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無常(1970)

メディア映画
上映時間146分
製作国日本
初公開年月1970/08/08
ジャンルドラマ/エロティック
atg実相寺昭雄ブルーレイBOX [Blu-ray]
参考価格:¥ 20,736
価格:¥ 15,285
USED価格:¥ 16,800
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【クレジット】
監督:実相寺昭雄
製作:淡豊昭
脚本:石堂淑朗
撮影:稲垣涌三
中堀正夫
大根田和美
美術:池谷仙克
編集:柳川義博
音楽:冬木透
出演:田村亮日野正夫
司美智子日野百合
山村弘三日野亨吉
河東けい日野お種
岡田英次森康高
田中三津子森令子
佐々木功森康弘
岡村春彦荻野
花ノ本寿岩下
菅井きん老婆
寺田農やくざ
集三枝子娼婦
小林昭二野武士
【解説】
 「ウルトラセブン」など特撮を中心にテレビ畑で活躍していた実相寺昭雄監督の劇場用長編第1作、近親相姦を軸に、虚無的な主人公の生き方に時代の空気を投影して描いた観念とエロスのドラマ。日野家の長男、正夫は親の希望に反して仏像に取り憑かれている毎日を送っていた。ある日、家族の留守中に美しい姉の百合と肉体関係を持ち、百合は妊娠した。正夫は姉を書生の岩下と結婚させ、自らは京都の仏師に弟子入りするのだったが……。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
219 9.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:シャドー投稿日:2006-12-04 21:55:25
こういうのがふいっとレンタルで見れたりするなんていい時代だな。    
面白いし、鼻血が出るほど映画っぽいんだけども、なにせ一人でこっそり見ないとね。                     
投稿者:堕落者投稿日:2004-05-27 09:31:08
主人公と僧侶の仏教や哲学についての論議がとても興味深く,面白い。広角レンズの歪みとカットバックを使用したこの場面は映像的にも正に圧巻の一言に尽きる素晴らしさ。近親相姦や哲学,仏教等の主題を実相寺監督は独特の移動撮影,広角レンズ,短いカットを積み重ねるモンタージュ,遠近法を用いたグラフィックな構図を使用する事によって日常から切り離し,非日常的,観念的な一種の世界観を構築する事に見事に成功している。物語と完璧に調和した硬質な映像に心打たれる。一言で言えば,とにかくセンスが良いのだ!
虚無的な主人公を演じた田村亮と仏像師を演じた岡田英次が最高ですな。俺的にはこの作品や三部作の後りの二本も含めて,日本映画屈指の名作だと確信している。
投稿者:theoria投稿日:2002-08-29 21:10:41
実相寺昭雄の最高傑作だと確信している。上質のモノクロ写真集を一枚一枚めくる時の興奮と官能の歓びを幾何学的なアングルの妙、シンメトリーへの執着とそこからの乖離の醍醐味として満喫させてくれる。独自の水平パン、パンアップ、パンダウンも実相寺の独壇場で見え透いているものの水際立っていて本作では極めて有効である。「音」に対する感性も鋭敏らしく、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』でも使用された「チャリ〜ン」という「鈴」の音。本作ではその集大成なのか、この音が執拗な程に鏤められており仏具としての「リン」の醸し出す線香臭さを的確に表出している。実相寺の音楽への造詣も相当な様で、大バッハの普遍性を最大限に活用している。140分超えの長丁場の本作だが、琴線に触れ続けて無我夢中で本人も一気呵成に仕上げたのではないだろうか。凄まじいまでの集中力だ。テーマ自体も極めて深遠で見応え充分。田村亮演じる一見「快楽主義者」日野マサオと岡村春彦演じる一見「禁欲主義者」の荻野という坊主との「認識論」を巡る白熱した議論を展開させる場面は“圧巻”の一言。「地獄絵」と「極楽絵」を引き合いに各々の見解を述べるが圧倒的にマサオが優勢だ。マサオによれば「地獄絵」といえば叫喚、焦熱、無間・・・地獄などの八大地獄をはじめ八寒地獄など136種類にも及ぶという生々しい「リアル」な責め苦が存在する一方で、「極楽絵」などは阿弥陀様が蓮の葉っぱに乗っかって、極楽トンボがフワフワと舞っているだけの迫力の無い、白々しい嘘っぱちの虚構の世界を描いているだけだと言うのだ。「極楽浄土に快楽は無い。快楽は地獄に潜む欲を満たす瞬間のエクスタシーであって極楽には事後の“無”しかない」という訳だ。それに対し荻野住職は「その“無”とは“涅槃”という時間も空間も無い停止した絶対の快楽だ!」と仰るが、透かさずにマサオは「意識も無いのに快楽か?」「インドの高僧は・・・」と横槍を入れる。マサオは実に頭が切れる。三段論法を体得し論理学ここに極めり・・・の感すら与える程に饒舌だ。何れにせよ私的にはマサオの見解に相当近く「地獄」=「此岸」、「極楽」=「彼岸」と捉えていることもあってか、煩悩を断ち切れぬ荻野クソ坊主を論駁した時のあのマサオの浮かべた「薄ら笑い」即ち、彼が魅了された仏像の「アルカイック・スマイル」にも似た表情は田村亮の真骨頂で、実相寺昭雄の当時の意気込みを見せ付けられたようで絶賛せざるを得ない。実相寺の作品は往々にして悶々とした性欲への鬱屈が見て取れるが、本作はそれが結晶化されていて実に魅力的だ。キャスティングも手抜かり無く、田村亮の姉のユリ役の司美智子も、上品でもなく下品でもなく、綺麗でも不細工でもなく、そこが「近親相姦」を先入観なく見せていて良い。再度触れるが坊主役の岡村春彦は知性に乏し過ぎるものの役回りとしては不足は無いし、書生「岩下はん」役の花ノ本寿は実相寺好みの逸材でコレまた出色。京都風情を発揮させるには打って付け。そして仏師、森先生こと岡田英次は「御見事」の一言。腰を据えた作品に仕上げられたのも偏に彼の存在あってのことだろう。邦画もこの頃位までは本当にスマートで実直で味わい深かった様に思うのは自分だけだろうか。実相寺のそして邦画の逸品として後世に残ると信じたい。
【ソフト】
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