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戒厳令(1973)

メディア映画
上映時間111分
製作国日本
初公開年月1973/07/07
ジャンルドラマ
あの頃映画 松竹DVDコレクション 戒厳令
価格:¥ 2,684
USED価格:¥ 1,500
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【クレジット】
監督:吉田喜重
製作:岡田茉莉子
上野昂志
葛井欣士郎
企画:吉田喜重
葛井欣士郎
脚本:別役実
撮影:長谷川元吉
美術:内藤昭
編集:岡芳材
音楽:一柳慧
出演:三国連太郎北一輝
松村康世妻すず
三宅康夫兵士A
倉野章子その妻
菅野忠彦西田税
飯沼慧憲兵岩佐
内藤武敏上司
辻萬長朝日平吾
八木昌子その姉
【解説】
 別役実の脚本を吉田喜重が監督し映画化。北一輝の思想が大きな広がりを見せ、ついには一輝自身がその思想に押しつぶされてしまう。長谷川元吉の撮影、一柳慧の音楽が強く印象に残る。
 北一輝の著書「日本改造法案」に影響を受けた朝日平吾という男が、安田財閥の当主を刺殺し、自身もその場で自殺した。彼の思想に影響を受ける若者が増える中、五・一五事件が起こるがクーデターは失敗。青年将校たちはますます混迷を深める社会情勢を改善すべく、「日本改造法案」を元に武装蜂起を企てる。そして2月26日にクーデターを起こすが、またもや未遂に終わってしまう。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
110 10.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2010-12-23 08:04:20
 ファーストカットの塀と瓦を使ったマスキングされた画面から、全編メチャクチャに凝った構図の連続だ。多くはファーストカットと同じような被写体の一部で画面をさえぎるカットで、そうなると、当然ながらカメラを引いて背景を大きく映すカットは殆どないわけで、これにより尋常ならざる閉塞感、圧迫感を創出している。製作費用面でもエスタブリッシング・ショットは使えなかったのだろうし、ディティールを描きこむことができなかったのだろう。しかし、だからこそ知恵を絞った大胆な場面構成が選択されているのだ。例えば二二六事件の描き方では鈴木貫太郎(侍従長)官邸への襲撃だけ、しかもそのほんの一部だけを簡潔なモンタージュで表現している。その直後、戒厳令下での飯沼慧と内藤武敏の二人の憲兵の会話シーンもオフスクリーンを意識させるとびっきりスタイリッシュな画面だ。とにかく画面は全編無駄なく美しい。

 プロット構成全体としては、朝日平吾による安田善次郎翁暗殺事件(1921年)に始まり、五一五事件(1932)を経て、二二六事件(1936)まで描かれるが、映画中で15年にわたる歳月が経つ(!)ということを認識できるような時間経過の表現は殆どない。つまり各事件とその間の連関があっという間の出来事として凝縮され提示されている。このプロット展開も、画面の閉塞感と相俟って時代の空気を伝えることに、そして映画の感情を伝えることに寄与していると云えるだろう。
投稿者:william投稿日:2009-04-21 14:45:33
難しい〜。硬すぎて内容が全くわかりませんでした。
しかし、情緒不安定になりそうな奇怪な音楽と、時代以上に古びた映像はすごくインパクトに残る。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-04-21 03:02:47
そもそも2・26事件になじみがない私としてはなんのことやらという映画。
時代背景も知らなければ政治にも詳しくないので序盤からサッパリ。
これほどついていけなかった映画も久し振り。
ただ、凝りに凝った映像と不気味な音楽はさすがの出来。

主人公の内面がもう理解不能な感じになってしまっていて、
落ち着いた人物だなと思ったら急におびえだしたり、
哲学を語りだしたと思ったら今度は手首を切りだしたりしてもうカオス。
人によっては「なんだか怖い人だな」で終わる危険もある。

ただ、この監督のなんともいえない息苦しい世界観と映像は大好き。
ラストシーンも強烈な美しさ。
投稿者:Ikeda投稿日:2008-06-17 15:55:22
もともと2・26や5・15事件の経過や北一輝の行動は、うわべは解っていても、当時の世相からいって、真実は解らない所が多いですが、この映画はそれ以上に解りにくいです。調べて見たら、監督の吉田喜重、自身の話がありましたので、それを要約しますと

政治を行うためには、左や右などという思想に関係なく権力を奪取しなければならない。しかし権力は、これまでの歴史で明らかなように永続するものではない。それに耐えるのが、歴史のありようなので、北一輝を無名の下級兵士との対比させたのも、それに踊らされた道化として描こうとした。

という事です。
しかし、この映画での北一輝は傲慢なくせに小心翼々としていて、しかも財閥から平気で金を受け取るずるい男に描かれている一方、下級兵士の方は、やたらに忠節を尽くそうとする単純な男で、監督が考えている構想とはほど遠い気がします。それでも北一輝を演じる三國連太郎が好演なので見られますが、急に西田税(菅野忠彦)のセックス・シーンが出てきたり、一輝が乞食姿の傷痍軍人(今福正雄)との訳の分からない会話が出てきて、纏まりがない作品です。撮影は良いと思いますが、ルイス・ブニュエルなど、シュール・レアリズムの影響が強くて、真似ではないかと思える所が気になりました。
投稿者:Bava44投稿日:2005-12-06 23:48:41
凄い硬質の映画。圧倒的な構図と様式美。
なんと言っても、泣きまくる幼稚な兵士=大日本。亡国だよ・・・。
投稿者:堕落者投稿日:2004-12-16 01:56:46
北一輝の思想そのものや彼の内面は殆ど掘り下げられておらず,そこは物足りないが,当時の疲弊した社会状況や事件の背景を捉える事には成功している。人間は思想を作るが,次にはその思想自体に操られ,翻弄されるという逆説を2.26事件を通して描いた作品とも言える。最後に北一輝が銃殺される場面があるが,その時白い目隠しは真赤な血に染まる。そこにはあたかも日の丸(日本)が浮かび上がる様に・・・。実に辛辣な皮肉と思える。
不気味な音楽,審美性を強調した大胆で特異な構図・画面構成,硬質な映像美が素晴らしいですな。これにはかなりハマったので好きな作品ではある。
【ソフト】
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