allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

荒野のダッチワイフ(1967)

メディア映画
上映時間85分
製作国日本
初公開年月1967/10/03
ジャンルアクション/エロティック
荒野のダッチワイフ [DVD]
参考価格:¥ 4,104
USED価格:¥ 6,290
amazon.co.jpへ

【ユーザー評価】
投票数合計平均点
214 7.00
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:theoria投稿日:2003-07-14 21:35:37
60年代半ばに立ち上げられた若松プロダクションの所産を振り返ると、特にその初期に於ける作品については、死後硬直を起こして冷え切っている“死体”と同様に魂の抜けた“物体”と化してしまっている近頃の邦画とは雲泥の差があり、度肝を抜かれ、鮮烈な印象を受ける、今でも(だからこそ)画期的な意欲作ばかり。現在と比較して、当時の社会道徳に於けるモラルとインモラルの輪郭、線引きというものは明瞭であった分、正常と異常、突き詰めれば生と死の境界線上を題材としていた危うい鬱屈した虚構のストーリーであっても、広々とした初夏の清々しい高原の牧場で思う存分に美味しい空気を吸わせてくれるような“余裕”が存在した。本作は脚本家としての才力が最大限に活かされた、“生から死”を、“死から生”を凝視した大和屋竺の監督としての超力作だ。ショウ(港雄一)の「38口径のダムダム弾をガンガンと吼えさせると銃身に陽炎が残って獲物の格好がボヤけちまう!」なんて台詞にはカッコ良すぎて痺れちまう。まさしく「そうなのか?そうにちげぇねぇ!」・・・だ。演出では何と言っても、都会の空に消え入るかのような存在感の希薄なアドバルーンのストップ・モーション以降の推移の妙趣!・・また、山下洋輔の音楽から発せられる異様なまでの熱気と、キ印のジイサンが愛用している、と言うよりも、何処かの架空の町の観光資源となっている“ナマ”の生きた眠り姫なるダッチワイフの花ビラ部分(?)から発せられる滝廉太郎の「花」の「春のウララの隅田川〜♪」が見事な対比を実現している。所謂ダッチワイフの御世話になったことはないが、こんな「生ダッチ(恐怖人形)」を配備した隠れたお楽しみ御宿が実際にあれば、結構ハマるかもしれない。タダタダ何をされても眠り続けている「生ダッチ」。相手が悦楽に浸ってヨガリ声を発していないと通常はコチラとしても悦楽が半減するのだが、本作を観ればその想いも一転させられる。ナントモ官能的だ。でも当然そんな「生ダッチ」などは「無いダッチャ!」・・(恥)。強制睡眠とセックスとなれば、若松孝二の80年代の『水のないプール』を真っ先に思い浮かべるのだが、本作『荒野のダッチワイフ』は脚本の出来が格段に上で、ずっと奥深くて面白いし、何よりも古き良き時代への懐旧の情をトコトンに誘うが故に比べ物にならない。勿論、若松プロの恩恵でもあるのだから、矢張り若松孝二は凄い。発足当初は“日本国の恥”などと国内から蔑視されたことなどは、今となっては寧ろ誇るべき勲章だろう。国外からの絶賛は現在も勢いを増しているというのも頷ける。若松プロデュースの作品は何度見返しても感嘆するのみ。本物のピンク映画は人間の躍動を約束してくれる。
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】荒野のダッチワイフ2002/08/23\3,800amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【DVD】荒野のダッチワイフレンタル有り
 【VIDEO】荒野のダッチワイフレンタル有り
【その他のおすすめ】