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夢千代日記(1985)

メディア映画
上映時間128分
製作国日本
初公開年月1985/06/08
ジャンルドラマ
夢千代日記 [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 2,698
USED価格:¥ 6,106
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
110 10.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2015-04-27 19:59:34
【ネタバレ注意】

<あらすじ>山陰の雪深い兵庫県温泉町にある湯村温泉。“はる家”の夢千代こと永井左千子(吉永小百合)は広島で被爆し、白血病で余命幾許もないことを知る。はる家には、夢千代の面倒を見てくれる渡辺タマエ(風見章子)や菊奴(樹木希林)、紅(田中好子)、木浦(前田吟)の子を宿す兎(名取裕子)、有名画家山科東窓(浜村純)に身請けされる小夢(斉藤絵里)らがいた。夢千代は、余部鉄橋で身を投げる女の姿を目撃する。同じ列車に乗り合わせた宗方と名乗る男(北大路欣也)も見たというが…。

NHKのドラマシリーズ「夢千代日記」の最後を飾る映画。
ドラマは、高度経済成長で浮かれる世の中から取り残されたように、ひっそりと情と欲の間に漂う芸者たちの姿を描き、しかも薄倖な主人公を大スター吉永小百合に演じさせたことによって思いがけない情感溢れた傑作につながった。
この映画もその延長線上にあるのだが、このドラマに関しては、「ビデオ」という妙に生々しいメディアにこそ相応しかったのではなかったか。陰影に富んだフィルムでは、TVドラマにあった平面感がなくなり、リアリティが失われてしまったように思う。
ここで描かれる男女もまた早坂暁ワールドそのもの。
妻子のいるスキー教官の名村(渡辺裕之)に棄てられた紅は死のうとし、兎(名取裕子)は客の子を宿し、子を産めない本妻(左時枝)と対峙する。ガンになった画家は若い女体に覆いかぶさり腹上死するが、その様子を隣室で妻(荒木道子)はじっと聞いている。そして夢千代は、いかにも訳あり(笑)の北大路欣也に惚れ、最後の一夜を夢中で求める…。
この作品の頃、吉永は40歳。それまでの日活のおきゃんなキャラクターから抜け切れなかった彼女が、薄倖な役柄が実は似合うことが明らかになったのが、この一連の「夢千代日記」だろう。
夢千代の臨終のシーンなどはなかなかいいシーンだ。

ただ微妙に設定がドラマと映画とでは異なる。
まず夢千代の本名が、ドラマでは「永井幸子」だったのに、映画版では「永井左千子」に。
確か彼女は「胎内被爆者」という設定だったはずだが、冒頭に登場する彼女の被爆者手帳の生年月日は「昭和20年3月14日」(ちなみにこの日は吉永小百合が実際に生まれた翌日だ)となっている。
あれ?…ということはこの作品では「胎内被爆者」ではない?
けれど「子どもができると女は強くなる…お母さん、だから私を産んでくれたん?」(うろ覚え)みたいな台詞があったぞ。
音楽が武満徹でないのも少し寂しい。松村禎三も大好きだけれど、「夢千代日記」はやはり武満の不条理な曲調が合う。

「夢千代日記」の時代には、まだザラザラとした昭和の情念とでもいったものが地方に残っていた。これが80年代後半以降急激につるっとした凹凸のない時代へと変わっていく。
夢千代は、だから現代には生きられない。
この映画を観ながらそんなことを考えた。

【ソフト】
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