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チート<未>(1915)

THE CHEAT

メディア映画
上映時間44分
製作国アメリカ
公開情報劇場未公開・ビデオ発売
ジャンルドラマ
シネマ語り
~ナレーションで楽しむサイレント映画~
チート [DVD]
参考価格:¥ 2,160
価格:¥ 500
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【解説】
 “国辱映画”と呼ばれ、遂に日本では公開されず、アメリカでも在米邦人の抗議を受け、'18年には字幕を差し替え、早川雪洲の演じた日本人ヒシュル・トリ(すごい名前だが)が“ビルマの象牙王ハラ・アラカウ”と改悪された版も作られた、いわくつきの作品だが、面白いことはこの上ない。この頃のセッシュウ・ハヤカワは実にクールで凄みのある二枚目なのだ。ニューヨークの証券ブローカーの、浪費家の妻につけ入り、借金を肩代わりするかわり彼女の肉体を要求するよこしまな骨董商に扮しながら(女の腕に自分の所有を意味する焼きごてを当てる非道ぶりなのに)、彼の悪には気品がある。デミルの演出にもメリハリが効いて、様式的な美術も撮影も見事。後に監督となるジャック阿部こと阿部豊が役者として(雪洲の付き人役)出演しているのも見ものだ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
212 6.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:クリモフ投稿日:2012-12-20 00:55:14
サクサク進んでいって退屈はしませんし、早川雪洲の魅力もわかりやすい一作。(後追いにとっては)スペクタクル史劇のイメージが強すぎるデミルですが、こういう作品の方がストレートに楽しめるような気がします。
女、金といつの世でもリアリティのある題材で物語が回っていくので、クラシックにありがちな価値観の相違もないし、問題視された「国辱」もたまたま残虐なやつが日本人だった、と思えば大丈夫。むしろ非道な日本人骨董商ってのはおいしい役どころ。まぁビルマになってますけど。
ラストは怒涛の大騒ぎでカタルシスはなかなかなのだけど、あんなにあっさり覆っていいのかな、妻が撃ったのは確かだし。まぁそれを含めてチートか。
事件から裁判まで駆け足気味なのでやはりもともとのヴァージョンが気になりますな。とりあえずこれはこれで十分に楽しめる中編でした。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2009-12-29 20:47:44
【ネタバレ注意】

オリジナルは59分らしいが、最近は44分の「改悪」バージョンしか観られないのだろうか?ぜひとも、カットされたシーンを観てみたいものだ。

ビルマの富豪「ハカ・アラカウ」を演じる早川雪舟は、やけに神格化されているようだが、素直に見れば、山西惇(NHKの『サラリーマンneo』で有名)に顔も動きもそっくりである。つまり、悪役顔。

気絶した女性の唇を奪うような卑劣なこの悪役、日本人じゃありませんよ、「未開」のビルマ人ですよ、という「改悪」にもかかわらず、着物や障子などが明らかに日本的で、まさに「頭隠して尻隠さず」。
悪役スターの地位は、どうしても低くなるものだ、たとえギャラが良くても。
(一昔前のプロレスで、悪役を外国人たちが請け負っていたのを思い出す。今でこそ、日本人同士が闘うのが普通の光景だが、かつてはそういう光景に拒絶反応があったわけである。)

ラストの法廷のパニックシーンが凄い。ここまで大袈裟なパニックぶりは、稀だろう(現代の作品では、あり得ない)。その意味でシュールな感じさえする。

ちなみに、本当の悪は「株式投機熱」(金銭欲)だ、というニュアンスは、100年経った現在でも、相変わらず「有効」である。株とカネと女の話である。

投稿者:きらきら投稿日:2009-06-05 22:26:27
【ネタバレ注意】

セシル・B・デミルはトーキー時代になってからの作品しか見たことがない。
「いい映画にはいい脚本といい役者」的な演出スタイルで、陳腐であることも否めない。

今回の「チート」はサイレント映画。
期待しないで見たが、障子のシーンでの影の使い方、牢獄でのシーンなど、映画的な手法が散見されて興味深かった。また物語中での裁判シーンの扱いが、現在のものとほとんど変わらないのも「ほほ〜」と思えた。
40分ちょいの長さは妥当。おもしろく見ることができた。

タイトルの「チート」はもちろん「だます」の意。
主人公の「だまし」、悪役の「だまし」、夫の「だまし」が交錯する。脚本の勝利ですね。
最後の主人公の告白はある意味で最後の「だまし」。自分が赤十字の金を使い込んで補填したことには口を拭って、ハッピーエンド(映画的な意味と物語的な意味の両方で)を勝ち取る。

本当に恐ろしいのは、自分がだましたということに無自覚な女のだましか?(笑)

※採点は、いつもある程度時代背景など考えながらつけるのですが、いかんせんこの時代がどんなものかも、どんな表現が常套手段だったかも想像がつかないのであくまでも気持ちで。

投稿者:gapper投稿日:2009-01-17 15:52:39
 ファニー・ワードは1872年生まれだそうで、この時42歳だそうだが、そんな風に見えない。役柄が軽薄な、浪費家の妻ということもあり20代かと思っていた。’18に「お雪さん」という作品で、日本人の娘役をやったそうだ。 雪洲はハリウッド第一号の美男子俳優ということだが、日本で俳優だという前提なら、取り立てて美男子というほどではないと思う。 ”せっしゅうして”といえば、踏み台を使って身長を高くすることだが、特に低いのでなくて日本人だからみたいだ。アメリカ人相手では、仕方ない。 44分と短いので、説明不足な所もあるが、話も面白く楽しめた。 デミルが、ソープオペラのような題材を扱っているのは、意外な感じだが、現代劇も上手く扱っている。できれば「男性と女性」を見てみたい。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-04-26 20:10:18
 雪洲がとにかくかっこいい。あれだけ美しければ、アメリカやフランスの女性たちが熱狂したのも当然だ。日本人にとっては不愉快なストーリーも、彼があれほど魅力的に撮られているのを観れば大目に見ようかという気になってしまう。
投稿者:Ikeda投稿日:2006-04-15 16:20:56
早川雪州は「タイフーン」と、それに続くこの映画で、アメリカのスターになったそうですが、この作品の為に日本では、あまり評価されなかったようです。牧場で烙印を押す事ははアメリカ人には当たり前の事だったと思いますが、その対象を人間にするいう残虐な行為は自国人にやらせる訳にはいかないので、東洋人を使ったのだと思います。逆に我々には考えもつかない事なので、当時、雪州が売国奴とまで言われたのは当然だと思います。
雪州はこれに懲りてその後は東洋人の美徳をうたった役を心がけていたようで、アメリカやフランスではその東洋的エキゾチズムが人気をあげていたようですが、日本では名前は知られていても、さほどの評価は得られなかったようです。もっとも、我々にとって東洋的なことは、あまり意味がありませんし、どうしても所作が不自然に見えますので、それは雪州の問題ではないかも知れません。
投稿者:けっけこ投稿日:2006-04-15 15:26:12
阿部豊、頑張っております!グッドエックス!
投稿者:アリエアー投稿日:2005-09-27 23:22:49
一見人当たりがよさそうだけど実は残忍であるというのが、外国人の描く日本人像なのだろう。
早川雪洲は吸血鬼みたいな容貌。手足短かめでスタイルはあまり良くないけど、顔が抜群にいい。
白人同様の白い肌に、浮かび上がる鋭い唇。背の高いアメリカ人夫よりもずっと魅惑的だった。
投稿者:じるる投稿日:2004-08-16 00:54:48
淀川長治総監修「世界クラシック名画100選集」50の
DVDは「ビルマの象牙王ハラ・アラカウ」の改悪版ですた・・・(TxT
投稿者:kn2投稿日:2002-02-03 18:14:07
簡単に言えば娯楽作品で、だから少ない登場人物でわかりやすいドラマというのは好ましいものだと思う。サイレントではあるけれど、登場人物の心情が手に取るようにわかるので、気安く楽しめるというイメージ。特に妻のエディスのいらだたしいキャラクターの描き方はとてもうまい。http://cinema-today.net/
投稿者:ルミちゃん投稿日:2002-01-11 18:58:24
【ネタバレ注意】

仕事一筋、妻をほったらかしの夫.社交界のおつき合いと称し、浪費癖の収まらない妻.この夫婦、どちらもどちら.そして、「承知ですね」、の象牙王の男の言葉に頷き、金を借りた妻の方に、一般的に言えば非があると言えるのでしょうが.けれども、象牙王の男の感覚、「おまえはおれの物だ」、と、女の肩に焼き印を押すこの男の感覚は、そんな事を全く議論する必要性を認めない悪と言える.

男女にとって、夫婦にとって、あるいは人が生きることにとって最も大切なもの、それは、お金でも名誉でもない.「おまえはおれの物だ」、という象牙王の男の感覚とは対照的に示された夫婦の愛とは、真実を述べることから導かれる、互いに互いの幸せを願う心、と、言って良いのでしょう.

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
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