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夏の妹(1972)

メディア映画
上映時間96分
製作国日本
初公開年月1972/08/05
ジャンルドラマ/青春
夏の妹 [DVD]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,016
USED価格:¥ 3,613
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【クレジット】
監督:大島渚
製作:葛井欣士郎
大島瑛子
脚本:田村孟
佐々木守
大島渚
撮影:吉岡康弘
美術:戸田重昌
編集:浦岡敬一
音楽:武満徹
出演:栗田ひろみ菊地素直子
石橋正次大村鶴男
りりィ小藤田桃子=りりィ
小松方正菊地浩佑
小山明子大村ツル
戸浦六宏照屋林徳
殿山泰司桜田拓三
佐藤慶国吉真幸
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
317 5.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2013-04-26 01:54:49
【ネタバレ注意】

<あらすじ>日本に返還されたばかりの沖縄に、菊池素直子(栗田ひろみ)と父の後妻になる予定のピアノ教師小藤田桃子(りりィ)、そして飛行機で知り合った桜田拓三(殿山泰司)が降り立つ。素直子の父浩佑(小松方正)が、大村ツル(小山明子)に生ませた腹違いの兄かも知れない鶴男(石橋正次)に会うためだ。鶴男の父は国吉真幸(佐藤慶)かも知れない。ところが鶴男は、桃子が素直子だと勘違いしていた。国吉が招いた照屋林徳(戸浦六宏)や菊池浩佑、大村ツル、桜田らが過去といまを語り合う…。

1972年の沖縄返還直後にオールロケで撮影された作品。
沖縄・日本・米国が寓意的に描かれている、という指摘もあって、それなりに興味深い。素直子が日本、鶴男が沖縄、桃子がアメリカ、とする図式だ。
なるほど鶴男(沖縄)は素直子が象徴する日本に恋焦がれるが、実は彼が見初めたのは桃子=つまりアメリカであり、アメリカと沖縄は交わる。日本はそれをただ物陰から見るしかなく、「沖縄なんか日本に返ってこなきゃ良かったんだ」という素直子の独白につながるわけだ。
親たちの世代はもっと複雑だ。
国吉・ツルが沖縄を象徴しているとすると、菊池が日本か。菊池は国吉が学生運動で牢に入っている間に妹だと紹介されたツルと関係する。しかしそのことに国吉はさほどこだわっていない……。

沖縄の戦跡をめぐり、日本の戦中派代表として桜田が贖罪の意識を語り、「殺してくれる人物を探している」と語らせる。しかし一方で桜田は沖縄の売春婦について嬉々として語るのだ。
沖縄の本土への怒りは「殺したい」と語る照屋が象徴するが、桜田と照屋は対峙しても、互いを凝視し、酒を交わすばかり。ラストシーンで小舟の上で突然取っ組み合い、照屋が海に落とされる。これで「日本にとって過去の罪障感を映し出す沖縄が邪魔だということを意味している」とまでいくとどうかとも思うが…。
やや、理知がかち過ぎている感もしないではないが、結局沖縄が日本にとって曖昧な存在であることは全編から漂ってくる。

しかし登場する沖縄の人たちは終始陽気でもある。
小山明子演じるツルも、国吉も、鶴男も。その笑顔と南国の陽光の眩しさが最も印象的だといってもいい。
一方桜田や桃子、菊池はどこかうしろめたさを抱えている(無邪気なる素直子は別だが)。
じめじめした印象が残らないのは、そうしたさっぱりした登場人物とカメラのなせる技か。

やがてアイドルへとなる栗田ひろみは当時まだ14歳。演技は学芸会レベルではあるが、元気のよさだけは印象的。
一方当時20歳になったばかりのりりィの美しさと大人っぽさには少々驚く。23歳の石橋正次もあどけなさが覗く。
小松方正(当時45歳)、戸浦六宏(当時42歳)、佐藤慶(当時43歳)は、大島渚とほぼ同年代であり、戦後間もない時期に青春期を送った男たちに共通する社会との軋轢が記憶として描かれている。
殿山泰司ですら当時57歳なのだから、1972年は、まだまだ戦争を引きずっていた年だった。

観念的なシチュエーションをも盛り込みながら、「夏の妹」というタイトルに象徴される感覚が瑞々しい作品だ。

投稿者:nabeさん投稿日:2012-11-17 19:13:28
栗田ひろみのデビュー作として有名な作品である。
全編沖縄ロケであり、美しい海の景色や名所旧跡案内が一見観光映画のようだが、監督は意外や大島渚である。しかし大島作品にありがちな難解さは特に無く、物語も平板なので、殿山泰司、小松方正、佐藤慶、戸浦六宏といった大島組の常連たちと夫人の小山明子を連れて、ただ沖縄に行きたかっただけなのかもしれない。
この作品の主役で、15歳の鮮烈なデビューを飾った栗田ひろみは、まるで中学校の演劇部のような演技と台詞回しだが、それを気にさせない可愛さと存在感がある。同じく映画デビューのりりィが、なぜかヌードを披露したりして初々しいのが印象的だ。
投稿者:Bava44投稿日:2006-03-17 04:29:04
兄である可能性の大村鶴男に会いに沖縄に来た素直子と(素直子の父と結婚する予定の)桃子は、
ビール親父を案内人に観光。
父親が素直子の父・菊地浩佑なのか警察官・国吉真幸かがわからない状態の大村鶴男に桃子は
自分が妹だと言ってしまう。

「親は誰か?」そして「妹を好きになる」という個人のアイデンティティーの問題に沖縄を
重ねているのかも。沖縄の言葉を知っている鶴男の存在は沖縄それ自体を表している。
人物が交差する脚本が上手い。大島映画の密度と厳しさはパゾリーニ並。

夏に妹だった人、それが妹。という希望を持たせた後に、
「畜生!沖縄なんて日本に帰って来なければ良かったんだ」で大笑いできる。その後のエロ話も爆笑。
この転換だけはブニュエルだよ・・・
投稿者:GRIFFIN投稿日:2002-12-30 21:06:10
 青い海と空、そして不思議に回想的で軽やかな音楽しか印象に残らない。大島監督作なんて最後まで気付かない。今作を最後に海外資本作品に移っていくから、史学的には転換点が見えるのかもしれないけど・・・
投稿者:ASH投稿日:2002-07-03 23:18:16
【ネタバレ注意】

 オーシマ監督のATG作品としては比較的、とっつきやすい映画なんじゃないの? 栗田ひろみが初々しくも愛らしいんで、俺はケッコー好き。んが、単純に栗田ひろみを見るんなら「放課後」の方がベストだがな。なんかさぁ、菊川怜に似てんだよな。

【ソフト】
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