので、その丁寧な描き方に見惚(ほ)れました。この作品ではとにかく曲がった撮り方や無駄に凝ったテクニックを使わず、とても真摯な撮り方をする監督だなぁと言う印象を受けましたね。徹底的に無駄なカット、無駄なカメラワークなど見当たりません。喜びや揺らぎ、気の積もる具合や駆け引きなどを、本当に意味を持ったカット割り、視野角、そして人物たちの立ち位置や歩くなどの基本動作で情感豊かに表現しています。(唯一的に言えば、階段から降りてきた義母をその直後にピンで”抜いた”カットのみ不要…。やっぱこれだけ徹底してると不要カットが浮きますよ。これは明らかに撮影段取りの都合上で役者さんの…云々割愛(笑))
特に作品タイトルが「乱れる」だけあって、(※※※以下ネタバレ有)義弟の幸司(加山雄三)が主役の礼子(高峰秀子)に対し「18年間を犠牲にしている」と言うくだりと、重要な”思い”を告げる場面、そしてお寺での呼び出し場面などはやはり見応えありましたね。全体をスタンダードな撮り方で進めている分、これらのシーンでさり気なく使われるイマジナリーライン越えや、踵(きびす)を返したり座らせたりといった感情を動作で表す演出表現、巧いなぁ…と(ため息)。ビジュアルやテクニックと言う”魅せ方”ではなく、久し振りに”これぞ純・演出”ってモノを拝んだ気がしました。
個人的に残念(とは言い過ぎだけど)だったのは、直球指摘でほんと恐縮ながら幸司役加山雄三の演技力ですかね…。やさしいユーモアで覆った作品なので、観てるうちに「あぁ、こう言う人物なんだよな(微笑)」と納得もできるのですけど、やはり気持ちの揺れが大きい場面ではどうも演技が追いついてきてません…(ファンの方ほんとすみません)。だから物語が進むに連れて”詰まっていく”幸司の情感が、鑑賞する側へちょ〜っと伝わりにくかったのはもったいないなぁと感じてしまいました。でも、すっ呆(とぼ)けた感じの幸司って意味ではほんと面白かったですよ。わたしも鑑賞中、あたたかく些細な部分でたくさんの笑みをこぼさせていただきました(ほっこり)。

さてさて、グググッと引き寄せられたシーンがございました。後半にある列車の場面、幸司が駅のプラットホームへ降りてうどんか何かを食べてるシーンです。礼子が列車の出発時刻が迫っていることを窓越しで伝えるのですけど、あの時の加山雄三!!!(あえて幸司じゃなく雄三で)!!!列車出発の汽笛が鳴ってるのにここぞとばかりに背筋をシャンとして(笑)お皿の汁をグググッと飲み干すんですよね。もーー発車するんだから(汗)鑑賞してるわたしからすると「よし、皿置いたら走れ!」なんてハラハラしたのですけど、さらにあの男はまだ勘定してなかったらしく小銭をジャラジャラ…。これはほんと観てるこっちが乗り遅れるんじゃないかって一瞬ドギマギしました(汗笑)。そしてこのドギマギでわたしが感じたのは…(物語として)こんなことで離れるのか?間に合って一緒に行くのか?いずれにせよしっかりと伝え合ってから(ふたりに)これからを決めて欲しい…。そんな気持ちでした。しかしこれ、この感情こそがまさに礼子の焦りそのものなの。礼子もとくと痛感したのではないのでしょうか。ひとりの女性として、目の前にいる男性へ不完全な感情を抱えたままだと言う事を。その後に続いて登場する素晴らしきシーン、列車内でうたた寝した幸司を見詰める礼子にはもらい泣き状態でした。

いや〜映画ってほんっとにいいもんですね。今回は特に上質邦画だったこともあり、すんなりと理解しやすいまま作品を楽しむ事ができました。やっぱ自国の言葉や時代背景であると伝わるものが違いますね。そして何より、素晴らしい名演を魅せた高峰秀子。伝説的な方ですけどわたしはまだまだ未見の出演作品が多いのです。これからより多くの巡り合わせがあれば嬉しいです。最後に、高峰秀子さんのご冥福をお祈りいたします。

投稿者:きらきら投稿日:2009-12-20 15:53:36
たぶんこの作品を見たのは3回目かな?
さすがに3回目ともなると、最初の感動は薄れてしまうものの、やはりすごい作品だな、と思います。

最後のエピソードはロッセリーニの「無防備都市」から頂いたものかもしれませんが、好きな相手に「届かない」という感覚を映画で出すことができたのは、まぎれもなく成瀬の功績です。
紋切り型の加山の演技も成瀬のフィルムに収まるときちんとはまるから不思議です。
高峰秀子に関しては……なにも言うことはございません(笑)。すばらしいの一言です。

小津にも撮れないし、ましてや黒沢がどんなに頑張っても撮れない一本。
映画史に記録される一本だと思います。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2009-11-13 15:23:14
丁寧な作りに感心してたのに、後半の展開と特にラストに強い違和感が残った。てっきり時代の変化で苦悩する小売店一家の話だと思っていたので。星一つ半。
投稿者:はまま投稿日:2009-11-08 15:30:33
【ネタバレ注意】

私にとっては本当に再発見。ラストカットのアップショットに女優パワーの凝縮を見たような気がする。

投稿者:さち投稿日:2009-08-30 18:15:05
よかた
投稿者:uptail投稿日:2009-06-22 21:49:49
高峰秀子のためにあるような映画。無駄のないカットの数々に時間を忘れる。これも100分ではいかにも短すぎる。三益愛子はこういう気の弱そうな母親役やらせたら右にでるものがありません。
投稿者:クリモフ投稿日:2009-01-25 02:39:41
メロドラマですねー。もーコテコテ。ところがどっこい成瀬さんの手にかかると観れてしまうんですよね。夫に先立たれ、完全にアウェイの夫の実家での十数年の生活を乗り越えて訪れた愛は、、、うーん、難しいね、この立場。成瀬監督はラブストーリーも撮れるんですよね。そこが小津との徹底的な違いだな。もちろん小津も素晴らしいけど、なんか陰に隠れて成瀬がイマイチ評価されてない気がする。恋にゆれる二人の繊細な演出は彼独特ですよ。電車のシーン、いいね。
あとやっぱり高峰秀子。この人のための役ですな。こういう幸薄で健気でかわいい役ははまり役。彼女の映画ですね。魅力全開です。加山雄三もなかなか、やっぱり男前です。
最後のシーンはびっくりしたなぁ。デコちゃんの表情が素晴らしい。
投稿者:bonkura投稿日:2008-02-21 21:39:56
年寄りたちがマスタベーションをしているようだ。
押し付けがましく。
投稿者:マジャール投稿日:2007-04-26 23:25:20
東宝豪華キャストを配して描いた良質娯楽作品。これも成瀬監督の傑作です。
下に寄せられた方々のコメントにも味がある。
う〜ん、また観たくなった。
投稿者:Jean-Claude Marais投稿日:2007-02-21 09:51:29
白黒画面が持つメリハリを、成瀬監督は知り尽くしている。生涯でカラー作品もほんの僅かで、むしろ白黒を彼は好んだ。この映画では、とくに室内という限定された空間で演じられる高峰や三益、加山の表情や姿を、照明は的確に表現している。演技をさらに雄弁にしたり、時に何も無いシーンを語らせる、その陰影が素晴らしい。高峰と加山の微妙な「超えらぬ一線」の心理を表現するには、うってつけであり、殊に、高度経済成長期を迎え、うらぶれていく商店街や、周囲の心象風景、その時代の空気を見事に切り取った脚本が良い。
溌剌とした若々しい加山の魅力が、この映画ではかえって、苦悩にも結びつく。そこを敢えて成瀬は選んだのだろうが、何より高峰の姉ぶりが実にいい。ラストの衝撃的な展開と、彼女の悲壮なまでのアップショットに息を呑む。
投稿者:ぷくにゃん投稿日:2006-02-01 22:24:55
【ネタバレ注意】

二十代でも何本か成瀬映画は見ていたのですが、良く良さが判りませんでした。
でも四十も近い年頃になってみる成瀬映画は非常に魅力的に見えます。
この人間関係の描かれ方、どうにもならなささが二十代ではぐだぐだしたものに感じられて理解
できなかったのが、今では、成瀬映画の魅力であり、また人生の魅力のように思えてきたのです。
この映画では、前半はタッチがいつもと違うようで加山の演技も場違いに底が浅く感じられますが
加山が自分の気持ちを表すにつれ、まるでそんな事は気にならなくなります。
感情の微妙なふれあいとずれが、演出と映像で非常にうまく描かれています。
さらに終盤での高峰の演技。この演技には惚れます。
まさに白眉。眉の動きで演じています。すごい。
下の方も書いてますが、電話のシーンは泣けます。二度あるから更に泣けるのでしょう。
この結びつけないどうしようもなさを、「乱れ雲」では距離が離れる事で表現しまだ先の可能性を含んでいるのに対して、
「乱れる」では拒否した事により(それが直接原因ではないとしても)可能性をさえ否定してしまいます。
このまだまだ物語が続くのかと思わされた直後の突き放し。
加山の指に優しく指輪を巻いてやる高峰の優しい表情や、夜道を酔ってふらふらと歩く加山の姿が
ことさら悲しく感じます。
傑作です。

投稿者:篭瀬山投稿日:2005-11-30 23:53:26
【ネタバレ注意】

 ラスト・シーンは衝撃的でしたね。財布を盗まれた人みたいに必死の形相で加山の骸を追いかける高峰秀子を、延々と目撃し続けるカメラ。最後に「あゝ、財布が・・・」なんてスポークン・タイトルが挿入されてたら、これ以上ないってくらいの完璧な突き放しだったでしょう。サイレント映画ですけどね、それじゃ。

 乱れるといえば乱れるのですが、現代的に言えば乱れざるを得ないという感じでしょう。義弟(加山)を受け入れかけた嫂(高峰)が、なぜ最後の最後で扉を閉ざしたのか理解できない、としてしまうと、映画そのものが成立しなくなるくらいの繊細な状況ではありました。しょうがないので私は理解することにしました。亡き夫に対する操、というのが重要な動機になってるわけですけど、結局敗戦によって失われてしまった物語を後生大事に守っているわけですね。夫が国を守り、妻が銃後を守る、というような物語です。これ以上奪われたくない、失いたくないという心理です。高峰は、物語を守るという自分の役目は終わったと考え、加山に応えようとするのですが、最終的にそれ(=守ること)が自分の重要な一部になっていることに気がついて、拒んだのです。それでも、別の大切なものを、やっぱり失ってしまった。つまり歴史は(否応なく)繰り返すということを描いた作品だと思います。8

投稿者:Ikeda投稿日:2005-10-04 12:32:31
連れ添って間もなく戦死してしまった夫に変わって酒屋を再興する寡婦を高峯秀子が演じて名演だと思います。彼女を好きになる様な、少し異常とも思える義弟の加山雄三の演技も悪くありませんが、秀子の心の動きが成瀬の考えていた演出にピッタリなのが素晴らしいです。
最初に静岡県の清水の商店街が、スーパーの波にもまれて落ち目になっていく様子も当時の移り変わりを皮肉に描いています。私の所へは現在でも、魚屋と酒屋のご用聞きに来てもらっていますが、これも何時まで続くかなと考えると淋しいです。
最後に銀山温泉に舞台が移ってのストーリーは成瀬監督らしくないとも言えますが、そのエンディングの構成は逆に成瀬らしさがあります。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2005-09-25 17:40:44
地方の酒屋を切り盛りする未亡人と彼女を慕う義弟のメロドラマ。
だが、地元にできたスーパー(例えばダ○エー)に追いやられる小売店を描く前半は社会派ぽくって面白いし、家族間の葛藤もよく描いている。
それに比べ、後半の‘よろめき‘パートはイマイチかも・・
演技陣は、加山はけっこう健闘している。三益が気の弱い姑を好演。
投稿者:ロスマク投稿日:2003-07-26 02:50:05
【ネタバレ注意】

新興大型店の進出で寂れゆく商店街。 夫の亡霊と添い遂げてきた高峰秀子も、義姉を慕う加山雄三も、結局は変化を嫌って時代に取り残される運命の商店街の住民達なのだ。

加山雄三の死は確かに突発的だが、加山の麻雀仲間である商店街の親父の自殺が、この死の伏線になっていたのではないだろうか。若い加山雄三も、所詮は消え行く運命である商店街の住民だったということである。

閉塞感が漂い息苦しくもある家の中では、お互い目が合うのを避けようとする二人。そんな二人が家を飛び出した電車の中では、お互いに視線を交わりあい微笑みあう。 最初は満員で立っていたのが、遠くの席、2列後方、後ろの席、向かいの席と段々と高峰秀子に近づいてくる加山雄三の電車内移動がオモロ。

打算的な義妹2人、ただオロオロするばかりの義母、面倒ばかりかけまくる義弟。 こんな家、早く飛び出しちゃいなさいデコちゃん!

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-02-19 05:50:02
【ネタバレ注意】

 「もうこの映画は終わらなければいい」と思いながら見る映画だ。
 演出で観客の心を揺さぶる術がこれだ。監督の手腕とはこのことだろう。最高に繊細な演出。特に室内の高峰秀子の描き方。家の各部屋の蛍光灯を消して歩くシーンのフィルムの手触りはどうだ。
 二度ある、加山との電話のシーンで見せる高峰秀子の思い詰めた表情、その視線の演出のたまらなさ!この電話のシーンは泣けて泣けて仕方がない。
 停車中の汽車の窓を挟んで加山と高峰の視線を演出したシーンも辛くなるほど胸締め付けられる。

 ラストの突き放しは、日本映画史上最高の突き放しではないか。それは、加山が唐突に死んでしまう、というストーリ的な帰結のことを指しているのではない。このような、主人公のとってつけたような死でエンディングをむかえる展開については私も普通なら大嫌いなのだが、この成瀬の演出の峻厳さには戦慄を覚える。それは、彼の死が事故なのか自殺なのか示されないという冷徹さもあるけれど、何よりも、「高峰の側にずっといたい」と願っていた加山の死体が山の道をどんどんどんどん離れていくその描写に背筋が凍る。ここまで人間を突き放して描いた演出に徹底的に打ちのめされる。
 ラストの高峰のアップカット!
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/

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