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断絶(1971)

TWO-LANE BLACKTOP

メディア映画
上映時間102分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(CIC)
初公開年月1972/10/28
リバイバル→ヘラルド-95.9→boid-2012.1.14(ニュープリント版)
ジャンルドラマ
断絶 HDニューマスター版(続・死ぬまでにこれは観ろ!) [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 9,150
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【解説】
 アメリカン・ニューシネマの決定打を一本挙げよ--と言われれば、あまり考えずに本作の名を出すだろう。それは“躊躇なく”というのとはちょっと違う。この気怠くやせ細った作品では、“商業的ニューシネマもどき”が専売特許とする風景の思い入れたっぷりの叙情描写すら、ごくさりげなくあるだけで、ただもう昼夜の別なく車が走っている。しかも、職業役者の演技の域には遠く及ばない二人のミュージシャン、“ビーチ・ボーイズ”のD・ウィルソンとシンガー・ソング・ライターの代表格J・テイラーの主演で、そのやりとりは非常に即物的だが、流しのドラッグ・レーサーの彼らが疾走するアメリカ。そのくすんだ栄光、くたびれた優しさ、そして、ハッタリとホラばかり言っている、南部からワシントンへの長距離レースの相手、オーツの抱える敗北主義。そうしたものが一つになって、この映画は現在も呼吸し続ける、あの当時の映画の数少ない生き残りとなっている。登場人物たちに名前はなく、オーツは乗っている車から(ポンティアック)GTOと呼ばれるのもいかにもだ。二人が途中で拾う、奔放でコケティッシュなヒッチハイク娘L・バードが映画に無邪気さを盛るが、にしたって、テイラー(ドライバー)の眼光の鋭さとやるせない態度は変わらない。皮肉なことに、本作ではおっとりと構える、“ビーチ・ボーイズ”で唯一サーフィンのできた男として知られるナイス・ガイのデニスは、83年に麻薬でラリって海で溺死してしまい、神経症で事故の癒しのため唄を歌っていたテイラーは、今ではすっかり禿げ上がってコンサバおじさん風である。興行は惨敗で、監督のヘルマン、脚本のワーリツァーともに“呪われた作家”の烙印を押されてしまうのである。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
438 9.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:paris1895投稿日:2007-09-18 03:18:12
死ぬ事を真剣に考える事は必死に生きる事、と同意語である事は今更公に言う必要もない事は判っていながら、このモンテ・ヘルマンの仕掛けた映画を見終わった観客は、絶えずそう呟くしかない。

 主人公達は別に死にたがっている訳でもないのに生きたがっている風にも大凡見えない。
しかし劇中でガールと表記されるヒーピー娘の搭乗により、映画は俄に活気づく。
 だが主人公達は判っている、束の間の馴れ合いは、いつしか溶けていってしまう事を。
まるで思い出の溶けた其れを燃料にしているかの様に、登場人物達の感情のなさに反比例して車は血色豊に画面内を縦横無尽に走る回る。
 形式主義者なら裸足で逃げ出すであろうこの映画のエンディングは、今尚燃え続けている。
投稿者:なちら投稿日:2007-08-25 23:55:14
無表情なドライバー、嘘ばかりついてるg.t.o、適当な男に着いて行くガール。
ひたすら埃っぽい道を行く。
何を表現したかったのか。
生きる事の空しさだろうか?

アートな作品。
投稿者:ミッチェル五郎投稿日:2007-04-21 17:32:52
心が高揚するロードムービー
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2006-06-29 00:48:54
 これこそ究極のロードムービー。「ドラマ」を拒否し「移動」ばかりを志向した映画。「物語」を拒否し「映画」ばかりを志向した、と言い換えても良い。ただ延々と車が走っていたという印象だ。やっぱり映画には物語などこれっぽっちも必要じゃない。ジェームズ・テイラーとデニス・ウィルソンの簡潔さが映画性を際立たせる。とにかく格好いい。
http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449
投稿者:松竹錠投稿日:2006-05-28 16:26:27
【ネタバレ注意】

すご〜くユルいロードムービーだな、と口開けて観てたら、
衝撃のエンディングが待っていた。トリュフォー『大人は判ってくれない』に匹敵する程の。
主人公たちは今後も無為に旅を続け、ロードレースを繰り返すのだろう、
そんな事を感じさせるエンディングとは....
荒野を行く車を運転席ナメでとらえたショットが、映写事故のようにドロリと溶けた!

ドライブインで、主人公たちの拾った女が一本調子にストーンズ「サティスファクション」
を口ずさむ。いいねえ。

投稿者:ASH投稿日:2002-06-20 23:17:36
【ネタバレ注意】

 ニューシネマの時代を体験できなかった、自分が口惜しい。そう思わずにはいられない、心に染み入る名作なのです。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
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