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(1985)

RAN

メディア映画
上映時間162分
製作国日本/フランス
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月1985/06/01
リバイバル→2017.4.1-KADOKAWA(4Kデジタル修復版)
ジャンルドラマ/歴史劇
乱 4K Master Blu-ray BOX
参考価格:¥ 7,344
価格:¥ 5,680
USED価格:¥ 5,149
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【クレジット】
監督:黒澤明
製作:原正人
セルジュ・シルベルマン
原作:ウィリアム・シェイクスピア
『リア王』
脚本:黒澤明
小國英雄
井手雅人
撮影:斎藤孝雄
上田正治
美術:村木与四郎
村木忍
音楽:武満徹
演奏:札幌交響楽団
ネガ編集:南とめ
衣裳デザイナー:ワダ・エミ
殺陣:久世竜
久世浩
指揮:岩城宏之
助監督:岡田文亮
出演:仲代達矢一文字秀虎
寺尾聰一文字太郎孝虎
根津甚八一文字次郎正虎
隆大介一文字三郎直虎
原田美枝子楓の方
宮崎美子末の方
植木等藤巻信弘
井川比佐志鉄修理
ピーター狂阿弥
油井昌由樹平出丹後
伊藤敏八長山主水
児玉謙次白根左門
加藤和夫生駒勘解由
松井範雄小倉主馬助
鈴木平八郎藤巻の老将
南條礼子秀虎の側室
古知佐和子秀虎の側室
東郷晴子楓の老女
神田時枝末の老女
音羽久米子秀虎の側室の老女
加藤武畠山小彌太
田崎潤綾部政治
野村武司鶴丸
【解説】
 シェイクスピアの『リア王』を毛利3兄弟の物語に大胆に翻案して描いた絢爛豪華な戦国絵巻。過酷な戦国時代を生き抜いてきた猛将、一文字秀虎。70歳を迎え、家督を3人の息子に譲る決心をする。長男太郎は家督と一の城を、次郎は二の城を、三郎は三の城をそれぞれ守り協力し合うように命じ、自分は三つの城の客人となって余生を過ごしたいと告げた。しかし、秀虎を待っていたのは息子たちの反逆と骨肉の争いだった。やがて、秀虎はショックのあまり発狂してしまう。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:ローランド投稿日:2014-02-01 03:30:22
  冒頭のシーンやその後の緑を背景にその補色を考えた軍勢の移動などの美しさに感動しながらも、思わず苦笑してしまった仏画がはらりと落ちる場面に象徴される製作者の思い入れだけが一人歩きしているような作風に、もっと娯楽性を優先して、黒澤明が他の監督の下で美術を担当したら良いのが出来たのにって、そんなあり得ないことを思ってしまったのだけど、そうか、ご本人には低次元な大衆を啓蒙してやろうという意図があったってことなのでしたか。  
  『キューブリック全書』なる本を読んでいて、「バリー・リンドン」がそれまでの作品の中では一番の収益を上げるとキューブリックは考えていたのに『とても分厚くて、とても高価で、とても上品だけれど、とても退屈な本のたぐいに似た映画』との評に代表されるように世間一般の受けはよくなく、『一つの作品の永続する最終的にもっとも重要な名声は、映画評ではなく、どちらかと言うと、末永く人々がそれについて語ることや、人々がその作品に、どれほど多くの愛情を持っているかということにかかっているんだ』とのキューブリックのコメントに、うんうん、そうだ、ジャーナリストや業界人はあてにならん、ここオルシネの一般ユーザーの評価は高いではないか、などと思っていたのだけど、その業界人の黒澤監督はこれを絶賛していたとのことで、それだけのセンスも実力もある人が良作を創り出せなくなったのはなぜか?、意見をしてくれる人がいなかったという不幸なのかなって、プロデューサーという存在の重要性に考えが至りました。
投稿者:fairlane999投稿日:2014-01-30 19:55:38

「好きか・嫌いか」というのはカレーの甘口・辛口というのと
同じ議論にしかならないと思うので、黒澤はこの映画を
何のために作ったのか、ということを考えてみましょう。

当時、恐れを知らぬ若い映画ライターがいて、昔の映画、
『用心棒』や『椿三十郎』はよく分かるが、これはよく
分からなかった、と素直に訊いたそうですが、黒澤は、
「きみ、それは君が映画に望むものが低かったからだよ」と
軽く往なしたように答えたそうです。

さらに黒澤は、最近の観客は、低次元で困る、
というようなことも言っていたそうです。

つまり、黒澤は『乱』で、高級品を目指した、
ということなのでしょう。

衆個ではなく、孤個のための映画作りに
のめりこんでいったのでしょう。

孤高の、という言い方がありますが、この頃の
黒澤の製作姿勢は、まさに孤高だったのかも知れません。

周りが天皇と畏怖してしまって、箴言する人間が
いなくなったことも、それに拍車をかけたようです。

しかも『乱』は、そんな黒澤にとっても、決して
満足のいくような高級品にはなりませんでした。
残念なことです。
投稿者:sachi823投稿日:2013-10-12 08:31:54
仲代達矢のリア王ぶりとお金がかかっていそうな
衣装が見事です。
映画としても「影武者」より合戦シーンが
見られる分よかったかな。おのおの力演ですが
出演している俳優には力量の差がありすぎで
昔の黒澤作品のような調和が感じられません。
投稿者:ユウスケ投稿日:2013-08-31 19:49:47
【ネタバレ注意】

賛否両論の映画ですが、海外に比べて日本のファンは「用心棒」前後のクロサワを求めすぎ。執念で作り上げたのは立派ですよ。ただ、ピーター、熱演だけど、演技かが平坦でもったいない。火野正平だったら、もっと屈折した道化になったと思うんだが…。

投稿者:verkhovensky投稿日:2010-03-23 23:27:50
この衣裳、この美術、この撮影......さすが黒澤。そして武満徹の音楽(喧嘩して、二度と黒澤とは一緒にやらないと決めたさうですが)。しかしこの役者......。

1985年の映画です。それにしてはたいへん大時代な台詞と演出です。それはいい。様式を重んじるなら、ましてやリア王の翻案となれば、それも手です。ならばさういふ(古臭い)台詞を堂々と喋れる、技巧のある俳優を揃へなければなりません。

うまいと思はせるのが、黒鉄を演じる井川比佐志です。彼は発声も抑揚もしつかりしてをり、只一人精彩を放つてゐる。ところが所詮、脇役に過ぎません。仲代達矢は相変はらず大袈裟ですが、まあよしとして、中心人物である一郎、二郎、三郎の三兄弟、楓の方、平山、そして肝心かなめの道化、これらがいづれも力不足です。寺尾、根津、隆、油井は全然だめ。原田美枝子は表情はいいが、大声で叫ぶと声量の不足を露呈する。道化は......この役作りは狂言師を想定してゐるのださうですが、それにしては真面目すぎ、感傷的に過ぎる。もつと皮肉を利かすべきなのです。耄碌し、まつたうな判断力を失つたリア王の愚かさを、観客の代はりに批評し嘲笑するのが道化の役目であつて、さうでなければ存在意義はありません。大殿には平山(ケント伯)がをり、深刻がり同情する忠臣なら彼一人でたくさんだからです。どうして本職の狂言師に頼まなかつたのでせう。

いくら調度品が豪華であらうと、戦闘場面がよく撮れてゐようと、台詞回しが二流では虚しく、陶酔することはできません。天から人間界を俯瞰するやうな映画を目指すならば、台詞こそがドラマの核心でなければならず、あとは枝葉末節であるからです。これは黒澤の責任なのでせうか。それとも俳優の限界なのでせうか。

とはいへリア王の名台詞「神は天上の退屈凌ぎに夏の虫よろしく人を殺してみるだけのことだ」が、「神や仏を罵るな。神や仏も泣いてをるのだ」と続くとは......。エリザベス朝のシェイクスピアより、20世紀の黒澤の方がずつと迷信深いやうで、この程度の世界観を以てすれば、すべての努力は水の泡・徒労に帰するのもむべなるかな、といふところでせう。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 10:09:28
仲代達矢&武満徹
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2009-01-06 13:01:55
【ネタバレ注意】

感動ゼロの超大作!圧倒的スケールだが、良いシーン無し!
30分×6回で見ないと無理。疲れる。
大迫力の軍勢、ほぼ望遠レンズで! 大袈裟な演技、ほぼ二流役者たちの! 全篇出ずっぱりの狂言師(ピーター)、超軽薄!(狂言指導・野村萬斎の教育効果ゼロ?野村自身の演技は重厚だったけど…)
全米批評家協会賞・作品賞、なぜだ?(前年度は『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、翌年は『ブルーベルベット』。)
アカデミー賞・衣装デザイン賞のみ、エラい!評判は悪いけど、つくづくアカデミーのセンスの妥当さを感じるぜ(笑)。

さて、前作『影武者』も冒頭5分、タイトルの表示前が一番良かったが、この『乱』も冒頭の5分、タイトルが表示されるまでが一番素晴らしかった。ベスト・シーンを最初に持ってくるという戦略は、或る意味(“つかみ”)正しいとは思うが、それが頂点で竜頭蛇尾じゃ、さすがに「黒澤明、大丈夫か?」と感じてしまう。朱文字のタイトル『乱』!が出てから、つまらなくなる物凄く長い映画。

たぶん心理表現が無いから、つまらないのだろう(多くのレビュアーも指摘している)。サスペンスもないし……せいぜい「父帰る」か「否か」が、ポイント。俳優はギャーギャー言っても、すべて封建主義的観点から怒ったり恨んだりしているだけなので(親子愛も夫婦愛もすべて封建時代のもの)、現代人から見ると意味不明なストーリーである。
“心理ゼロで、アクション・オンリー”なら、まあそれでも良いが、絵画的すぎるせいか、あまりダイナミックでもない(唯一、ちゃぷりん氏の指摘通りサイレント風の“三の城”攻防は、そこそこの見ごたえ)。

特筆すべきは、ラスト30分の合戦シーン。鉄砲隊の銃撃、敵方被弾・落馬の映像がふんだんに盛りこまれている。『影武者』(長篠の戦い)では完全省略された(銃撃のみ)が、「結局、それが撮りたかったのかよ?」と思いつつ眺めた被弾・落馬する武者の延べ人数50くらいか(ヒマなら数えてみれば?面白い研究になるぜ)。
“落馬ショー”としての合戦シーン、そしてクライマックス(か?)の父子対面があり、そして子の“落馬”。今回のメイン・イベント、落馬。リズムがなかった。

「カネをかければかけるほど、6点に近づく」(陳腐化するが、5点よりはマシ)という法則があるが、この作品は、5点行くかどうか、考えさせられる出来。
なお、J.T.氏のコメントには同感(ただし、蝿の音で季節を表現。ウグイスも鳴いてたけど……要は、春に狂う話か)。

投稿者:wanderer投稿日:2006-12-31 15:26:31
 『影武者』と同様にスケールの大きさはありますが、それだけが目立ってしまって、その分、訴えかけてくるような迫力が消えてしまっているように感じてしまい、それが残念でした。スケールと迫力は必ずしも一致しないばかりか、逆効果になることもあり得ると証明してしまっているとも言えます。もっと言えば『影武者』よりもダメな映画でした。

 それに、シェイクスピアの悲劇『リア王』をベースにしているためか、とにかく暗く、全体的にクラシックな雰囲気で、新鮮味も感じませんでした。

 強いて言えば、黒澤監督のカラー作品というブランドだけがあるのかもしれません。http://homepage1.nifty.com/mt_hayashi/movies.html
投稿者:イカロスの憂鬱投稿日:2006-06-13 17:57:01
 「七人の侍」。確かに傑作である。しかし、その格において「乱」は数段上回る。白黒時代の黒澤の作品は稚拙極まりない。しかし、そこが娯楽映画作家としての黒澤の魅力であった。
 「どですかでん」「デルス・ウザーラ」「影武者」「乱」によって黒澤は溝口健二の創造の地平へ手が届いたのである。この後期のカラー作品をして黒澤は真の芸術家になったのである。それはあたかもベートーヴェンが後期のピアノ・ソナタや弦楽四重奏曲によってバッハやモーツァルトに比肩しうる作曲家になったのと同じように。「七人の侍」は「運命」である。「乱」は「第九交響曲」なのだ。その表現の深度において、黒澤明の白黒作品すべてを凌駕する。
 黒澤のカラー作品が人気がないのは、ベートーヴェンの後期作品が人気がないのと同じである。真の傑作を楽しむことのできる感性は圧倒的に少く、楽しむためには努力が必要なのである。その努力をした者だけが、真の傑作「乱」を楽しむことが許されるのだ。
投稿者:魚篭投稿日:2005-11-30 02:59:21
【ネタバレ注意】

黒澤明は「デルス・ウザーラ」以降、「世界の黒澤」と銘打った日本の評論家、
「七人の侍」を最高作と見るファン、その他様々な人間から「これぞ黒澤」と
賞賛を受けた作品がまるでない。この作品は賛否両論で、多くの声は「あんな
に金をかけられるのであれば・・・」ともったいぶった言い方をしている。小
市民しか描くことのできない最近の映画人やドラマ人は、特にその声に同調す
る傾向がつよい。時代の流れか。

しかし、黒澤が死んだという意見には大いに反論したい。黒澤は恐ろしいほど
生きていた。少し切ないくらいに生きていた。この「乱」で彼が試したシーン
を見てみたい。

1.冒頭の武者が巻狩りの獲物を待つシーン。これは「トラトラトラ」の冒頭
  のシーンにオーバーラップする。連合艦隊司令長官の艦隊指揮軽傷の式典
  は、これから日本が迎える不穏な世界情勢を予期させているが、この巻狩
  りのシーンはまさに戦国群盗の響きを感じさせる。

2.二男軍が三男軍と対決するシーン。前作、影武者の長篠の合戦で、騎馬部
  隊の壊滅シーンがなかったので、まるで運動会のような騎馬シーン、落馬
  シーンを用意した。

3.楓の方をバッサリと斬首するシーン。言うまでもない、黒澤の全盛期であ
  った「椿三十郎」のリバイバルである。

このように、黒澤は、以前計画したが果たしえなかったシーンを他作で見せて
みたり、世間の声を聞いて、その望みどおりに映画制作をあわせるおうな気使
いをすうる。はっきり言って、もっとふてぶてしくやればいいのだろうが、黒
澤も人間の子、世間の評価が気になるらしい。子供を撮るのが下手だと言われ
ると、「八月の狂詩曲」を作ったり、女が描けないとなると、「海は見ていた」
の制作動機となる。

アメリカでこの映画を観たとき、溜息がもれるのを幾度となく聞いたが、アメ
リカ人は正直反応するぞ、と思った。「乱」の反響はすごかった。

黒澤を不自由にさせたのは、ごく一部の映画人だけではない。周りから見る
我々にも責任はあった。日本は相当な財産をうしなってしまった。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2005-11-25 00:47:26
【ネタバレ注意】

三の城の落城シーンだけは何度でも観れる。
それに引き換え一の城の炎上は姫路城に炎を合成しただけの代物だから、黒澤映画としては手抜きに見える。二の城も熊本城だし。

投稿者:Bava44投稿日:2005-10-11 21:19:42
前に見たときは、戦国時代という地味で暗い舞台なのにカラフルなイメージがあって、それが
嫌で乱よりも影武者の方が好きだったのですが、最近見直してみて色彩が重要であるということ
に気が付きました。

オープニングは、生茂った緑、明るい空、など非常に健康的です。
しかし、中盤の仲代が発狂するときの戦闘シーンなどは馬や土、鎧兜の黒色に
大量に流れる赤い血が非常に印象的で、それはラストの敗走する次男の軍隊の
旗の色「赤」=「血」を連想させます。
また、オープニングの健康的な色は三男の「青」を連想させるようになっています。
単純なように見えますが、それらを違和感なく映画に取り入れている手腕は見事です。

個人的に「乱」と言う字からは叛乱とか戦争とかいうイメージが湧くのですが、本作は外人が
「乱」をChaosと訳していることから、無秩序、混沌というイメージで取ったほうがよさそうです。
そう考えると本作の趣旨が少しずつ分かってくるのではないでしょうか?
投稿者:Stingr@y投稿日:2005-09-07 11:16:01
 仲代の演技は舞踏家の大野一雄をパクッたものだろう。主役がパクリじゃねぇ…。その他にも,他人の要素が見え隠れしており,黒澤の創造力の枯渇が見て取れる。城の炎上シーンにしても,どう考えてもインパクトという点では第2次大戦前の「風と共に去りぬ(1939)」の方が上で,いわば戦前の亡霊のようなシーンだ。旗差物が色とりどりなのは綺麗というより運動会みたいで滑稽。莫大な金を費やした駄作。ただ,音楽だけはやたらと良い。

 「影武者(1980)」のコメントにも書いたように「東洋美を信奉する外人にはうけるのかも知れないが」,(一部の黒澤信奉者以外の)日本人向けには作られていない。多分,「影武者」のカンヌ受賞に気をよくしてアカデミーの監督賞か外国語映画賞でも狙ったのだと思う。「リア王」のプロットに寄りかかったにもかかわらず,アカデミーの外国語映画賞にノミネートされなかった理由は,大野一雄のアメリカでの知名度の高さにある。“今の人・大野”と“過去の人・黒澤”の違いである。もう少し言うなら,監督賞ノミネートはコッポラの政治力だろう。

 ついでに言えば,“黒澤の色彩”というが,単に“日本では見慣れない原色使い”のことだ。そんなことを言う人は,インド映画でも見てみれば!“黒澤の色彩”に“国際競争力”はないよ。
投稿者:シロマツ投稿日:2005-08-18 12:54:59
傑作である。
枝葉を削ぎ落とした簡潔なストーリー。
贅を尽くした画面。
すべてがホンモノ!
ホンモノの映画がここにある!!
いつの世も変わらない人間の所業をかくも美しく、叙事的に描いた、地球人類が誇る大傑作!!
投稿者:型作投稿日:2005-02-13 13:17:43
僕が子供だから、ということもあるのですがこの映画はチンプンカンプンでした。ストーリーもよくわからないし、盛り上がり場面もなんか盛り上がった気分にならないし。全米公開されたらしいのですが、あんまり受けなかっただろうなぁ…。
 162分間睡魔と戦う力は養えるという点はやはり巨匠の映画です。http://katasaku.hp.infoseek.co.jp/
投稿者:J.T.投稿日:2005-01-23 01:25:14
黒澤監督の映画はすごく好きですが、この映画は駄目でした。冒頭のシーンで昔の黒澤監督らしくないと感じて・・・ 最初の親父と三人の息子が集まる冒頭のシーンってすごく暑い日という設定なんですよね(想像なので間違ってたら申し訳ないけど)。カンカン照りで年取った父には青息吐息っていうくそ暑い日・・・ 上の二人の兄弟は言葉では美辞麗句を並べているが、目の前の父の体を心配できない。ああ、欲に眼がくらんでゴマをすっているんだ、とわかる。末の息子だけが一人、反抗しているが、行動では父親の体を心配して日陰をつくってあげる。この末の息子は反抗的だけど優しい気性なのだと観客にはわかる。実質、今後の展開を暗示する大事なシーンではないかと思うわけです。ところがね、昔だったらぎらぎらする太陽を伝える演出があったのに、画面上はどんな暑さかまったく伝わらないんです。すごい快適そうな画面。だから、あの冒頭のシーンで末の息子だけが父の体を気遣って日陰をつくる何気ない芝居にまったく眼がいかない。白黒時代の黒澤映画って映画ならではのわかりやすい表現があって、それが動物的な迫力を生んでいて、暑さをこれでもかって強調したり、風をこれでもかって吹かせたり雨をこれでもかって降らせたりしたのに、ここはきれいにきれいに撮っている。なんだか精進料理ですよ。生命力がなくって、ドラマのぎらぎらした力強さもない。映画というよりも画家の世界ですね。僕は映画館で美術品を見たいとは思わない。映画館ではどきどきしたいほうなので、黒澤さんも落ちたなあ、と思ってしまいました。お好きな方、ごめんなさい。
投稿者:タリー投稿日:2004-04-17 21:09:01
白黒時代の爽快なクロサワ映画が好きな人には、この作品を“退屈”とか、“暗い”とか言って嫌う人も多いでしょうが、自分はこの作品が好きです。
確かにテンポは悪いし、セリフも少なくて退屈に感じるかもしれない。しかし、逆にセリフが少なかったからこそ、あそこまで緊迫した空間が作られたのだと思います。主演の仲代氏「これ以上セリフを増やす必要はない」と豪語しています。

戦国の世の中の激しい戦いを再現した映像も凄まじいです。なかでも4億円かけて本物の城を造り上げ、そこへ火矢を放ち実際に炎上させた中での大合戦シーンは圧巻としか言いようがありません。カラー時代の黒澤作品は、本当に美しいです。色鮮やかな装飾や、細かいところまで拘った小物、能を取り入れた演技も素晴らしい。

原典が「リア王」というだけあって、身内の権力争いで自滅してゆく悲劇が描かれるわけですが、独特の黒澤テイストも加わって、圧倒的な世界観を作り上げていたと思います。
とにかく雑なところも目立つ映画ですが、半端じゃないスケールで描かれる戦国絵巻。
これこそ、日本映画界の至宝ではないでしょうか?
投稿者:JES投稿日:2004-02-02 15:57:27
 黒澤監督75歳にしてこれだけの大作を撮ってしまうとは恐れ入る。はっきり言って脚本はつまらないし、ピーターの学芸会のような演技にも辟易だが、色とりどりの衣装や、独特のカット割りと画面構成、ダイナミズムあふれる撮影など、一級エンタテインメントといっていいくらい面白い作品。
 この作品、アカデミー賞で何故外国語作品賞にノミネートすらされなかったのかすっと疑問だったのだが、配給権をフランスが握っていて、そのフランスが自国の作品をエントリーしてしまったからだとか(一カ国1作品しか出品できない)。なんともったいない。
投稿者:davispage投稿日:2003-07-14 00:01:31
傑作、しかも真の傑作と呼べる作品でした。
恐らく賛否両論の作品だと思いますが、
僕はオープニングシーンの仲代達矢の鬼のような形相に重なる
真っ赤な「乱」の文字を見た瞬間この映画に引き込まれ、
それから2時間半以上の間、息を詰まらせて画面を見守り続けました。
原作と呼べる「リア王」は以前に読んでいたし、劇も見ていたのに何故かこの映画を見ている間ずっと思い出しもしなかった。どこかで観た事があるような気がする、という気味の悪い感覚だけがあって、それが余計に僕をこの映画にのめりこませました。
駄作だという意見、美術的な価値だけという意見、いろいろあると思いますが、この映画をこのページを見た後に見る人のことを考えて、心から感動したという意見も付け加えておきたいと思います。
投稿者:ssesshu投稿日:2003-01-02 03:11:56
美しい!
投稿者:おあしす投稿日:2002-06-25 03:21:15
戦国時代という超現実的な世界が舞台なのに、
どこか幻想的な雰囲気が漂う。
鮮やかな色彩、練り上げられた画面構成。
カットの1つ1つが1枚の絵画を見ているかのよう。
そんな中に人の世の儚さを描くあたりはさすが。
黒澤作品の中では初めて見たカラー作品ですが、
「影武者」も見たくなりました。
投稿者:パタママ投稿日:2002-03-29 19:34:41
最後まで見るのがつらかった。この筋で見せるのはきつい。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 監督賞黒澤明 
 □ 撮影賞斎藤孝雄 
  上田正治 
  中井朝一 
 □ 美術監督・装置村木忍 
  村木与四郎 
 ■ 衣装デザイン賞ワダエミ 
■ 作品賞 
 ■ 撮影賞斎藤孝雄 
■ 外国映画賞 
■ 外国映画賞 
 ■ 音楽賞武満徹 
□ 外国映画賞 日本
□ 脚色賞小國英雄 
  井手雅人 
  黒澤明 
 ■ 外国語映画賞 
 □ 撮影賞斎藤孝雄 
  上田正治 
 ■ メイクアップ賞 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞黒澤明 
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