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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976)

THE KILLING OF A CHINESE BOOKIE

メディア映画
上映時間107分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(東北新社=シネセゾン提供/シネセゾン)
初公開年月1993/03/27
ジャンル犯罪/ドラマ
ジョン・カサヴェテス Blu-ray BOX  (初回限定版)
参考価格:¥ 21,600
価格:¥ 19,440
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【解説】
 現在のハリウッド映画(もちろん、それはニューヨーク派やインディーズを気取ったメジャー作品も含む)には決して見られないもう一つのアメリカの姿が確かに刻印された、カサヴェテス作品には珍しく、107分で全ての決着がつく(傑作「グロリア」もまた然り)、胸のすくフィルム・ノワールの快作だ。2007年6月にWOWOWで135分のオリジナル版が放映された。
 コズモ・ヴィテリ(ギャザラ)は場末のクラブ・オーナー。LAの裏町の、小さいが活気を呈する店が彼の世界の全て。彼は少しでもよい芸を客に提供しようとショウのチェックに余念がない。出し物はストリッパーの踊りと、彼女らを従える怪しい芸人ミスター・ソフィスティケーション(カサヴェテスの盟友、脚本家M・ロバーツ好演!)のトーク。店を持つのに作った借金もやっと払い終え、ほっと胸を撫で下ろし、一国一城の主となった感慨に浸るコズモは、店の踊り子たちを連れて盛大に町へと繰り出すが、秘密クラブのポーカーで大負けし、マフィアに借金を作ってしまう。そこへそれを帳消しにする話が持ちかけられた。対立する大ボス、チャイニーズ・ブッキーを殺す計画だ。一度は断ったコズモだが、選択の余地の無いところまで追い込まれ、結局、犯行に及ぶ。しかし、組織は話を持ち込んだ時の約束を反古にして、コズモの命を狙い、彼は腹に一発喰らいながら店に戻る。開演なのに舞台には誰も出ておらず、コズモは楽屋でもめる芸人たちに割って入り、自信喪失のソフィスティケーション氏に優しく語りかける。そして、自ら舞台に上がると愛情をこめて仲間たちを紹介し、一人店外に出て通りに立つ。上着の腹からは血が滲み出つづけていた…。と語れば、悲劇的な話なのに、ユーモアが全編に漂って、なぜか楽しく観られてしまう。これは実際にご覧になって体験して貰うしかない、不思議な心地よさなのだ。
<allcinema>
評価
【関連作品】
グロリア(1980)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
536 7.20
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【ユーザーコメント】
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2017-10-29 09:59:06
ラスベガスの小さなクラブのオーナーである主人公。彼はお店で一風変わったストリップショーをやっており、それをプロデュースするのが何より楽しみであり大切である。
しかしある日、彼はハメを外してポーカーで大負けし、ヤクザに貸しを作ったあげくチャイニーズマフィアを暗殺することになる…というお話。

一応フィルムノワールというジャンルにいるが、映画の雰囲気はかなり異質。
ザラザラとした質感の映像、独特のカメラワーク、気だるいテンポ、ストーリーそっちのけで延々と続く風変わりなショー。
決して面白いとは言い難いし、かなりダレるシーンも多い。
しかし「退屈」と言ってしまえばそれまでだが、見終わった後にジワジワときてまた見返したくなる映画である。
主人公の哀愁漂う雰囲気もさることながら、最後には人間愛に昇華していく展開は、一言で"フィルムノワール"と片付けるのはもったいない魅力をもっている。
でもやっぱり退屈。
そんな映画。
投稿者:クリモフ投稿日:2014-09-21 16:30:19
ジョン・カサベテスはどうも苦手意識があり、決して退屈ではないものの、そのリズムに乗れないので、面白く観ることができません。タイトルに惹かれたこの作品も、魅力みたいなものはわかるんですが、だんだん興味が持てなくなってしまいました。
もうこりゃ、合う合わないの問題。これが最高という人に気持ちもわかります。自分にはハマらないというだけ。アクションを含め、「カッコ良さ」みたいな美学がどうも琴線に触れない。うーむ。もちろん、悪いなんてことは全然ないんですがねぇ。
投稿者:noir fleak投稿日:2013-01-04 08:26:55
ショーを見せる映画としては、史上屈指ではないか。(笑)Mr.ソフィスティケーション(この俳優は、カサベテスの盟友で脚本家とのことだ。素晴らしい演技。)が歌う I cant give you anything but love も Imagination もすごいが、それにからまるストリップショーのルーティンがあまりにもお粗末なので逆に忘れ難いのだ。Bad good show とはまさにコレ。これと同じ効果を出すシーンが一つある。「地獄の黙示録」の中で、米軍キャンプでやるあのクレージーなショー場面。Suzie Q の歌に乗ってヘリコプターから降りてきた女の子が二丁拳銃を握り、尻を振りながらやる踊りは永久保存的価値があるが、あの雰囲気なのだ。
ベンキャザラも女の子といる時の表情が、他の場面よりずっとよい。上の解説がなかなかいいことを書いているように、この男はこういうスレッカラシのショーが一番好きなのだ。
快作と信じる。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-04-09 04:48:05
で予想が付いたので23分でリタイア。カサヴェテスが映画史に残るフィルムメイカーだという事に異論は全く無いが、作品自体が今観ても面白いかどうかは別(ゴダールや大島渚もしかり)。逆にこっちが夢中になって観たジャームッシュ、北野武といったフィルムメイカー達の作品も、今の若い映画ファンが観たらあくびが止まらない代物に見えるのだろう。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-12-13 12:35:18
ベン・ギャザラの好演はあるものの、犯罪映画なのに、その雰囲気がないので、あまり面白い作品ではありませんでした。前半は劇場主がポーカーで大負けすることから話が進行していますが、カットの繋ぎが悪いため、冗長な感じがします。
後半になるとロー・キー撮影の部分が多く、ブッキー殺しに入るあたりから、暗闇で何が起きているのか良く解らず、台詞に頼ってストーリーを知るしかない進行で、つまらない映画でした。
投稿者:QUNIO投稿日:2010-04-26 17:40:04
たしかにベン・ギャザラは味のあるいい俳優だけど、これは演出の癖があり過ぎて途中で睡魔に襲われました。脚本が無い時点でフィルム・ノワールを作るのは苦しいと思うが、主人公の行動がだんだん支離滅裂になってきて勢いのあったはずの演出も停滞する。カサヴェテス監督もこういう題材は撮り辛かったんだろうと思う。少なくともこの人に娯楽を撮らせるのは無理。
投稿者:なちら投稿日:2009-10-06 10:21:39
やっぱさぁ、酒とギャンブルは程々にしないと身を滅ぼすね。今までの頑張りは何だったんだろって感じ。
満足げに一杯やりながら、店の金の返済を終えた開放感に浸る姿が空しいのぉ。
そして、あんな状態にありながらステージを始めようとする姿に、男の生き様を見たね!

この作品は面白いんだけど、どうしても途中で居眠りしてしまって
前半ばかり3、4回見る事になってしまったよ。睡眠不足の時に通して見る事は絶対に無理だよ。
投稿者:bond投稿日:2007-07-22 23:06:17
ジョン・カサヴェテスって俳優としてはいいが、監督になると懲り過ぎる感がある。グロリアは素晴らしかったが、他はややマニア受けする感じ。本作も日常がダラダラと展開するため、感覚がマッチングしないと引き込まれない。
投稿者:irony投稿日:2007-06-21 04:31:54
 WOWOWでのカサヴェテス特集で拝見 こちらオリジナル版ということでランニングタイム135分でした 解説には注釈もなく107分 DVDも107分てことは日本公開版だけ107分ってことですかな?
それにしてもベン・ギャザラの声がかっこええ 前々から思ってたけどこの人の声が好み 声だけでメシ三杯いける 車中の脅しから裏切りのシーンまでの闇と静寂の緊張感で突き抜けた フェアレディZが出て来てこれまた満足 作品の中で日本車を見つけるとなぜか嬉しくなる(多分私ぐらいだろうけど…)
投稿者:Tom投稿日:2005-04-05 20:23:53
ありふれた主人公が死に至る50年代のフィルム・ノワールを想起させる傑作ですね。キューブリックの『現金で〜』でスナイパーを演じたティモシー・ケリーもでてるし。70年代のフィルム・ノワールでは白眉の出来。
投稿者:oohlala投稿日:2005-04-03 21:34:04
カットはガンガン飛ぶし、意表をつくクローズアップといい、独特の世界ですな。淡々とリアルにそしてなんとも優しく展開する。個人的には「フェイシズ」よりも断然良かった。にしても、B・ギャザラ。
投稿者:skull & rose投稿日:2004-09-10 01:17:29
どこか『オープニング・ナイト』の世界をそのままフィルム・ノワールにしたようなデタラメさが不思議と面白くてたまらない。ストリップ・ショーで歌われる“anything but love”が私にはホークスの『赤ちゃん教育』を思い起こさせ、それだけでもう愉快な気分になってしまう。
寡黙でどこかお気楽なベン・ギャザラの名演を堪能しよう。
投稿者:Clash1977投稿日:2003-12-20 22:36:24
ベン・ギャザラがこれほど素晴らしい俳優だったとは、これを見て、初めて思い知りました。物語は辻褄があってないような、独特のものですが、ベン・ギャザラが微笑を浮かべて立っている、それだけで感動する映画でした。安っぽいストリップショーと小屋も素晴らしい。マフィアもそれっぽく見えないことがリアルで、恐ろしさは十分伝わってきました。高利貸しの男と、ギャザラを殺さず帰っていく男が妙に強く印象に残る。http://www.geocities.jp/yasmina1969/
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-07-21 11:59:01
 これはカサベテスらしさに溢れたハードボイルド。望遠のアップカットで無造作に切り取られたかように見える暗黒街の世界がむちゃくちゃスリリング。しかしカサベテスのフレーミングのいい加減さは実は計算されたものではなかろうか。

 この映画でもストーリ的な事の成り行きについては終始唖然として見つめる事しか観客にはできない。なぜベン・ギャザラは多額の借金を抱え込んでしまうのか。ギャング達はなぜ中国人暗殺をベン・ギャザラに頼むのか。最終的に、彼が刺客となる理由は借金の減額なのか、ヤクザの暴力に屈したのか。このような疑問にカサベテスは一切応えようとしない。しかし、画面を見つめながら私はそのようなストーリ的な辻褄合わせに全く関心が無くなってしまう。例えば終焉へ向かって加速度的に有無を云わさなぬ展開がなされている訳でもない。いやそれどころか彼が経営するストリップバーのシーンを長々と挿入したりする。出演者達のいざこざを父性的な鷹揚さで収めてしまう経営者としての魅力が語られるシーンだが、それはストーリを効率的に語るという意味合いから云えば、なんの意味もないシーンだ。そう、私はいつしかこのベン・ギャザラの人物像を堪らなく愛おしく感じてしまっている。ストーリなんてどうでもよくなりカサベテスによって恣意的に切り取られたベン・ギャザラをいつまでも見続けたい、という思いにかられている。そしてラスト、上着から滲み出るほど血を噴き出させながら舗道に突っ立っている彼を暖かな眼差しで突き放すカサベテスの心情に徹底的に打ちのめされる。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
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