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父/パードレ・パドローネ(1977)

PADRE PADRONE
FATHER AND MASTER
MY FATHER MY MASTER

父(TV・初)

メディア映画
上映時間113分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(フランス映画社)
初公開年月1982/07/
ジャンルドラマ
イタリア映画の真髄~タヴィアーニ兄弟BESTブルーレイBOX [Blu-ray]
参考価格:¥ 13,932
価格:¥ 11,770
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【解説】
 地中海のイタリア--というイメージを覆す不毛の荒野に心打たれる、タヴィアーニ兄弟の“オイディプス”神話。原作をC・レッダの自伝に依った、文盲の羊飼いの若者がついには言語学者になる感動的な物語でもある。
 南部サルジニア島。突然、父に小学校の教室から連れ出されたカビーノは、もう勉強は必要ない、これからは羊飼いになる修行だ、と人里離れた山小屋にこもる生活を強いられる。語らう相手もいず、もっぱら自然の中の音を友とした少年は長じて音に大変敏感になる。その彼に山道を行軍する軍楽隊の演奏はまさに青天のへきれき、至福の響き(この場面のゆったりと力強い描写には胸が躍った)。そして、20歳となり、父も有無の言えぬ徴兵で、彼は軍隊生活を体験、その中でも軍楽隊を志願するのだった。また、文字を読む必要に迫られた彼は、そこでの教育で、海綿が水を吸うように様々な知識を吸収。それだけでは飽き足らず、やがて大学にまで進学し、知性(言語と思考力)を獲得することでようやく、絶対的な父の呪縛から逃れることができたのだった……。
 文明と読書を害毒と言いきる横暴な(しかし魅力的な)父に扮したアントヌッティが全くもって素晴らしい。教育についてやかましく言われる問題が起こる度、思い出される示唆的な映画だ。79年3月13日に「父」のタイトルでNHKより放映されたのが本邦初公開。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
754 7.71
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【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2013-09-08 16:05:09
私の記憶では、最初に見たのは、
NHKの映画番組としてで
それから後になって映画館で封切公開
されたように記憶しています。
貧しさや無知に支配された壮絶な環境に驚きましたが、
父と子の確執は普通ではなく、それに打ち克ち
知識を身につけ、自我を確立していく過程は
ある意味痛快です。父性と自分との関係について
改めて考えさせられます。
投稿者:投稿日:2007-05-27 20:59:37
「父と息子の葛藤」モノであります。和解に至る訳でもない。かと言って
父親を100%否定してるのでもないんですよね。厳しいのに妙な暖かさがある作品です。
投稿者:さち投稿日:2005-06-07 12:22:42
オモシロイ
投稿者:黒美君彦投稿日:2004-01-19 12:25:25
サルデーニャ島の寒々とした風景は、安直な想像力を凌駕する。
父親の絶対的な権力のもと、厳しい大地、羊と格闘しながら生きるガビーノ。父による激しい折檻は、近代以前の「子供」の労働力としてのみ生きることを許される立場を示している。
そんなガビーノが世界に目覚めるのは「音楽」によってだった。
「島を出る」。それはガビーノの世界へとつながる扉だった。父親を越えるために。自らを確立するために。
家族が横一列に並んで座り、その中心に父親が座っているシーンが、当時の家父長制度を象徴している。一族を守るという過激なほどに強い意志に裏付けられた父親の存在。
主人(パドローネ)と父(パードレ)に言語学的にどのような連関があるのかは、残念ながら浅学ゆえ詳しく知らない。しかし、ガビーノが生きた35年はパドローネであったパードレが歴史の中でその位置を失っていく、近代から現代への家族の形の変遷を凝縮しているといっていい。
圧倒的な映像の前に、私たちは立ちすくむしかない。
投稿者:theoria投稿日:2003-10-27 21:50:40
ハイカーのように「おー牧場はミドリ」などと暢気に歌ってられないのが牧人達の現実だ。羊の移牧で知られるサルデーニャ島の牧夫家系に生まれたガヴィーノ。小学校をも卒業させて貰えず、まだ読み書きソロバンすら習得できない文盲状態で父(パードレ)によって無理矢理に羊飼いに駆り出される。まるで何処かの御主人様(パドローネ)の許へと丁稚奉公に出されるかのように。しかし、他人であるパドローネではなく、嫡男に対するパードレであり、パドローネでもある“父”だからこそ却って情け容赦はしてくれない。結局、学業を頓挫させられて父と息子が険悪な仲になっても根底では家父長に代々続いた“羊飼い”としての血脈に於いて、父子関係とは即ち主従(師弟)関係であるという「慣習」が浸透しているし、恰も暴君のように恐ろしい父には簡単に逆らえる筈もない。しかし、己の抱負を実現させる為には、父とは乗り越えるべき大きな壁ではある。大自然の直中、羊の番小屋で孤独に過ごすことで音感が研ぎ澄まされいったガヴィーノは、やがて手風琴の音色に心打たれ音楽に目覚め、入隊してからは言葉のシラブルに魅了されてラテン語、ギリシア語などをマスターしていく。文盲であった彼はやがて学位を取得し、言語学者となる・・のだが、この飛躍的発展を可能にしたのは皮肉にも“父の圧制”である。一般に威圧されればされる程、反抗心は強まるもの。つまり、父が頑なな姿勢を崩さなかったが故に息子は父という大きな壁を乗り越えられたのである。父が泣き落とし作戦のような懐柔策をとっていれば、もしかしたらガヴィーノは羊飼いのままであったカモしれない。また一方で、いつも怒って、バットではないが木刀のように棒を振り回す父と息子の間に結構ヤバイことが起こりそうな予感を匂わせているものの、前述の「慣習」が底支えしていることもあって、ガヴィーノは過剰防衛や反撃などしない。そしてまた父も、家出して本土へ行こうとする息子の頭をブン殴りたい衝動に駆られながらも我が子を思う気持ちは健在である。心根は温かな“雷親父”と呼ぶに相応しい。理想的とは言えないまでも妥当的父子関係の実例と見なすことができよう。今時の日の丸親父は妻子の御機嫌取りばかりでヘラヘラして喜んでいるが、コレは社会悪の要因となる。常軌を逸した女尊男卑を容認してる(男尊女卑を支持などするつもりは勿論ないし、婿養子ってのもあるしな)そんな親父どもは本作で父親の威厳について学んだほうが宜しかろう。O・アントヌッティ演じる父エフィジオの、“父権”を絵に描いたような厳つさの圧倒的な迫力は激烈。完璧なまでの演技が光る。タヴィアーニ兄弟の弱肉強食的欲望剥き出しの人間を直視して受け入れる露悪的でさえある息苦しい演出と脚本も、如何にもイタリア臭くて良い。反芻動物たる羊のように、この映画(食物)を反芻することによって人間の本性が浮かび上がってくる。生々しく。紛れも無く秀作だと思う。・・・もっとも「好きか嫌いか?」と問われれば「嫌い」だが。何しろ秀作であっても、精液・小便・羊の糞などの臭う臭作で、快作でなく不快作なもンで(臭)。尚、コメント題は私的早口言葉調に致しました。是非お試し下さい(臭)。
投稿者:ゆきこ投稿日:2001-07-07 11:38:11
大体の映画やアニメでは、羊飼いを楽し気に
描いているが、この映画はリアル。
ちょっとブルー。
初めとラストに語り手が出ているが、ガビーノ
少年本人らしいよ。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ パルム・ドールヴィットリオ・タヴィアーニ 
  パオロ・タヴィアーニ 
 ■ FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞ヴィットリオ・タヴィアーニ 
□ 新人賞サヴェリオ・マルコーネ 
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