天使のはらわた 赤い教室(1979)
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【解説】 週刊ヤングコミックに連載されていた石井隆の「天使のはらわた」が原作。前作の「女高生 天使のはらわた」に続くシリーズの二作目となる。脚本は石井隆と曽根中生の共同執筆で、曽根が監督も務めた。乱暴された現場が映像となったために転落の人生を歩む女を描く。 ポルノ雑誌記者の村木は、温泉街でブルーフィルムを観賞するが、そこに映し出された女に魅了される。村木の知るモデルたちからは想像すらできない迫真の演技であった。女の居場所を探し回るのだが結局うまく行かない。ところが、撮影で訪れたラブホテルで、受付の「あの女」こと名美に出会う。村木は名美にブルーフィルムが忘れられないと話すのだが、実は彼女が学生時代に強姦されたときに撮られた映像だったことがわかる。 <allcinema> 【関連作品】
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エロ雑誌の編集者、村木(蟹江敬三)と、ブルーフィルムでレイプを撮影されて堕ちていく女、名美(水原ゆう紀)。ふたりの出会い、不条理なすれちがい、そして3年後の残酷な再会と別れ。メロドラマのセオリーどおりの展開。最後まで村木と名美は結ばれることがない宿命なのだ。
蟹江が一流の役者なのはいうまでもない。鬱屈した表情。特に目つき。惰性で結婚して妻子と団地で暮らす日常。30代半ばとはおもえない老成した演技。
水原はさらにすごい。精神的に苛酷な役を根性で演じきった。他の主演作品としては、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を脚色した『ナオミ』もあるが、代表作とすべきは本作だろう。
痛めつけられた村木が這うようにして襖のすきまから座敷を覗く。名美は演歌歌手くずれのヒモ(草薙良一)と白黒ショーを実演している。まばたきせずに強い視線で村木の目を見つめかえす名美。かたわらでセーラー服の娘が輪姦されるのを客の相手をしながら虚無的にながめている名美。言葉がない。凄絶というほかない。
監督は曽根中生。出だしがおみごと。だが、途中で通常はアップが欲しい場面をロングの長まわしであえて撮る。落ち着きが悪い。凝りすぎ。ところどころに、ハッとさせるシーンもあるけれど。
劇的に変化する日没のライティングはよかった。日活の伝統のよさを感じた。